今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
広域重機窃盗 被害104件、3億1400万円
"新潟県を拠点にした窃盗グループによる大型建設重機の広域窃盗事件を捜査している磐田署と県警捜査3課、新潟、長野、富山各県警の合同捜査班は29日までに、このグループによる重機盗や鉄板盗など、104件の犯行を裏付け、このうち24件を追送検して一連の捜査を終結した。合同捜査班によると、被害は静岡、新潟、長野、富山、愛知の5県に及び、被害総額は3億1400万円に上る。今後、残りの犯行も全て追送検するという。
合同捜査班はこれまでに、長野市上野、会社役員の男(39)=窃盗罪などで公判中=らグループのメンバー15人を窃盗や窃盗ほう助、盗品等有償譲受などの容疑で逮捕した。
合同捜査班によると、窃盗グループは2005年1月から09年11月までの間、5県の工事現場や資材置き場などを狙って、1人または2~4人組で犯行を繰り返していた。104件の内訳は、油圧ショベル盗が56件、鉄板盗が30件、測量機械などの機器盗が9件など。県内の被害は7件だった。
合同捜査班は、窃盗グループが油圧ショベルをキャリアカーに積み込み、長野県内の集積場などに運び込んだ上、海外に転売していたとみている。"
【11/30 静岡新聞より抜粋】
時折、こういった広域窃盗団が逮捕されますが、総じて複数の県にまたがっており被害額もかなりのものです。
逮捕されてもしばらくしてまた別の窃盗団が逮捕される事も多く、大きな窃盗グループが背後にあるのではないかと推測されます。
大型の重機は保管場所がなく、敷地内に置いているところがほとんどではないでしょうか。
また敷地も広く、全てを常に見回るというのは非常に時間がかかります。
門扉にカギをかけていても、犯罪者は塀を乗り越えるなどして敷地へ侵入します。
そして侵入した後は重機やトラック本体、ミラーやタイヤホイール等の備品やケーブルや鉄棒などの資材等、様々なものがターゲットになります。
敷地内に事務所があれば、そこへさらに侵入して事務所を荒らされる、悪質な場合は放火されてしまう...など被害は拡大してしまう一方です。
犯罪者のターゲットとならないよう、外周警備を中心に下記のような狙われない・狙わせない環境を整えておきましょう。
投稿者: スタッフ (2010年11月30日 11:28)
引っ越し作業中にロレックス盗んだ大学生を逮捕
"アルバイトの引っ越し作業中に高級腕時計を盗んだとして、警視庁碑文谷署は窃盗の疑いで、東京都町田市に住む私立大学2年の容疑者(22)を逮捕した。同署によると、容疑者は2月から引っ越し業者でアルバイトをしており、「5月ごろから引っ越し作業中に5、6件やった。遊興費や生活費のためにとった」と供述している。
同署によると、容疑者は盗んだ腕時計を新宿区内の質屋に転売。運転免許証を提示していたため、関与が浮上した。"
【産経新聞 11月25日より抜粋】
確かに引っ越しは、引っ越し業者(面識のない人)が多く出入りします。
この容疑者もその引っ越し作業中のどさくさに紛れて盗みを働いていたとの事で、恐らく換金の対象となりそうなものを物色しながら作業していたのでしょう。
今回被害に遭ったのはロレックスなどの高級腕時計だったとの事ですが、人気があるため換金しやすい事も狙いだったと考えられます。
普段しっかり防犯対策をしていても、引っ越しなどの特別な場合には様々な事に追われる為、どうしても注意が薄れてしまいます。
時計や宝飾品、金庫等の貴重品は見えない所に保管し、第3者に場所を知られることのないよう注意しましょう。
投稿者: スタッフ (2010年11月26日 13:06)
窃盗容疑で3少年逮捕 犯行手口を動画サイトで学ぶ
"駐車中の車の窓ガラスを割って中にあったカバンなどを盗んだとして、警視庁少年事件課と高尾署は窃盗の疑いで、東京都八王子市の私立通信制高校1年の男子生徒2人ら15歳と16歳の少年3人を逮捕した。同課によると、男子生徒らは車の窓ガラスをライターの火であぶった後、水をかけて割る「焼き破り」という手口で犯行に及んでいた。男子生徒らは「いい方法がないかを(動画投稿サイト)ユーチューブで確認した」と供述しているという。
