今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
京都の防犯対策は「向こう三軒両隣作戦」
“向こう三軒両隣”犯罪防げ 右京署 発生都度、周辺にチラシ
こんな見出しで、京都市内で防犯対策を実施している内容をご紹介します。
●自転車盗への注意を呼び掛けるチラシを配る右京署員(京都市右京区)
住民にとって身近な犯罪を防止しようと、右京署が、自転車盗やひったくりなど街頭犯罪の発生地点の周辺の家にこまめにチラシを配って、注意を呼び掛ける「向こう三軒両隣作戦」を進めている。1件発生するごとに実施し、住民の防犯意識を高めている。
右京署の1〜11月の刑法犯認知件数3329件のうち、街頭犯罪は1903件。内訳は自転車盗34%、オートバイ盗8・6%、車上狙い6%などだ。
この作戦は6月に始めた。交番の勤務員や機動警ら隊員らが街頭犯罪が発生した日か3日後の次の当番日に、発生地点の周囲10世帯弱にチラシを配っている。A4判の紙に、犯罪の種類と防止のための心掛けを印刷し、必要ならば詳しい事件の状況を書き加えている。
11月末までの半年に計270回で計1455世帯に配った。在宅の場合は手渡しして注意を呼び掛け、自転車盗やバイク盗の場合は、二重ロックを心掛けてもらうためにチェーン錠を配布している。
自転車盗についてチラシを受け取った右京区の主婦荒毛谷珠江さん(59)は「二重ロックの必要性はテレビで知っていたが、実際に警察官に訪問してもらうと、かけなければと感じる」と話す。
梅津交番の斎藤直秋巡査(25)は配布活動を通じ、「街頭犯罪に遭って住民が困った顔をしないようにしたい」と意気込んでいる。
(12月28日京都新聞)
泥棒が嫌がる「侵入防止4原則」というのは
�@「目」
�A「音」
�B「光」
�C「時間」
となっています。
泥棒は「人の目につく」のを、最も嫌がるのです。
地域のコミュニティが形成されており、住民の連携が強いのも、外者に対する人の目があるということで
泥棒は嫌がるのです。
又、地域全体で防犯意識を持つことは、その地域全体が「犯罪を起こしにくい地域」となるため、防犯面で非常に効果的です。
きちんとしている地域(たとえば、清掃がいきとどいている、ゴミの収集日などの約束を守っている)という地域も泥棒にとっては、それだけ細かいことにまで神経が行き届いている家ばかりがある地域ということで、犯罪を起こしにくい地域として目に映り避ける傾向にあります。
この京都での取り組みはそういう住民の連携強化、防犯意識の高まりを側面から助けるものとして非常に良いと思います。
投稿者: スタッフ (2009年12月28日 13:33)
銀行から後をつけ車を止めさせ1540万円入りバックを盗んだ男現行犯逮捕
銀行からお金を引き出した後、というのがひったくり等に遭いやすいということは皆さんもご存知だと思います。後をつけられ、バックをひったくられる、という犯罪が多発しています。
今回のご紹介はもう少し大がかりで、お金を下ろして自動車で移動している時にバイクで後をつけ、接触させ、車を止め窓を開けたところを狙ってバックを盗む、という手口です。
●銀行を出た男性の後をつけ、下ろしたばかりの会社の運転資金1540万円入りのバッグなどを盗んだとして、大阪府警堺署は25日、窃盗容疑で、大阪市東住吉区鷹合、無職男(32)を現行犯逮捕した。
同署によると、「遊ぶ金が欲しかった」と話しているという。
逮捕容疑は25日午前11時10分ごろ、堺市堺区協和町の路上で、同市のスクラップ会社役員の男性(44)が持っていた1540万円入りのショルダーバッグなどを盗んだ疑い。
銀行から原付きバイクで男性が乗る車を約1.7キロ追走、わざと車体に接触させた。
男性が車を止め窓を開けたところを狙い、車内に手を突っ込み、助手席に置いてあったバッグを盗んだという。
男性はその場で車を降り、容疑者を取り押さえ、通報で駆け付けた署員に引き渡した。
(12月25日 時事通信より引用)
今回は被害者が犯人を取り押さえ事なきを得ましたが、もしそのまま盗まれていたら、1540万円もの運転資金を失うことになりました。
もし女性であれば、争って怪我をする可能性もあります。
こうした高額の引き出しをした後というのは注意に注意を重ねても安心とはいえません。
やはり一人で銀行に行くのではなく複数の人間と一緒に行動することが最低限必要だと考えます。
