今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
また「ハイエース」ばかり狙われる。
「ハイエース」ばかり500台盗んだ外国人ら43人が逮捕されました。
●トヨタのワゴン車「ハイエース」ばかりを盗んだとして、兵庫、大阪などの7府県警が、ブラジルやナイジェリアなどの外国人ら計43人を窃盗容疑などで逮捕していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
昨年8月からの約1年間の被害は、全国5府県で約500台、計約5億7000万円にのぼる。
7府県警はグループが海外に密輸していたとみて、仲介者の割り出しなど全容解明を進める。
共同捜査しているのは、ほかに愛知、滋賀、和歌山、岡山、山口の各県警。
捜査関係者によると、43人の半数以上が外国人で、ブラジル12人、ナイジェリア9人、ウガンダ2人など。
11日には、兵庫県尼崎市内で2月に2台を盗んだとして、同県警がナイジェリア国籍の自動車輸出業容疑者(39)(同県姫路市)ら3人を逮捕した。
(11月12日 読売新聞より引用)
何故窃盗団にトヨタハイエースが人気があるのでしょうか?
それは海外、特に発展途上国でトヨタのハイエースが人気があり、高値で販売できるからです。
故障しない、荷物が沢山載せる事ができる、悪路も安定走行・・・
そんな「自動車のTVCM」のようなキャッチフレーズが発展途上国で浸透していて人気があるため、ハイエースばかりが狙われるのです。
平成21年上半期の自動車盗の認知件数は13470件。
平成15年年間で64223件発生していた時期から考えると減っていますが、まだまだ年間3万件近くの被害があるということです。発生場所は、61.1%が駐車場、8.2%が道路上です。
被害時にエンジンキーがメーンスイッチに差し込まれていたか、運転席又はその周辺に放置された状態で盗まれたのが27.6%でした。
よく考えれば、自動車というのは非常に高額で、盗まれて新しく購入するとなると何百万になる場合があります。被害額では75.8%が200万円以下、200〜300万以下が10.4%、300万円以上が9.1%にもなります。
泥棒からすると、何十万かで販売できるものが路上に放置されていると思えるのでしょう。
そういう目で自動車を見て、今の駐車で問題がないかを再考いただければと思います。
自動車盗から愛車を守るには
●防犯対策(防犯カメラや守衛、人感ライト等)を実施している駐車場にとめる。
●短時間でも絶対にキーを挿したままにしない。必ず鍵をかける。
●合鍵を自動車の中に置いておかない。
●駐車場のとめる場所も、死角にならない見通しの良い場所にする。
●道路で別の車に接触したなどの時も必ずキーを抜き、鍵をかけて自動車から離れる。(わざとぶつけて車から降りた隙に別の人間が自動車を乗りさる手口もある)
●自宅の駐車場はシャッターのあるタイプにして中身が見えないようにする。
●自動車盗難防止装置を設置する。
投稿者: スタッフ (2009年11月12日 09:16)
被害相談3.6億円 全国に高島易断かたる団体、初の摘発
「霊感商法」というのは、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、霊感があるかのようにふるまって、先祖の因縁や霊の祟りなどの話を用いて、法外な値段で商品を売ったり、高額な金銭などを取る商法のことです。(ただし、地鎮祭の費用など社会通念上、いわゆる伝統的なものとして認められているものを除く)。
その中でも、祈祷料、除霊料、供養料などの名目で高額のお金を払わせるが、商品の販売はしないものを特に「霊視商法」といいます。
「高島易断」というと聞いたことがある方も多いと思います。
「高島易断」というのは、産経新聞によるともとは明治時代に占い師の高島呑象(どんしょう)が創始した易学を指す。運勢鑑定などで知られるが、特許庁が「易学の一般名詞」としていずれの団体にも商標登録を認めていないため、全国に「高島易断」の「本部」や「本家」などを名乗った団体が数多く存在しているようです。
その高島易断かたる団体が摘発されたとの記事が掲載されていました。
●被害相談3.6億円 全国に高島易断かたる団体、初の摘発
