今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
相次ぐ強盗事件 狙われる店舗
年の瀬に店舗を狙った強盗事件が相次いで発生しています。
■店長の腹刺し20万円奪う 大阪・淀川区の食料品店
"26日午後9時20分ごろ、大阪市淀川区塚本の食料品店の事務室に男が押し入り、男性店長(44)に刃物のようなものを突きつけて、「金を出せ」と脅迫。抵抗した店長の腹部などを刺し、現金約20万円を奪って逃走した。店長は重傷とみられ、淀川署で強盗殺人未遂事件として逃げた男の行方を追っている。"
【産経新聞 12月27日より抜粋】
■ピザ店に鉄パイプ強盗 売上金奪われる
"25日午後11時45分ごろ、名古屋市北区の「ピザハット楠店」に刃物を持った男4人ほどが押し入り、店長(37)ら店員を殴り、売上金など百数十万円を奪い逃走した。小栗店長と店員2人が軽傷を負ったもよう。北署が強盗致傷事件として調べている。
調べでは、店は閉店後で、店長ら店員9人が片付けをしていた。一人がたばこを吸うために裏口から外に出たところ、待ち構えていた男らに押し倒され、男らは店内に侵入。金庫から2日分の売上金などを奪って逃げた。"
【12月26日 中日新聞より抜粋】
年末年始のこの時期、こういった店舗はいわゆる書き入れ時で、商品在庫はもちろんですが現金も通常より多くあるのではないでしょうか。
そういった状況を見越して犯行に及んでいる事から、この犯人は事前に客として店の下見をしている可能性も考えられます。
また2件とも、店員に対して鉄パイプやナイフで切りつける等の暴行をはたらいており、「強盗して金を手に入れる」という明確な意思をもってで犯行に及んでいるといえます。
万が一強盗に入られてしまった場合、取られるのは金品だけではありません。
金品がなければパソコンや機械など、換金できそうなものを持って行かれたり、盗めるものがないからと腹いせ(もしくは証拠隠滅の為)に放火されてしまう危険もあります。
また、今回のケースのように店員に危害を加えられる可能性も否定できません。
犯罪者に狙われない為にも、抑止効果の高いセキュリティキーパーを設置し、犯行対象とならないような対策を行う事が必要です。
投稿者: スタッフ (2010年12月29日 10:44)
また「すき家」に強盗 名古屋・名東区 60万奪う
"24日午前3時25分ごろ、名古屋市名東区の「すき家名東猪子石店」で、男がアルバイトの男性店員(22)に包丁を突きつけ、「金を出せ。金庫に案内しろ」と脅し、売上金60万円を奪って逃げた。
11月に北西に4キロ離れた同市守山区のすき家も同様の被害に遭っており、名東署が関連を調べている。
署によると、事件当時は店員1人だけで、客はいなかった。男は事務室に入り金庫を開けさせた後、店員を床に伏せさせていた。"
【12月24日 中日新聞より抜粋】
今年は本当にすき家を狙った強盗事件が相次いでいます。
色々なサイトでも相次ぐ強盗事件をまとめたページができており、世間の関心の高さがうかがえます。
気になったのでそういったサイトや過去のニュース記事から事件を拾ってみたところ・・・なんと44件も発生していました。
(恐らくこれで全部ではないかもしれません)
リストアップする事で、狙われやすい時間帯や場所がある程度絞れてきます。
発生時間帯は午前2~4時台に集中しており、恐らく店員の深夜シフトを把握して入っているものと推察されます。
また、店舗によっては複数回入られている所もあります。
一部の報道によると、3回も入られた店舗は3回とも同じ女性店員だったという事で、深夜に女性店員1人だった事から、恰好のターゲットとなってしまったのでしょう。
なぜこうもすき家ばかりが狙われているのか?
