こんなおかしな泥棒がいる
vol.67 『自転車行脚で寺社荒し70件』
寺社荒らしの常習犯が捕まった。男(64)は逮捕がこれで21回目。
平成11年1月に刑務所を出てから約4ヶ月で70件の犯行を重ねた強者。
逮捕されたのは賽銭箱の錠を壊し現金300円を盗んだところをパトロール中の署員に見つかり御用。
その時の所持金はたったの365円であったというから「悪銭身に付かず」を絵に描いたような話。
自供した犯行の中には、下記のようなあきれる犯行があった。
ある寺で営まれていた法事に「トイレを貸して」と潜り込み、廊下に置いてあったバックから現金数万円入りの財布を抜き取った。
酒好きで御神酒を飲む。ある神社に供えられていた1.8リットルの御神酒4本を失敬し、道端でたき火をしていたお年寄りに2本千円で売った。
寺の本堂経台引き出しからお布施約10万円を盗み、スナック、バーの飲み代に使った。
犯行には自転車を使用し、神社の床下で寝泊りしながらの盗み行脚であった。
男は「由緒ある寺を荒らした時には、なぜかしばらく体の調子が悪くなることもあった」と供述。なんとも罰あたりなことである。