全国に多数ある「高島易断」を名乗る団体のうち、一部については、今回兵庫県警に摘発された「高島易断霊心館総本部」(現高野山龍仙閣)と同様の手口で高額な祈祷(きとう)料を要求しているとの訴えが寄せられており、昨年6月に「高島易断霊感商法被害弁護団」が結成されている。
弁護団によると、高島易断を名乗る団体は確認されているだけで50以上あるが、警察が摘発したケースは全国初。弁護団にはこれまでに約300件、被害総額約3億6千万円にのぼる相談が寄せられており、一部は民事訴訟で係争中。また昨年3月には、経済産業省が「高島易断総本部」を名乗る千葉県内の宗教団体に、「威圧したり脅したりして高額な祈祷料を取るなどした」として3カ月間の業務停止命令を出している。
「宗教活動」などをめぐる詐欺事件は、2万人以上が被害を受け、平成12年に摘発された「法の華三法行」=破産宣告、解散=が有名だが摘発例は少なく、弁護団は「被害者の中には、疑わず信じている人も多く、なかなか被害が明るみに出てこない。外形上、詐欺とわかる明確な証拠がないと霊感商法の立件は難しい」としている
(11月10日 産経新聞より引用)
●高島易断かたり祈祷料詐取 口座5.7億円「霊心館」代表逮捕
運勢鑑定で知られる「高島易断」を名乗って相談者から高額な祈祷(きとう)料をだまし取っていた疑いが強まったとして、兵庫県警生活経済課などは10日、詐欺容疑で和歌山市内に拠点を置く「高島易断霊心館総本部」(現高野山龍仙閣)代表(61)を逮捕し、本部の家宅捜索を始めた。
容疑者が管理する銀行口座には平成10年以降、延べ約700人から約5億7千万円の入金が確認されており、同課などは全容解明を進める。
県警によると、容疑者は今年7月、次男が行方不明となっている堺市の女性(75)に「供養さえすれば、次男は10月末には帰ってくる。長男も良縁に恵まれる。そのためにはお金を出して行者2人に供養してもらう必要がある」などと偽り、代金として現金73万円を詐取した疑いが持たれている。
また昨年1月には、長男や自身の病気で悩んでいた神戸市垂水区の女性(59)に「あなたには水子の霊がついている。行者に2年間供養させないとだめだ」などと偽り、現金200万円をだまし取った疑いもあるという。
捜査関係者によると、容疑者は、相談者に「(霊心館に)水子供養ができる行者がいる」と説明、祈祷料を受け取っていながら、実際には行者がいない実態を把握していたことなどから、詐欺容疑での立件が可能と判断した。
(2009年11月10日 産経新聞)
高島易断は、高島 嘉右衛門(たかしま かえもん 天保3年11月3日(1832年12月24日) - 大正3年(1914年)10月16日)がもともと始めた占いです。この人は横浜の実業家として成功して、横浜の今日の繁栄の基礎を作った人です。
「占いは売らない」という方針で、現在全国で高島易断を名乗っている団体とは全然関係がないとのこと。自分の死期も知人である伊藤博文の死期も当てたようで、生前に既に死期を記した自分の位牌も持っていたとされ、その予知通りに死去しているということです。
きっと高島易断の現在の状況に頭を抱えていることでしょう。
「霊感商法」は人の不幸や心の弱みに付け込む卑劣な犯罪だと思います。
ただ、どこまでが宗教で、どこからが悪徳商法になるのかという事は非常に難しいこととなります。
そうした点に付け入るのだと思いますが、冷静な第三者に相談するということが重要だと思います。
投稿者: スタッフ (2009年11月10日 15:21)
牧草盗難 重さ500キロが25個
「モウ困った!牧草盗難 重さ500キロが25個」なんておかしな見出しがついたニュースをご紹介します。
●北海道別海町の牧草地から、円柱状に固めた牛の保存飼料「牧草ロール」が25個盗まれたことが、28日分かった。ロールは直径約1.5メートル、幅約1.2メートル、1個の重さは約500キロにもなる。届けを受けた北海道警中標津署が窃盗容疑で調べている。
道東あさひ農協(別海町)によると、被害に遭った酪農業の男性(48)は7日、自宅から数キロ離れた牧草地でロールを作り、発酵させるためビニールで包んでそのまま置いていた。21日に保管場所に移動させようとして、なくなっていることに気付いたという。