防犯カバンといったものを使用することもお勧めします。
投稿者: スタッフ (2009年12月26日 15:14)
暴力団による窃盗団。30億円に上がる窃盗。
窃盗容疑で稲川会系事務所を捜索 被害30億円。
●首都圏や北海道など15都道府県で総額30億円に上る盗みを繰り返していたとして、窃盗グループ約60人が逮捕された事件で、神奈川・静岡両県警などの合同・共同捜査本部は25日、リーダー格とされる男が所属していた神奈川県の指定暴力団稲川会系組事務所2カ所を関係先として、窃盗容疑で家宅捜索した。被害の一部が組へ上納された可能性もあるとみて調べている。
捜索は約120人態勢で実施。午前10時ごろ、騒然とした雰囲気の中、捜査員が川崎市川崎区の稲川会山川一家内堀組や横浜市中区の別の組の事務所へ入った。
捜査関係者によると、グループのリーダー格とされる同区本牧原男(48)=窃盗罪などで起訴=らが組の幹部を務めていたという。
グループは暴力団や刑務所などで知り合ったとみられ、自動車盗や携帯電話販売店での窃盗、空き巣など計2400件近くに関与したとされる。
(12月25日 毎日新聞より引用)
自動車盗や携帯電話販売店での侵入窃盗、空き巣など2400件に暴力団が関与していました。
稲川会系組幹部ら主犯格とみられる上層部数人の下に複数のグループがあり、メンバーの一部が逮捕されると、残ったメンバーが別のグループに合流するなどして窃盗を繰り返していたということです。
グループは今年3月、水戸市内原町の宝飾品店「トンプキンス水戸」で、腕時計149個と貴金属4点(計約1億3619万5千円相当)を盗んだほか、昨年10月には、神奈川県平塚市の携帯電話販売店から携帯電話約40台(販売価格約220万円相当)を盗んだ疑いが持たれています。
自動車盗難は自動車ごと盗んで、多くは部品の状態にばらして海外へ輸出しています。日本車は故障が少ないと海外で中古でも人気が高いのです。
タレントの小倉智昭さんも平成17年4月に東京都練馬区の自宅に駐車していたトヨタのランドクルーザーを盗まれる被害にあっていますが、小倉さんの車を盗んだとして同グループの男2人が窃盗容疑で逮捕されています。
携帯電話ショップでも、携帯電話を盗み、海外に売りさばいています。
中国では日本の携帯電話が高値で販売されているようです。
そうした流通経路に暴力団も関与しているということです。
こうした犯罪は短時間化、凶悪化という特徴があります。
犯罪被害を未然に防ぐには、「目」「音」「光」「時間」という侵入防止4原則を使ったセキュリティシステムを設置し、侵入を検知した瞬間に大音量の音声・サイレンなどで威嚇撃退することをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2009年12月25日 16:44)
「覚醒剤買うため」約60件盗み
覚醒剤を買うため泥棒を60件していた男が大阪で逮捕されました。
大阪府警捜査3課と鶴見署は24日、窃盗や自動車運転過失傷害、道交法違反(ひき逃げ)などの疑いで住所不定の無職、男(33)を逮捕、送検したと発表した。
送検容疑は今年2〜6月、大阪、四條畷、寝屋川、東大阪の各市などで、マンションのベランダから室内に侵入し、現金や家電製品を盗むなど、約60件の犯行を繰り返したとしている。現金の被害は約100万円に上り、盗んだ家電などは西成区内で売りさばいていたという。
鶴見署によると、容疑者は「覚醒(かくせい)剤を買うために盗みを繰り返した」と供述。
鶴見署は、覚せい剤取締法違反(使用)容疑でも容疑者を逮捕した。
(12月24日 産経新聞より引用)
マンションのベランダから侵入。
現金だけでなく家電製品も盗み、換金。
最近の泥棒の傾向が表れています。
こうした現金以外を狙う泥棒は、「人目につかない建物」「侵入しやすい建物」をまず第一に狙います。
「金目の物があるかどうか=現金を置いているかどうか」という条件は絶対条件でなくなります。
なぜなら、TVやパソコンといった家電製品は日本のほとんどの家にあるからです。
ところが一般的には「現金を置いていないから泥棒に狙われない」と思い込んでいる人が多いのです。
一般の人の防犯意識と、泥棒の考えの間には大きなギャップがあるのです。
その溝を埋め、泥棒の真実を知ってもらうことが犯罪に遭わないための条件だと思います。
そう信じて、この「防犯泥棒大百科」は制作しています。
泥棒がどんなことを考え侵入をしているのか?