その答えはまだ判明していません。
恐らく、世間の関心の高さからこのブログのように取り上げられる頻度も多く、人の目に触れる事で、「この店は狙いやすい」というイメージができてしまっているのではないかと推測できます。
また、こういったチェーン店は店舗の作りが画一的です。そういった面からも他のチェーン店に比べて狙われやすいのでしょう。
対策として、
・深夜は必ず複数名の店員で応対するようにシフトの見直しを行う、
・一部の店舗では行っているようですが、防犯訓練を行って店員に意識を植えつける、
・高額紙幣をレジに置かないようにする、
・マネークリップ型の送信機を使い、強盗にお金を渡した際に通報がいくようにする 等、これから様々な見直しが必要になってきます。
そのようなソフト面の見直しの他にも、防犯カメラや非常通報装置といったハード面の見直しを行う事で、お客様や従業員の安全・安心を守る事ができます。
... 続きを読む "また「すき家」に強盗 名古屋・名東区 60万奪う"
投稿者: スタッフ (2010年12月24日 15:40)
158件の工具窃盗容疑で容疑者2人を最終送検
"神戸市内の建設現場から工具を盗んだとして逮捕、起訴された無職の容疑者2名が、愛知県や岡山県など2府7県で158件盗みを繰り返していた疑いがあることが22日、捜査関係者への取材で分かった。被害総額は約6200万円で、同署は裏付けを終え、2人を最終送検した。
送検容疑は2006年6月から今年6月までの4年間、神戸や大阪、岡山県などの建設現場に侵入し、ドリルやコンプレッサーなど建設用工具を盗んだ疑い。
2人は事前にインターネットで完成間近の新築マンションなどを検索して工事現場を探し、作業服姿でフェンスなどを乗り越えて侵入。10万~20万円の比較的高価な工具を選んで盗んでいた。
盗んだ工具は大阪市西成区の工具店などで売りさばき、生活費や遊興費に使ったという。"
【12月22日神戸新聞より抜粋】
すでに逮捕、起訴となった事件ですが、被害件数はもちろんのこと、その被害総額の高さに驚きました。
容疑者の1人は、「昔、大工をしていたので工具の良しあしが分かった」などと供述しているそうで、いわば目利きで高価そうな工具を選んでいたということです。
建設現場は限られた期間だけ人が出入りするため、事務所はプレハブであることがほとんどです。
そういった場所に高価な工具などが置いてあれば、内情を知っている者なら簡単に持って行ってしまうでしょう。
夜間などの無人となる間には、遠隔から現場の状況が確認できる「見える防犯」がおすすめです。
そのほか、重機などの盗難防止に、キーボックスを取り入れてカギの管理をするなど、小さなコストでもできる対策があります。
投稿者: スタッフ (2010年12月22日 18:08)
「えべっさん」に放火?容疑で無職男を逮捕
"商売繁盛の神様「えべっさん」の愛称で知られる大阪市浪速区の今宮戎神社で、古札納所に火を付けたとして、浪速署は12日、建造物等以外放火の疑いで、住居不定、無職の男を逮捕した。浪速署によると「金目のものがないか納所をのぞいたが火は付けていない」と否認している。
浪速署によると、出火に気がついた神職らが消火にあたり、けが人はなく、本殿への延焼もなかった。境内の防犯カメラに、岡田容疑者とよく似た男が出火の直前に納所に入る様子が写っていたという。"
【12月13日 産経新聞より抜粋】
乾燥するこの時期、木造の建造物にとって火気は非常に恐ろしいもののひとつです。
ましてや、心ない者による放火で商売繁盛を司る神様の本殿まで焼けてしまったとしたら・・・
考えるだけでも恐ろしい事ですね。
恐らくこの男は金目のものを探しに入ったところ何もなかった為、腹いせに放火したのでしょう。
放火犯の多くは、「むしゃくしゃして」「腹いせに」など、行き場のない感情を発散させる為に放火した、という動機がほとんどです。
物盗りが一転、放火犯へと変わってしまうのは、非常に恐ろしい事です。
火事の後はすぐに営業などもできないでしょうし、燃えてしまったところを修復する為のお金や時間など、実に多くの犠牲を払う事となってしまいます。
