こんなおかしな泥棒がいる
事実は小説より奇なり。
泥棒こぼれ話をご紹介いたします。
vol.126 『車上荒らしのツキのなさ』
人生をうまく渡っていくうえで、「ツキ」というのも大事だと思った事件です。
草木も眠る丑三つ時、男は空き地に止まっていた1台のワゴン車に目をつけます。
そっと近付き、運転席のドアを開けて侵入。
携帯電話の明かりを頼りに運転席付近の物色をしていたところ・・・
「現行犯で逮捕する!」
と、突然現れた捜査員に取り押さえられてしまいました。
きっと男は「どこから入ってきたんだ!?」とパニックになったと思いますが、忍び込んだ車はなんと山口署の警察車両。
夜間の警戒中で、後部座席に乗っていたんですって。
見かけはごく普通の車とと同じようにしていたそうですから、気づかなかったとしても無理はありません。
それにしても、たまたまターゲットにした車が警察車両だなんて、ツキがあるんだかないんだか。
いや、ツキはないけど引きが強かったのか?
どっちにしても、盗みをしてはいけないってことが身に染みて分かったのではないでしょうか。
この男、その後の取り調べでは、容疑を否認しているとか・・・
じゃあなんで夜中の2時に他人の車に忍び込んでゴソゴソやってたのかって話になると思うのですが、一体どういう申し開きをしているのか、そっちも気になります。
vol.125 『変電所に泥棒 変圧器に××をかけて大爆発』
海外のニュースです。
M氏(36歳)は変電所に侵入して銅線を盗もうと画策。
しかしその途中で尿意を催し、何を思ったのか変圧器に向けて放水。
変圧器はもちろん爆発、M氏は引火してひどい火傷を負い、さらに2000人規模の停電が発生してしまいました。
泥棒はまさに自業自得ですが、停電被害に遭った住民の方は気の毒ですね。
それにしてもなぜ変圧器にかけてしまったのか・・・
vol.124 『悪いことはできません 万引き犯が車上荒らしの被害者に』
アメリカはユタ州で、商店の外に停めてあった車が車上荒らしの被害に。そのとき、車の所有者たちがなにをしていたかというと・・・食料品店から25ドル (およそ1,950円) 相当の商品を盗んで検挙されたのち、釈放されていました。
それから駐車場へ向かった所有者2人は、車からアンプ、ドラムマシンなど60ドル (4,700円) 相当の物品が盗まれているのを発見。自分たちを検挙した警官がちょうど店を去ろうとしていたところを引き止め、車上荒らしにあったことを申告したそうです。
ちなみに車上荒らしは、近くに警察車両が止まっていてもお構いなしに行われていたそうですから、よほどの装備が車についていたのでしょうか。
「因果応報」といいますが、この事件にぴったりあてはまる言葉です。
悪いことをすると、いずれは己に跳ね返ってくるんですよねえ。
この教訓を活かして、二人には真っ当な生活をしてほしいものです。
vol.123 『ハンドバッグで泥棒撃退したスーパーおばあちゃん』
現地は「スーパーおばあちゃん」と呼ばれているようですが、勇気と正義感に溢れるおばあちゃんですね。
"英南部ノーサンプトンの街角で7日午前、宝石店に侵入しようとしていた6人組を年配女性がハンドバッグひとつで退治し、一躍脚光を浴びている。偶然居合わせた撮影スタッフがカメラで一部始終をとらえていた。
映像によると、6人組のうち3人は宝石店のガラスウインドーをハンマーでたたき割り、残る3人がスクーターに乗って待機していた。そこへ赤いコートに厚手のタイツ姿の女性が駆け寄り、持っていたハンドバッグで男らに殴りかかった。6人が逃げ出そうとしたところで通行人らが加わり、スクーターから落ちた1人を取り押さえるなどして警察の到着を待った。
匿名で地元紙のインタビューに応じたこの女性は「騒ぎを聞いて、最初は1人がほかの3人から暴力を受けているように見え、これは放っておけないと思った」「近付いてみたら泥棒だった。白昼堂々とあんなことをしてただで済むと思っているのかと、いよいよ頭にきた」と話す。
女性はハンマーを持った3人にハンドバッグをたたきつけた。「1人がスクーターで逃げようとして、ベビーカーを押していた女性にぶつかりそうになったから、買い物袋でたたいたけれど逃げてしまった」という。
英メディアに「スーパーおばあちゃん」「ハンドバッグのヒロイン」と呼ばれて一躍有名になったが、「私は英雄ではないし、踏み込んで行ったのはばかげた行動だったかもしれない」と振り返り、注目されるのは「とても居心地が悪い」と話している。"
(2011.02.09 CNNより)
vol.122 『泥棒も木から落ちる。マンション最上階専門ドロ。』
世の中には身の軽い人、高所も怖がらない人がいます。
マンションの最上階ばかりを狙った泥棒がいます。
横浜の塗装工(49)。
マンションの外階段から侵入して屋上に行き、外壁の段差などを利用してベランダに入り込む手口で、空き巣を繰り返していました。
なぜそんな最上階を狙うのか?というと、
「高層階は無施錠が多い。平成8年からやった」と供述しているとおり、マンションの高層階は防犯意識が希薄で、窓を開けたままのところが多いようです。
。
県警は同市内で同様の手口の犯行を500件以上確認し、被害総額は約5千万円にのぼるとみて裏付けを進めているようです。
この泥棒、5月24日に民家に侵入しようとして屋根から転落し、骨折。
警戒中の警察官に見つかり、病院に搬送され、退院後に逮捕されました。
「猿も木から落ちる」などと話していたというから、おかしなやつです。
(7月30日 産経新聞 参照)