ぜひ知って、適切な防犯対策を行っていただきたいと思います。
投稿者: スタッフ (2009年12月25日 14:43)
「ガス点検」装った窃盗相次ぐ。
「ガス点検」を装った窃盗事件が札幌で相次いでおり注意が必要です。
●札幌市東区でガスの点検を装った窃盗事件が相次いで発生し、札幌東署が注意を呼び掛けている。
同署によると、16日午前10〜11時、同区内の女性(81)宅に男が「ガスの点検に来ました」と訪問し、5分ほど室内を見た後、出て行った。その後、居間に置いてあった手提げかばんから現金約2万円入りの財布がなくなっていることが分かり、女性が110番した。また、同日午後2時ごろにも別の女性(81)が同様の手口で現金約4万円入りの財布を盗まれた。
2件とも男は1人で、社員証は付けていなかったという。
同署は同一人物の犯行の可能性が高いと見て、窃盗容疑で捜査している。
(12月18日毎日新聞より引用)
ガスや電気、水道の点検を装い、家の中に入りこみ、家人が目を話した隙に家の中のカバンや財布、現金を盗むという手口での窃盗が全国で相次いでいます。
今回の札幌は一人で社員証も付けていませんでしたが、二人組みで来て、1名が家人と外にある機器の確認に同行している隙にもう一人が家の中を物色するという手口が多いようです。
社員証も偽造し、それらしいユニフォームで来る場合もあり、なかなか本当の点検なのか偽者なのか見分けるのは難しいと思われます。
こうした点検を装った泥棒は、特にお年寄りの家を狙っています。
防犯対策としては、
● 一人の時に家の中に上げない。
● 名乗った会社に連絡すると伝える。電話番号を調べ電話してみる。
● 社員証を確認する。但し偽造している場合もあるため注意する。
といった方法があると思われます。
又、一人暮らしのお年寄りが周囲にいる場合にはこうした事例を話すと共に、気をつけてあげてください。
投稿者: スタッフ (2009年12月22日 09:40)
寺に侵入、賽銭泥棒のつもりが酒を飲み熟睡。
年末にかけて「賽銭泥棒」も多発しているようですが、そのつもりで寺に侵入して本堂にあった酒を飲み熟睡して逮捕されるというドジ泥がいました。
●甲賀署は18日、さい銭盗目的で寺に忍び込んだとして、住所不定、無職男(74)を建造物侵入と窃盗容疑で逮捕した。長洲容疑者は本堂内にあった酒を飲み、寝ているところを家人に見つかった。
逮捕容疑は同日未明、甲賀市甲賀町の龍福寺に侵入、本堂休憩室にあった清酒1本(1300円相当)を盗んだとしている。
ガラス窓を割って休憩室に侵入したが、見つけた清酒を飲み、そのまま熟睡。
同日午前8時、住職の妻が寝ている容疑者を見つけ、連絡を受けた住職(52)が110番通報した。
容疑者は駆け付けた署員に起こされ、現行犯逮捕された。
(12月19日 毎日新聞より引用)
熟睡して警察官に起こされた・・とは、なんとも間抜けな泥棒です。
お寺は今年も狙われました。
仏像盗難、放火、賽銭泥棒。
波乱にとんんだ2009年があと10日で終わろうとしています。
お寺の防犯対策は、今年非常に注目され、新聞やTV取材も多数受けました。
数十台の防犯カメラを設置し、社務所から敷地内全体を画像確認できるお寺もある一方で、
無人寺では仏像盗難に気がつくのも時間が経過する、といった脆弱性が見受けられました。
少しでもお寺の防犯対策が進む事を願います。
投稿者: スタッフ (2009年12月21日 09:46)
2府15県の農家で計1億円窃盗。「農家は無施錠で狙いやすかった」
農村ばかりを狙って侵入窃盗を繰り返していた泥棒が逮捕されました。
この泥棒、警察官の職務質問に自分から「指名手配されているかもしれない」と話し逮捕される、とちょっと「どじドロ」です。
●群馬県の農家に忍び込んで現金などを盗んだとして、無職の男が警視庁捜査3課と池袋署に窃盗などの疑いで逮捕され、起訴されていたことが18日、同課への取材で分かった。
同課によると、男は「農家は無施錠で狙いやすかった。1日に3万円を盗んだらやめた」などと供述。
平成15年12月以降、関東や関西など2府15県で約500件の盗みを繰り返し、被害総額は1億円に上るとみられる。
同課によると、男は住所不定、無職男(32)。
東京・池袋のホテルに寝泊まりし、電車で移動して盗みを繰り返していた。
被告の手帳には今年に入って盗みに入った場所、盗んだ物、電車の始発時間と終電時間が書き込まれていたという。
逮捕容疑は10月21日午前2時ごろ、群馬県館林市の一軒家に無施錠の窓から忍び込んで、現金7万3千円や手提げバッグなどを盗んだとしている。
被告は同日午後、池袋の路上を歩いていた際、職務質問をしている警察官3人を目撃。
その場から立ち去ろうとしたところを警察官に見つかり、職務質問を受けた。
永井被告は「カワモト」と名乗ったが、警察官に名前を書くよう言われて「小川」と書き込んだ。
さらに警察官に「なぜ逃げる。何を持っている」と聞かれ、「何も持っていないが、指名手配されているかもしれない」と答えたことから、犯行が発覚したという。
(12月18日 産経新聞より引用)
毎日ノルマを3万円にしていたのでしょうか?
