全国で多発している金属盗難。平成17年1年間で、5,700件。20億円もの被害に及びます。
今年に入って発生地域が拡大、盗まれるモノも拡大していますが、手口もどんどん巧妙化してきているようです。中でも、ステンレスが銅よりも高く売れることからステンレス製のモノが狙われているようです。
作業服を着て、昼間に堂々と犯罪を行っており、今までは「まさかそんなものが盗まれるなんて思っていなかった」ため、目撃した人も泥棒とは感じず、警戒していませんでした。
この犯罪の特徴は、常に人がいない山林や海岸、発電所、畑などでも被害に遭っていることです。
金属に関しては「古物商」の対象にならないため、持ち込んだ業者の本人確認が不要であり、そのあたりも窃盗団に付け入る隙を与えています。
銅は価格が下がったとはいえ、1トン69万円、ステンレスは1トン500万円にもなるということですので盗んだものをうまく換金できれば犯人はぼろ儲け。
回収業者や輸出業者、スクラップ・リサイクル業者側の身元確認作業を徹底させるなどが急務であると考えます。