今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「誰でも良かった」
今年1年、刑法犯、窃盗犯の認知件数は前年より減っているにも係わらず、どんどん犯罪が「凶悪化」していると感じている方も多いと思います。
その象徴的な犯罪というのが「誰でも良かった」という無差別殺傷事件でした。
茨城県土浦市で3月、8人が殺傷された事件
6月の東京・秋葉原で17人が殺傷された事件
こうした「無差別殺傷事件」が相次ぎ、何の罪もない人々が次々に襲われた1年でした。
1〜11月の通り魔事件の死傷者数は42人で過去最悪となっています(警察庁まとめ)。
一方、11月には「逆恨み」的な動機から元厚生次官を狙った連続殺傷事件も起きています。
産経新聞は12月29日の記事の中で「 凄惨(せいさん)な事件から浮かび上がるキーワードは“理不尽”」と分析しています夫々の犯罪者の供述やメールの書き込みをピックアップすると、
「母に口答えする妹に腹が立った。妹を殺すつもりだったが、家にいなかったのでやめた。駅に着いて7、8人殺そうと思った。悪いとは思っていない」「誰でも良かった」
「生きていることがつまらなくなった」「定職にも就かず、高校を卒業したころから人を殺して死にたいと思うようになった。複数殺せば死刑になれると思った」
「高校出てから8年、負けっぱなしの人生 悪いのは俺なんだね」「土浦の何人か刺した奴を思い出した」「私、6月でクビだそうです。300人規模のリストラだそうです やっぱり私は要らない人です」
経済低迷や雇用不安といった社会情勢も秋葉原の加藤被告の社会への不満を増大させていった。
「周囲からの孤立感を深め、携帯サイトへの書き込みでも無視された不満が怒りへと変わった」 捜査幹部はこれが、秋葉原事件の動機とみています。
元厚生次官ら連続殺傷事件の場合はもっと理由が理不尽になります。
「34年前に保健所で殺された愛犬のあだ討ち」
犯人が供述した動機は「逆恨み」でした。
孤立感や人生へのあきらめという身勝手で理不尽な理由で命をある日突然絶たれた人が42人。
警察幹部は「経済状況の悪化により同種の事件の増加も懸念される」と話していると記載されていますが、実際にここ数ヶ月「派遣切り」などがニュースに出始めてから、強盗は確実に増えています。
強盗、放火、窃盗・・そして無差別殺傷。
どんどん犯罪そのものがエスカレートし、凶悪化している日本。
そうした犯罪からいかに身を守るか・・ということを来年度はもう一度真剣に考え、皆様にお伝えしていきたいと考えています。
犯罪社会学者の小宮信夫氏は、「犯人目線に立て! 危険予測のノウハウ」(PHP研究所)の中で、
「犯罪の被害に遭わないためには最も必要なことは「人」ではなく、「場所」に注意することです。なぜなら、「危ない人」は見ただけでは分かりませんが、「危ない場所」は見ただけで分かるからです。
「危ない場所」は、だれもが入りやすく、だれからも見えにくい場所です。ほとんどの犯罪は、この入りやすく見えにくい場所」で起きています。としています。
犯罪者の目線に立って、犯罪が発生しやすい環境を知り、犯罪に巻き込まれないようにする。それが小宮氏の考えですが、まさにセキュリティハウスの考え方「泥棒の心理や手口を研修し、泥棒が好きな環境を知り、泥棒の嫌いな環境にすることで窃盗被害対象から外させる」という考えと同じです。
来年度はこの「犯罪が発生しやすい環境」を皆様にご紹介していきたいと思います。
今年1年、この防犯泥棒大百科をお読みいただき誠にありがとうございました。
来る年2009年が少しでも明るい、犯罪の少ない年になりますよう。
良いお年をお迎え下さい。
投稿者: スタッフ (2008年12月29日 11:03)
「カーナビ」盗難急増。過去最悪のペース。
「カーナビ」の盗難被害が急増し、今年は過去最多に迫る勢いであることが警察庁の調べで分かりました。今年1〜6月だけで1万8705件に達し、年間3万8669件を記録し過去最多だった05年に迫るペースとなっています。