なんか笑えますね。
この「無施錠」は農村でまだまだ多いのです。
「施錠すると留守だとわかるから」と豪語する人もいます。
「無施錠」は何も侵入行為をしなくても侵入できる、究極の泥棒の好きな環境です。
泥棒は「人目につくのを嫌がる」性質があります。
人目につくと捕まる可能性が高くなり、捕まると何年も刑務所の中に入らないといけなくなるからです。
「目」「音」「光」「時間」の侵入防止4原則はそんな泥棒の心理を元に警察が発表しているものです。
この泥棒の嫌いな環境を防犯システムで作り上げることが防犯環境設計として必要です。
投稿者: スタッフ (2009年12月18日 17:29)
鯛生金山金貨盗難。警備会社のシステム設置も異常に気付かず。防犯体制見直し。
大分の日田市中津江村の観光施設「地底博物館 鯛生金山」で金貨が盗まれる被害が発生しました。ここは06年にも侵入窃盗被害があり警備会社のシステムや防犯カメラを設置していました。
盗難ベル鳴動していたにも係わらず異常発生に気付かなかったため、防犯体制の見直しを進めるとのことです。
●06年事件後再び
再び金貨などの盗難に見舞われた日田市中津江村の観光施設「地底博物館 鯛生金山」。
06年2月に起きた純金製の鯛盗難事件を教訓として警備会社との契約や防犯システム導入で万全だったはずだが、所長(55)は「なぜ?」と首をひねる。警備態勢の見直しを進める方針。
所長はいつもの午前7時ごろ出勤。警備会社から派遣されている警備員から「午前1時前に異常発報(防犯ベルが鳴ること)があった。(金貨などが置いてある)資料館を外からのぞき込んだが異常は見当たらなかった」と報告を受けた。
異常発報は、鳥や獣の接触などにより頻繁に起きるため、気にしなかったという。
ところが午前9時ごろ、資料館担当職員が「出入り口のドア2カ所のガラスが割られている」と連絡があり、クルーガーランド金貨など12枚入りガラスケースが割られ、なくなっていた。「一部は床に転がっていた」という。盗まれた金貨8枚は84年展示用に購入し、当時の価格としては約60万円で、時価はさらに上がっている。
また、追跡などを妨げるためか、管理棟裏に停めてあった施設の車5台と警備員のマイカー1台が刃物ようのものでパンクさせられてあった。
06年の盗難事件後、坑内外や資料館、土産売り場、事務所などに赤外線や感熱のセンサー、防犯ビデオを取り付けるなど防犯態勢を強化。警備員も毎夜泊まり込んでいる。
所長は「防犯システムや態勢のどこに落とし穴があったが、警備会社へも含めてきちっと確認したい」と話す。警備会社の大分本社は「担当者が不在で、現場の状況が分からないので、現状ではコメントできない」としている。
(12月17日 毎日新聞より引用)
どんな警備システムを設置しているのかは不明ですが、「防犯ベルが鳴って資料館を外からのぞき込んだが異常は見当たらなかった」と報告しているようですが、何故、中を巡回しなかったのか、又その後に侵入されたのであれば、本来再度防犯ベルが鳴るはずで、もう一度ベルが鳴ったのかなど疑問に感じます。
防犯カメラが設置されているのであれば映像が残っていると思われます。
自動車のタイヤまでパンクさせているためかなり用意周到な犯人であることが推測されます。
こうした用意周到な窃盗団に対しては、警備システム・防犯カメラシステムを連動させ、侵入検知センサーが働いた時点で防犯カメラの映像を管理者の携帯電話に送信させる、といった防犯対策を併用することをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2009年12月17日 17:29)
数百キロの観音像が盗まれる。クレーンを使用か?
