「よっぱっぴー」泥酔者を狙って窃盗
「そんなの関係ない」窃盗団に引き続き、ちょっと悲しい話です。
酒に酔って寝込んだ人を狙って盗みを繰り返したとして警視庁少年事件課は、窃盗の疑いで東京都北区の14〜15歳の中学生の少女1人と少年4人、板橋区の無職少女(17)の計6人を逮捕しました。
なんとグループのリーダーは中学3年の女子生徒(15)です。
「寝込んだオヤジが悪い」などと話し、反省した様子はないということですから、恐ろしいを通り越して、なんとも悲しくなります。
6人は昨年8月から10月の間、北区志茂の路上で酒に酔って帰宅中に転倒した男性(51)から現金約1万7000円などが入ったバッグを奪うなど、計5人から計37万円を盗んだ疑いです
6人は、酔って寝ているサラリーマンを「よっぱっぴー」などと呼んで狙っていました。
これは小島よしおのギャグをうまく当てはめたもののようですが、たまたまではなく、それをターゲットに狙って計画的に組織的に犯行を行っているところが、恐ろしく感じるのです。
奪った金はパチンコやパチスロなどに使っていました。
他に十数件100万円相当の余罪があるということです。
寝ている人から財布を盗むというので、もっとも多いのが、深夜最終電車内。
酔っ払って眠りこけている人の横にぴったりと座ったり、その前に立って一瞬の隙に抜き去ります。
心当たりのある方は注意してください。
http://www.hanzai.net/hanzai/suri.htm
投稿者: スタッフ (2008年1月31日 10:58)
犯罪者は自分のことを善人だと思っている
犯罪者の心理について、D・カーネギーの「人を動かす」の中で、非常に興味深い記載がありました。
アル・カポネ というアメリカ・シカゴの暗黒街のボスは「おれは働き盛りの大半を、世のため人のためつくしてきた。
ところが、どうだ。
----おれの得たものは、冷たい世間の避難と、お尋ねものの烙印だけだ」となげいていたそうです。
アル・カポネほどの極悪人でも、自分は悪人だとは思わず、慈善家であり、世間が自分の善行を誤解しているのだと大真面目に考えていました。
「二丁ピストルのクローレー」というニューヨーク犯罪史上まれに見る殺人犯は、百五十人の警察隊に包囲されピストルと機関銃の銃声の音の中で、自分のことを次のような言葉で示しています。
「私の心---それは、疲れ果てた心ではあるが、やさしい心である。
誰ひとり人を傷つけようとは思わぬ心である」。死刑になる前にも「自分の身を守っただけのことで、こんな目にあわされる・・」
といった言葉を残したそうです。
何も考えず殺人を犯した犯人がそのように自分自身を考えていたというのは非常に恐ろしくもあり、興味深くもあります。
犯罪者は自分の犯罪を正当化し、それが悪いことであったとは考えていません。
泥棒の心理も同じです。
先日も大根29本を盗んで「漬物にする大根が欲しかった」と理由を話した泥棒がいました。
又、滋賀県警高速隊の50代の男性巡査部長が辞書を万引して、「外国語に興味があっていろいろ勉強したかった。
3000円を払うのが、もったいないと思って盗んだ。申し訳ない」と話しているなど、普通の頭で考えたらとんでもないような理由をもっともらしく供述しているのです。
D・カーネギーは「人を動かす」の中で、人をうまく動かすコツとしては、人を非難するのではなく誉めるということの伏線として、「盗人にも五分の理を認める」と記載しています。
犯罪に遭わないためには、盗人の心理が常人の常識からは大きく逸脱しているのだということをきちんと把握して、自分達の常識で考えないことが大切だと思います。
投稿者: スタッフ (2008年1月30日 14:47)
病院荒らし。「手口はネットで見て覚えた」
広島で逮捕された泥棒。
2006年 夏以降に、主に広島市内の病院などに窓ガラスをバーナーで焼き破る手口で侵入。
現金のほか、自分で使用するために睡眠導入剤や性的不能治療薬バイアグラなども盗んでいました。
「侵入の手口はインターネットで見て覚えた。30件以上はやった」と供述しているようです。
病院の防犯対策に関しては何度もご紹介していますが、
薬、ノートパソコン、事務所の現金、病室の現金など、以外かもしれませんが盗まれるモノは沢山あります。
事務所や薬剤室への防犯対策として、出入管理システム、防犯監視カメラ、侵入警戒システムなどを連動させることをお勧めします。
それにしても、手口をインターネットで見て覚えたというのが気になります。
インターネット、TVなどで侵入手口の詳細を画像などで見せる・・というのを見るたびに、それを真似る犯人が増えることが気になります。よくマスコミの方から電話取材を受けますが、どうしても見たときの印象が強い内容を希望されます。
しかし、防犯という面ではそれでいいのでしょうか?
