今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
全員スーツ姿、細身男が20〜30cmの隙間から侵入 大阪で中国人窃盗団逮捕
マンション専門泥棒が連続して逮捕されています。
●大阪や兵庫、奈良など7都府県で中高層マンションを狙って空き巣を繰り返したとして、大阪府警捜査3課と吹田、松原署などは13日、窃盗の疑いで、いずれも中国籍で福建省出身の男(44)ら男5人と女1人の計6人を逮捕、送検したと発表した。グループによる空き巣被害は平成19年1月から昨年7月までの1年半で約340件、被害総額は約3億3800万円に上っていた。
6人は主にオートロック式のマンションを物色。廊下に面した窓の格子を格子を1、2本外して30センチほどのすき間を作り、ガラスを焼き切り、20〜30センチのすき間からメンバーの細身の男が室内に侵入して内側から玄関を解錠。仲間を引き入れる手口で犯行に及んでいた。犯行時は、全員がスーツ姿で会社員を装っていた。
19年10月10日夜、大阪市平野区の高層マンションの一室に侵入し、現金約270万円を盗むなどしたとしている。
(4月13日 産経新聞より引用)
●マンションで現金などを盗んだとして、警視庁捜査3課などは9日、窃盗などの疑いで、埼玉県所沢市東所沢、コロンビア国籍無職Aら男女3人を再逮捕した。
「母国の家族のために生活費が必要だった」と述べ、容疑を認めている。
昨年12月31日から都内や同県内のマンション最上階で起きた約70件(被害約5000万円相当)の空き巣に関与したとみて、裏付けを進める。
2月27日、東京都板橋区の6階建てマンション最上階にある男性会社員(28)宅に、バールでドアの鍵を壊して侵入。現金約5万円やカメラなど118点(計約27万円相当)を盗んだ疑い。
同課の調べに、3人は「最上階なら外から電気が消えている部屋が分かりやすく、居住者が帰ってきても、部屋まで来る間に逃げられると思った」などと供述しているという。
(4月9日 時事通信より抜粋)
いずれも、お金を持っている、上階やオートロックマンションは防犯意識が低い、外部から無人であることが分かる、といったことが、マンション専門泥棒のマンションを狙う理由です。
マンションの場合、隣の人の顔も知らないといった住民間のコミュニティの希薄さが、泥棒が侵入しやすいとしている背景にあります。犯行途中で住民に会ったとしても、誰も不審に思わないからです。
不審に思われないために、背広姿でサラリーマンや作業着姿で電気工事人を装います。
防犯マンション登録制度というのがありますが、まだまだ全ての都道府県で実施されているわけではありません。
防犯意識を高め、住民間の関係を強化し、防犯カメラや防犯システムを設置するなど防犯対策を実施することが必要です。
マンションの防犯対策
● マンションそのものに簡単に侵入されないように、防犯カメラを屋外駐車場、玄関外、エレベータホール、廊下、エレベータ内などに設置し、不審者に対して抑止効果を発揮させるとともに、自動録画し事件時には確認できるようにする。(警察立会い、役員全員確認など住民間の運営基準を作ることも重要)
● マンションの外階段に別の建物から簡単に移り侵入されないようにする。
● 防犯灯などを追加し、死角を少なくする。
● 住民間のコミュニケーションを強化する。
● オートロックを過信しない。上階でも侵入されることを意識する。
● 扉・窓には補助錠を設置する。補助錠は見えないように設置する。
● ベランダに赤外線センサーや人感ライトなどを設置する。
● 入居スペースごとに、侵入警戒・威嚇撃退システムを設置する。
投稿者: スタッフ (2009年4月14日 09:45)
あんたの部屋は入りやすい・・・泥棒が現場に置き手紙
海外のニュースです。
台湾・台北市で起きた窃盗事件ですが、犯人が現場を立ち去る前に手紙を残していたということです。