逮捕容疑は9月12日午後0時15分ごろから13日午前5時ごろまでの間、八王子市の駐車場で、近くに住む男性運転手(61)の軽乗用車の窓ガラスを割り、車内にあったブランド品のカバンなど計4点(計2万5千円相当)を盗んだなどとしている。"
【11月18日 産経新聞より抜粋】
インターネットを使った動画共有するサービス「ユーチューブ(YouTube)」には、様々な動画が公開されています。
最近ですと、尖閣諸島の中国漁船衝突事件の動画が公開され、社会的に大きな問題となった事は記憶に新しいですね。
このユーチューブは会員登録をすれば誰でも簡単に動画を投稿する事ができる為、個人の投稿した動画はもちろん、様々な企業がPR目的で投稿した動画も多く見られます。
今ではなんと、1分間に35時間分もの動画が投稿されているそうです。
気になるドラマや曲を探したり等、一度はご覧になった方も多いのではないでしょうか。
今回の事件で特筆すべきは、車の窓ガラスを割る手口をユーチューブで調べて犯行を行ったという点です。
確かにユーチューブ内を検索してみると、ガラスの耐性実験等いくつかの動画が公開されています。こういった動画をヒントに、彼らは犯行の方法を思いついたのでしょうか。
大切な愛車を守る為、できる事から始めていきましょう。
◆車上荒らし対策
* わずかな時間でも車を離れる時は必ずエンジンキーを抜き、ステアリングロックも確実にきかせておく。ドアをロックし、窓も完全に閉めていることを確認してから離れる。
特に追突事故や子供の送迎などちょっとした時間を狙っての犯行に注意。
* 貴重品は車の中に置かない。バックや背広、小銭でも見えていると車上荒しに遭う確率が高くなる。
* ノートパソコン・重要書類などを車内に置かない。個人情報保護法でもっと大きな問題になることもある。
* 路上駐車はせず、監視の行き届いた駐車場、夜間照明・監視カメラのある駐車場を選び、照明の良く当たる周囲から見通しの良い場所を選択して駐車する。
「駐車場内 2ルクス。車路10ルクスが警察庁「安全・安心まちづくり推奨要項」における防犯照明の推奨照度」
* 一定時間以上車から離れる時には、常に車を確認する。
* 容易にキーを人に預けない。預ける時は預り証を受け取る。
* 車内にスペアキーを保管しない。
* 人前でキーをわずかな時間でも放置しない。居酒屋・サウナ・スポーツジムなど背広のポケットや入れっぱなしにしたり、テーブルの上に置いたまま離籍しない。
* ボディカバーをつけ、車種を特定されないようにする。
* 自宅の車庫はできる限りシャッター付きの車庫の方が安心。人感ライトを設置し、人が来ると自動的に照明が点灯するようにする。
* カーナビを取り付ける際には盗難防止対策を施した特殊なネジを使用して、取り去りを困難にする。
* 自動車盗難防止装置を設置する。
ハンドル固定ロック式防犯装置やイモビライザー、振動センサー・空気圧センサー、電圧変化センサー、キー穴異常センサーなど。
* 車の位置確認サービスと契約する。
◇ちょっと寄り道・・・防犯のセキュリティハウスのYouTubeアカウントページです。取扱システムをいくつか紹介しておりますのでぜひご覧ください! http://www.youtube.com/user/securityhouse848424#g/a
投稿者: スタッフ (2010年11月19日 11:02)
被害2千万円か ATM盗撮窃盗 容疑で2人逮捕 京都
"京都市内のATM(現金自動預払機)でカメラを内蔵したギターケースで客の暗証番号などを撮影し、キャッシュカードを偽造して現金を引き出したとして、府警捜査3課などは15日、不正作出支払用カード電磁的記録供用と窃盗容疑で、京都府宇治市五カ庄一里塚、自営業の男(63)ら2人を逮捕した。府警によると2人とも「知らない」と容疑を否認している。
