今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
肥後銀行偽造キャッシュカードによる不正引き出し17件
「カード偽造による不正引き出しが多発している」とのちょっと恐ろしいお話です。
●肥後銀行 預金不正引き出し多発 カード偽造 17口座700万円被害
熊本県警は29日、肥後銀行(本店・熊本市)の偽造キャッシュカードを使い、現金自動預払機(ATM)から勝手に個人の預金が引き出される被害が多発している、と発表した。
同行によると、被害は確認されただけで17人(17口座)、約700万円。
佐賀、山口、広島の3県と大阪府で引き出された。熊本県警は、何者かが口座のデータを不正に入手し現金を盗んだとみて、窃盗容疑で捜査を始めた。
県警によると、6月24日、熊本市の女性(60)から「知らないうちに口座から現金が引き出されている」と届け出があった。捜査したところ、同20日、山口県内にある他の金融機関のATMから46万円が引き出されていたことが分かった。
同行によると、確認できた被害は6月13日から7月27日にかけて。
17口座のうち14口座は大阪府で引き出された。
1回から複数回に分け、10万9000円から180万円が引き出された。ほとんどでコンビニエンスストアのATMが使われていた。
同行の磁気方式のカードは(1)暗証番号(2)口座番号(3)銀行独自の磁気コード‐の3種類の情報が入力されている。県警は、何らかの方法でこれらのデータを入手し、キャッシュカードが偽造された疑いを強め、窃盗容疑のほか支払用カード電磁的記録不正作出の容疑でも捜査している。
同行は偽造キャッシュカードによる被害と確認された場合、被害金額を補償する。
(7月30日 西日本新聞より引用)
知らないうちに自分の預金口座からお金が引き出されていたら・・・誰もがぞっとする犯罪です。
組織的な犯罪だと思われますが、カードの情報 口座番号、暗証番号などをどういう形で入手したのか、早急に原因を追求いただき、対策が必要だと思います。
偽造キャッシュカードによる被害の場合、肥後銀行が被害金額を補償するとしていますが、補償されたとしても精神的なダメージもあり、嫌なものです。
キャッシュカードで、指紋照合と暗証番号を併用した生体認証(指静脈認証)機能をもったキャッシュカードが採用されている銀行もあるようです。東京三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、郵便局です。
指紋照合の「本人拒否率」「他人受容率」などの安全性や、万が一読み取られた時に逆に成り済ましをされてしまうというリスクも一部では論じられていますが、暗証番号だけの本人確認よりは安全面でアップするのは間違いないと考えます。
「安心・安全」面を考えると、各銀行でももっと進めていっていただきたいと思います。
また、こうした犯罪時によく使用されるのがコンビニのATMです。
コンビニのATMの防犯カメラの強化も実施することで、犯行しにくい環境を作ることができます。
投稿者: スタッフ (2009年7月30日 09:32)
アリコ 顧客情報大量流出 カード不正利用
あってはいけない情報漏洩事件がアリコジャパンで発生しました。
●外資系保険会社アリコジャパンの顧客情報が大量に流出した問題で、同社は27日、不正利用の可能性があるとしてクレジットカード会社から照会のあった顧客情報が、約2200件に上ることを明らかにした。いずれもカード会社が事前に気づいたため、実際の金銭的被害は報告されていないが、最大約13万件が流出した可能性があるという。
アリコによると、カード番号などの顧客情報を管理する米国の基幹コンピューターにアクセスする権限を持つ社員は、日本国内ではシステム部門の約40人に限られ、USBなどの外部媒体に情報をコピーすることのできる社員はこのうち2人だけだった。社員のネットワーク使用履歴などを調べたが、これまでに情報流出につながるアクセスは確認されていないという。
これまでは、平成14年7月〜20年5月に契約した顧客情報に流出したとみられていたが、その後の調査で、それ以前の契約でも流出した可能性があるという。クレジットカード番号の不正使用のほとんどは、インターネットを通じて行われたとみられている。
(フジサンケイ7月27日より引用)
クレジットカード番号の不正使用被害がこれほど実際に発生する情報漏洩事件というのはあまり記憶にありません。
最初から犯罪に使用することを目的に個人情報を持ち出し、売却したのではないかと推測します。
セキュリティの強化、管理体制の強化をどれだけ実施しても、それに携わる社員、特にアクセス権限をもつ特定社員が悪意を持って犯行を行うのを防ぐというのは簡単なことではありません。
悲しいことですが「性善説」の立場に立って企業リスクを考えることは非常に危険です。
今回の顧客情報流出、悪用で、アリコの保険の解約率が上がっているといったニュースも掲載されています。
顧客へのお詫び広告、お詫び文章の送付、クレジットカード悪用に関する請求、クレジットカード番号悪用に伴うカード再発行関連費用といった費用が発生することが予想されます。
新規獲得のための広告も自粛し、経営基盤そのものを揺るがすような損害につながる恐れもあります。
アリコがどの程度の入退出管理システムや防犯カメラシステムを社内で導入していたかはどのニュースにも出てきていません。
こうした顧客情報の取扱いを実施するデータ管理室のセキュリティは、最高レベルのものを用意する必要があります。
入室時、退出時の記録がされ、データ管理室の状況を防犯カメラで録画する。
こうしたシステムを導入することで、「犯罪を起こしにくい環境」を作ることができます。
又、何か事故が発生したときに原因究明にも役立ちます。
パソコンそのものの持ち出し防止システムとともにぜひお勧めします。
投稿者: スタッフ (2009年7月29日 15:38)
リュックサックは前にかける!?