ベランダに置いていたはずの折りたたみ自転車が盗まれたことに気がついたのは、翌日になったからのことでした。
部屋の持ち主がベランダで犯人からの置き手紙を発見しました。
その内容は、「俺を恨むなよ。あんたの部屋は泥棒に入りやすい」という被害者を挑発するというか、今後別の泥棒に入られないように忠告でしょうか。
持ち主の家はアパートの2階でしたが、ベランダには鉄格子がなく、犯人は1階の屋根を踏み台にして2階に上がり、自転車を盗んで部屋のドアから逃げたとみられています。
ただ犯人は現場に指紋を残していたことから、警察はすでに身元を割り出し行方を追っているということです。
<4月11日18時14分配信 サーチナより>
あんたの部屋は泥棒に入りやすい・・・という泥棒からの奇妙なアドバイスですが、一人の泥棒がそう感じるということは他の泥棒もそう感じる可能性が高いということです。
何度も泥棒の被害に遭うという人がいますが、その複数回の被害が同一犯による犯行ということもあるでしょうが、ほとんどは別の泥棒による犯行でしょう。
別の泥棒からも狙われるということは、その家なり事務所、店舗は泥棒から狙われるポイントがあるということでしょう。
例えば、塀が高く、一旦敷地内に侵入すると外から見えないので犯行が行いやすい。
郵便ポストに郵便物が溜まっていることが多く、長期間、建物内が無人であるということが分かりやすい。
窓や鍵が開けっ放しの時間帯がある。 ・・・など
泥棒の好きな家
泥棒の被害に遭ってから防犯対策を行う、もちろん効果がない訳ではありませんが、一番良いのは泥棒の被害に遭う前に事前の防犯対策を行うことです。
ホームセキュリティ(防犯対策)
マンションセキュリティ(防犯対策)
投稿者: スタッフ (2009年4月13日 15:50)
振り込め詐欺からひったくりへ 犯罪の移行
花見客を狙ったひったくり被害に注意が必要です。
振り込め詐欺に対する被害者の防犯意識が高まり、また、金融機関などの防犯カメラ設置や振り込め詐欺に対する注意や呼びかけ、ATMでの現金振込金額の限度額設定などが功を奏したのか、振り込め詐欺という犯罪を行いにくい環境が出来上がりつつあるようです。
それを察した犯罪者が振り込め詐欺からひったくりなどの窃盗被害に移行する者が増えてきているようです。
ヘルメットをかぶり、バイクなどで通行人を襲うと、犯人の背格好やバイクは印象づけられてしまいますが、顔を見られることはありません。
てっとり早く金品を手に入れることができると安易に犯行を考える犯罪者もいるようです。
女性や高齢者、子供など最も犯罪者に狙われる可能性がある人たちが、まず個々に防犯意識を高め、夜間一人で歩かないなど個別の防犯対策を行うことが重要です。
それ以外にも道路に防犯カメラを設置したり、地域のボランティアの方による見回り強化や住民同士の声掛けを積極的に行うなど、犯罪者にとって犯罪を起こしにくい環境を作り上げることも犯罪件数を減らすための防犯対策と言えるでしょう。
ひったくりについて
女性の防犯対策
東京・上野公園の花見客を狙い、バッグを盗んだとして、窃盗の疑いで、男(64)を現行犯逮捕した。
男は逮捕時の所持金が195円で、「生活費を稼ぐためにやった」と話しているという。
逮捕容疑は2日午後8時55分ごろ、八王子市の男性会社員(22)ら8人が花見をしていた際、財布などが入ったバッグを盗んだ疑い。
男が桜を見ずに、花見客のバッグなどを見て回っていたため、捜査員が追跡していました。
<4月7日13時53分配信 時事通信より>
投稿者: スタッフ (2009年4月10日 13:08)
事務所荒らし。落ち着くために毎回トイレに。
泥棒は侵入前に綿密に下見をして「侵入しやすく、人目につかず逃げることができる」など、安全性・確実性・容易性の面でターゲットを決定し、犯行直前にも「不在確認」をして犯行に及びます。
それでも、犯行前、犯行中は極度の緊張状態にあります。
(詳しくは泥棒が狙いを定めるまで)