府警によると、容疑者らは昨夏ごろ、京都中央信用金庫(本店・京都市下京区)の店舗で、ギターケース内に仕込んだ動画撮影用カメラを使い、仕切り板越しに隣のATMの利用客を撮影。同信金だけで11人分のキャッシュカードを偽造し、計2千万円以上を引き出したとみられる。"
【11月16日 産経新聞より抜粋】
ギターケースに細工してカメラを仕込み、隣の利用者の暗証番号を盗撮する手口です。
以前、ATM周りのパンフレットケースにカメラを仕込んで盗撮する手口が発覚し、大きな問題となりましたが、それを思い出すような犯行です。
また、容疑者の仲間のうち6人が窃盗罪などで既に有罪判決を受けており、熊本市の銀行ではゴルフバッグにカメラを仕込んで撮影するケースもあったという事で、このグループが広範囲にわたって活動していた事が分かります。
ATM周辺の犯罪はなかなかなくなる事がありません。
やはりお金を出し入れしている姿が見える為、ターゲットにされやすいのでしょう。
お金を下ろした後は注意していても、ATMを操作している最中に覗かれたり盗撮されたりしているとは、ほとんどの方が考えもしないのではないでしょうか。
金融機関側の防犯対策はもちろんですが、わたしたち利用者も被害に遭わないための対策を取りましょう。
◆偽造カード・盗難カードによる被害に遭わないための対策(抜粋)
* 生年月日、自宅・勤務先の電話番号、住所又は車のナンバーなど他人に推測されやすい番号を暗証番号に設定しない。
(被害のうち約4割が生年月日又は生年月日から推測可能な番号)
* 暗証番号は定期的に変更する。
* ロッカーの暗証番号にキャッシュカードの暗証番号を使用しないこと。
(ゴルフ場、サウナ、フィットネスクラブ等)
* 暗証番号をその他のサービスを受ける時に使用しない。
* 全てのカードの暗証番号を同じにしない。
* 暗証番号をキャッシュカードに記載しない。また記載した紙を一緒に保管しない。
* ATM操作中、のぞき見されないように周囲を確認すること。又、手で暗証番号を入力する部分を隠して入力する。
* 他人に暗証番号を教えないこと。警察官や銀行員を装って電話で確認する詐欺もあるので注意する。警察官や銀行員が暗証番号を聞くことは絶対ありません。
* 金融機関や警察などを装って電子メールを送信し、偽のホームページにアクセスさせ、金融機関で使用する暗証番号やパスワードを入力させる詐欺行為もあり注意する。心当たりのないメールには安易に対応しない。
また、2006年に施行された「預金者保護法」では、偽造・盗難キャッシュカードによるATMからの不正引出しについて原則として金融機関側が被害を補償するように義務付けられました。
しかし、「原則として」と文言があるように、どんな場合も全額補償という訳ではありません。
また、全額補償の対象にあてはまっても、保証期間が「被害の補償は原則、金融機関に被害を通知した日から遡って30日以内」となっており、1ヶ月を超えてしまうと対象外になってしまいます。
したがって最低月に1度は通帳記帳を行い、不正出金がないかを確認する事も必要です。
投稿者: スタッフ (2010年11月16日 13:59)
現金輸送車から2700万円入り袋消える
作業中の現金輸送車から多額の現金が入った袋が盗難に遭いました。
"富山中央署は11日、北陸銀行の現金自動預け払い機(ATM)に現金を補充する業務を請け負っている警備会社から、「運搬中の現金2,700万円を盗まれた」と届け出があったと発表した。
被害に遭ったのは、富山市堀川町のショッピングセンター「マイプラザ」富山南店の駐車場で、10日午前10時の開店前、同社の警備員らが現金輸送車を離れてATMに現金を補充する間、車内に置いてあった現金入りの袋一つがなくなっていた。
県警は窃盗事件とみて捜査している。
発表などによると、車には警備員数人が乗っていたが、補充作業中は全員が車から離れていたという。無くなった現金入り袋は、車内の後部スペースに置いてあった鍵付きの箱に、ほかの現金袋数個と共に入れられていた。
