犯罪別情報
すり
日本はすり天国
他人が身につけている金品を、その人に気づかれないように、すばやく盗み取る『すり』。日本は、残念ながら「すり天国」「ひったくり天国」などと不名誉な名称をつけられています。
日本人は、日本国内、海外に関係なく、防犯意識の希薄さから狙われやすいのです。
お祭りや休日前の深夜、買い物中など、気持ちが開放的になったりしている時にすりに狙われています。
他のことに意識がいっていまい、ちょっとしたすきにすりの被害に。常日頃から被害に遭わない為に、意識して金品を守る必要があります。
すりの認知件数
平成6年には、25,000件を超えていたすり。
最近の認知件数(令和4年)は、1,112件、近年減少傾向になっています。
すりの検挙率
令和4年の検挙率は46.9%。認知件数は前年より増え、検挙率は19.7%下がりました。
すりの認知・検挙件数は平成19年以降減少傾向にあります。
武装すり団にも注意
武装すり団は、集団で武装したスリのこと。(主なメンバーは来日韓国人)
主な手口は、武器を持って鉄道の車内で乗客を集団で取り囲み、金品を奪い取り、被害者にばれそうになると武器を使用し逃げるというもの。
2004年に東京都内で武装スリ団による被害が急増しました。
使われる武器はスタンガンやナイフ、催涙スプレーなど。
※武装していると銃刀法に違反して逮捕されやすいことから、2005年ごろから武装しないすり団が増えていると報道されています。
催涙スプレーのようなものを使用するすり団もあり、車内や駅構内で異臭騒ぎが発生したり数人が病院に搬送される事態に発展したこともあるようです。
すりの手口
- カバンなどを刃物で切って抜き取る手口。
- 電車のラッシュ時を利用して、押し合いながらポケッやカバンから金品を抜き取る手口。
- 車内で泥酔などにより、仮眠中のポケットやカバンなどから財布を抜き取る手口。
- 網棚や座席に置いてあるカバンや上着などを盗む手口。
- 乗車券を買うときなど、何かに気を取られているすきに金品を盗む手口。
- 盗もうとするカバンの横に、同じようなカバンを置き、カバンを持ち去る手口。
すり対策
- 大金は持ち歩かないこと。
特に、お祭りやイベント事など人が多く集まる場所に行くときは、注意をすること。 - 夜間の電車の車内などで寝てしまわないように注意すること。寝ている一瞬を狙われます。
- ズボンの後ろのポケットに財布を入れないこと。
- 開きっぱなしのカバンやバッグは注意すること。
- 歩きながら携帯電話は注意すること。
- 大金の入った財布を見せないこと。
- 見知らぬ人に話し掛けられたりした時は注意。
アイスクリームなどをわざとつけて、そちらに気がとられている間にすられる被害もあります。「ケチャップすり」などもあります。 - 食事中や会話中も注意。知らぬ間に『すり』の被害にあってしまいます。