そんな極度の緊張状態を紛らわすために、泥棒は色々とゲンを担いで現場で行います。
そんな泥棒の事例がニュースに掲載されていましたのでご紹介します。
神奈川県内で事務所荒らしを繰り返していたとして、県警捜査3課などは8日、建造物侵入と窃盗容疑で、厚木市三田南の無職男(31)を追送検した。
平成20年4月20日午前2時ごろ、藤沢市遠藤のプラスチック製造会社の事務所に窓ガラスを割って侵入。現金1万8000円とパソコンなどを盗んだ疑いが持たれている。
男は「300件以上1000万以上盗んだ」と供述しており、県警で裏付けを進めている。
男は、捜査が自分に向けられないように、「7色の手口を持っていた」と供述。盗みに入った事務所で気持ちを落ち着かせるために毎回、トイレに入っていたという。
(4月8日産経新聞 より引用)
この7色の手口を持って、自分の犯行と気付かせないようにしていました。
多くの泥棒は、最初に成功した手口を繰り返し、精度を上げていきます。
そのため、ガラスの破り方、ドアのこじ開け方、推定される道具などから捜査を進めていきます。
この泥棒はそんな捜査の裏をかくつもりで、7種類の手口を使っていたつもりなのでしょう。
事務所のトイレを毎回使用する、という泥棒の話は、以前にも聞いたことがあります。
運がつくように?必ず大をするという泥棒もいます。
最近は犯行時間が短縮化しており数分で犯行を終了する窃盗団が増えていますが、今回紹介したような単独で、自分の手口に拘りを持ち犯行を継続している職人的な泥棒も昔と同じように暗躍しているのです。
投稿者: スタッフ (2009年4月 9日 09:28)
盗んだセスナ機で侵入、F16出撃
なんともおおがかりで人騒がせな事件です。
盗んだセスナ機で侵入、F16出撃=自殺願望、テロ警戒騒ぎ−米防衛司令部(4月8日 時事通信)
カナダで盗まれたセスナ機が米国に侵入したために、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)がF16戦闘機を出撃させる騒ぎが起きていたことが7日、分かった。
セスナを操縦していた男には自殺願望があり、「撃ち落としてほしかった」と供述しているという。
NORADなどによると、セスナ機は6日夕、米ウィスコンシン州に侵入。2機のF16戦闘機が出撃し、誘導しようとしたが、操縦していた男は呼び掛けを無視。6時間以上にわたり飛行し、ミズーリ州の道路に着陸した。
米メディアによると、男は31歳のトルコ系カナダ人で、不法入国の容疑で逮捕された。
セスナはカナダの飛行訓練学校で盗まれた。
ウィスコンシン州都庁舎では、セスナの自爆テロを警戒して、職員が一時避難したという。
カナダの飛行訓練学校に侵入しセスナを盗み、米国に侵入する。
自爆テロではないか?と米防衛司令部も騒然としたのではないでしょうか?
セスナを盗み出し、自分で操縦するところなどは、まるで映画の一シーンのようですが、単に自殺願望で 、「撃ち落としてほしかった」とは・・・・。
しずれにしてもスケールの大きな盗みでした。
投稿者: スタッフ (2009年4月 8日 10:35)
スーツ姿で空き巣、被害1億円
警視庁捜査3課が逮捕した自称中国人4人の侵入手口は?というと
●住宅の浴室の窓ガラスを外して侵入し、ノートパソコンネックレス、指輪など28点(113万円相当)を盗んだなどを盗んだ。
●スーツ、白のワイシャツ、ネクタイ姿でビジネスバッグを持って会社員を装って空き巣を繰り返した。
●1カ月半で神奈川、愛知両県で約100件、計1億円相当を盗んだとみて調べている。
●「1日に3、4件はやった」
(4月6日時事通信、産経新聞より引用)
1日3、4件。日曜日は休み。
サラリーマンの姿で住宅街を歩けばあまりに不審に思われないと思います。
このように、泥棒ファッションの原則は、周囲に溶け込むこと。手口に合っていること。
サラリーマンの格好で、玄関に立ち、インターホンを鳴らす。
