今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
勤務先から薬品盗み、ネットで転売
"磯子署は12日、窃盗の疑いで住所不定、無職の男性容疑者(52)を逮捕した。
逮捕容疑は、2月1日午後3時10分ごろ、横浜市磯子区の薬局で、胃腸薬やビタミン剤など8品目約8千錠(約100万円相当)を盗んだとしている。
同署によると、男性容疑者はこの薬局に昨年9月から薬剤師として在籍し、商品仕入れなどを担当していた。在庫が合わないことが発覚した直後に行方が分からなくなっていたという。
同容疑者は容疑を認め、「遊ぶ金が欲しかった」などと供述。盗んだ薬品はインターネットを通じて卸業者に販売していたという。"
(12月13日 カナロコより抜粋)
自らが勤めていた薬局の商品を盗んで転売。
遊ぶ金欲しさの犯行という事ですが、本当に身勝手な犯行です。
薬品盗難は今回のような薬局だけでなく、劇薬を扱っている病院や工場、大学等でも発生しています。
特に病院や学校は、多くの方が出入りする為、不審者に入り込まれても気づかない可能性があります。
また、あってはならない事ですが、今回のケースのように内部からの犯行も発生しているのが現状です。
セキュリティハウスがお勧めする「自主機械警備システムNEXT」は、外部からの犯罪だけでなく、内部からの犯罪に対しても有効です。
万が一、事件が起こった際にも、いつ誰が防犯システムをセット・解除したかが分かります。
投稿者: スタッフ (2009年12月14日 11:05)
自販機荒らし「5分で」
自動販売機ねらいの男が逮捕されました。
●札幌豊平署に窃盗未遂容疑で逮捕された男が、札幌市内の銭湯を拠点に、約100件の自動販売機荒らしを繰り返したと供述していることが同署への取材でわかった。
男は自販機荒らしの前科があり、6月に刑期を終えたばかりだったが、7月には再び自販機荒らしを始め、捜査員も驚く早業で犯行を繰り返していた。
逮捕されたのは住所不定無職男(37)。発表では、同容疑者は6日午前5時頃、清田区真栄4の2のスーパー駐車場の自販機から現金を盗もうとして、同署員に逮捕された。
同署によると、室岡容疑者は今年6月に刑期を終えると、いったん就いた土木工事の仕事をすぐに辞め、翌月から札幌のネットカフェや24時間営業の銭湯に宿泊しながら、自販機荒らしを繰り返していた。
供述をもとに、自販機荒らしに詳しい捜査員が、紙幣の投入口から工具を入れて壊し、現金を抜き取る容疑者の手口をまねたところ、2時間かかった。同容疑者は「5分でできる」と豪語したという。
調べに「約100件やった。働かずにパチスロをしたかった」と供述しているといい、同署で裏付け捜査を進めている。
(12月12日 読売新聞より引用)
「自動販売機ねらい」は平成21年上半期13737件発生しています。
この犯罪は、平成12年には190490件発生していた犯罪で、その当時からすると、平成20年38477件は20.2%と激減している犯罪です。
これは防犯カメラが設置されたり、自動販売機自体に防犯機能が搭載されるなど対策が進んだ結果だと思いますが、別の言い方をすると、まだ年間4万件近くも自動販売機は荒らされているということです。
外国人窃盗団から見ると「日本は道路に金庫を放置している」と驚かれる自動販売機です。
発生場所としては、道路(17.6%)、駐車場(12.7%)、一般事務所(15.6%)、商店(15.0%)、その他(35.7%)となっています。
犯人は、84.3%が成人、その内単独犯が44.3%です。
自動販売機ねらいの被害に遭わないようにするためには
●設置場所の防犯力を防犯カメラなどでアップさせる。
●自動販売機を破壊しようとするとその場でベル・サイレン・音声で威嚇撃退するシステムを設置する。
投稿者: スタッフ (2009年12月12日 09:32)
ネットカフェで犯罪多発。
ネットカフェで犯罪が多発しています。
インターネットカフェで就寝中の利用客の財布などを盗んだとして、元「ジャニーズJr.」の18歳と17歳の無職少年が逮捕されました。
2人は容疑を認め、「こっそり盗み出すスリルがたまらなかった。10月から都内や埼玉県内で約20件の窃盗をやり、約50万円近くを盗んだ」と話しているようです。
逮捕容疑は、10月20日午後11時50分ごろ、東京都千代田区鍛冶町のネットカフェで、寝ていた男性会社員(24)=川崎市=の現金約1万5千円入りの財布など計8点を盗んだなどとしています。