ロールは通常1個約5000円で取引されており、被害額は十数万円。
異例の盗難に、同農協の担当者は「今年の夏は近年まれにみる天候不順だった。牧草の生育が悪く、量も少ないことが背景にあるのではないか」と話している。
(IIZA2009/10/28 より引用)
収穫後の米や果物を盗む「農作物の盗難」はよく耳にしますが、牧草の生育が悪いので牧草を盗んだというのは初めて聞きました。
しかし、この牧草というのは、その牧草を生育させ、いつ刈り取るかということも熟考して作成します。
乾燥させるための天気の予想もあるでしょうし、どこまで生育させるのかということも長年のカンで決定して収穫しているというのをTVで見ました。
こうした牧草まで盗まれるというのは、農村の牧草を乾燥させているのどかな景色とは相容れない、許しがたい犯罪だと思います。
投稿者: スタッフ (2009年11月 9日 09:46)
理容店狙って空き巣。「裏口は無防備」
店舗兼住宅を専門に空き巣を繰り返していた泥棒。その中でも理容店が多かったのは「裏口が無防備だから」
●理容店など店舗兼住宅の裏口から侵入する手口で盗みを繰り返したとして、埼玉県警は15日、窃盗などの疑いで住所不定、無職男(36)=窃盗罪などで公判中=を追送検した。
追送検容疑は平成14年5月ごろから今年5月にかけ、埼玉、東京、神奈川、大阪、静岡、京都の6都府県で202件の盗みを繰り返した疑い。
被害総額は送検済みも含め計205件、約1590万円相当で、うち現金は約1280万円。
約150件が店舗兼住宅の被害で、うち約60件が理容店だった。
「店主が店にいる安心感からか、裏口は無防備だった。パチンコに使う金が欲しかった」と供述している。(IZA10月15日)
店舗兼住宅の場合、「いつも誰か人がいるから防犯対策は不要」とおっしゃる方が多いのです。
この「いつも誰かがいる」ということと、何も防犯対策をしなくても安全ということはまったく違うことです。
店舗兼住宅の場合に多いのが、昼間無人の住居スペースに侵入される空き巣被害です。
アーケードのある商店街などでは、アーケード沿いに侵入を繰り返しては移動する、という方法で軒並み被害に遭うということもあります。
又、今回のように裏口から侵入する、という手口もあります。
いずれにしても「無防備」と泥棒に思われてしまうとターゲットとされてしまいますから注意が必要です。
店舗兼住宅の場合、人が常にいるということは、人命が危険にさらされているということです。
昼間とは逆に夜は店舗に侵入されることが多いのですが、2階で寝ていて下の階から物音がするのに気が付き見に行って泥棒と鉢合わせ!といったことがあります。
どんなに力に自信があったとしても、絶対に自分で見に行ったりしないことが大切です。
泥棒の多くは武器を持っています。
そして極度の緊張状態で犯行を行っています。
そうしたときに、突然家人と出くわすと・・・本当に恐ろしい「居直り強盗」となってしまうのです。
必ず一定距離を保って、声で威嚇撃退するという方法がお勧めです。
しかし、常に犯行に気が付くということはありません。大多数はぐっすり眠っていて朝起きて気が付くというパターンです。
そうならないために大切なのは「侵入を早期に知ること」。
そのためには侵入検知センサーを設置し、夜間は寝室で、昼間は店舗や事務所で異常発生を即知り早期対応を行うことが大切です。
そして、防犯対策を実施していることを建物の外から侵入者に知らしめること。
犯罪対象から外させる「予防」ということが、犯罪被害に遭わないためには最も大切なことです。
店舗の防犯対策
投稿者: スタッフ (2009年11月 9日 09:43)
カーナビも危険だが、車内の貴重品も狙われる。
北陸地方でタイヤ泥棒が多発しているニュースが先日ありましたが、車内の貴重品も盗難被害が多発しています。
車内から貴重品が見えることが無いように、車内の整理整頓はしっかりと行うことが重要です。
◆富山市北部で車上あらし多発
KNBWebより 2009 年 11 月 06 日
富山市の北部で先月末から車の窓ガラスを割られ、バッグや財布などが盗まれる車上荒らしが多発していて、警察では注意を呼びかけています。