フィレンツェの防犯事情についてお話したいと思います。
十数年ぶりに訪問したのですが、「ジプシーによるひったくりが多い」ヨーロッパというイメージが以前からあったのですが、フィレンツェでは全然見かけませんでした。
道路に物乞いの老人が座っているのを何箇所かで見ましたが、静かなものでした。
建物や駅、列車への落書きもローマはまだまだすごかったですが、フィレンツェではほとんど見かけず、夜も含め治安は良好というように感じました。(といっても、繁華街などで無茶は禁物ですよ)
イタリアというと、「ひったくり」というイメージもありますが、それにも遭遇せずほっとしています。
私の海外での防犯対策は?というと
●ショルダーバックを自分の前にくるように斜めがけにする。
●ショルダーバックの中に、ファスナーで閉まる内ポケットを追加して、パスポートやキャッシュカード、財布などを分散して入れる。ショルダー自体にもファスナーがあり常に締めておく。
●ショルダーバックは有名ブランドなどでなく、十数年使用しているもの。服装もいかにも・・というのを避ける。
●地下鉄、バス、市電、列車内ではできる限り座る。立つ場合には手荷物に特に注意する。背を壁に立ち、バックは斜めがけで前。
●夜街を歩くときには、人通りの多い通りを通るように注意する。
●カバンなどを置くときは常に体から離さない。足にかける、いすの足に通すなどすぐに持っていかれないようにする。
今回、外国人の旅行者が、リュックサックを前向きにかけている姿を何度か目にしました。
リュックサックを後ろ向きにかけていると、後ろからリュックサックのポケットやファスナーを開けられても気が付かないという可能性があります。
実際に、巧みにファスナーを開けて中の財布などを盗まれるという被害も海外ではよく耳にします。
それで私は最近リュックサックを辞めているのですが、リュックサックを前向きにかけることでそういう問題はクリアされるなあ・・とその姿を見ながら思いました。
でもちょっと不恰好です。
街の中の住民がどういう風にカバンを持っているかを見てあわせるというのがいいです。
南米などでは腕ごと車から切り取ってカバンをひったくるという荒っぽい手口もあるようです。
腕を切られるまででなくても、ひったくられる時に転倒して大怪我をするというのは日本でも発生しています。
こういう場合には「コートなどの下に斜めがけ」という方法が最も安全です。
「日本人はお金持ち」というのが世界の常識になっています。
だから狙われやすいのです。
日本の防犯意識ではなかなか役に立たない、ということを常に意識して海外では行動していただきたいと思います。
投稿者: スタッフ (2009年7月28日 11:45)
ズボンの下に米袋2つと缶ビール。万引きのペルー人。
この姿を見たら、ちょっと笑ってしまう・・・そんなドジな万引き犯です。
●茨城県警つくば中央署は23日、ペルー国籍で下妻市下妻戊、無職S容疑者(49)を窃盗の疑いで現行犯逮捕した。
23日午後7時20分頃、つくば市豊里の杜のスーパー「ヨークベニマル・カドヤ豊里店」で、食料品5点(計6376円相当)を万引きした疑い。
下着、スパッツ、ももひき、ズボンをはき、下着とスパッツの間に、5キロの米袋と、2キロの米袋二つ、500ミリ・リットルの缶ビール2缶を入れていた。
胴回りの不自然な膨らみに気づいた警備員が呼び止め、取り押さえた。一緒にいた男は逃走したが、容疑者は、下半身が重くて逃げられなかったらしい。
容疑者は「3、4か月前に工員をリストラされ、金がなかった」と容疑を認めているという。
(7月25日読売新聞より引用)
こうした、「リストラされて金がない」「生活が苦しい」といった理由での強盗やひったくりといった犯罪が全国で急増しています。
