今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
泥棒に縛られ4日間飲まず食わず。25万円盗まれる。
62歳男性が泥棒に縛られ4日以上放置されていたことがわかりました。
●15日午後7時15分ごろ、群馬県伊勢崎市東小保方町の民家で、この家に住む無職の男性(62)が粘着テープで両手足を縛られ、目や口もふさがれて倒れているのを弟(60)が発見した。
4日以上この状態で放置されていたとみられ、脱水症状を起こして衰弱しているが命に別条はないという。男性は室内から現金約25万円などが盗まれたと説明しており、伊勢崎署は強盗事件として捜査している。
伊勢崎署の調べでは、男性は11日午前、インターホンが鳴ったため玄関ドアを開けたところ、男にカッターナイフのようなもので脅されて両手足を縛られたという。
男は電話線を切断し、玄関を施錠して逃走したとみられる。
男性は1人暮らしで、連絡が取れないため訪問した弟に発見されるまで何も口にしていなかったという。
(1月17日 産経新聞より引用)
インターホンが鳴り玄関ドアを開けたところいきなり侵入し、カッターナイフで脅し手足を縛り、目、口をふさいだ後、電話線を切断し、玄関を施錠して逃走した。
というのが詳細手口のようです。
推測ですが一人暮らしであることも下調べしていたのではないかと考えます。
今回は弟が気がつき発見されましたが、もし発見が少しでも遅れていたら・・と思うと恐ろしくなります。
防犯対策としては、
● インターホンを鳴らされて、知らない人の場合にはドアを開けず、ドアチェーンをしたまま要件を確認する。
● 無線タイプの緊急押しボタンスイッチを持ち、異常発生時には押すだけで離れた場所の知人、親戚の携帯電話に異常を知らせる「異常通報システム」を導入する。
● 24時間トイレに行かなかったら異常と判断し離れた場所の知人、親戚の携帯電話に異常を知らせるシステムを導入する。
投稿者: スタッフ (2010年1月19日 08:55)
滋賀県で連続窃盗事件。3600万円。160キロの金庫も盗まれる。
空き巣3600万相当盗む・・・とありますから何件くらいの被害件数かと思いきや2件。
非常に高額商品を自宅に保管されていました。
●滋賀県近江八幡市で10日、民家2軒に空き巣が入り、現金や貴金属など計約3600万円相当が盗まれた。
県警近江八幡署は連続窃盗事件として捜査している。
同署の発表では、同日午後6時頃、同市長田町の製造業男性(63)方で、1階居間のたんすから指輪やネックレスなど46点(約3300万円相当)と18万円が盗まれているのを帰宅した家族が気づいた。男性宅は午前8時半頃から誰もおらず、犯人は、無施錠だった玄関脇の小窓から侵入したとみられる。
さらに男性方から約4キロ南の同市末広町の無職男性(71)宅でも、午後7時半頃、男性が帰宅したところ、玄関横の小窓が割られ、約130万円や指輪など42点(約175万円相当)が入った金庫(約160キロ)が盗まれていた。
(1月11日 読売新聞より引用)
どちらのお宅も、たんす預金が高額であったり、指輪など貴金属を沢山お持ちでした。
その割には玄関扉を「無施錠」で出かけたり、防犯システムの設置もなかったようです。
こうした被害記事を見ると「我が家にはそんな高額現金もないし、貴金属もない」
だから「泥棒には入られない」と妙に安心、確信してしまう人が多いのが気になります。
今回入られた2件はどりらも高額窃盗でしたが、実際には数千円ほどの現金が盗まれる、といった事例もあり、そんな金持ちばかりを狙う泥棒ではないということをぜひ知っていただきたいと思います。
どちらかというと「侵入しやすい建物(家)を狙う」泥棒が多いのです。
今回の被害者はどちらも防犯システム、警備システムに入っていない。
1件は無施錠。そうした防犯意識が低い状況であることが犯人に狙われるきかっけとなっているのです。
泥棒は必ず下見を行います。
いかに人目につかずに侵入でき、安全に逃げる事がげきるか」ということを調べるのです。
ですのでそういう泥棒に対して「防犯意識が高く、防犯対策が完備されている」ということを、建物の外から知らしめ、犯罪対象から外させることが最も重要なのです。
無施錠はもっとも簡単に侵入できるため絶対に避けるべきです。
どんなに短時間でも、2階など侵入できないと思われるような窓でもきちんと施錠をしましよう。
特に、ベランダ、風呂場、トイレの窓は無施錠になっていることも多いので注意が必要です。
又、クレセント錠は防犯効果はほとんどありません。
それを理解して補助錠を追加し、泥棒が侵入するのに時間がかかるようにすることも重要です。
自宅周辺を道路から見て、死角になる扉や窓がどこなのか?