この事件では防犯カメラの映像がきっかけで、スムーズな犯人逮捕につながったようです。
こういった神社は、昼夜を問わず参拝者が訪れます。
不特定多数の方が訪れる場所には、防犯カメラの設置が不可欠です。
今回の事件のように犯人逮捕のきっかけになる事はもちろん、はぐれてしまったお子様を早期に発見する事も可能です。
(防犯システム導入事例:三重県・某神社)
防犯カメラの設置だけでなく、これからは1歩進んだ対策をする事で、かけがえのないものを守っていく事ができます。
◆携帯でいつでもどこでも確認できる:見える防犯
◆10メール離れたライターの火もキャッチ!:放火対策
◆iPadで快適操作:トータルセキュリティシステム i-NEXT
投稿者: スタッフ (2010年12月14日 10:38)
防犯意識調査 空き巣・強盗被害者、5割が防犯対策せず
"5年以内に空き巣や強盗の被害(未遂を含む)に遭った人の8割が「被害に遭うと思っていなかった」と答え、半数以上が、被害前に具体的な防犯対策を実施しておらず、その後も2割以上が対策をしていないことが、ネットリサーチの「マイボイスコム」の調査で分かった。
調査は11月22~24日、1万5982人を対象にインターネット実施。自宅やオフィスで空き巣・強盗の被害(未遂含む)を経験したことがある人は 12%だった。そのうち、5年以内に自宅やオフィスで空き巣・強盗の被害を経験した522人に対し、防犯意識を調査し、396人が回答した。
「被害に遭う前、自身が被害に遭うと思っていたか」の質問には、81%が「思っていなかった」と回答。当時行っていた防犯対策では、「外出時には2階以上でも窓に鍵をかけていた」が25%、「センサーライトを設置していた」が14%で、「対策は行っていなかった」が54%だった。
被害に遭った後では、「防犯の必要性を強く感じた」が61%、「防犯の必要性を感じた」が35%と、防犯の必要性を9割以上が感じていたが、対策については「2階以上でも窓に鍵をかける」が44.7%、「センサーライトを設置」と「ドアに補助錠を付けた」が29.8%になるなど防犯意識が高まった。だが、21.5%が「対策をしていない」と答え、その理由としては、「費用がかかる」が63.5%、「手間がかかる・面倒」が35.3%、「有効な防犯対策が分からない」が28.2%だった。"
【12月6日 毎日新聞より】
インターネットのリサーチ会社が調査した、興味深い結果が発表されました。
上記の記事は、実際に空き巣や強盗の被害に遭ったもしくは未遂で終わった方々に対するアンケートの結果ですが、被害に遭った後では実に96%の方が防犯の必要性を感じたという結果となっています。
ところで皆さんは、泥棒の被害が最も多いのが「住宅」という事はご存知でしょうか。
警察庁の統計資料によりますと、最も多いのが一戸建て住宅が全体の37.7%を占めており、次いでマンションが19.6%で合計57.4%となり、過半数を住宅が占めています。
続いて一般事務所が14.1%、商店は8.9%ということですから、住宅の防犯対策が必須であることがお分かりだと思います。
恐らく、普段から「自分が被害に遭う」と考えている方はほとんどいないと思います。
犯罪者はそこからスキを見つけ出して犯行に及びます。
窓に鍵をかける、補助錠をつける、といった防犯対策はもちろん、防犯対策をしている事が一目で分かるセキュリティキーパー等、抑止効果の高い装置を取りつける工夫も大切です。
投稿者: スタッフ (2010年12月 9日 13:23)
時価1.6億円のバイオリン サンドイッチ店で盗まれる
"英ロンドン中心部のサンドイッチ店を訪れていた音楽家が、名匠アントニオ・ストラディバリの120万ポンド(約1億6000万円)相当のバイオリンを盗まれたことが分かった。地元警察が6日発表した。
英鉄道警察は、1696年に作られたこの希少なバイオリンを持ち主に返すよう呼び掛けを開始。保険会社は回収につながる情報提供に1万5000ポンドの懸賞金を支払うと約束している。