北海道では、「万引き」や「ひったくり」「自販機荒らし」などが急増というニュースが掲載されています。
●犯罪件数:万引き、ひったくり…“不況型”が増加 手っ取り早く「カネ」 /北海道(7月25日毎日新聞)
◇万引き、ひったくり、自販機荒らし
「万引き」や「ひったくり」「自販機荒らし」など、被害者と直接対面せず、格別の技術も必要としない犯罪の発生件数が今年に入り、増加していることが道警の調べで分かった。その一方で灯油盗などは減っており、道警の野田敏夫生活安全部長は「景気の動向を反映する罪種」と分析しており、道警は長引く不況が犯罪増加につながっているとみて対策に乗り出す。
道警生活安全企画課によると、道内の万引きの発生件数は今年上半期(1〜6月)で2785件に達し、昨年同期から121件増。ただ、未成年者の万引きは今年上半期が446件で、昨年同期から96件も減っており、成人の万引きが増加していることが分かる。同課では「特に、高齢者の万引きが増加傾向にある」としている。
ひったくりは今年上半期で73件発生し、昨年同期から24件も増えた。「ひったくりも万引きも特別な技術や下準備がさほど必要でなく手っ取り早い。目先の金欲しさに手をつけるケースが増えている」(同課)という。
「自販機荒らし」や、乗り捨てられた自転車を勝手に使うケースがほとんどの「占有離脱物横領」も発生件数が増えている。
自販機荒らしは深夜の住宅街で、バールなどで壊し売上金を盗む手口が多いという。占有離脱物横領は他の誰かが盗んで乗り捨てた自転車を拾って勝手に使うケースが多く、不況が続く中、「自転車を買う金がもったいない」といった意識が作用しているようだ。
万引き、ひったくり、強盗・・・いずれも、簡単。特別な道具も必要なく、技術もいらない・・という手口で、
不況下で職を失い、現金もなくなり、生活が苦しくなっての犯行も多いようです。
こうした犯罪に対しては、きちんと防犯対策を行い、犯罪が起こしにくい環境を作り出すことこそ大切です。
万引き防止 防犯対策
強盗対策
投稿者: スタッフ (2009年7月27日 14:54)
女性の犯罪被害状況
女性は強くなったと言われ、現実にもそうなんだと思いますが、まだまだ犯罪被害においては、女性が被害になることが多いのが現実です。
刑法犯全てにおいては、
女性の被害件数は平成20年 50万6114件で、全体の34.7%と少ないのですが、窃盗が39万607件で女性被害全体の77.2%、詐欺が2万2158件(同4.4%)、暴行が1万1398件(同2.3%)、傷害が8094件(同1.6%)、強制わいせつが6928件(同1.4%)となっています。
女性が被害者になる割合の高い犯罪は、
● 強姦(被害者が女性の割合 100%)
● 強制わいせつ(97.4%)
● 公然わいせつ(92.6%)
● 略取・誘拐(75.5%)
● 詐欺(50.2%)
● 逮捕・監禁(49.6%)
となっています。
窃盗被害が最も多いのですが、女性が窃盗被害に遭いやすい場所は、
1位:駐車場(輪) 13,3255件(34.1%)
2位:その他 78,809件(20.2%)
3位:道路上 67,717件(17.3%)
4位:共同住宅 54,846件(14.0%)
となっています。
駐車場での窃盗というと、「車上荒らし」「自転車盗難」が多いということで、注意が必要です。
駐車場での犯罪を防ぐには、防犯対策を実施している駐車場を使用することが大切です。
防犯カメラや外周警備システム、夜間の防犯灯や人感ライトなど防犯システムが完備されており、人目につきやすい場所に駐車することが大切です。
駐輪場の防犯対策
投稿者: スタッフ (2009年7月24日 09:35)
「自宅警備員」
【自宅警備員】て何のことだと思いますか?