隣の建物や塀、ガレージ、植木などから攀じ登れる窓はどこか?
もう一度泥棒の気持ちになって周囲を見てみましょう。
そして、ホームセキュリティ、簡単なものからでも導入されることをお勧めします。
基本的なことですが、
タンス預金は絶対にやめ、銀行に預けましよう。
また、金庫は「燃えない貯金箱」と認識し、何でも入れないことが重要です。
今回の泥棒のように金庫ごと持ち出す泥棒もいます。
何十キロもの金庫を持ち去りますので、金庫が簡単に持ち出されないよう、アンカーで固定し、金庫の前に大きな家具などを置き持ち出すのに時間がかかるようにするなどの工夫も効果があります。
投稿者: スタッフ (2010年1月12日 11:05)
爆窃団による銀座宝石店3億円の手口と犯人6人。
新年早々ニュースを賑わしていた「爆窃団」。東京の貴金属店「天賞堂銀座本店」で高級腕時計約200点(3億円相当)が盗まれた事件で、弊社も報道ステーションやニュースFINEにて防犯のプロとして取材を受けました。
この侵入手口は、
●侵入用の穴は高さ約70センチの部分にあった排煙口のふたを外し、鉄筋コンクリート製外壁を壊して50〜80センチの大きさに広げられていた。
●隣接するビルの外壁には、穴のほぼ正面に四角いへこみとひびがある。
●警察は約70センチのビルのすき間にジャッキを設置し、圧力をかけて、壁を破壊したとみている。
●石膏(せつこう)ボードの内壁には切り取られたように穴が開いており、複数の手段で壁が破られたとみられる。
●穴の付近ではオートバイ用のビニールカバーと長さ約80センチのプラスチック製の棒も見つかった。作業を隠すためとみられ、ビルのすき間に渡した棒にカバーを掛けていた。
この犯人である香港人ら男女6人逮捕され、腕時計、2億円相当分押収されました。
●東京の貴金属店「天賞堂銀座本店」で高級腕時計約200点(3億円相当)が盗まれた事件で、香港警察は9日、香港人の男女5人と中国人の女1人の計6人を盗品処分の疑いで逮捕し、約180点の高級腕時計(2億円相当)を押収したと発表した。
会見した組織犯罪捜査課の幹部によると、容疑者は男女各3人。このうち50代の男3人が実行犯とみられる。女はいずれも30代で、実行犯の妻もしくは女友達だという。
香港警察が日本から郵送されて来た大量の腕時計を調べたところ、製造番号が同事件で盗まれたものと一致。7日から8日にかけて6人を逮捕した。男3人は昨年12月中旬、日本に入国し、今月4日に香港に戻っていた。
押収した腕時計のうち、約100点は既に2日に起きた銀座の事件で盗まれたものと確認されたという。 (1月9日 時事通信より引用)
仲間割れしたとのニュースも掲載されていました。
10日の時事通信では
「香港では1990年代から、大型の油圧ジャッキで商店の外壁に穴を開けて侵入する手口の窃盗事件が頻発。しかし、対策が強化されたため、一部の犯行グループは日本など外国を狙うようになった。
盗んだ腕時計などは製造番号から盗品であることが発覚しやすいので、警察の捜査能力や市民の防犯意識が高い香港は避け、取り締まりが緩い中国本土で売りさばくケースが多いという。
各紙によれば、本土には盗品の闇市場があり、盗まれた腕時計や宝石が原価より数割安く売られている。「顧客」はほとんどが資産家で、買った盗品を転売したり、質店に持ち込んだりすることはないため、警察に察知されにくい。」
といったこの犯罪の背景分析が掲載されていました。
香港では対策が強化されたので、防犯意識の低い日本で暗躍する爆窃団。
そして防犯意識が低く、盗品の闇市場のある中国本土で売却。
中国の富裕層がターゲットとなっています。
こうしたプロの窃盗団が日本にやってきては稼ぎ、盗品を持って本国に移動しているのです。
「短時間化」「分業化」「凶悪化」しているその手口。
従来の警備システムが入っていてもその盲点をついたり、駆けつけまでの短時間に犯行を終了させたりしています。