(12月11日 産経新聞より引用)
ネットカフェにはいろいろな人が来店するようで、中にはそこで寝泊まりする「ネットカフェ難民」と呼ばれる人もいるようです。
そうしたネットカフェで犯罪が多発しているようです。
●ネットカフェ犯罪多発...目立つ「本人確認なしの店」
東京都内のインターネットカフェで今年1〜8月に起きた犯罪のうち、7割以上が、入店時に利用客の本人確認を実施していない店舗で発生していたことが警視庁の調査でわかった。
都内では本人確認をしている店舗が4割弱にとどまることも判明。警視庁は、ネットカフェの匿名性が犯罪を誘発しているとして、17日、大学教授らによる有識者懇談会を発足させ、入店する度に身分証の提示を求めるなど本人確認の義務化も含め対策を検討する。
警視庁、義務化も検討
同庁によると、都内のネットカフェは8月末時点で561店。入店時に免許証など身分証の提示を求めている店は38%(214店)で、残りのほとんどは本人確認をしていなかった。
一方、今年1〜8月にネットカフェで起きた679件の刑法犯を分析したところ、最も多かったのは置き引きなどの窃盗579件で、詐欺67件、強盗7件と続き、全体の74%にあたる505件が本人確認をしない店で発生していた。
2006年頃からはネットカフェのパソコンを悪用した不正アクセス事件や薬物密売も急増している。
密室性を悪用した置き引き、強姦(ごうかん)も多発し、振り込め詐欺グループが現金の引き出し役の待機場所にしたり、家出少女がパソコンで売春の相手を探したりしていたケースもあった。
警視庁は07年以降、写真付き身分証による確認や、パソコンの利用記録の保存などを数回にわたり業界に要請してきたが、店側の自主性に任されているのが実情。
1年前の調査時点に比べ、確認の実施は40・6%から38・1%、パソコンの利用記録の保存は24・6%から13・9%へと減少している。確認を実施したものの、客からの評判が悪いため、やめた店もあるという。
(2009年10月17日 読売新聞より引用)
平成21年上半期で インターネットカフェ・まんが喫茶で刑法犯は1972件発生しています。
平成20年までは資料の中に区分がなかったので最近目立ってきているということではないかと推測します。
内訳として、強盗8件、放火1件、強姦1件、暴行12件、恐喝1件、窃盗1520件(内侵入窃盗22件、乗り物盗42件)となっています。
つまり窃盗で侵入窃盗、乗り物盗以外の置き引きなどが非常に多く発生していることがわかります。
ちょっと気になるのが「放火」です。
ああした密室で放火されると大惨事になるということはカラオケボックスの放火被害を例にするまでもなく想像がつきます。
こうした被害が多発していることを考え、防犯カメラなどの導入も身元確認以外に行うことが必要だと考えます。
投稿者: スタッフ (2009年12月11日 17:38)
滋賀で車上狙い相次ぐ 乗用車14台からカーナビ・ノートパソコン・タイヤ盗まれる
滋賀で車上狙い相次いでいます。
年末にかけて注意が必要です。
●9日朝、滋賀県愛荘町、豊郷町、東近江市で駐車場の乗用車計14台からカーナビゲーションなどが盗まれているのが相次いで見つかった。東近江署、彦根署は連続窃盗事件として調べている。
東近江署によると、愛荘町豊満、沓掛、東円堂の5カ所、東近江市垣見町、佐野町、五個荘金堂町の3カ所で11台からカーナビ10台、タイヤ3本などが盗まれた。
6日午後8時から9日午前10時までの犯行とみている。
彦根署によると、豊郷町上枝で3台から、カーナビ1台、ノートパソコン1台などが盗まれた。8日午後4時から9日午前5時半までの犯行とみている。
いずれも施錠された車の窓ガラスが割られたり、ドアをこじ開けられていた。東近江市や周辺で10月26日以降、同様の被害が相次いでおり、東近江署は注意を呼びかけている。
(12月9日 京都新聞 )
大阪ではコンビニの駐車場に車を駐車させ、その中で仮眠している乗用車の窓を割ってカバンなどを盗む被害が多発しています。
「車上ねらい」は、駐車場で最も多く発生しています。
車上ねらい対策
投稿者: スタッフ (2009年12月10日 09:45)
年末に向けて 窃盗多発。
年末というと何故か日本では「年末防犯」といった特集が組まれます。
今週月曜日の「おはよう朝日」のテレビ番組<年末年始の住宅防犯対策>で、
「見える自主機械警備システム」と「自主機械警備システムNEXT」等が
紹介されました。
何故年末に防犯特集をされるのか?