警察庁は、カーナビの普及で需要が高まり盗難品が転売されているとみており、「取り外し可能なカーナビは持ち帰るなど防犯対策が必要」と話しています。
今年1〜6月の全窃盗事件(約65万7000件)の被害品目別の内訳で、カーナビは現金などを除く高額商品の中で多数を占めます。
その他の品目では▽貴金属・宝石1万411件▽家電製品1万1619件▽パソコン6887件などが続いています。これらは04年以降減少傾向ですが、カーナビは今年上期の前年同期比でも13%増となっています。
日本損害保険協会が自動車ユーザーを対象に今夏実施したアンケート(回答者2万719人)では、49.8%の人がカーナビを装着していると答えています。
又、盗難対策としてカーナビにカバーをかけていると回答した人は21.2%。そのほか▽盗難防止ネジを活用(8.4%)▽暗証番号を入力するセキュリティ機能を活用(7.5%)▽ポータブルカーナビは取り外して持ち帰る(20.2%)など防犯対策を実践する人の割合が少なく、急激な普及ぶりとは裏腹に盗難対策が希薄なことがうかがえます
(12月27日 毎日新聞より一部抜粋)
カーナビ、家電製品、パソコンともに中古市場があり換金が簡単にできることが上位にきている理由ですが、特にカーナビは屋外の自動車内に置かれており、他の商品以上に無防備。
泥棒にとっては、現金が車の中に放置されていると見てているのだと思います。約6割以上が、契約駐車場、自宅駐車場など自分が普段駐車している駐車場での被害です。
狙われにくい駐車場を選ぶことが最も重要です。
やはり、自動車の盗難同様、狙われにくい駐車場にとめ、持ち運びができる場合には持ち運ぶということが必要です。
これからますます不況となっていくことが予測され、そうした中でせっかく減ってきていた犯罪、特に窃盗や強盗、放火などが急増するのではないかと危惧しています。
年末にかけて、できることから実施しましよう。
『防犯(犯罪抑止効果)の高い駐車場を選ぶこと』
●路上駐車はせず、監視の行き届いた駐車場、夜間照明・監視カメラのある駐車場を選び、照明の良く当たる周囲から見通しの良い場所を選択して駐車する。
●「駐車場内 2ルクス。車路10ルクスが警察庁「安全・安心まちづくり推奨要項」における防犯照明の推奨照度」
●一定時間以上車から離れる時には、常に車を確認する。
●容易にキーを人に預けない。預ける時は預り証を受け取る。
●車内にスペアキーを保管しない。
●家の玄関など目立つところにキー・スペアキーを置かない。保管は厳重に。
●キーは人前でキーをわずかな時間でも放置しない。居酒屋・サウナ・スポーツジムなど背広のポケットや入れっぱなしにしたり、テーブルの上に置いたまま離籍しない。
●ボディカバーをつけ、車種を特定されないようにする。
●自宅の車庫はできる限りシャッター付きの車庫の方が安心。人感ライトを設置し、人が来ると自動的に照明が点灯するようにする。
●車外からカーナビが見えないようにカバーをかける。
●持ち運びが出来るタイプのカーナビは駐車時は自宅に持ち帰る。
●カーナビを取り付ける際には盗難防止対策を施した特殊なネジを使用して、取り去りを困難にする。
●自動車盗難防止装置を設置する。
ハンドル固定ロック式防犯装置やイモビライザー、振動センサー・空気圧センサー、電圧変化センサー、キー穴異常センサーなど。
三洋電機コンシューマエレクトロニクスのポータブルナビゲーションを利用するのも一つの防犯対策になると思います。大阪府警察が推進する「安全安心まちづくり」に協力するため、同社のポータブルナビゲーションに、車上狙いなどの盗難多発地点を表示する「盗難多発地点警告」機能を搭載。大阪地区限定に実施します。「盗難多発地点警告」機能では、ルート案内で設定した目的地周辺に盗難多発地点が存在する場合、メッセージ表示と音声でドライバーに注意を喚起。また、大阪府警察本部が提供するデータをもとに、盗難の危険度を3段階に分け、大を赤、中を黄、小を青の3種類のアイコンで地図画面上に表示。地点ごとの詳細情報も確認できるようにするということです。(情報提供:新日本保険新聞社)