事件があったのは11月29日の夕方で、被害者はユーストン駅近くの店に入った後、バイオリンのケースがなくなっていることに気付いた。ケースの中にはバイオリンのほか、6万2000ポンド相当と5000ポンド相当の弓2本が入っていたという。"
【12月6日 ロイター通信より】
バイオリニスト垂涎の名器、「ストラディバリウス」が置き引きにあったという事件です。
気になってちょっと調べてみましたが、「ストラディバリウス」とは、イタリアの名匠アントニオ・ストラディバリが製作したバイオリンの事で、その生涯において製作した楽器の数は推定1100挺、そのうち現存している数は約650挺との事です。
価格は億単位で取引される事がほとんどで、過去にはオークションで4億円で落札された事もあるバイオリンです。
音楽の世界ではもちろん、ゲームや書物の世界でもたびたび登場しているので、一度は名前を聞いたり目にした事もあるのではないでしょうか。
こうした楽器は、ほとんどが転売目的で盗まれるケースがほとんどで、日本の場合は質屋やリサイクルショップ等への持込みや、インターネットオークションで転売される事があります。
中には自分で使用したり、コレクションとして保管しているケースもあるようです。
今回盗難に遭ったストラディバリウス等の特に高価な楽器は、所有者が公になっている事が多いようなので、転売や店への持込み等、換金する事は難しいのではないでしょうか。
日本においても、特に学校から楽器を盗まれたりする事件が発生しており、楽器の保管方法や管理体制等をしっかり整えておく必要があります。
楽器やパソコン等は名前や型番、写真等で記録を取り、万が一の際にも品番から追いかける事ができるようにリスト化しておくのも一つの手です。
投稿者: スタッフ (2010年12月 7日 15:36)
ストリートビューで窃盗現場を「下見」 逮捕の男 長崎
窃盗罪で逮捕、起訴されている男が盗みに入る前にパソコンから「下見」をしていた事が分かりました。
"長崎県警に逮捕され、窃盗罪で公判中の住所不定、無職の男(39)が、街並みの写真をインターネットで提供する米ネット検索大手グーグルのサービス「ストリートビュー」を使い、下見をしたと供述したことが1日、県警への取材で分かった。
県警によると、鈴木被告は6月に岡山県倉敷市の衣料品店などに侵入し、現金約25万円を盗んだとされる。この際、事前に漫画喫茶でストリートビューを利用し、店舗の外観や通りの様子を確認したという。
県警は被告について13都府県で108件の窃盗を裏付けたとしている。
グーグル日本法人の広報担当者は「写真は公道から撮影し、現地に行けば誰でも見られる。サービスをどう使うかはユーザー次第だ」としている。"
【12月1日 共同通信より抜粋】
グーグルの「ストリートビュー」はサービス開始当時にもかなり大きな話題となりました。
車の上部に取り付けたカメラで走りながら周りの風景を撮影しており、「グーグルマップ」や「グーグルアース」といったサービス内で、見たい場所の風景が360度見られるようになっています。
高い位置から撮影していた為、日本では「家の敷地内まで写っていてプライバシー侵害だ」「表札まで写っていて困る」「自分の姿が写っている」等、個人情報の流出が懸念されていました。
また、不動産関係の会社等では、「あなたの住みたい街をストリートビューで下見しよう」といった形で活用されているケースもあります。
私も何度か見た事はありますが、想像以上に画像も鮮明で周りの様子も把握しやすいように感じました。
友人などでも「営業の際に活用している」といった声も聞いた事があり、特に外回りをする方にはいいサービスなのかな、と感じていました。
ただ、先の意見にもあったように、表札や家の敷地なども鮮明に写っている事から悪用されるのではないかという声も上がっていたようです。
今回の報道によって、同じように真似をする模倣犯も現れる可能性があります。
下見をする犯罪者には抑止効果の高い防犯機器を取りつけ、犯行ターゲットから外れるよう自らの身を守りましょう。
投稿者: スタッフ (2010年12月 2日 16:56)