自分の家に警備員を駐在させているのかな?
なんて多くの方は考えると思うのですが、この【自宅警備員】が「引きこもり」のことだとわかる人は、若者新語にかなり精通している人だと思います。
引きこもりが自宅警備員とは、まあ良く考えたなあと思いますが、実際には警備どころか対応を間違えると非常に危険な状態となります。
「空き巣」というのは家人が不在である時に侵入して金品を盗む手口をいいます。
空き巣の多くは事前に【下見】を行い、いつ頃留守になるかということを調べて犯行に及びます。
● 洗濯物が干しっぱなしになっていないか?
● 夕方なのに室内照明が付いていないか?
● 郵便受けに新聞や郵便物が溜まっていないか?
● 電気メーターが動いているか?
それでも侵入決行前には留守であることを「不在確認」を行って、最終確認します。
不在確認の方法は?というと、
● インターホンを鳴らしてみる
● 電話をかけてみる
● 窓に小石を投げてみる
といったことです。
インターホンを鳴らしてみて、回答がないと、侵入口より侵入をしようとするのです。
人目につかない、侵入しやすい窓や扉から侵入するのです。
そんな「不在確認」の時に、たまにお年寄りなどで「じゃまくさい」のかインターホンに出ないという人がいるのです。ところが泥棒は「不在」だと勘違いして侵入する。
そして「鉢合わせ」 これが、「居直り強盗」という悲劇を呼ぶことになるのです。
引きこもりの若者も同じです。
家族とも接触をとらない、という引きこもりの人が、インターホンが鳴っても対応しない可能性は高いと思います。そこで泥棒は侵入。そして鉢合わせ。
老人と違い、体力になまじ自信があると泥棒に抵抗しようとします。
ところが泥棒の多くが武器を持っている。そして極度の緊張状態にある。
それで怪我をしたり最悪の場合命を失う・・そういう可能性があるのです。
引きこもりが「自宅警備員」とはほど遠いということがお分かりいただいてでしょうか?
やはり、自宅にはホームセキュリティを導入することをお勧めします。
セキュリティハウスのホームセキュリティシステムは不在時はもちろんのこと、在宅時の警備も実施します。
自宅の場合、まったく不在になることの方が少ないと思います。
家の中に人がいるとき、いかに安全かということも大切です。
投稿者: スタッフ (2009年7月23日 09:15)
「火曜日はスリの日?」セールの日を狙って「すり」
埼玉県警捜査3課と浦和東署で14日、窃盗の現行犯で逮捕された、千葉県松戸市新松戸の無職男(32)。
男は14日午後4時30分ごろ、さいたま市緑区大門のショッピングセンターで、買い物中の主婦(33)がベビーカーにかけていた手提げバッグの中から現金約2万5000円の入った財布を盗んだ。
3月から毎週火曜日にショッピングセンターで窃盗事件があり警戒していた。
ショッピングセンターは毎週火曜日にセールを行っており他の曜日に比べ混雑している。
(7月15日産経新聞より引用)
「スリ」は人が多く混雑している時、又は、隙がある人などを狙います。
スリに狙われやすい状況というと、
● 人ごみの中
● 混んだ電車の中
● 百貨店などのバーゲン中
● 買い物中
● 携帯電話通話中
● 酔っ払って電車の中で寝ている人
● カバンのファスナーが開いたまま買い物をしている人、
● 財布をズボンの後ポケットに入れている人
● 目の前で気のなることがありそちらに気を取られている人。
例えばお金がばら撒かれた、服にソフトクリームがついたなどです。
「服にソフトクリームがついていますよ」などと言って話し掛ける間にスリを行うといったやり方もあり注意が必要です。(この方法は海外で特に多いようです)
単独だけでなく、グループで役割分担をしてスリを働く・・ということもあります。
やはりスリに対しても、常に防犯意識を持って自分のカバンや財布に注意することが大切です。
カバンのファスナーが開いたまま買い物をしている人というのは、「防犯意識が低い」ということを示しているのです。