車は同日午前、ホクタテ警備部(富山市萩原)で、現金を入れた布袋を複数積んだ後、市内のATMに補充して回るために出発。東に約2キロ離れた「マイプラザ」は、最初の立ち寄り先だった。
現金が無くなったことに気付いた警備員が同社に連絡。午後0時20分頃、同署に通報があった。県警は慎重に捜査し、盗まれた可能性が高いと判断。11日夕に窃盗事件として発表した。"
【11月11日読売新聞より抜粋】
多額の現金を載せた輸送車が無人になるとは、あってはならない事です。
一時的に車から離れるにしても、ドアはしっかりと施錠するべきです。
せっかく防犯システムがついていても、それを作動させなければ意味がありません。
私たちの日常においても、「ちょっとゴミ出しに」「ちょっと買い物に」という短時間の留守が発生する事があります。
その際にも必ず、ドアや窓などの開口部は戸締りをして出かける習慣をつけましょう。
地域によっては外出時に戸締りをしない、という所もいまだにあるようです。
犯罪者はそういった所を常に探しているのです。
被害に遭って「しまった!」という事がないように、常日頃から外出時の戸締りはもちろん、防犯効果の高いカギや威嚇装置などを取り入れていきましょう。
投稿者: スタッフ (2010年11月12日 11:56)
神社のさい銭を盗んで放火 少年を逮捕
"神社のさい銭を盗んだとして窃盗容疑で逮捕された倉敷市の少年(18)が「市内の神社に火をつけた」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。県警は10日にも、非現住建造物等放火容疑でこの少年を再逮捕する方針を固めた。先月、倉敷市では観光名所の美観地区付近の神社とお堂が全焼する火災が発生していた。
県警によると、先月3日午後3時ごろ、倉敷市船倉町の「稲荷大明神」の社約50平方メートルを全焼する火災が発生した。同月15日午前0時ごろには、同市鶴形2の「北向日限地蔵」のお堂約25平方メートルを全焼する火災があった。2件とも火の気のない場所だったため、県警は、不審火の可能性があるとみて捜査していた。"
【11月10日毎日新聞より抜粋】
さい銭を盗んだ後に放火。悪質な犯行です。
報道内容から放火の理由は分かりませんが、それが証拠隠滅の為に行ったのならば、さらに悪質だといえるでしょう。
場所は違いますが、11月6日に埼玉県で同様の事件があり、逮捕された犯人は「さい銭を盗んだ証拠を残さない為に放火した」と供述しているそうです。
◇神社連続不審火、放火未遂容疑で33歳の男を逮捕 6件関与の供述も
"10月下旬に春日部市など県東部の神社で6件の不審火が発生し4社が全焼した火災で、県警捜査1課と春日部署などは6日、このうちの1社に放火しようとしたとして、住居不定の無職の男(33)=特殊開錠用具所持禁止法(ピッキング防止法)違反の罪で起訴=を非現住建造物等放火未遂容疑で再逮捕した。「さい銭を盗んだ証拠を残さないために火をつけた」と供述し、6件すべてについて関与を認めているという。
逮捕容疑は、10月24日午後9時50分ごろ、蓮谷稲荷神社(宮代町百間)のさい銭箱付近にライターで火をつけて放火しようとしたとしている。燃えかすの紙から容疑者の指紋が検出されたという。"
【11月7日毎日新聞より抜粋】
今回逮捕された少年は、倉敷市の別の神社からさい銭を盗んだとして、倉敷署が先月窃盗容疑で逮捕していたとの事です。
神社やお寺などは常に解放されており、誰でも受け入れやすい環境となっています。
犯罪目的で侵入したとして、もしも誰かと出会った場合にも参拝者を装ってうまく逃げる事ができます。
また、多くの神社は周辺に鎮守の森などがあって見通しが悪く、隠れたり犯行を行ったりするのに都合のいい環境があります。
少しでも犯罪者の嫌がる環境を作るよう対策をとる必要があります。
* 無施錠のところからの侵入による被害が多いため、必ず破壊工作に強い錠前を付け、施錠することを習慣にしましょう。
* 無住の寺社の被害が多く、発見が遅れると、被害が拡大するため、特に注意しましょう。