もはや「これだけ入れたら侵入されない」とはこの爆窃団に対してはいえません。
いかに「被害を最小にくい留めるか」という観点から防犯対策を強化することが必要です。
「簡単に犯行を継続させない」ということを行うことが必要です。
窃盗団が嫌がる可能性のあることをいくつも組み合わせる事で、「時間がかかる」「物が盗みにくい」「逃げにくい」「なんか不安」「ここはやめよう」という気持ちにさせることです。
「なんかものすごい防犯システムがついているみたい、この後どうなるんだろう??」
なんて気持ちにさせることが大切なのです。
その方法として、「霧の噴射により視界を遮る」という方法をお勧めします。
この霧は人畜無害。店舗面積に合わせて噴射時間を調整することで、本当に真っ白になり自分の指が見えない、という状態になります。
以前設置した宝石貴金属店。それまでにも警備システムが設置していたのに何度か侵入されていました。そこで侵入を検知すると霧を噴射し、サイレンを鳴らす、という防犯対策を追加されました。
そして結果、「泥棒があわててショーケースで手を切った」ということで、被害を最小に抑える事ができたと非常に喜んでいただきました。
宝石貴金属・ブランド品の防犯対策
投稿者: スタッフ (2010年1月 9日 17:31)
安藤騎手着用の勝負服盗み、ネットに出品、男逮捕
こんなものまで盗まれ、換金されるのか、という事例です。
●昨年の桜花賞などを制したブエナビスタに乗った安藤勝己騎手が着用した勝負服を盗んだとして、滋賀県警草津署は6日、窃盗容疑で名古屋市名東区、パート店員男(39)を逮捕した。
同署によると、容疑を認め「売って金にするために盗んだ」と話しているという。
逮捕容疑は、昨年4月下旬ごろ、京都市伏見区の京都競馬場で、日本中央競馬会(JRA)所属の松田博資調教師が所有する勝負服1着(3万円相当)を盗んだ疑い。
同署によると、この勝負服は、昨年3月のチューリップ賞で安藤騎手がブエナビスタに騎乗し優勝した際などに着用していた。
インターネットのオークションサイトに出品されているのを松田調教師が発見し、被害届を出した。
服は佐賀県の男性が20万円で落札したという。
(1月6日 時事通信より引用)
盗んだものを現金化する方法として、インターネットオークションが拡大しています。
このインターネットオークションは顔を見せずに現金化することができる面で犯人側にメリットがあるようです。
しかし、ここにきて「盗品はインターネットオークションを探せ」というのが一般の人にも広がってきています。
オークションに自分の車や楽器、仏像が掲載されていて犯人逮捕につながった事例が何件もあります。
泥棒が盗むものが大幅に変わっていることをぜひ知っていただきたいと思います。
防犯対策
投稿者: スタッフ (2010年1月 8日 10:38)
新型インフルエンザワクチンの窃盗
新型インフルワクチン、ナゾの盗難
京都府長岡京市の済生会京都府病院で、新型インフルエンザのワクチンが盗まれていたことがわかった。
同病院から5日、届け出を受けた向日町署は窃盗容疑で捜査。厚生労働省は「全国的にも聞いたことがない被害だ」としている。
発表によると、盗まれたのは1ミリ・リットル入りアンプル16本で、子ども用として使うと最大80回分にあたる。アンプルは同病院2階にある小児科外来の職員用休憩室の冷蔵庫で保管。昨年最後の接種日だった先月25日夕には16本が一つの箱に入れられていたが、看護師が冷蔵庫を確認した今月4日朝には箱ごとなくなっていた。
府によると、ワクチンは先月以降、府内の各病院に希望通り、配分していた。担当者は「供給量は十分で、なぜ盗まれたのかわからない」と話している。
(1月5日読売新聞より引用)
誰が何の目的で侵入したのか不明です。
ワクチンを転売しようとしたのでしょうか?