これも一連の「仏像盗難」でしょうか?
●大分県警杵築署は14日、同県杵築市溝井の地蔵群「轟(とどろき)地蔵」で、周囲に置かれていた石製の観音像1体(高さ約2メートル)がなくなったと発表した。同署は窃盗容疑で捜査している。
観音像は本尊や多数の地蔵がある谷底のがけに数体設置されている。
13日朝、祭りの準備をしていた轟地蔵保存会の会員らが、このうちの1体が台座だけ残されていることに気付き、同署に通報した。4月に行われた祭りの際は異状がなかった。
観音像は重さが数百キロあるため、同署は何者かがクレーンなどを使って運び出したとみている。
(12月15日読売新聞より引用)
クレーンを使用して観音像を持ち出す。
人目につかない谷底のがけに設置されていたためできたのだと思います。
これも換金目的の犯罪なのか、犯人のコレクションなのかはわかりませんが、仏像、狛犬・・となんでも盗まれていますので、注意が必要です。
不審者が侵入すると音声メッセージが流れたり、携帯電話に画像通報できる、といった寺向けの防犯システムが今非常に問い合わせや導入が増えています。
もはや「罰当たり」というフレーズが効かなくなってきていることは悲しいですが、掛け替えのないものを守るために何らかの防犯対策は必要です。
投稿者: スタッフ (2009年12月16日 11:42)
痴漢防止カメラ
満員の通勤列車の一つの大きな問題が「痴漢」
確信犯もあれば、逆に何もしていないのにえん罪のように痴漢犯にされてしまった事例もあり、男女ともにこの満員電車には不満があると思います。
東京の埼京線に痴漢防止カメラが年内にも一部車両に採用されることになりました。
●JR東日本は年内にも、痴漢被害が多い埼京線の一部車両に全国で初めて、防犯カメラを設置する方針を固めた。
プライバシー保護の観点から犯罪防止に限定し、使用と管理を厳格に運用することで違法性はないと判断した。同社は既に運用規定を策定しており、試験運用を行ったうえ、他路線での導入も検討する。
鉄道事業者と1都3県の警察が共催した10月の官民会議で、警視庁から防犯カメラの設置が要請されたのを受け、JR東は、防犯対策でのコンビニ店内のカメラ撮影と録画を「違法性はない」とした2005年3月の名古屋高裁判決など、過去の判例を専門家を交えて検討してきた。
その結果、
〈1〉痴漢など防犯対策に限定し、乗客に「録画中」と表示して説明
〈2〉一定期間の保存後に削除
〈3〉刑事手続き以外での第三者への開示禁止――
など、厳格に運用することで問題ないと判断。当面は1〜2編成の電車を対象に、ラッシュ時に混雑が激しい一部車両の天井や網棚付近などに複数のカメラを設置予定だ。
都内の電車内の痴漢被害は、確認されているだけで毎年約2000件。
今年1〜9月に発生した件数も、強制わいせつ事件を含め計1174件に上る。
同庁によると、埼京線の今年9月末現在の被害(146件)は全路線の12・4%。
強制わいせつ事件も25%以上で、朝夕のラッシュ時でも20分間隔でしか運行されない通勤快速は混雑が激しい上、停車駅間隔が長い「密室状態」となり、15分以上、片側のドアが開かない区間もあるためだ。インターネット上で「埼京線はやりやすい」などの痴漢サイトの書き込みを見て集団痴漢をした悪質なケースもあった
(12月15日読売新聞より引用)
防犯カメラに関しては、常に「プライバシーの侵害」の問題がついて回ります。
商店街、駐車場、店舗、マンションなど色々な場所に設置している防犯カメラですが、やはり使用する側は最大限プライバシーの侵害にならないように配慮する必要があります。
そのためには
● カメラの使用目的を「防犯」に限定する。
● カメラを使用しなかった場合の犯罪発生の可能性、カメラを設置しての予防効果を充分に検討する。
● カメラの映像の取扱いに関して管理者は社内規定を設け、録画した映像の管理を徹底するとともに一定時間経過後は消去させる、犯罪が発生した時に警察立合いのもとで録画映像は再生するなどの規定を入れる。
● カメラの設置場所(角度や撮影範囲)が目的にふさわしいかを充分に検討する。
といったことが必要です。
防犯カメラを設置する場合には、そうしたことまでアドバイスできる防犯設備士、総合防犯設備士のいる会社に相談されることをお勧めします。
投稿者: スタッフ (2009年12月15日 09:41)