月別の侵入窃盗認知件数は警視庁が発表していました。
平成20年の結果では、10月が最も多く、11月、1月、12月、3月と続いています。
逆に少ないのは7月、6月、8月。
但し、年によって結構バラバラの傾向があるようで、年末にかけて多いとは簡単には言えません。
しかし、年越しを前に強盗、ひったくり、侵入窃盗など注意をするに越したことはありません。
●窃盗:民家土蔵で金塊など多額被害 滋賀・安土
滋賀県警近江八幡署は4日、同県安土町の無職女性(75)から「多額の現金や金塊などが盗まれた」と届け出があったと発表した。現金など計約2000万円相当がなくなっているといい、同署は多額窃盗事件として捜査している。
同署によると、女性宅の敷地内にある土蔵に保管していた現金約1800万円と金塊約600グラム(約210万円相当)、掛け軸や皿などの陶磁器(計約30万円相当)がなくなっていた。女性は独り暮らしで、今月1日から3日まで旅行で留守にしていたという。
(2009年12月4日毎日新聞 より引用)
●窃盗:ブランド品や時計、190万円盗難−−足利 /栃木
足利市朝倉町3のリサイクルショップに4日早朝、何者かが侵入し、ロレックスなどの高級腕時計やブランド品のバッグなど計8点(販売価格約190万8000円)を盗んで逃走した。足利署は窃盗事件として捜査している。
同署によると、同日午前4時ごろ、店からの警報を受けて市内の警備会社が110番。署員が約3分後に急行したところ、店舗入り口の金属製シャッターがバールのようなものでこじ開けられ、店内のショーケースが割られて商品が盗まれていた。同店は3日午後7時ごろ閉店し、その後無人だった。防犯カメラはないという。
(2009年12月5日毎日新聞より引用)
いずれも高額被害が発生してしまっています。
前者の女性は何も防犯システムなど導入していなかったのでしょうか?無人時の自宅に現金約1800万円と金塊約600グラム(約210万円相当)を置いたままであったというのは無防備としかいいようがありません。
リサイクルショップの場合は、警備会社のシステムを契約していましたが、短時間化している窃盗団の被害に遭ってしましました。おそらく警備会社と契約していることも下見の時点で調査済みで、何分で警備員が駆け付けるかを十二分に検討した上で侵入したのではないかと推測します。
今の窃盗団、特にこういう貴金属店やリサイクルショップなど高額な現金や商品を狙う窃盗団はストップウオッチで人の駆け付け時間を計算しながら数分、1分〜2分で犯行を終えるといいます。
従って、「どれだけ犯行をしにくくさせ、被害を最小に押さえるか」という視点で防犯対策を実施する必要があります。
やはり、その場で音による威嚇を実施するということは絶対条件です。警備会社のシステムの場合、音による威嚇が付いておらずフラッシュライトだけの場合もあるようですが、追加設置されることをお勧めします。できれば室内、室外に種類の違うタイプの音による威嚇機器を複数台設置してください。
又、出来る限りどこで鳴っているのかがわからないような位置に設置してください。
それとお勧めは「霧により視界を遮り、犯行を継続させない」威嚇方法です。
貴金属店や携帯電話ショップなどでは導入が進んできていますが、もっともっとそうしたシステムの導入が進むことを期待したいと思います。
投稿者: スタッフ (2009年12月 9日 09:29)
万引き補導少年への聞き取り調査。66%が「巡回ならしなかった」
警視庁によると、書店やスーパーなど万引が予想される都内の小売事業者の19年の販売額は約14兆2700億円。ここに万引による損失率などをかけて計算すると、万引の被害推定額は約670億円に上ります。18年の振り込め詐欺被害額は約60億7千万円で、約11倍にもなります。
これが東京都内だけの数字ですので、全国となるとどのくらいか想像がつきません。
そんな万引きに対して埼玉県警では補導少年への聞き取り調査を実施しました。
●万引き:「店員の目」防犯効果 巡回ならしなかった66%
◇県警「短絡的な動機目立つ」
県警少年課は、万引き容疑で逮捕、補導された少年へのアンケート調査を初めて実施し、結果を公表した。
・53%の少年が「見ているうちに欲しくなった」と回答し、県警は「短絡的な動機が目立つ」と分析している。