富山北警察署によりますと先月28日から5日までの間に富山市北部の和合、犬島、海岸通の3つの地区で、民家の車庫などに停めてあった車の窓ガラスが割られ中に置いてあった貴重品が盗まれる車上荒らしが合わせて9件発生しました。
いずれも窓ガラスが激しく割られ、車内に置いてあった現金や財布やかばんなどが盗まれたということです。
警察では手口が似ていることから同一犯である可能性もあるとみて捜査を進めるとともに、車の中には絶対に貴重品を置かないよう注意を呼びかけています。
車のタイヤにしろ、車内の貴重品にしろ、愛車を守る防犯対策が必要です。
防犯カメラや警報器等の設置で不審者を近づけない対策が必要です。
投稿者: スタッフ (2009年11月 7日 15:43)
「先のとがったドライバーのようなもので、ガラスを割って侵入するなど、プロの手口による犯行が目立つ」
福岡県で今年の10月上旬、九州電力の社員を装い、点検を理由に民家に入り家にある現金・貴金属を盗むという被害が発生していましたが、又同じ福岡県の田川地区で民家を狙った空き巣が多発しているというニュースが紹介されていました。
●田川地区で空き巣多発 前年比51件増地域で防犯対策を 田川署呼び掛け
田川地区で今年、留守宅を狙って、現金などを奪う空き巣被害が増えている。
田川署が9月末現在で確認した件数は、137件で、昨年同期比で51件の増加(59%増)。
同署は「出入り口の鍵を二重、三重に閉めるなどの対策を取ってほしい」と注意を促している。
同署生活安全課は「先のとがったドライバーのようなもので、ガラスを割って侵入するなど、プロの手口による犯行が目立つ」と指摘。
(2009/11/05 西日本新聞朝刊より引用)
「ガラス破り」による空き巣。
「ガラス破り」は一戸建て住宅の侵入窃盗で多い手口です。平成21年度上半期で1万1千447件発生しています。これは41.6%になります。
(最も多いのが「無締り」42.1%です)
一戸建て住宅での防犯対策
●「無締り」つまり施錠を忘れたり、施錠していない窓や扉から入られるのをまず防ぐ。短時間でも扉は施錠する。窓、特に2階や3階、トイレ、風呂場の窓を施錠する。
●窓には補助錠前を設置する。
●窓が道路から死角になっていないかを確認し、死角になっている場合にはその原因を取り除く。塀を低くする。植木を剪定するなど。
●吐き出し窓など開閉口が大きな窓は特に注意が必要。
●窓に窓開閉検知センサーなどを設置し、こじ開けられた瞬間にベル・サイレンなど音で威嚇撃退する。
●窓に近づいた時点で音声などで警告したり、室内照明を点灯する外周警備システムを導入する。
投稿者: スタッフ (2009年11月 6日 10:28)
就活生狙う強引勧誘 就職相談…実は英会話やセミナー高額契約
「政治・行政不況」なんて言葉が出てきています。
政治や行政が原因での不況・・・まさにその通りではないかと思います。
そうした中で就職活動を行う学生をターゲットとした勧誘トラブルが発生しています。
●厳しい雇用情勢の中、就職相談を装って就職活動中の大学生を高額な英会話教室などに勧誘するトラブルが相次いでいることが4日、国民生活センターのまとめで分かった。消費者庁は同日、文部科学省を通じて全国の大学などに注意喚起を要請した。
トラブルの多くは会社説明会の会場から出てきた学生を呼び止め、就活に関するアンケートを実施。
後日、「就活に役立つ話が聞ける」などと電話をかけ、高額な英会話教室や自己啓発セミナーに勧誘する手口だ。「このままでは就職はうまくいかない」などと学生の不安につけ込み、強引に契約させるケースも目立つ。
同様のトラブルは平成16年以降、1044件寄せられており、年々増加。
今年は9月末までに昨年同期を20件上回る96件の相談があった。
平均契約額は67万円と高額で、外国語教室やセミナーのほか、資格講座やパソコン教室を契約させるケースもみられた。
センターでは「しつこく勧誘されても、契約しないとはっきり告げること。断り切れなかった場合でも契約を取り消せるケースがある。すぐに相談してほしい」としている。
(11月5日 産経新聞より一部引用)
「人の弱みに付け込む」というのはいつの世にもあることですが、今のような仕事を見つけるのが非常に難しい時期に、巧みにコンプレックスを刺激して、英会話や語学、パソコン、自己啓発セミナーなどに勧誘し、高額な契約を締結させるというのはその勧誘方法などに問題がある場合も多いのではないかと推測します。