* 地域での防犯パトロールを実施し、「防犯意識が高い」ことをPRしましょう。地域住民や門徒、氏子などとの連携をすることが大切です。
* 常日頃より何か異常が発生した時の連絡網をきちんとつくっておきましょう。
* 夜間などの敷地内への侵入を検知する「赤外線センサー」や人が入った時に自動的にライトを付ける「人感ライト」、監視性を高める監視カメラ、放火時の炎を検知する「炎センサー」など防犯システムを設置すると効果があります。
* 放火対策としては、燃えやすいものを建物周辺に放置しないことが大切です。
* 壁などへのいたずら書きや窓ガラスの割れたのを放置しないこと。防犯意識が低いと思われ、次の犯罪を誘致することとなります。
投稿者: スタッフ (2010年11月10日 17:44)
穴開け窃盗、大阪で多発
"電動ドリルに装着し、金属などに穴を開ける工具「ホールソー」を使ってシャッターに穴を開け、指を入れて鍵を解錠、店舗や事務所に侵入する手口の窃盗事件が大阪府内で頻発している。捜査関係者によると、今年8月以降、同一犯によるものとみられる被害は少なくとも20件発生、被害総額は約200万円にのぼる。ホールソーを使う手口は珍しく、大阪府警は連続窃盗事件とみて警戒を強めている。
被害は、大阪市内を中心に、堺、八尾、松原、岸和田の各市など広範囲に及ぶ。幹線道路沿いの宅配ピザ店や不動産会社、飲食店などが狙われており、夜から早朝にかけて繰り返されていた。
ホールソーは電動ドリルの先端に装着し、接着面に通常のドリル刃よりも大きい穴を開ける工具で、工業用だけでなく、日曜大工用としても使われる。
捜査関係者によると、シャッターの鍵穴付近に直径3~4センチの円形の穴が開けられている窃盗事件が相次いだことから検証したところ、いずれもホールソーが使われていたことが判明した。
犯人は穴に指を入れて鍵を内側から解錠したとみられるが、一部の店舗ではバールのようなもので玄関を壊した形跡もあった。侵入後はバールで金庫をこじ開け、現金を盗んだり、手提げ金庫やレジの引き出しを持ち去ったりしていた。
大阪市東住吉区の宅配ピザ店は、9月17日未明に被害に遭い、売上金や両替金約30万円が入った金庫を盗まれた。男性店長(26)は「あんなに小さい穴から、シャッターの鍵を簡単に外されるなんて」と驚きを隠せない。
店長は、営業終了後に近くの店で開かれた会議に出席。午前2時10分ごろ、店に戻ったところ、近くのマンション住民の110番で駆けつけた警察官の姿を見て被害に気づいた。
シャッターの鍵穴の上には、指が入るほどの直径約4センチの穴が1つ開けられていた。さらに、出入口のドアもバールのようなものでこじ開けられていた。
大阪府内で同様の被害が相次いでいたことから、店には、デリバリー業界の団体から注意を呼びかける文書が送付されていた。店長は「車の多い道路に面しているし、人通りも多い。狙われることはないだろうと油断していた」と悔やんでいる。
府警幹部は「万が一に備えて、夜間に事務所や店に多額の現金を残さないなど、被害を最小限に抑える工夫をしていただきたい」と話している。"
【11月1日産経新聞より抜粋】
大阪で特殊な工具を使った事件が相次いでいます。
ホールソーという工具で3~4センチの穴を開け、そこから指を差し入れて鍵を開けるという手口です。
狙われた場所はいずれも幹線道路沿いの店舗や会社という事で、犯行後、すぐに逃げる事ができるよう考えているようです。
また、被害現場周辺では2人組の男や乗用車が目撃されているとの事で、役割分担をもって短時間の犯行に及んでいるのではないかと推測されています。
今後も被害の拡大が予想されますので、一刻も早い対策が必要です。
一般的にはシャッターがあると侵入されない、と考えている方も多いようですが、実際にはあまり防犯効果はなく、この事件のように穴を開けたり、バールなどを使ってこじ開けたり・・といった形で侵入されるケースがあります。
シャッターのこじ開けを検知する「シャッターセンサー」を取りつけるなど、一刻も早い防犯対策を!