又、男性は上着の内ポケットやズボンの後ポケットに財布を入れることが多いですが、こうしたところからは簡単にスリに抜き取られます。特に深夜の最終電車の中、巧みに酔っ払って意識もなく眠っている人の前に新聞などを読みながら立っていたり、横に座っているスリの映像を以前TVで見ましたが、スリは職人的に熟練した技を駆使して行いますので、狙われないことが大切です。
バーゲンで安いものがあるからって、夢中になりすぎないで下さいね。
投稿者: スタッフ (2009年7月22日 09:14)
盗んだ商品の行方
泥棒が狙うのは現金だけではありません。
最近はインターネットの普及であらゆるものがネットオークションで販売できます。
又、中古商品を販売する店も多く、そうした店で換金するケースも後を絶ちません。
泥棒が盗んだ商品をどう取り扱ったか、2例をご紹介します。
●サンスター元部長が万引 ネットで転売、5000万円売り上げか(7月14日 産経新聞より引用)
セール会場から約1000万円相当の衣類などを万引きしたとして、デンタル製品販売会社「サンスター」の元部長の男が窃盗の疑いで警視庁東京湾岸署に逮捕、起訴されていた。
万引きした商品をインターネットオークションで売っていた。
押収した台帳から約5000万円の売り上げを得ていたとみられ、「小遣いがほしかった。7、8年前からやっていた」と供述している。
逮捕容疑は、平成18年5月から昨年12月11日までに複数回にわたり、東京ビッグサイト(東京都江東区)などで開かれたセールの会場で、衣類やカバンなど計185点(約1000万円相当)を万引きしたとしている。
●スノーボード盗難の被害者がリサイクルショップで盗難品を発見、容疑者逮捕/川崎(7月12日カナロコより引用)
川崎署は11日窃盗で逮捕された相模原市出身で住所不定、無職の容疑者(42)。
10日午後6時25分ごろ、川崎市川崎区砂子1丁目のマンションで、エレベーターホールに置いてあった住民の男性(47)のスノーボードなど計6点(約4万8千円相当)を盗んだ。
被害に遭った男性が「季節外れのスノーボードを盗むとは、売るに違いない」と11日午後、JR川崎駅近くのスポーツ用品リサイクルショップに出向いたところ、自分のスノーボードを発見。川崎署に連絡したことから同容疑者が浮上した。
インターネットオークションに盗品が出ていることは時々ニュースで目にします。
被害者の方が自分の商品が販売されていないかとオークションを調べ、出展品から犯人逮捕にいたった事件も数多くあるようです。
泥棒が盗むモノ・・それはここ数年で大きく変化しています。
もちろん昔と同じように「現金」はどんな泥棒も好きなのですが、現金以外も狙うようになってきました。
パソコン、ノートパソコン、家電製品、携帯電話、ガソリン、金属、学校の楽器、野球部の道具、果物・米・野菜、仏像・・・・あらゆるものが最近では換金できるため、泥棒にとっては盗むべき対象物になっているのです。
やはり、泥棒に対しては、「狙わせない、侵入させない」自主機械警備システム(防犯対策)で予防することが大切です。
投稿者: スタッフ (2009年7月21日 08:40)
防犯カメラで発見、宮司が賽銭泥棒に説教
賽銭泥棒に関して防犯カメラが御手柄・・というニュースです。
●宮司がさい銭泥棒に説教 カメラで発見、取り押さえる
広島県呉市仁方西神町の八岩華(やいわばな)神社で28日、宮司(55)が防犯カメラで、男がさい銭箱から現金を盗むのを見つけて拝殿に駆けつけ「盗んじゃだめじゃないか」と男を説教。
取り押さえて広署に引き渡した。
お手柄にも宮司は「さい銭泥棒を捕まえたのは3回目。寂しい時代です」と、複雑な心境をのぞかせた。
逮捕容疑は、28日午前10時25分ごろ、拝殿内に侵入し粘着剤の付いた棒のようなもので、2つのさい銭箱から現金計約6千円を盗んだとしている。
容疑者は「生活に困り、金が欲しかった」と話している。
(産経新聞 6月28日より引用)
賽銭泥棒対策
「生活に困り犯行」
こういう理由の犯罪が急増しています。
全国の警察が今年1〜6月に認知した刑法犯のうち、強盗やひったくりなど金銭目当ての犯罪が昨年同期より大幅に増えたことが16日、警察庁のまとめで分かりました。(以下7月17日時事通信より引用)
刑法犯全体が4.6%減の83万8355件と7年連続で減った中で目立っており、同庁は「景気悪化が要因の1つと考えられる」としている。