何度かインターホンを鳴らし、「お留守ですか?」なんていいながら、周囲を見回し、侵入しやすそうな扉または窓ガラスに近づき、こじ開けたり窓ガラスを割って侵入する。
もし人がいたならセールスマンを装い商品のPRをして、断られ早々に退散する。
こういう手口でサラリーマンの格好をするのだという話を、昔元刑事さんから聞いたことがあります。
スーツ姿でびしっとしていると人は信用してしまいますので、そういう心理も味方にしているのでしょう。
サラリーマン以上に多いのが作業着姿。
電気工事や引越し、電気の点検、水道の点検などを装います。
空き巣もあれば、在宅時に点検を装って家の中にあがりこみ、家の人がいなくなった一瞬の隙に物色してバックや現金を盗むという泥棒もいます。
作業着姿は泥棒にとって好都合。なぜなら少々の荷物を持ち歩いていても、天井やベランダを歩いていても何かの作業中と思って誰も不審に思わないからです。
手口に合った服装というと、
香典泥棒は喪服。結婚式の祝儀泥棒は式服。
周囲に溶け込み、手口に合った服装の典型です。
以前も高級スーツに高級時計、高級自動車に乗った泥棒がいましたが、誰も泥棒とは思わなかった、と声を揃えて被害者は言っていました。
「人は見かけに寄らない」
やはり日常の防犯対策をきちんと実施することが基本です。
投稿者: スタッフ (2009年4月 7日 09:23)
まだ継続する仏像盗難。仏像盗難犯には2種類ある。
まだ仏像盗難が続いています。
●安楽寺(栗東)で仏像4体盗難。3月にも別の寺で。
5日午前7時50分ごろ、滋賀県栗東市荒張の安楽寺に参拝に訪れた男性(79)が、寺の中の仏像がないのに気づき草津署に通報した。仏像4体がなくなっており、同署は窃盗事件として捜査している。
同署や同寺によると、なくなったのは地蔵菩薩(じぞうぼさつ)像(高さ約60センチ)と毘沙門天像(同45センチ)、不動明王像(同)、阿弥陀如来(あみだにょらい)像(同25センチ)。いずれも木造で江戸時代作とみられるが、文化財に指定されていない。 安楽寺の勝山圓昭住職(59)によると4日朝は異常はなかった。寺はふだんは施錠されていなかった。
栗東市では3月中旬にも、安楽寺の南東約5キロの金勝(こんしょう)寺で馬頭観音菩薩像が盗まれており、同署が関連を調べている。住職は金勝寺住職も兼ねており「難しいだろうが、早く仏像が帰ってきてほしい」と話している。(4月6日京都新聞より引用)
●奈良県明福院、六柱神社で仏像3体盗まれる。
奈良県天理市福住町の明福院(みょうふくいん)と同県宇陀市榛原区の六柱(むつはしら)神社に安置されていた仏像3体がなくなっていたことが28日、県警や関係者への取材で分かった。いずれも文化財指定は受けておらず、普段は無人状態だった。
明福院では20日ごろ、木製の弘法大師像(室町時代、高さ45センチ)など仏像2体がなくなっていることに住民が気付き県警天理署に届け出た。2月24日に仏像2体が安置されているのを確認しており、堂内に足跡のようなものが残っていたという。
六柱神社でも住民が22日に観音堂の本尊、木製の十一面観音立像(江戸時代中ごろ、高さ1.81メートル)がなくなっていることに気付き、県警宇陀署に通報した。観音堂の入り口3カ所は施錠されていたが、1カ所に、こじ開けた跡があった。2月6日には住民が堂内にある仏像を確認していたという。
同神社では昨秋にも、十一面観音立像の横にあった阿弥陀(あみだ)如来立像など3体が盗まれている。(3月28日 毎日新聞より引用)
仏像盗難犯には2種類タイプがあります。一つは自分のコレクションにしたいという欲求から盗む者。先日逮捕された建仁寺の仏像盗難犯人の自宅には何体もの仏像が飾られていました。信仰心が嵩じてのコレクションとの見方もされています。
