今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
家電付き賃貸マンションの備品盗み換金した20歳容疑者を追送検
"家具・家電付き賃貸マンション空き室に、マスターキーで侵入、備品の電化製品を盗んだとして、戸塚署は25日、窃盗の疑いで、住所不定、職業不詳の男性容疑者(20)=窃盗罪で起訴=を追送検した。
送検容疑は、5月中旬から6月中旬にかけ、横浜市戸塚区など県内19カ所の賃貸マンション空き室から、液晶テレビなど電化製品計77点(約300万円相当)を盗んだ、としている。
調べに対し、同容疑者は「遊ぶ金や生活費が欲しかった」と容疑を認めているという。
同署によると、同容疑者は被害マンションのメンテナンスを請け負う会社に勤める祖父から、空室用の3種類のマスターキーを盗んで悪用。電気メーターなどの状態から空き室を選んで侵入し、部屋の備品の液晶テレビや電子レンジのほか、リモコンや取扱説明書も盗み出してリサイクルショップで売却していた。同容疑者は以前、祖父の会社でアルバイトしていたことがあるという。"
【8月26日 カナロコより抜粋】
被害に遭っていたのは全て同じ不動産会社が運営する賃貸マンションとの事で、頻発していた事から6月に被害届を提出していたようです。
電気メーターを見て空き部屋かどうかをチェックし、マスターキーを使って侵入する等、そういった知識もある程度持っていたのでしょう。また、盗みだす際にリモコンや取扱説明書もしっかり盗んでいたという事ですから、リサイクルショップへの売却も日常的に行っていた事がうかがえます。
家族によるカギの盗難、そしてそのカギを悪用しての犯罪。
信じている家族による犯行というのは予測できないものであり、対策を考える事もほぼない事だと思います。
しかしこの事件のように、悲しい事ですが万が一の可能性もあります。
キーボックス等の保管機器を検討されてはいかがでしょうか。
投稿者: スタッフ (2010年8月26日 11:56)
警察官夫婦の連係プレーでひったくり犯を逮捕
警察官の夫婦によるお手柄事件です。
"福岡県警博多署は17日、女性警察官(29)のショルダーバッグをひったくろうとしたとして住所不定、無職の容疑者を窃盗未遂容疑で現行犯逮捕したと発表した。女性のすぐ近くにいた警察官の夫(33)が、女性に大声を上げられて逃げ出した容疑者を取り押さえた。
逮捕容疑は、17日午前5時20分ごろ、福岡市博多区竹丘町の路上で、後ろから女性の口をふさぎバッグを盗もうとしたが、大声を出されたため逃走したとしている。
博多署によると、夫婦はともに休日で四国に帰省するため駅に向かっていた。夫は女性の約50メートル先を歩いていたが、大声を聞いて駆け付け、約250メートル追いかけて取り押さえた。"
【8月17日 毎日新聞より抜粋】
よりによって警察官のバッグをひったくろうとするとは、何とも運のない容疑者です。容疑を否認しているようですが、現行犯として取り押さえられていますので言い逃れはできないでしょう。やっぱり悪い事はうまくいかないものですね。
この事件のように、ひったくりは女性をターゲットにするケースがほとんどです。
警察庁発表の犯罪統計資料(平成22年1月~7月)によると、ひったくりの件数は昨年より減少傾向にあります。
1月~7月までの認知件数は8,722件で、昨年より26%減少しています(昨年の認知件数は11,789件)。
都道府県別にみると、全体としてほぼ減少傾向にありますが、京都では118件、岡山では35件、和歌山では30件、千葉では22件、滋賀では17件、香川では13件とそれぞれ前年数を上回っています。
◆狙われやすい状況
* かばんを車路側に持って歩く状況。
* 歩きながら携帯電話でメールや通話をして、周囲を警戒していない状況。
* 自転車のカゴにバックを入れ、ひったくり防止ネットなどを使用せずに走行している状況。
* コンビニエンスストアのATMから現金を引き出して、周囲を警戒していないで店を出る状況。など
◆ひったくりの防犯対策
* 歩行の場合、かばんやバッグは車路側で持たない。
(常にかばんの持ち方を意識する。)
* 「防犯カバン」や「無線式警報ブザー」を使用する。
* 歩きながらの携帯電話は、十分注意する。
(できれば、通話やメールは行わない方がよい。)