... 続きを読む "「カーナビ」盗難急増。過去最悪のペース。"
投稿者: スタッフ (2008年12月27日 11:52)
クリスマスに御難。
クリスマスでサンタ姿で泥棒したお話しを先日ご紹介しましたが、クリスマスにちなんだ被害や犯罪をご紹介します。
●サイブに2人で食事中、ろうそくから引火 男性が軽いやけど(12月25日 産経新聞)
24日午後11時20分ごろ、横浜市保土ケ谷区桜ケ丘のアパート「青葉荘」から出火、木造2階建てアパート1階に住む飲食店の女性従業員(22)方約10平方メートルを焼いた。この火事で、女性の友人で大学院生の男性(23)が火を消そうとして足に軽いやけどを負った。
保土ケ谷署によると、2人は室内で壁際にろうそくを4本つけて食事をしていたという。同署は、何らかの原因で、ろうそくの火が壁に掛けていた布に引火したとみて調べている。
せっかくのいいムードに水が入りましたね??ろうそくだけでなくアロマセラピーなんかもよく火災原因になっています。注意してくださいね。
●サンタ姿でパーティに乱入して乱射、放火 少なくとも8人死傷 LA郊外 (2月26日産経新聞)
クリスマス・イブのパーティーが開かれていたロサンゼルス郊外コビーナの住宅に24日深夜、サンタクロースの衣装を着た男が訪れ、突然銃を乱射。参加者が逃げ惑うなか、住宅に火を付けて逃走した。住宅は全焼し、焼け跡から6人の遺体が見つかった。また、8歳の少女を含む、少なくとも2人が撃たれて負傷した。
逃走した男は25日未明、現場近くの住宅で自殺しているのがみつかった。
容疑者はサンタクロースに扮装(ふんそう)し、プレゼントのようにみえる大きな荷物を抱えていた。子供たち向けの余興だと思った参加者の一人が疑うことなく室内に招き入れたところ、間髪を入れずに乱射を始めたという。
乱射後、サンタの衣装を脱ぎ捨てて逃走。その際、なんらかの発火性の物質とみられるスプレーを現場で噴射し、その上で火をつけたらしい。容疑者は以前、航空産業の技術者として働いていた経験があるという。
これはほんと悲惨な犯罪ですね。
サンタクロースの服装をしていたらちょっと油断してしまうというのもわかりますが、アメリカの場合銃社会ですからサンタクロース姿で驚かそうとしただけでも銃で撃たれる可能性もありますから(現にハロウィーンの姿で日本の留学生が射殺した悲劇がありました)うかつにはできません。
投稿者: スタッフ (2008年12月26日 11:39)
「泥棒(置き引き)を捕まえた男」来秋のドラフトで指名へ
置引き(おきびき)とは、置いてある物を引き寄せ盗むという行為から置引き(置き引き、置引)といいます。いわゆる、公共の場所に放置していたり、放置とまではいかなくとも、ちゃんと監視されていない荷物や財物を、所有者の目を盗んで盗み出す犯罪行為のことです。日本の刑法上の用語ではありません。
逃げた置引き犯を捕まえた男が、その快足が元で、プロの野球選手になるかも??というニュースがありました。
グラウンド外でのファインプレーが飛び出したのは12月4日のこと。日産自動車の野村慶太外野手(24)らは、横浜駅付近で61歳の女性からショルダーバッグを盗んだ男を50M5秒7の自慢の足で追い詰め、警察に引き渡しました。16日には神奈川県警戸部署から感謝状を贈られ、文字通りの脚光を浴びていた。
そこへ今度は横浜ベイスターズが来秋のドラフト候補として、日産自動車の野村慶太外野手(24)をリストアップしていることが24日、分かりました。横浜は、泥棒追跡で威力を発揮した50メートル5秒7の快足に注目しているということで、泥棒を捕まえた地元の英雄をナイスキャッチとなれば、話題性も十分で、今度は逆に次の塁を盗んで欲しいものですね。(12月25日 スポーツ報知より一部引用)
投稿者: スタッフ (2008年12月25日 10:24)
サンタクロースが“泥棒”に転職?