もう一つのタイプは換金目当てで盗む者です。こちらが増えてきたために、仏像盗難が多発していると言ってもいいと思います。「仏像を盗んで売る」そんな罰当たりな・・と思わない人間が増えており、仏像を換金し売買できるしくみができているのです。古美術商への売却、インターネットオークション・・売却するのもそれほど難しいハードルはありません。文化財に指定されていない品を狙うのも換金しやすいからなのです。
今回の栗東安楽寺と奈良の仏像盗難被害のどちらにも共通している点が何箇所かあります。
1)盗まれた仏像は文化財には指定されていない。
2)近くの寺で最近仏像盗難が発生したり過去にも盗難被害があったにも係わらず、防犯カメラや防犯システムは設置されていない。施錠のみまたは無施錠。
3)無人寺、もしくは何箇所か住職が兼ねている。
仏像盗難被害が増えていて、近所で被害に遭っていたり、過去に被害に遭っていても何も防犯対策をしていない。
その理由は?というと、一つには予算がないということだと思います。
特に無人寺や兼務されている場合などは防犯システムや防犯カメラを設置したくともその予算がない、というのが最も多い理由ではないかと考えます。
そしてもう一つの理由は、「信仰対象の寺や仏像を自由に参拝できるようにするのが努め」という意識があることではないかと思います。
しかし、開かれた寺であればあるほど、放火や仏像盗難、賽銭泥棒といった被害のリスクが高くなります。誰でも自由に敷地内に入れる、参拝できる、というのはそれだけのリスクを抱えているものなのです。
だからこそ、本当は防犯システムや防犯カメラを設置し、犯行しにくい環境を作り、犯罪を未然に防ぐことを併行して行う必要があるのだと思います。
予算がない、といいながら、焼失したり、仏像が盗まれたのでは寺そのものの存続ができなくなってしまいます。
そうならないためにもやはり「防犯環境」として犯罪を起こしにくい環境を作ることをお勧めします。
寺の防犯対策
● 敷地全体を見直し、守りたい物、かけがえのない物が何なのかをピックアップし、泥棒の目で見て侵入者がどういう経路で侵入し盗むかを考える。(防犯診断として防犯設備士、総合防犯設備士など防犯のプロに任せる)
● 樹木の状態を見て、死角になりそうな場所がどこかをよく見極める。
● いつでも参拝できる一方で、入ってはいけない場所や守りたい物への侵入経路を防ぐために、防犯カメラや赤外線センサー、人感センサーなどを設置する。音声メッセージによりソフトな警告を併用する。
● 侵入者がもっとも嫌がるのはその場での音と光による威嚇撃退。音声による警告でも侵入しようとする場合には、第二段として防犯ベルなどを侵入検知センサーと連動させ、威嚇撃退する。
● 防犯カメラを死角になりそうな場所や守りたい物の周囲に設置する。
● 無人寺などは、異常の情報をご住職など関係者の携帯電話や自宅に自動通報する。メールや音声、画像で通報することが可能。早期発見し初期対応することが重要。
こうした防犯設備はリースなどを使用すると月々数万円程度で導入できます。
寺の防犯対策
投稿者: スタッフ (2009年4月 6日 09:19)
ホームセンターに車ごと突込みATM窃盗未遂。
一攫千金を狙うハイリスク・ハイリターンな犯罪といえば、銀行強盗やATM破壊。
ハードルが高いかわりに、成功したら大金が手に入ります。
ここ1ヶ月でATMの盗難被害が全国で相次いでいます。
3月25日と同様の手口で4月3日には同じく大阪市西淀川区でATM窃盗未遂がありました。
ATM(現金自動預払機)コーナーのガラスがショベルカーで壊され、ATMに接触した状態で放置されているのを、警備会社からの通報で駆けつけた西淀川署員が発見。ATM本体は盗まれておらず、現金被害はありませんでした。
ショベルカーは兵庫県猪名川町の工事現場から盗まれたものということです。
1日午前4時55分ごろには、和歌山市小豆島(あずしま)のホームセンター「パワーコメリ和歌山インター店」で警報装置が作動し、警備会社から110番通報がありました。