・66%は「店員が巡回したり、声を掛けられたらやらなかったと思う」と回答しており、店側の対策のヒントになりそう。
県内で逮捕、補導された少年196人から回答を得た。内訳は中学生59%、高校生26%。75%が男子。71%は万引き時に現金を持っていた。
場所はスーパーが24%で最多。次いで多いホームセンター、デパートを合わせると60%に上った。
・75%が店員や他の客の目が届きにくい「店舗奥」で万引きしていた。
・店を選んだ理由は59%が「買い物中にほしくなった」としているが、中には「友達から万引きしやすい店と聞いた」「店員や警備員が少ないから」との回答もあった。
「どのようなことがあったら思いとどまったか」との設問には、
▽「店員から声を掛けられる」(28%)
▽「どこにいても店員から見える」(21%)
▽「店員が巡回している」(17%)
としており、「店員の目」の防犯効果が大きいことが分かった。
県警によると、万引き犯全体での少年の割合は、99年の51%から08年には29%と減少傾向にある。だが、少年の内訳は、99年が高校生46%▽中学生35%だったのに対し、08年は高校生34%▽中学生46%と逆転している。
(12月5日 毎日新聞より引用)
●万引は被害届などの処理に時間がかかることから、店舗側が被害を申告しないケースも多く、警視庁幹部は「警察が把握している被害は、ほんの一部」と話す。
このため、警視庁は今年11月から、被害届の様式に「穴埋め方式」を導入。
さらに警察官が店舗に出向いて処理をするなどして、手続きを簡素化した。
2日に警視庁で開かれた官民合同会議には、書店やドラッグストア、スーパーなどの業界17団体が参加。米村敏朗警視総監が「社会総ぐるみの取り組みを展開し、万引をさせない社会を作っていきましょう」と呼びかけた。
今後は、広報、調査研究、教育研修など5つの委員会を同会議の下部組織として設け、少年向けの倫理教材作りなど具体的な対策を検討していく。
(12月2日 産経新聞より引用)
「万引きをいかに予防するか」は店舗の利益を確保するために絶対に必要です。
「万引き倒産」といったことが実際に発生するようです。
現在のように、売上が毎月前年割れ、縮小傾向にあり、売れる物の値段も安いものが売れるという時代では、万引きによるロス率をいかに下げるかが死活問題になってきます。
一方では、従来中学生、高校生が主体であった万引きに高齢者層が急増しているといったことがあります。
いずれにしても店舗での巡回や声かけ、又死角のない店舗レイアウト、防犯カメラ・防犯ミラーの設置など防犯対策を実施することが大切です。
万引き防止対策
投稿者: スタッフ (2009年12月 8日 09:46)
指の指紋を手術で変える。中国
生体認証を破るために手術・・・なんか映画の世界のようなことが中国で実際に行われているようです。
●強制退去歴のある中国人の女が指紋を改変し、空港の生体情報認証システム(BICS)をすり抜けていた不法入国事件で、警視庁に入管難民法違反の疑いで逮捕された女(27)が「中国で指を手術した」と供述していることが分かった。捜査関係者が明らかにした。
組織犯罪対策1課によると、容疑者は両手の人さし指と親指の計4本の指紋を改変したとみられ、「中国で約130万円を払って手術した。自分の家から車で1時間ぐらいの民家に連れて行かれ、ベッドの上で麻酔をかけられた」と話しているという。左右の指の皮膚を移し替えた可能性もあるという。
容疑者は、日本人の清掃員の男(55)=東京都渋谷区=と偽装結婚したとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで先月17日に逮捕された。この取り調べの際に、容疑者の指に不自然な傷があることに捜査員が気づいたという。
また、同課は偽装結婚を斡旋(あつせん)するなどしたとして、公正証書原本不実記載・同行使などの疑いで、中国籍の清掃員(50)=江東区=と息子の無職(26)=川崎市=の両容疑者を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。
(12月7日 産経新聞)
「生体認証」というのはバイオメトリクス(biometrics)認証とも呼ばれ、人間の身体的特徴(生体器官)や行動的特徴(癖)の情報を用いて行う個人認証技術です。