vol.121 『「今回は俺の負けだ」捕まった泥棒。2603万円稼いだ空き巣。』
約5年前から埼玉など4都道府県で672件、総額2603万円の空き巣をしていた53歳の泥棒。
06年8月22日、東京都足立区神明南2の男性(当時44歳)方アパートに窓ガラスを破って侵入し、現金120万円を盗んでいました。金は生活費やパチンコに使っていたということです。
この泥棒、逮捕時は「今回はおれの負けだ。よく見つけたな」などと話したというからちょっとあきれます。
それというのも、駅から自宅まで800メートルを1時間近くかけて迂回(うかい)しながら帰宅するなど、捜査の手が及ばないように細心の注意を払っていました。昨年7月、張り込んでいた捜査員に「渡辺だな」と名前を呼ばれ声をかけられると、笑みを浮かべながら「おれがどこに住んでいるか絶対分からないと思っていたのに」と驚いていたということです。
細心・大胆というのが泥棒の常とはいえ、毎回そんなに時間をかけて自宅に帰るというのも、泥棒稼業かなり辛いものがありますね。
(1月16日毎日新聞より抜粋)
vol.120 『「女性の下着の下には金がある」』
泥棒は「金目の臭いがする」といって現金の隠し場所に直行しますが、この空き巣は「盗みの経験で、タンスに女性の下着があったら、その下に現金がある」と、タンスの女性下着の下を探していたようです。
逮捕され「盗みの経験で、タンスに女性の下着があったら、その下に現金がある」などと供述していることがわかりました。ちなみに下着は盗んでいませんでした。
県警は今年3〜7月、1都7県で80件、約460万円の被害を確認しています。
それにしても、女性の皆さん。タンスの下着の下にお金なんて置いています??
私は置いていないけれどね!!
(11月28日産経新聞より引用)
vol.119 『盗んだ時計を付けて御用。世界限定25個のブルガリと知らず。』
世の中には高い時計を身につける人がいるのですね。
ブルガリの高級腕時計「アショーマ トゥールビヨン」というと販売価格1800万円。
ちょっとした家が建つほどの値段です。
この時計を盗んだとして、徳島北署は31日、窃盗の疑いで、佐川急便徳島店の社員男(25)を逮捕しました。
男は今月26日ごろ、徳島市内の時計店から荷物を集配した際、段ボールから時計1点を抜き取りました。時計は市内の時計店が展示会のためブルガリジャパンから借りていました。段ボールがブルガリに届けられた際、「中に時計が入っていない」との指摘を受け、佐川急便が調査していました。
なぜ捕まったか?というと、盗まれた時計は世界で限定25個といった特殊な時計だったのです。
男は「せいぜい100万円ぐらいの時計だと思っていた」ため、戦利品を身につけていました。
きちんと商品価値がわかっていないなかったのでしょう。
腕時計に詳しい男の知人が盗まれた時計と同じような時計を男がしていることに気付き、通報、逮捕にいたりました。
それにしても、1800万円の時計・・て、ダイヤモンドが付いてピカピカ輝いているのでしょうか?
すぐに時計を紛失してしまう私としては、そんな高い時計をしていて紛失したら大変という気持ちが先にしてしまいます。といってもそんな高額時計誰もプレゼントしてくれませんが・・。
vol.118 『「愛妻弁当」持参の泥棒。恋に落ち一緒になりたい一心で勤めているふり・・』
「泥棒と知られたくなくて勤めているふりを続けてしまった。
毎朝、弁当まで作ってもらっていたのに...」。
茨城県で逮捕された男は2年間、「仕事に行く」と同居女性(32)をだまし、「愛妻弁当」まで作らせ空き巣を繰り返していました。
男は16年まではトラック運転手。ところが違反や事故が重なり免許取消。
運転手時代に恋に落ち一緒になりたい一心で「建設現場で働いている」とうそをつきながら、泥棒家業にいそしんでいました。
男は女性とその息子(4)との3人暮らし。
平成17年12月から19年6月の間、毎朝9時に女性の手作りおにぎりを手に、自転車で出勤。
自宅付近の山林に隠した盗品のオートバイに乗り換え、茨城、千葉、福島3県を泥棒行脚していました。
毎週約2万円を「給料」として女性に渡し、残りはパチンコ代やガソリン代に費していたそうです。
3県で157件、被害総額約1800万円の空き巣を繰り返していました。
せっかく一緒になりたい人ができたのなら、まじめに働けばよかったのにね。
vol.117 『盗んだ金庫の中の「権利書」は毎回返却』
「権利書」を返却していたスリランカ人の泥棒のお話。
このスリランカ人は、塗装工見習いをしながら、埼玉県上尾市に住んでいた03年4月〜昨年11月、同県内の民家に侵入し、204件、被害総額約1360万円(うち現金約1230万円)の盗みを繰り返したとみられています。
この泥棒は、金庫を盗んだ時は、近くの河原などで壊して現金を盗み、金庫の中に土地の権利書を見つけると、必ず被害者方に戻って庭先などに投げ返していたということです。
「土地の権利書がなくなると、(被害者は)困ると思った」と供述。
同被告は約10年前に密入国したとみられ、県警は「スリランカも国土が狭い。日本での生活も長いので、土地の権利書は大切だと理解していたようだ」と話しているということです。
今回のように「権利書」を返却してくれる泥棒なんてあまり聞いたことがありません。
特に、金庫ごと盗んでいますので、金庫内に、実印なども入れていた場合には大変なことになってしまいます。
下手をすると、所有権移転登記などを行うなんて可能性もあるわけです。
金庫は過信しない。これは特に田舎に行けば行くほど そういう傾向がありますので注意してください。