今の世に中、たしかに何か他の人より秀でている特技や能力があるということは非常に強みであり、就職活動においても有利であることは否定できません。
但し、そのためにかかる費用が、就職先も決まっていない学生に対してかけ離れた金額であるとしたらそれはやはり問題が発生することになります。
クレジット会社なども、こうした契約に関して、内容確認や勧誘方法などに問題がないかのチェックをもっと徹底していくことが必要です。
投稿者: スタッフ (2009年11月 5日 13:08)
古い消火器が危険。爆発相次ぐ
今、私が最も不安なのは、「家の古い消火器」。
ここのところ古い消火器が爆発するという被害が多発していますが、我が家のも「いつ購入したか不明」なほど古いまま、幸いにも使う事もなくそのまま放置されていたもの。
全国で古い消火器が原因でこんな被害が多発しています。
●触らないで!“爆発”相次ぐ古い消火器
千葉県や愛知県、大阪市、福岡県で9〜10月に老朽化した消火器の破裂事故が4件相次ぎ、小学生が重体になるなど4人がケガをした。総務省消防庁によると、同様の事故は1999年以降、今回の4件を含め12件あり、死者も2人出た。同庁は「腐食した消火器には触らず業者に回収を依頼して」と注意喚起。業界では回収率を上げる新たな取り組みも始まった。
大阪市では9月15日、小学4年男児(10)が駐車場に置かれた消火器を触っていたところ破裂、一時重体に。翌16日には福岡県行橋市で、男性(67)が自宅納屋にあった消火器を廃棄するため中身を抜こうとして破裂、顔などにケガをした。いずれのケースも10年以上前の古い消火器で、一部が腐食していた。
[ 2009年10月25日 メディアジャムより引用]
最近発生した主な消火器破裂事故 (発生年月 発生場所 人的被害 事故内容 )
・平成13年5月 熊本県 なし 一般住宅で片づけ中
・平成13年4月 愛知県 負傷者1名 店舗で消火器を自主的に点検していて破裂
・平成13年4月 北海道 死者1名 雑草の火が堆肥に燃え移ったため消火器で消そうとしたが、放射しなかったので調べていたところ、古い消火器の底が腐食していて破裂、顔面を直撃死亡(24年経過)
・平成13年3月 愛知県 負傷者1名 路上で消火中
・平成13年3月 愛知県 死者1名 消火器を廃棄する前に放射したところ消火器底部からガスが噴射し、弾みで消火器本体が顔面を直撃死亡(22年経過)
・平成12年8月 東京都 負傷者1名 消火器の廃棄処理中底が破裂
・平成12年7月 東京都 重傷者1名 建築資材置き場で、廃品の消火器が破裂し、消火器が飛び上がり、作業員の顔面を直撃した(経過年数不明)
・平成12年6月 宮城県 負傷者1名 集会場で消火訓練中底が破裂
・平成12年6月 沖縄県 負傷者1名 広場で自主的に消火器を点検中底が破裂
・平成12年4月 和歌山県 負傷者1名 工場で消火中底が破裂
(防災システム研究所)
底が破裂して顔面に当たって死亡という非常に恐ろしい事故がこんなに発生しているのに、消火器自体を定期的に回収するしくみにしていないというのは「売りっぱなし」というしかないと思います。
又、経年劣化では済まされない構造的な問題ではないでしょうか。
それではどうしたらいいのか?
●消火器にも寿命があります一般消火器の耐用年数は8年。設置状況により異なりますので、8年以内であってもサビやキズ等、異常のあるものは速やかに交換する。 特に屋外や水気のある場所に置かれているものは注意すること。
また、住宅専用の「住宅用消火器」やエアゾールタイプの「消火具」の有効期限は3年〜5年で、容器に最終年月が表示されている。
●古い消火器があるから自分で始末しようと噴射しないこと。
●古い消火器の始末は専門家に依頼する。消火器を販売している販売店では1本新しいのを購入したら古いのを引き取ってくれるサービスのあるところがある。又、古い消火器引取りサービスを実施している店もある。
●破裂しているのは加圧式の消火器であり、蓄圧式の消火器は破裂しない。今後は蓄圧式の消火器を使用する。
投稿者: スタッフ (2009年11月 2日 10:52)