世界大不況で今年のクリスマス商戦は盛り上がりなく終わりそうですが、それでも街中いたるところに「サンタクロース」の扮装をした人がいる日本ですが、サンタクロースの格好をしていれば目立たないのか?その格好で泥棒をした男がデンマークに出現しました。
サンタクロースが“泥棒”に転職? 14歳少年が追い払う(2008年12月05日Web-Tab )
デンマーク・シェラン島のリングステズで1日、プレゼントを持ってくるかわりに盗みを働く“サンタクロース”の姿が目撃された。
赤い服と帽子に身を包み、黒色の大きな袋を持ったサンタクロース風の男は、市内の住宅の玄関からバッグを盗もうとしているところを、この家に住む少年(14)に発見された。警察当局によると、サンタクロースや妖精の存在をもはや信じていない少年は、“偽サンタ”を驚かせて追い払ったという。
警察当局の報告書には、「サンタクロースが職を変え、泥棒を始めたとは到底考えられない。目撃された男がサンタクロースの衣装を着た泥棒だったことはほぼ確実」と記されている。
男の特徴について、警察当局は「サンタクロースのように見えるほか、身長180センチメートル前後でやせ型」としている。
警察の報告書に、「サンタクロースが職を変え、泥棒を始めたとは到底考えられない。目撃された男がサンタクロースの衣装を着た泥棒だったことはほぼ確実」と記されているというのは、ちょっと笑ってしまいますが、サンタクロースの格好で煙突から侵入しようなどという泥棒はまさかいないでしょうね。
「黒サンタ」というのは泥棒のことだそうです。
そういえば、「ホームアローン」という映画はクリスマス休暇中に泥棒に入られないよう8歳のケビンが大活躍するお話しです。泥棒に一人であることを悟られないように部屋に音楽を流し、パーティをしているかのようにクリスマスツリーを点灯させていました。
ここのところ日本でも、家の外壁などをピカピカ電飾させているお家を見かけます。
泥棒対策にも少しはなるような気がしますが、もっときちんと防犯対策をされたい方はホームセキュリティシステムを取り付けることをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2008年12月24日 14:10)
携帯電話ショップ御難。携帯電話が狙われている。
泥棒が狙うものにも流行りすたりがあります。
今泥棒界で話題の品が「携帯電話」。
高く換金できることが人気の秘密です。
●19日午前0時50分ごろ、高崎市飯塚町の携帯電話ショップ「ソフトバンク高崎中央店」で、携帯電話約百台(計約七百三十万円相当)が盗まれた。高崎署は窃盗事件として捜査。現場の状況や目撃情報などから、犯人は複数で、転売目的の犯行とみている。
同署によると、店舗は正面入り口のガラス製自動ドアが、バールのような工具で割られていた。店の近くにいた男女が、急発進した車を目撃している。
●20日午前1時50分ごろ、太田市西矢島町の携帯電話販売店「メディアランド・ウイング ドコモショップ太田南店」裏口の従業員出入り口のガラス製ドアが壊され、店内から携帯電話約80台(400万円相当)が盗まれているのを、警備会社からの通報を受けた太田署員が見つけた。今月8日には、藤岡市の「ドコモショップ藤岡店」で、携帯電話72台(計約340万円相当)が盗まれており、県警は関連を調べる。
●21日午前4時半ごろ、茨城県土浦市真鍋の携帯電話販売「てるてるランド真鍋台店」で警報装置が作動、警備会社からの110番で土浦署員が駆け付けると、店舗正面の自動ドアがこじ開けられ、店内が荒らされていた。 NTTドコモの新品の携帯電話など約60台(計約300万円相当)が盗まれており、同署は窃盗事件として捜査している。
[2008年12月21日東京新聞 毎日新聞 共同]
いずれの店も警備会社との契約をしていたようですが、いずれも間に合わず、警備員からの110番で警察が駆けつけて店内が荒らされたのが判明しています。
防犯対策を考える上で、最も大切なことは「予防すること」です。
「犯罪を未然に防ぐこと。」それがかなわない場合も「被害を最小に押さえること」ができないと、防犯としての意味がなくなります。
そういう面では今回の店舗は防犯対策としては不十分であったと言えます。
防犯カメラに関する記述はありませんでしたが、証拠として録画ができていればと思います。
いずれのメーカーの本部も店舗に「警備システムの導入」を勧めています。
犯罪の短時間化が進む中、そうした防犯対策・警備システムの中身の見直しも必要ではないかと考えます。
投稿者: スタッフ (2008年12月22日 10:29)
「ハタハタ」を友人から約六百キロ(約二百箱分)もらい、余りを不法投棄。「ハタハタ」迷惑?