認知件数はほとんどの罪種で昨年同期より減少したが、強盗は17.5%増の2399件。
このうち、コンビニ強盗は487件で65.6%増え、路上強盗も12.1%増の752件だった。
窃盗は全体が3.4%減の63万4669件で、上半期の統計が残る1989年以降で最少となった。
空き巣や車上狙いなどが大幅に減る一方、ひったくり(14.8%増の1万189件)、万引き(6.4%増の7万6076件)、オートバイ盗(11.6%増の4万230件)、自転車盗(4.2%増の17万6694件)など「比較的手がけやすい犯罪」(同庁)が大幅に増えた。
詐欺は31.0%減の2万3660件で、減少分の7、8割は振り込め詐欺だった。
殺人は561件で13.3%減った。
生活に困って「賽銭泥棒」「コンビニ強盗」「ひったくり」
こういう「手っ取りばやく比較的簡単にお金が入る方法」を追い込まれた人が行ってしまうのです。
防犯対策には、「抑止効果」もあります。
ここまでの防犯対策をしているなら無理だ・・とあきらめてくれれば犯罪者を作らなくて済みます。
最後の1歩を思いとどませる効果があるのであれば、それは非常に大きいことだと思います。
「犯罪者を作らない」
それが究極の防犯対策の目的です。
そのためには抑止力の高い防犯対策 自主機械警備システムや防犯カメラなどがお勧めです。
投稿者: スタッフ (2009年7月17日 10:22)
週末の昼、大き目の家を狙い空き巣100件。
空き巣ばかりを繰り返していた男が神奈川県に逮捕されました。「100件3千万円くらいやった」と供述していますが、よく似た手口の被害を1都7県で約200件確認しており、裏付けを進めている。茅ケ崎市や平塚市など県内の被害が半数を占めているということです。
その手口は
●神奈川や東京、愛知などの1都7県で、週末の日中に敷地の広い民家を狙って空き巣を重ねていた。
●寝泊まりしている自分の乗用車で出向き、主に耐火金庫をバールでこじ開ける手口という。
●どんな金庫でも15分足らずで解錠
●地方の裕福そうな家に狙いを付け、昼間に堂々と侵入。テニスラケットのケースに隠した2本のバールを巧みに使い、20年以上、基本的に窃盗で生計を立てて来た。
・5月16日、厚木市戸田の民家に侵入、台所にあった500円を盗んだ疑い。
・5月23日午後3時10分ごろ、栃木県那須塩原市の理容業男性(76)方に無施錠の浴室窓から侵入し、クローゼット内の手提げバッグから現金31万1千円を盗んだ。
・藤沢市内の無職男性(66)が300万円を盗まれたケースもある。
この男(36)は、埼玉県出身。静岡県の養護施設で育ち、寂しさを紛らわすため中学生のころから窃盗を始めました。中学卒業後は知人宅を泊まり歩きながら空き巣などを繰り返し、その後は車上生活者になり、20年以上、基本的に窃盗で生計を立てて来たということです。
検証のため、手口を教えてもらった捜査員が、2時間かかっても開けられなかった金庫を15分足らずで解錠してしまうほどの「腕前」。ただ、取り調べでは、窃盗を繰り返しては、パチンコやキャバクラなどにつぎ込んできた自分の人生について「寂しい生き方をしてきました」と話しているといいます。
(7月15日 カナロコ、 時事通信、産経新聞より引用)
この泥棒は単独犯で、職人的に一つの手口を繰り返し犯行を重ねています。金庫を15分足らずで開けてしまう、ということですが、背面破りなどもっと荒っぽくやると時間はより短時間化されます。金庫ごと屋外に持ち去る手口ですと数人でかかりますので数分で終了します。
そういう組織化された窃盗団が増えています。
週末の昼間、敷地の広い家を狙った。
不在であることを確認して空き巣に入ったのだと思います。
そういう泥棒に対しては、建物外部から「ここは防犯対策が完備しており防犯意識も高いのでやめよう」という気持ちにさせることが何より大切です。
侵入防止4原則である「目」「音」「光」「時間」を駆使して泥棒が嫌がる環境を作ることが、犯罪に遭わないための最も大切なポイントです。
泥棒の嫌がる環境 防犯システム
投稿者: スタッフ (2009年7月16日 09:50)