* 自転車のカゴには、ひったくり防止ネット・カバーを取り付ける。
* 後方からのバイクや自転車が近づいてきたら警戒する。
(特に18時から24時までの間は要注意。)
* ATMで現金を引き出した後は、常に警戒する。(時々振り返るなど警戒が必要。)
* 夜間の帰宅は、遠回りでも明るくて人通りのある道を通る。
* 昼間でも、後ろから突然バイクが近づいてくることもあるので警戒すること。
万が一、ひったくりにあった場合は、直ぐに110番通報すること。
犯人の特徴をできる限り覚えておき、詳しく伝えることが大切です。
投稿者: スタッフ (2010年8月17日 13:36)
店員を冷蔵庫に押し込む強盗事件発生
ここのところ、チェーン店を狙った強盗事件が目立ちます。
愛知県で牛丼チェーン店を狙った犯行が発生しました。
"11日午前4時ごろ、愛知県一宮市の牛丼店「すき家一宮中島通店」で、客を装って入ってきた男が、男性店員(32)にナイフのようなものを突きつけて脅し、金庫から売上金など現金約18万円を奪った。
犯人は業務用冷蔵庫に店員を押し込み逃げたが、店員にけがはなかった。客はいなかった。愛知県警一宮署は強盗容疑で男の行方を追っている。"
【8月11日 毎日新聞より抜粋】
冷蔵庫に押し込められたとの事ですが、カギのないタイプだったのが幸いでした。よく一人で無事に抜け出す事ができたと思います。
このような事件が発生すると次々同じようにマネをする、いわゆる模倣犯も現れる可能性があります。
店のバックヤードに簡単に入られないような工夫も必要となってきます。
コンビニエンスストアや飲食店等、夜間営業をしている店舗は強盗事件のターゲットになる可能性が高く、日頃からの強盗対策が必要となります。
夜間は従業員の数も少なく、また、来客もまばらで周囲の「目」が届きにくい状況です。
人の「目」だけでは不安は払拭できません。防犯カメラの「目」を取りつけ、店の死角となる場所や時間をできる限りなくす事はもちろん、お金がクリップから外れると信号を送信するマネークリップ送信機を取り入れ、犯罪者に分からないよう異常を知らせる方法も有効です。
投稿者: スタッフ (2010年8月12日 11:07)
65%の不安
警視庁が東京都内で初めて実施したアンケートによりますと、"何らかの犯罪に巻き込まれるかもしれない"という不安を感じている人が回答者全体の65%という結果が出たそうです。
"都内の犯罪発生は「世界一安全」とされた約40年前の水準まで改善したが、「体感不安」は高水準にある実態が浮かび上がった。
3月11日から4月2日の間、都内の警察署などで、運転免許更新などで訪れた人を対象に調査し、8384人から回答を得た。
それによると、「自分が巻き込まれるのではと不安に思う犯罪」は複数回答で、侵入窃盗が55%と最も多く、強盗や殺人などの凶悪犯罪が44%、インターネットを悪用した犯罪が34%と続いた。
自分の子供が犯罪に遭遇する不安感は84%と高い。帰り道のわいせつ行為や連れ去り、凶悪犯罪がともに42%で、暴行・傷害が41%だった。
60歳以上の親に対する不安感は72%で、振り込め詐欺と侵入窃盗が最も多い61%に上った。"
【8月6日 時事通信より抜粋】
確かに近年は凶悪な事件が増え、かつての日本とは違った状態になっていると感じるようになりました。
ところが警視庁によると実際は、"昨年の刑法犯認知件数は約20万5700件で、日本が世界で最も安全といわれた昭和40年代(1965~74年)の平均約21万2800件を下回っ"ているとの事です。
これは様々な事件が報道される事で、私たち視聴者の受ける印象が大きく変わってきた事も一因ではないでしょうか。
私たちを取り巻く環境は、以前に比べて格段に多くの情報が溢れています。
以前では報道されなかったような国内・海外の事件が報道されるようになりました。
国内では毎日のように強盗や殺人等の凶悪な事件の報道が続いています。
また、来日する外国人の数も増えており、窃盗団による高額盗難などが取り上げられています。
そういった犯罪内容の凶悪化が進んだことで、私たちが受けるインパクトの大きさ、衝撃が治安悪化を感じる一番の要因ではないでしょうか。
少しでも犯罪をなくす為に、私どもセキュリティハウスは努力を続けていきたいと思います。
投稿者: スタッフ (2010年8月 6日 14:42)