指紋、瞳の中の虹彩、手のひらや指の血管の形を読み取る静脈認証などが利用件数が増えつつあります。他にも、声紋、顔形、筆跡などによる認証が実用化されているようです。
多くは「入退出管理システム」の本人識別に利用されています。
�@ 指紋照合方式 指紋により識別
�A 虹彩(こうさい)判別方式(アイリス) 眼球の茶目の部分
�B 網膜判別方式 目の網膜により識別
�C 声紋判別方式 声の声紋
�D 血流判別方式 静脈パターン
�E 顔判別方式 顔画面
入国管理などでは、以前に問題のあった人間を指紋などで割り出し入国を防ぐように利用されています。膨大な犯罪者リストが登録されてあり、それと照らし合わせることでテロリストなどの入国を防ぐことが目的とされています。
今回のような手術がもし多数されていたとしたら、今までの膨大なデータが意味がないものになってしまいます。
いずれの生体認証も[本人拒否率]というものがあり、本人であっても本人と認証されない確率があります。
この確率を低くしようとすると今度は本人以外も本人と見なしてしまう可能性が増えてしまいます。
生体認証各々の方式も、精度とコストの両面から、入退出の重要度により最適なシステムを採用することが必要となります。
投稿者: スタッフ (2009年12月 7日 17:16)
逃走中に整形した空き巣犯逮捕
今後もこういったケースが増えてくるのでしょうか。
ちょっと気になる事件です。
"宮城県警捜査3課などは2日、ともに住所不定の無職の日本人男A(35)と自称コロンビア国籍の男B(39)を窃盗容疑で再逮捕した。県警はA容疑者が逃走のため美容整形手術を受けながら、10都道府県で少なくとも約210件の空き巣を繰り返し、被害総額は約1億2000万円に上るとみている。
2人の容疑は9月初旬、福岡県太宰府市の男性会社役員(68)方から現金約185万円と指輪などの貴金属43個(時価計1370万円相当)を盗んだとしている。
捜査3課によると、A容疑者は今年1月、神奈川県内で人工歯を埋め込むなどの手術、同9月には福岡市内の美容整形外科でまぶたを二重にしたり鼻の形を変えるなど計73万円分の手術を受けた。髪も丸刈りから長く伸ばし、9月に福岡で最初に逮捕された時の顔は、今年5月の指名手配写真と全く違う顔だった。B容疑者もかつらを付け、口ひげを伸ばすなどで人相を変えていた。2人は関東や北海道、宮城で空き巣を繰り返していた。"
【12月2日 毎日新聞より抜粋】
10の都道府県を股にかけての窃盗行脚、よく捕まらなかったものです。
逃走犯が整形・・・と聞くと、最近ではイギリス人英会話講師殺害事件を思い出しますが、古くは松山ホステス殺害事件の犯人であった女も、整形を繰り返して逃走、時効成立直前の15年目に逮捕されました。
先に挙げた事件においても、割と手軽に整形ができてしまうという状況が取り上げられていましたが、美容整形の業界においても今後は何らかの規制策が講じられていくのではないのでしょうか。
特に美容整形というのは、通常の病院よりもプライバシーを重んじられる傾向が強いように思います。
そういった状況で防犯対策を行う、というのはなかなか難しいのが現状でしょう。
ただ、病院を専門にする窃盗事件も実際に起こっています。
(防犯ブログより:病院での窃盗事件)
最近逮捕された事件の男も、逮捕のきっかけは整形外科で撮った1枚の写真でした。
例えば防犯カメラをつけられないような環境であっても、何らかの形で証拠として残るようなものを考えていく必要があります。
投稿者: スタッフ (2009年12月 4日 13:33)
"犯罪道具"レンタル業者。売上5億円
●本人確認をせずに携帯電話を貸し出していたとして、神奈川県警組織犯罪分析課と加賀町署は26日、携帯電話不正利用防止法違反(匿名貸与営業の禁止)容疑で、東京都豊島区池袋の携帯電話レンタル会社「オーエスネット」を摘発し、社長(40)=練馬区=と従業員(23)=豊島区=の両容疑者を逮捕した。
同社は昨年、約5億円を売り上げており、県警は振り込め詐欺に使われるなど犯罪の温床になっている可能性が高いとみて、貸し出しの実態などを調べる。