和歌山東署員が駆けつけたところ、店舗西側のガラス扉が破壊され、入り口近くのATM(現金自動受払機)が倒されていました。
店舗関係者によると、店舗内の防犯カメラには、出入り口に車が突っ込むような様子が映っていたということです。
こちらもATM内の現金は盗まれていませんでした。
( 4月2日 毎日新聞、4月3日 産経新聞より引用)
いずれもATMの盗難には失敗しています。
多分犯行時間を計っており5分経過したため途中でも逃走したのではないかと思います。
宝石貴金属店やATMを狙う窃盗犯というのはグループで、「窃盗団」として組織化されています。
そして誰が何を行うのか分業化も進んでいます。
ATM盗難の場合、事前にその犯行で使用する自動車やトラック、シャベルカーを盗みます。
そして目的の建物を破壊したり、車ごと突っ込んだりして短時間にATMごと持ち去ろうとするのです。
多分その中の一人がストップウオッチを持って時間がきたら犯行を終了しているのだと思います。
「短時間化」が進んでいるのです。
盗んだ車と破壊され中の現金を盗まれたATMがその後近くの空き地などから発見されることが多いです。
その時にはすでに何も残ってはいません。
残念ながら警備会社や警察の駆けつけもなかなか間に合わず、犯人逮捕にはいたらないことが多いようです。
防犯カメラなどの映像を元に、犯人像に行き着けばいいのですが、闇サイトなどで集まった人間や不法滞在外国人なども多く、なかなか犯人特定が難しいのと、実行犯を捕まえても「とかげのしっぽ切り」と同じで、どんどん新しい実行犯が出てくるのです。
おまけに窃盗団の仲間同士もお互いの本名や所在などを知らないことも多く、一人を捕まえてもつるべ式に・・とはいかないようです。
こうした窃盗団は凶器を持っていることも多く、犯行途中で偶然居合わせると生命にまで危害が及ぶ可能性があり注意が必要です。
東京では工事を装って銀行出張所に侵入し、現金自動預払機(ATM)をガスバーナーで焼き切って現金を盗もうとしたとした男(65)が逮捕されています
男は作業服姿で、出張所前の路上にカラーコーン3本を置き、出張所の中に「工事中」と書かれた看板を立てた。さらに犯行を隠すために、ほかのATMとの間にブルーシートをかけて犯行をしていました。
非常通報装置が作動して警備員が駆けつけたことからレンタカーで逃走したが、警備員がナンバーを目撃しており逮捕されています。
この犯行は単独犯。工事中の看板をかけるなど凝った犯行ですが、レンタカーで現場に向かうなどプロの手口とは思えません。一攫千金を狙って、ATMを破壊するニュースを見て真似をしたのでしょうか?
投稿者: スタッフ (2009年4月 3日 17:07)
ロゴ・顔写真入り名札まで準備、電気点検装い泥棒
電気工事や水道工事などを装って窃盗や押し入り強盗・・という被害が相変わらず起こっています。
神奈川県で1日に再逮捕された泥棒もその一人。
その手口を紹介します。
神奈川県警捜査3課は1日、清川村煤ヶ谷、配管工男38)(窃盗罪で起訴)を窃盗容疑で再逮捕した。
1月26日午後0時半頃、川崎市麻生区片平の会社員男性(59)の2階建て住宅で、「東京電力の者ですが、ブレーカーの点検に来ました」とうそを言って室内に入り、1階居間にあった現金約36万円や手提げバッグなどを盗んだ疑い。
応対した主婦(58)に「電気がつくか確認するので、2階に上がってください」と話し、無人になった1階を物色したという。
調べに対し、「東電社員を装えば、万引きより簡単に盗みができた。盗んだ金品は生活費とパチンコにつかった」と容疑を認めているという。
県警は、東京電力社員を装った同様の手口で、2001年秋〜今年3月、大和、相模原市などの県内を中心に東京、山梨、静岡の1都3県で少なくとも200件(被害総額約1000万円)の盗みを繰り返したとみて調べている。
男は、配管工の作業着姿で、東京電力のロゴマークや顔写真などを載せた名札をつけていた。
(4月2日 読売新聞より引用)