やはり防犯に携わるものとして、きちんとした倫理を持ち、広報活動も行うことが大切だと思います。
TVに出ている防犯関係者も一考いただきたいと思います。
投稿者: スタッフ (2008年1月29日 17:38)
実験用貴金属 大量盗難。つくばの研究機関
25日午後4時半ごろ、茨城県つくば市千現の独立行政法人「物質材料研究機構」(岸輝雄理事長)の標準実験棟で、
実験用の金やプラチナ板などが盗まれたと、研究員から11O番通報がありました。
茨城県警つくば中央署の調べによると、盗まれたのは金34グラム(10万2000円相当)やプラチナ板200グラム(80万円相当)など実験用金属のほか、金製の溶解用容器4個(24万円相当)など計121万4200円相当。
実験用金属は同棟の1室にある低温保温庫に入れ、鍵をかけて保管していました。
実験用の貴金属があることを、泥棒は把握していたのでしょう。
宝石などを扱っている店舗では警備システムや防犯監視カメラなどが採用されていますが、
この研究所は何も採用されていなかったようにニュースからは判断できます。
宝石金属店専門の「爆窃団」も暗躍しているのに、鍵だけで貴金属を管理していたというのは、あまりにも無謀ではないかと考えます。
研究機関であれば、
● 入退出管理システムで入退出できる人間を制限するとともに、誰がいつ・・といった記録を取る。
● 防犯監視カメラで自動録画を行う。
● 外周警備を行い、敷地内への不審者を検知し威嚇撃退する。
● 鍵の保管体制を見直す。保管場所、管理者など。
といった防犯対策を採ることをお勧めします。
機密保持などにも有効だと思います。
投稿者: スタッフ (2008年1月29日 13:20)
向精神薬「リタリン」盗難
〈東京〉警視庁八王子署が昨年12月、強盗容疑で逮捕した私立大生(21)=八王子市=が、昨年11月、薬局から依存性の強い向精神薬「リタリン」150錠を盗み、窃盗容疑などで逮捕、起訴されていたことが24日、分かりました。
この大学生は昨年1月ごろからリタリンを服用しており、「厚生労働省がリタリンの効能から鬱病(うつびょう)を外し、処方を受けられなくなったので盗んだ」と供述しています。
調べでは、大村被告は昨年11月17日午前、自宅近くの薬局「さつき薬局北野店」に窓ガラスを割って侵入、リタリン150錠を盗んだ疑いです。
9日後の26日、無職男性(65)宅で7000円を奪った上、男性に現金自動預払機から引き出させた30万円を奪ったとして、強盗容疑で逮捕されていました。強盗容疑は起訴猶予処分になりました。
リタリンを巡ってはネット売買や医療機関による不適切な処方で乱用が問題化し、診察せずに処方した都内の医師が逮捕される事件も発生しています。このため同省は昨年10月、リタリンの効能からうつ病を外しています。
このリタリンは、覚せい剤などと同じような作用があり、そういう目的に使用するために精神病を装って購入したり、今回のように侵入窃盗で盗んだり・・という事件が発生しています。
この薬品を取り扱う病院や薬局は、盗まれる可能性も十分に考えて、防犯対策を行うことが必要です。
推奨防犯対策/
● 薬材室への扉を電気錠に変更し、「入退出管理システム」を導入。あらかじめ入室を認められた者だけが入退出できるとともに、いつ、誰が入室し、退室したか自動的に記録する。
● 入退出管理システムと連動で、防犯監視カメラ自動録画システムを導入する。人の出入りを画像で録画する。
● 夜間や休日などに侵入された場合には、ベルやライトによる威嚇撃退を行う防犯システムを導入する。
投稿者: スタッフ (2008年1月28日 10:30)
金庫を盗む。
山形県警捜査1課と村山署は24日、窃盗などの疑いで、いずれも無職の20歳と22歳の両容疑者を再逮捕し、
天童市の21歳を逮捕しました。3人は遊び友達でした。
調べによると、3人は共謀し、昨年11月27日午前零時から同6時半までの間、山形市内のNサービスステーション南東にある整備室の鍵の掛かっていない高窓から侵入。