県警によると、社長は容疑を認めており、従業員は「身分証の写しがあれば何でもいいと(社長に)言われたので、顔などは確認せずにやっていた」と供述している。
県警の調べでは、2人は昨年2月19日ごろ、本人確認をせずに携帯電話1台を有料で貸し出した疑いが持たれている。この携帯はヤミ金業者が債務者からの取り立てに使用していたという。
不正な方法で契約された携帯電話が振り込め詐欺やヤミ金などの犯罪に悪用されていることから、昨年12月に改正携帯電話不正利用防止法が施行され、携帯電話の契約時には本人確認が義務付けられるなど厳しくなった。
同社は保険証などの身分証は提示させてコピーを保管していたが、何度もコピーをしたような顔写真が不鮮明なものだった。県警が借り主として身分証のコピーがあった人に確認したところ、借りている人はおらず、身分証を盗まれた人やヤミ金で金を借りる際に提示した人などだった。
県警は、捜査当局に摘発されないために借り主の分からない携帯電話が犯罪に使われる道具として出回っているのを一掃しようと、10月から「匿名犯行ツール撲滅対策班」を設置し、摘発に力を入れていた。
(2009/11/27 イザ!より引用)
「犯罪道具」として携帯電話や銀行口座が悪用されています。
そして、携帯電話や銀行口座を犯罪に使用されていることを知りながら提供するアルバイトも横行しています。
組織として指令する側は顔を見せず、本当の名前をあきらかにしないまま分業化して犯罪を行っているのです。
携帯電話などで、犯罪をする側がどんな人間なのかがわからない、「見えない犯罪」が多発してきているのです。
振り込み詐欺の場合、「出し子」と呼ばれる通帳からお金を引き出す時だけが唯一顔が見える瞬間となります。
その時に防犯カメラで鮮明な画像をすることによって犯人逮捕につながっている例は多く発生しています。
振り込め詐欺などを予防するためには、日常の防犯啓蒙活動、銀行のATMで振り込みを思いとどませるための声かけと、引き出しを難しくさせるための管理強化、安易に犯罪道具となる携帯電話や口座を提供させない摘発強化などを併行して実施することが大切です。
投稿者: スタッフ (2009年12月 3日 12:28)
勤務先からカーナビ盗みオークションで8000万円
盗品をインターネットオークションで現金化する方法が窃盗犯に取られて、盗まれるモノが一変しました。
一口で言うと「何でも盗めば金になる」そんな時代になったのです。
●勤めていた会社から9万円相当のカーナビ1台を盗んだとして、兵庫県警東灘署は、カーナビ製造会社「富士通テン」の元社員男(35)を窃盗容疑で30日までに逮捕した。
同署によると、同容疑者がインターネットオークションで多数のカーナビを出品していたことに、サイバー担当の署員が気付き、発覚。自宅からカーナビ180台が見つかったほか、オークションでも約300台をさばいていた。2003年頃から窃盗を続けていたといい、預金口座には売り上げとみられる約8000万円の入金があった。
富士通テンによると、同容疑者は1992年に入社。クレーム品などの廃棄管理を担当しており、不良品をオークションに転用していたとみられる。同社では「勤務態度に問題はなかった」としているが、盗難については警察の報告があるまで把握していなかったという。同容疑者は、すでに懲戒解雇されている。
(12月1日 スポーツ報知より引用)
何百台もの商品を盗まれて気が付かない管理体制も非常に問題です。
クレーム品であったとしても、入庫出庫の管理は本来必要で、それが1台、2台ならいざ知らず数百台も自宅に持ち帰られていた事実を会社は真剣に受取り、きちんとした予防措置と管理体制を整えることが必要です。
ずさんな管理体制は、人の心に「犯罪を生む心」を芽生えさせてしまう可能性があります。
防犯環境を整えることでそうした心は芽生えにくくなります。
予防のためには、入出庫の管理を複数で実施すること、会社から出る時にはそうした商品が持ち出されていないか確認すること、週単位、月単位で在庫を別の組織の人間が確認すること。そうしたしくみを作ることで不正はなくなり、効率化されると思います。
又、一方で、入退出管理システムや防犯カメラシステムなどを連動させることで、より犯罪が起こりにくい環境を作ることが必要となっています。
投稿者: スタッフ (2009年12月 2日 10:10)