◎現在の防犯対策にプラスワン
*シャッターセンサー(赤外線式)
*シャッターセンサー(磁気式)
◎自主機械警備システムNEXT
投稿者: スタッフ (2010年11月 5日 11:37)
栃木 ベトナム人グループによる大量窃盗事件が相次いで発生
栃木県内で、ベトナム人グループによる大量窃盗事件が相次いで発生しているそうです。
"商品を買い物カゴに入れ、駐車場に止めた車に積み込むという手口で、被害額は一度に40万円にのぼるケースも。県警はすでに、窃盗容疑でベトナム人の男2人を逮捕。共犯のベトナム人の行方を追う一方、盗品の処分先を調べ、全容解明を進めて
いる。
起訴状などによると、男らは、8月6日夜、日光市内のドラッグストアから口紅など計53点(販売価格計約17万円)を盗んだとしている。
さらに、別のドラッグストアからコメ8袋(計約2万6千円)を盗むなど、複数の余罪を自供。グループは平成21年4月ごろから関東一円で窃盗を繰り返しているとみられ、県警で裏付け捜査を急いでいる。
男らは、群馬を拠点に活動しており、県内では日光市や鹿沼市など、高速道路に近い場所での被害が目立つ。盗んだ商品は「ベトナム人が多く住む地域で、市価の2倍近い高値で転売している」(捜査関係者)とみられる。
男は調べに対して「盗んだ商品は知人のベトナム人に売って換金した」と供述。日本の化粧品などは海外で人気が高く、高値で売買されるという。
県警はグループの背後に、盗品を買い取り、海外に転売する組織が関係している可能性もあるとみて、捜査している。"
【11月2日産経新聞より抜粋】
かごダッシュと呼ばれる手口での犯行。
数年前にこのかごダッシュ被害に遭ったコンビニ店員が、犯人を追いかけて殺害されてしまうという悲惨な事件がありました。
今回被害に遭った店舗の関係者も、「警戒しているが犯人が凶器を持っている可能性もあり、うかつに手を出せない」と対応に頭を痛めている様子です。
今回逮捕されたのは2人ですが、グループの全容はまだ分かっていないようです。
複数で行動し、実行犯や運転手などの役割分担をしている事から、かなり手慣れた感も感じられます。
日本製品は海外での信頼性もあり人気も高いでしょうから、転売目的で盗まれるケースが後を絶ちません。
この事件では商品が市価の2倍近い価格で転売されていたとの事で、転売市場が確立されている様子もうかかがえます。
捕まった2人が末端の人間だとすれば、かなり大規模な組織犯罪という可能性も出てきているのではないでしょうか。
これだけ大量に商品を盗まれると、店側にとっては死活問題です。
防犯カメラの設置はもちろん、すでに設置されている店舗でももう一度カメラの映像を確認し、死角がないかをチェックするとともに、映像を録画する為の録画装置を導入する等の対策が必要です。
* 防犯意識の高い店舗であることが店舗外観で分かるようにする。防犯ステッカー(万引き防止装置設置中・防犯カメラ録画中他)・セキュリティキーパー・防犯カメラ・万引き防止装置など。
* 警察官立ち寄り場所などのステッカーを目立つところに貼り付ける。
* お客様の顔を見て元気に明るく挨拶をする。「いらっしゃいませ。何かお探しものがありましたらご案内いたします」など不審な行動を行うお客にはこちらから声をかける。
* 店舗内のレイアウトを見直し、死角をできる限りなくす。死角には防犯カメラ、防犯ミラーなどを設置する。
* 防犯カメラは逆光補正機能や赤外線照明内臓のカメラを選択し、ハードディスクレコーダーで自動録画する。定期点検を実施し、現状に合っているかも含め検討する。
* お客様の多い季節、曜日、時間帯などを調査し、従業員の配置計画の見直しを行う。
* 万引きに遭いそうな商品はレジ付近など目に付きやすい場所に陳列するか、外箱だけを陳列し中の商品はレジで渡すなどの方法をとる。但し、いたずらや嫌がらせで外箱を万引きして外のゴミ箱に捨てるといった被害もあるため、防犯カメラなどを併用
する。
* スーパーマーケットなど広い店舗の場合には警備員による巡回を時間を定めず実施する。
* 従業員に対しての教育を徹底する。万引き犯人に対してどう声をかけるか、店外に逃げた犯人をどうするのかに関して日頃から指導する。
投稿者: スタッフ (2010年11月 2日 11:53)