洒落のような話です。
会社員男性は漁師の友人より約六百キロ(約二百箱分)をもらい知人らに配っていました。ところが多すぎてどうしても配りきれない分が百六十キロ残りました。同僚男性に処分方法を相談すると、地中に埋めることを提案され合意。
今月十五日午後二時ごろ、同町の山中に重機で穴を掘り、ハタハタ約百六十キロを捨てました。
鯵ケ沢署は十八日、廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、会社員男性(45)と同僚男性(59)=ともに深浦町=を摘発しました。二人は「知人から大量にもらい処分に困った」と容疑を認めているということです。
県水産振興課によると、本県日本海側の今年のハタハタの水揚げは、昨年の約百四十五トンを上回る豊漁の見通し。水産関係者からは「信じられない」「もったいない」と不満の声も。三十年近い不漁続きから二〇〇二年に復活したハタハタだが、豊漁で一転、捨てられる始末。「魚にとっては、ハタハタ迷惑な話だろう」と、捜査関係者も思わず同情のコメント。(12月19日陸奥日報より引用)
魚を山に穴を掘って捨てて「不法投棄」
不法投棄はゴミばかりを考えていたので、ちょっとぴんときませんでした。
あまりに多くの魚を貰うのも「ハタハタ」迷惑な話??
投稿者: スタッフ (2008年12月19日 16:20)
ベトナム人窃盗団 運び屋は副機長。
関東、関西地方などのドラッグストアなどでは、2006年頃から万引き事件が多発していました。
これまでに窃盗の実行犯71人と、盗品と知りながら買った14人が逮捕されています。
今回逮捕されたのは運び屋。盗品を運ぶ役目ですが、なんと、ベトナム航空の副機長でした。
ベトナム人窃盗団「運び役」副機長逮捕…空港検査すり抜け(12月17日読売新聞)
山口、兵庫、大阪、埼玉、愛知など14府県警の合同捜査本部は17日、ベトナム人窃盗団が日本で盗んだ化粧品などを国外に持ち出そうとしたとして、ベトナム航空の副機長 容疑者(33)を盗品等運搬の疑いで逮捕した。
容疑者は「盗品とは知らなかった」と容疑を否認しているが、「これまでに2、3回持ち帰り、本国の女性から1回あたり100ドルの報酬をもらった」と供述している。
捜査本部は、本国で人気の化粧品などを転売するため、一般乗客より手荷物検査が手薄な乗務員を運び役にした組織的な犯行とみて、流通ルートを解明する。
山口県警幹部によると、容疑者は7月11日、兵庫県姫路市花田町、T被告(32)(盗品等有償譲り受け罪で公判中)から宅配便で送られた化粧品やジーパン計27点(数万円相当)を盗品と知りながら、宿泊していた大阪府内のホテルから関西空港に持ち運んだ疑い。
容疑者は他の盗品と合わせ、段ボール4箱分(総額数十万円)をスーツケースに入れて機内に持ち込み、ベトナムに運んだとみられる。
山口県警下松署がT被告の自宅から押収した宅配便発送伝票から、容疑者が運び役として浮上した。他の機長を含む複数の乗務員あての伝票もあったという。
まだまだ逮捕者は増えるのではないかと推測されます。
本人は小遣い稼ぎのつもりだったのかもしれませんが、とんだ「盗品の航空便」でした。
ドラッグストアの万引きに関しては、先日も盗品を買い取って販売していた会社社長と、実行犯が逮捕されていました。「かごダッシュ」といって、ネットで募集した少年に万引きをさせていました。
ドラッグストアの商品は小さく、万引きがしやすいということに付け加え、盗品を買取る会社もあるのですから、狙われるは当たり前です。
だからこそ、きちんとした防犯対策をとらないと、「実行しやすい店」とますます被害が増えることになりかねません。
ドラッグストアの万引き対策
● 店内に死角を作らない。死角には防犯カメラ、防犯ミラーを設置する。
● ダミーカメラもホンモノと同じ仕様のものを使用し、ホンモノと混ぜて、設置台数を増やす。
● 店員の目に付く場所に人気商品や万引きされやすい商品を陳列する。
● POPで死角にならないように注意する。
● 複数でやってくる客には注意する。
● 店員がお客様の来店時には顔を見て「いらっしゃいませ」と大きな声で挨拶する。
● 店内のレイアウトはすっきりと、見通しを良くする。
● 万引き防止システムを導入する。ゲートが設置されているだけでも抑止効果がある。
といった方法をできる限り複数実施することが重要です。
投稿者: スタッフ (2008年12月18日 10:03)
「おれはまだルパン三世見習いだな」17歳泥棒
未成年者の泥棒ニュースが増えています。
目標もない若者が閉塞感を打破するために窃盗を働く・・・あってはならないことですが、その転落までの心の動きが見えるような気がします。
3月14日午前2時ごろ、大島町元町の大島観光協会に侵入し、金庫にあった現金の一部計40万6800円を盗んだ疑いで警視庁少年事件課と大島署は、窃盗と建造物侵入の疑いで、同町のホテル従業員の少年(17)ら3人を逮捕しました。
3人は3月初旬から7月中旬までの間、同協会に6回侵入し、計約120万円を盗んだとみられます。
同協会は、内部犯行の可能性が高いとみて、7月に会長(78)らが引責辞任する騒ぎになっていました。しかし、少年が協会から盗んだ町営温泉入浴券を知人に配ったことから、外部の少年らの犯行と分かりました。
少年は「つかまるようなドジはしないと思っていた。チケット(入浴券)を配ったのが大失敗だった。おれはまだ、ルパン三世見習いだな」などと供述しているということです。
(12月10日産経新聞より抜粋)
6回も侵入され、合計約120万円も盗まれていたのに、この観光協会では防犯カメラや防犯システムの設置をしなかったのでしょうか?