事務所に通じる出入り口ドアの施錠部分を壊して中に入り、現金約30万円と給油などのプリペイドカード約3000点が入った重さ70キロ、縦、横、奥行きとも50センチの耐火金庫を盗んだ疑いです。
2人は1月3日午後5時50分ごろ、東根市神町西6丁目の店舗から釣りざお3本(約5万5000円相当)を盗んだとして村山署に逮捕されており、その後の捜査で、もう一人と一緒に山形市内で耐火金庫を盗んだことが判明したため、逮捕しました。
高窓でも「無施錠」であれば侵入されるという事例だと思います。
特に、2階以上の窓になると油断しがちですが、どんなことをしても侵入しようとしたら、泥棒は侵入するのです。
ビルの上階でも、マンションの何十階でも侵入しています。
「無施錠」の高窓から侵入した後、事務所のドアの施錠を破壊しています。
夜間はあたりが無人で、人目にもつかない場所なのではないかと推測されます。
防犯システム、防犯監視カメラに関して山形新聞ニュースには記載されていませんでしたので、
何もついていなかったのではないかと思います。
やはり、何も対策をされていないと、泥棒にとっては、ゆっくり時間をかけて・・ということにもなりかねません。
・高窓といえども無施錠をやめ、補助錠を付ける。
・扉の錠前を破壊工作にも強いものに交換する。
・窓や扉に侵入検知センサーを取り付け音や光で威嚇する。
・外周警備を行う。
といった防犯対策を立てられることをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2008年1月25日 18:23)
インターホンで不在確認。空き巣155件の侵入手口
「空き巣」というのは、無人の建物に侵入して金品を盗む手口です。
「無人」であることを確認するのに、泥棒は事前にいろいろと「不在者確認」を行います。
大阪や兵庫で155件の空き巣などを繰り返し、約3900万円を盗んで不動産仲介業(60)。
調べでは、男は04年10月〜07年9月、神戸市や尼崎市、東大阪市などの民家に侵入し、現金などを盗んだ疑いです。
インターホンで家人の不在を確認後、庭などの脚立を使って2階に上がり、窓ガラスをドライバーで割って侵入していました。
「不在確認」の方法としては、
●インターホンを鳴らす。
●呼び鈴を押してみる。
●窓ガラスに石を投げてみる。
●建物外観で判断(電気が消えている、洗濯物が干しっぱなし、カーテンが開いたまま、閉めたまま等)
家の中に人がいないと思って侵入しますので、万が一人と出くわすとパニック。
武器を持っていることが多いため、家人が怪我をしたり、最悪のこともあります。
大阪での「乳児強盗殺人事件」。母親も自殺をするという最悪の事態になってしまいました。
「事件の45分前に、呼び鈴が鳴らされ、錠を開けて外を見たが誰もいなかった」ということですので、犯人が様子を見るために呼び鈴を押した可能性も高いと思います。
無施錠の玄関から侵入され、生まれて間もない赤ちゃんが被害に遭いました。
ご冥福を心よりお祈りします。
投稿者: スタッフ (2008年1月24日 09:59)
「そんなの関係ねえ」窃盗団。
「そんなの関係ねえ」・・・お笑い芸人小島よしおのギャグですよね。
チビッコにもはやっているらしく、お正月には姪が真似をしていました。
この「そんなの関係ねえ」が窃盗団でも流行っている?とのニュースが出ていました。
●東京都東村山市の塗装工の少年(16)と、中学生5人。少年らは昨年8月2日から10月19日にかけて、東村山市や小平市で路上や駐輪場にあったオートバイ10台(計113万円相当)のほかガソリン1・65リットル(231円相当)を盗んだ疑い。
盗んだバイクは自分たちで無免許で乗り回していました。
犯行をためらうメンバーがいると、円陣を組みお笑い芸人の小島よしおのポーズをまねし「そんなの関係ねえ」と叫んで“鼓舞”し、犯行を繰り返していたということです。
この「そんなの関係ない」は、現代の風潮に合っているのでしょうか?
