泥棒について知ろう!
泥棒が嫌がること
泥棒の嫌がることを知る=防犯環境設計
泥棒は完全犯罪をねらっています。一度捕まってしまうと何年間か塀の中から出られないので、絶対に捕まりたくないのです。
そこで犯行に及ぶ前にはとても慎重にことを運びます。そんな泥棒の心理を知れば、自ずと嫌がる事も見えてくるものです。
では、泥棒は犯行中どんな心理状態にあるのでしょうか?そして泥棒の嫌がる事とは!?
犯行時の心理
泥棒は、人に見られたり犯行中であることを知られるのを最も恐れています。また、犯行途中極度の緊張状態にあるため、正常に思考できる状態ではありません。
そんな緊張状態の中で、もし人と出会ってしまったら、パニック状態。偶発的要素が原因で窃盗が強盗、殺人などに移行することもあります。これが最も恐ろしい「居直り」 なのです。
特に侵入するためにかかる所要時間が長くなれば、それだけ人に見られる可能性が高くなります。
下のグラフは、警察が捕まえた泥棒から聞き取り調査した内容をまとめたものです。それによると、侵入に5分以上かかったり、防犯設備がある侵入しにくい建物を嫌がる泥棒の心理がよくわかります。
泥棒は音と光が大嫌い
泥棒が侵入する極度の緊張の中、突然ライトがついて真っ暗闇の中で自分の姿が明るく照らし出されたり、ベルやサイレンが鳴ったりしたら・・・。
警察見解では、侵入時の音や光による威嚇に対しては最大限の退散効果があるといわれています。
泥棒が答えた「被害に遭わないための秘訣」にも、防犯テレビカメラ、防犯センサー、ベルの設置が最も多く挙げられています。また、犬を飼うというのも効果的です。
侵入防止4原則
侵入犯が「侵入しにくい」と判断する条件。侵入防止4原則を守っている建物は、侵入を諦めます。
① 目 人目につくのを嫌がる。
② 音 警報音の大きな音を嫌がる。
③ 光 明るく照らされるのを嫌がる。
④ 時間 侵入に5分以上かかるのを嫌がる。