内部犯行の可能性が高いと会長が引責辞任。そこにいたるまでの間には、そこで働く人々は疑心暗鬼になり、互いの信頼関係、人間関係もめちゃくちゃになってしまったと推測します。
そうした大きな心の傷は、犯人がたとえ捕まったとしても決して消えることはありません。
そうしたことにならないためにも、きちんと防犯対策を行い、犯行が発生しにくい環境を作ることを強くお勧めします。
内部犯行と考えられるような侵入手口ですから、ガラス破りなどではなく、非常に気がつきにくい方法で侵入したのだと思われます。
それでも、透明人間ではありませんから、扉か窓を開けて侵入しているはずです。
扉・窓開閉検知センサーを取り付け、人が建物内に入ってきたら、管理者の携帯電話に画像で通報される見える自主機械警備システムをお勧めします。
防犯カメラを赤外線照明内臓の「スーパーディナイトカメラ」にすることで、真っ暗闇でも鮮明な画像を送信することができます。
もちろん、事務所内のハードディスクレコーダーで自動録画することができますから、なにかあったときに確認ができます。
会長が引責辞任する前に、もっとこうした最新技術の防犯システムを入れておくことが重要だったのではないでしょうか?
投稿者: スタッフ (2008年12月17日 09:13)
「スパイダーマン」
「スパイダーマン」という異名をとった泥棒。
民家の壁をよじ登り、2階から侵入する手口からそう呼ばれていました。
空き巣で110件被害1000万円といいますから、よじ登りまくっていた・・といえますね。
埼玉県警は12日、窃盗などの疑いで、桶川市神明の無職お琴(28)=同罪などで公判中=を追送検した。容疑者は民家の壁をよじ登り、2階から侵入する手口で空き巣を繰り返し、捜査員から「スパイダーマン」と呼ばれていた。
同署は平成19年10月〜20年8月、北本市や鴻巣市などで111件、約1060万円の被害を確認した。
調べでは、容疑者は7月13日午後1時ごろ、鴻巣市の男性会社員(32)宅に、2階の窓を割って侵入。現金約6万6000円と腕時計1個(15万円相当)を盗むなどした疑い。
同署によると、容疑者はとび職の経験があり、雨どいやベランダの手すりなどを使って軽やかに壁を登り、犯行を重ねていたという。盗んだ腕時計を質屋で売り、犯行が発覚した。
調べに対し、「2階は死角になるのでよじ登った。生活費を稼ぐには泥棒が手っ取り早い」などと供述しているという。
(12月12日 産経新聞より一部抜粋)
「2階は死角になる」つまり多くの方は「まさか2階からは侵入されない」と思い込んでいるのですね。
雨どいやベランダの手すり、隣のビルや駐車場など足場・・こうしたものがあると、2階でも3階でも泥棒にとっては関係無し、人目につかないと思えばそこから侵入することも可能なのです。
マンションなどの場合、特に上階にいけばいくほど、「絶対安心」とばかりにベランダが無施錠だったり、クレセント錠だけだったりということも多く、そこを泥棒に狙われているようです。
やはり「どんな窓からも侵入可能」ということを前提に、泥棒が嫌がることを行い、泥棒に狙わせないことが重要です。
「目」「音」「光」「時間」という泥棒がいやがることを組み合わせて、泥棒の嫌いな環境を作り出しましょう。
最も嫌がるのが「防犯ベル」つまり防犯システムの完備している建物なのです。
投稿者: スタッフ (2008年12月16日 09:25)