「偽」という言葉と、どこか通じる気がします。都合が悪くなったら「そんなの関係ない」
自分が責められたら「そんなの関係ない」
そんな風な使われ方をしているとしたら、単なるギャグではすまないように感じます。
札幌市栄南小学校の校長先生が、「そんなの関係ない?」という題目で子供達のことを書かれています。大人がきちんと「関係ある」責任を取ることが必要だと思います。
http://www.sakaeminami-e.sapporo-c.ed.jp/gakkou200712.pdf#search='そんなの関係ない'
投稿者: スタッフ (2008年1月23日 13:04)
運送会社地下タンクから軽油を盗む。ドラム缶30本分。福岡。
福岡県粕屋町江辻の運送会社の地下タンクから、ドラム缶30本分の約6000リットル(約62万円相当)の軽油が盗まれました。
同社は生コンクリートの運送会社で、被害に遭ったのはミキサー車などの専用給油所です。
被害には、昨年11月にも2回被害に遭っており、今回で3回目となります。
盗まれた軽油は計1万1000リットル超に上ります。
調べでは、21日午前7時すぎ、給油しようとした社員が盗難に気付き、警察に通報しています。
営業所は19日夕から21日朝まで無人で、約50メートル離れた敷地の入り口付近からポンプを伸ばし、地面にある注入口のふたを開けて抜き取ったとみられます。地下タンクはほぼ満タン状態でした。
今回が3度目の窃盗被害で、1回目が昨年11月11日から12日にかけて約2400リットル、二回目が同17日から20日にかけて約3100リットル。
この2回の盗難被害の後、同社は3つある注入口のふたの上に車や重機を置くなどしていましたが、今回は、置いていない1カ所から盗まれました。西日本新聞によると、防犯システムや監視カメラが作動した記述はなく、何も付いていなかったのではないかと推測されます。
全国で灯油や軽油、ガソリンなどの盗難が相次いでいます。
背景には軽油の店頭価格の高騰があります。
ご存知のように石油価格が高騰しており、灯油、軽油なども価格上昇。石油情報センター(東京)の統計によるとこの1年で約16%上昇しているということです。
今回の運送会社のように、ふたの上に車や重機を置いたとしても、それで万全とはいえません。
車からのガソリン抜き盗りや、車や重機そのものを盗まれるという被害も発生しているからです。
重機などは、海外にバラバラに分解されて販売される他、ATMの破壊などの犯罪に使用されることもあります。中東やアジアなどに輸出されます。
やはり、運送会社など大切な商品や備品、原材料品が屋外に置かれている場合には、「敷地の中に入らせない」という防犯対策が必要です。
泥棒(侵入者)は、目(人の目)、音、光、時間(時間がかかること)を嫌がります。 敷地の中に入った瞬間に音と光で威嚇撃退する防犯システムや、人の目を補完する防犯監視カメラなども有効です。
時間をかけさせるためには、幾十にも対策を併用することが大切です。
蓋の上に車や重機を置くというのもその一つでしょう。
いかに侵入者に対し「ここは万全の警戒をしている、防犯意識が高い」ということを感じさせ、犯罪対象から外させるか・・というのが防犯にとってもっとも大切なことです。
投稿者: スタッフ (2008年1月22日 10:51)
納税通知配達の帰りに下着泥棒
干していた女性用下着を盗んだとして、静岡県浜松市中区野口町の市納税課非常勤職員(62)が窃盗容疑で緊急逮捕されました。
男は固定資産税の給付期限が過ぎている事を知らせる書類を被害女性(29)に渡した帰りで、容疑を認めているということです。
調べでは、19日午後3時25分ごろ、同市南区の派遣社員の女性宅物干し場から、パンツ1枚(300円相当)を盗んだ疑いです。
女性が家の中から目撃し、「納税についての通知を持ってきた徴収嘱託員に下着を盗まれた」と110番通報しました。
男は市の嘱託で徴収業務を行っており、通知の封筒には男の名前が手書きされていたようです。
浜松東署員が自宅で男を問いただした際、40枚近くの下着を出したということで、同署は余罪を追及するようです。
市の職員で納税の通知を持ってきた、と言われると何の疑いもなくドアを開けてしまう人が多いのではないでしょうか。
仮にインターホンで相手の姿を確認したとしても、それらしい服装だと怪しい人かどうかも分かりません。
今回の事件では下着を1枚盗まれただけの被害で済みましたが、ドアを開けた途端、凶器で脅され金品を要求されたり、いきなり犯人が襲いかかってくる可能性もあります。
女性の一人暮らしはもちろんのこと、子供が家に一人きりという状態も心配です。
核家族化が進み、両親が共働きで子供が一人という家庭も増えており、子供が家に一人でいるという状態が日常的になっている家庭も多いのではないでしょうか。
防犯 監視カメラや防犯 システムの設置は、会社事務所や店舗が主であった時代から、一般家庭やマンションにまで広がりをみせています。
防犯 監視カメラが設置されていれば、「見られている」「記録されている」と犯罪者に思わせることで、捕まるという危険性をより分かりやすく示すことができます。
万が一の被害に備えた事前の防犯 対策が、犯罪の抑止力となります。
投稿者: スタッフ (2008年1月21日 18:33)