それとも自分や知り合いに接種しょうとしているのでしょうか?
ただ、この病院の管理体制の不備は浮き彫りになりました。
ワクチンを小児科外来の職員用休憩室の冷蔵庫で保管していたこと。
看護婦が何日もたってからなくなっているのに気がついたこと。
こんな管理体制では、もしこれが劇薬であったら大変なことになります。
薬物はそれを使用しての犯罪も考えられます。
取り扱う病院、医院は管理責任があることを自覚し、きちんと入退出管理システムの整備された環境で薬物を保管することが肝要です。
入室をあらかじめ認めた人間だけに限定することと、誰が、いつ入室し、退出したかの記録も必要です。
こうしたリスクマネージメントをきちんと行うことが総合病院や医院としては必要となっています。
病院の総合セキュリティシステム
投稿者: スタッフ (2010年1月 6日 09:29)
パスポート二十数冊盗難 ビザ代行業者、ずさん管理
ビザ申請代行業者がパスポート20数冊を盗まれる、という被害に遭いました。
バックに入れてカウンター内に放置していたとのことで、非常にずさんな管理をしていたようです。
●インド大使館(東京都千代田区)のビザ申請受け付け業務を請け負う業者の事務所から、申請者が預けたパスポート二十数冊がなくなっていたことが分かった。警視庁大塚署は窃盗事件として捜査しているが、バッグに入れてカウンター内に放置していたところを盗まれており、ずさんな管理のあり方が問われそうだ。
大塚署によると、パスポートが盗まれたのは代行業者「ジャパン・オーバーシーズ・コーポレーション」が運営する「インドビザ申請センター」(文京区大塚3)。
従業員が昨年12月1日朝に出勤した際、ビル1階の事務所玄関が壊され、カウンター内に置いていたバッグごとなくなっているのに気付いた。
大塚署が調べたところ、正面玄関は鍵が掛かっていたが、バールのようなものでこじ開けられた跡があった。
同日未明に非常ベルが鳴って警備員が駆け付けたが、被害に気付かなかったという。
室内に物色された形跡はなく、大塚署は犯人は金銭目的で盗みに入ったが、ベルが鳴ったためバッグだけを持って逃げたとみている。
ジ社のホームページによると、同社はインド大使館の認定を受け、ビザ申請を受け付けている。インド大使館領事部は「盗難があったのは事実で、パスポートを盗まれた申請者には適切な対応を取っている」と説明している。
玄関の扉がバールのようなものでこじ開けられ侵入窃盗。
警備システムが導入されておりその場でベルが鳴ったため退散したが、すぐ目の前のカウンターにあったバックをその時に持ち去った。
というのが手口のようです。
警備会社の警備員は駆けつけましたが、外部確認で扉のこじ開けを確認できずにいます。通常警備員は侵入検知センサーが働いた時には、その建物に駆けつけ、建物外周を見て回り、扉や窓に侵入の形跡があればその場で会社に連絡し、110番通報。形跡がない場合には、車に戻り鍵を持ち建物内に入り再度確認することになっています。
何故ベルが鳴ったのに警備員が侵入形跡に気がつかなかったのか非常に疑問です。
パスポートには個人情報が満載していますし、外国などではパスポート偽造などに使用させるため日本のパスポートは高額で売買されています。
そうした二次犯罪への利用がされないとも限らない、それほど重大な過失です。
お客様のパスポートなど個人情報記載書類は防犯金庫に保管するのは最低限必要な防犯対策です。
入退出管理システム、防犯カメラシステムなどを追加し、より防犯力を高める事をお勧めします。
事務所の防犯対策
投稿者: スタッフ (2010年1月 5日 17:44)