東京電力神奈川支店は「事前連絡なしの訪問はしていない。不審に思ったら、社員証の提示を求めて確認してほしい」としていますが、ロゴ入り・顔写真付きの名札までつけられてしまうと社員証の提示もあてにはならない、ということになります。
ロゴマークはインターネットで簡単に取れますから、カラーコピーで社員証も簡単に作れてしまいます。
こうした犯罪は真似をするものも出てくるため、今後は社員証だけでは安心できない、ということになるのでしょうか?なんとも悲しい話ですがそれが現実です。
こうした電気・水道・ガスの点検に関しては、一人でいる時間帯を避けてもらうか、会社に電話をかけて本人か確認するかのいずれかしか確実に予防する方法はありません。
それができない場合には、泥棒かもしれないと言う意識を忘れず、家の中に目を光らせておくしかありません。
もう一つの予防方法としては、防犯カメラやセキュリティキーパーといった「防犯システムが完備している家」であることを建物の外で見せるという方法です。
警備システムや防犯システムは、家族が家にいるときは部分警戒ができるタイプのものなら外周警備や窓の開閉、2階部分だけといった部分警戒をしておくことができますが室内警戒に関しては、在宅中では警備対象にできません。泥棒にとってはこうした防犯システムが完備している家というのは「防犯意識が高い」ということであり、対象にしにくいものなのです。
防犯カメラの場合は24時間効果を出すことができます。泥棒にとっては「自分の顔が録画される」ということで避ける傾向にあります。
こうした防犯システムや防犯カメラで予防するというのも一つの方法です。
投稿者: スタッフ (2009年4月 2日 09:34)
「何しよるとね!」84歳女性一喝、22歳泥棒とっ捕まえる
84歳おばあちゃん大活躍の巻です。
29日午前10時25分頃、福岡市博多区大博町の住宅に侵入し、バッグを盗んだ男を住人の84歳のおばあさんが取り押さえ、110番で駆けつけた福岡県警博多署員が窃盗容疑の現行犯で逮捕した。
取り押さえたのは長光君子さん。同署の発表によると、男は同県鞍手町古門、無職男(22)で、1階の居間で手提げバッグを盗み、台所へ移動したところ、長光さんに見つかった。
長光さんが容疑者が土足であることに気づき、「ここで何をしよるとね。泥棒やろ」と一喝。バッグが台所にあったため、容疑者の両腕をつかんで外へ連れ出した。2階にいた孫の女性(27)が騒ぎに気付き、110番した。
(3月29日 読売新聞より抜粋)
このおばあさん、すごい豪快なのですが、1メートル44といたって小柄。男は1メートル70ほどの中肉で鉄の棒(約30センチ)も手に持っていたのですから、たまげた勇気です。
長光さんは読売新聞の取材に「怖くなかった。また来たり、ほかの家に盗みに行ったら困ると考え、とっ捕まえないかんと思った」と気丈に話しているそうです。 ニュースには「こうやって両手で捕まえた。犯人はおとなしかった」と話す長光君子さんの写真が掲載されていました。
この泥棒は言葉どおりいたっておとなしかったので良かったのですが、鉄の棒も持っていたということで最悪の場合、その棒で怪我をする可能性も高かったのですから、両腕をつかんで外に連れ出すといった行為はお勧めできません。
上階に孫がいたとはいえ、男相手ですから、孫まで危険になる可能性もあるので、やはり泥棒は捕まえるのではなく退散させることを考えるべきだと思います。
家人がいるのに入ってきています。施錠などが十分であったかも気になるところです。
無施錠な窓などから侵入されることも多いので、再度窓・扉の施錠状態を確認し、補助錠を追加するなど防犯対策を実施されることをお勧めします。
道路からの見通しが悪くないかなども検討し、塀が高かったり、植木がうっそうとしていて見通しが悪い場合には見通しを良くする方策も同時に検討しましよう。
投稿者: スタッフ (2009年4月 1日 13:11)