今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
動物園飼育舎が全焼、約300匹が焼死 滋賀
"25日午前1時55分ごろ、滋賀県守山市岡町の移動動物園「堀井動物園」の飼育舎から出火、鉄骨平屋約620平方メートルを全焼し、約3時間後に鎮火した。県警守山署などによると、飼育していた絶滅危惧種のベンガルトラやマントヒヒ、カンガルー、猿など約100種類、計約300匹ほぼすべてが焼け死んだとみられる。けが人はなかった。内部には暖房用ライトなどがあり、同署で出火原因を調べている。
園長(47)によると、飼育舎の扉の外側にはかんぬきをかけていたが、普段から無施錠。24日午後9時に園長が帰った後は無人だったという。
堀井動物園は、全国の幼稚園やイベントなどに出張して動物を見せている。園長が82年ごろから動物を集め始め、守山市と同県野洲市の2カ所合わせて200~300種、計約900匹を飼育していたという。園長は「ポニー1頭とヤギ2頭を逃がすのがやっとだった。火の始末には気を付けていたのに」と肩を落とした。"
【毎日新聞 2月25日より抜粋】
この動物園は、テレビでも時折取り上げられており、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
出張式の動物園として、全国のイベントや幼稚園などに出張して動物を見せていたとの事で、人気の高い動物園だったのではないでしょうか。
記事によると普段から飼育舎の扉は無施錠だったという事ですから、出火原因には放火の可能性もあります。
また、この動物園は去年にカンガルーが脱走したという事件もあったようです。
もっと早くに防犯対策をしていれば・・・と悔やまれる事件です。
事件が起こってしまってからでは遅すぎます。大切な動物たちの命を守るためにも、下記のような対策が必要です。
投稿者: スタッフ (2011年2月25日 11:49)
ホテルのカード式ロックを破る窃盗被害相次ぐ
高級ホテルなどのカード式ロックを、針金を使って解除する手口で現金や貴金属が盗まれる手口が相次いでいるようです。
"高級ホテルなどの客室のカード式オートロックドアの下の隙間から針金を差し込み、内側から開錠する手口で、就寝中の宿泊客の現金や貴金属が盗まれる被害が相次いでいることが、捜査関係者への取材で分かった。同様の被害は昨年12月から東京都内で少なくとも約20件(数百万円相当)に上り、関西や九州でも報告されているという。警視庁捜査三課は20日、中国人の男4人を窃盗容疑で逮捕し、被害者が気付いていない場合もあるとみて全容解明に乗り出した。
捜査関係者によると、昨年12月以降、東京都港区やJR新宿、池袋両駅周辺などのホテルの客室で、高級指輪や腕時計などが盗まれる事件が続出。現金約100万円が盗まれるケースもあった。
いずれもカード式などのオートロックタイプだったが、カードが使われた形跡はなく、窓も破られていなかった。捜査三課がドアを詳しく調べると、レバーハンドルやドア下に針金でこすったような跡が見つかり、新たな手口が浮上した。"
【2月22日 毎日新聞より抜粋】
新聞には解除方法までくわしく書かれていましたが、ここではざっくり説明しますと、針金をドアの下から差し込み、内側からドアを開けるという手口のようです。
被害は東京都内だけでなく京都府内のホテルでも確認されているようで、それらのホテルには逮捕された中国人が宿泊していたという事です。
ホテルによっては宿泊フロアに入る前にカードキーをかざしたり暗証番号を入力したりする等の方法で、宿泊フロアへの不法な侵入を防いでいる所もありますが、全てのホテルがそうなっているわけではありません。
また、カード式のドアはオートロックとなっているために、自動的に鍵がかかる事に安心している方も多いようです。
在室時はオートロックを過信せずにチェーンや補助錠を必ずかけておきましょう。
部屋を離れる際には補助錠をかける事ができないので、貴重品は部屋に置かないよう注意すべきです。
ホテル側の防犯対策としては、防犯カメラの設置はもちろんの事、有事の際に備えて映像を録画しておき、犯罪の証拠を残しておく事が大切です。
◇プライバシーを守るマスキング機能も搭載 デイナイトプリセットドームカメラ
◇省スペースの壁掛型デジタルレコーダー
投稿者: スタッフ (2011年2月22日 09:29)
タクシー受難 仙台で京都で盗難被害に
週末に起こった事件は、なぜかタクシーの受難が目立っていました。
まずは2月18日の事件。
京都市山科区に住む会社役員の男性が、飲んだ帰りにタクシーに乗り込みました。
泥酔していたようですが、「20メートル行ったところを右に曲がってもらって」「右ですぐ左」などと運転手に指示を出しており、到着したのはなぜか警察署。困った運転手が警察に相談しようとタクシーから離れた隙に、運転して自宅に戻ったそうです。
幸いにも事故を起こすことなく自宅へたどり着いたようで、自宅近くへ放置されていたところを無事に回収できたようです。
ちなみにこの男性、タクシーの窃盗容疑で逮捕されたのですが、後に飲酒運転による罪も追加されるのではないでしょうか。
続いて2月20日、仙台でも同様の事件が起こりました。
午前2時頃、仙台市青葉区の路上で、タクシーに乗り込んだのはプロレスラー。
泊まっているホテルが分からず、運転手がたどり着けなかった事に腹を立て、困った運転手が110番しようと車を降りた隙にタクシーを奪って運転したとの事。
実はこのプロレスター、無免許だったとの事で、先ほどの京都の男性より罪状が重くなってしまいそうです。
この2つの事件の共通点はズバリ、車のキーをつけっぱなしにしている事です。
キーを抜いていれば車を奪われる事もなかったでしょう。
短時間でも車を離れる際にはキーを抜いて離れる事が第一です。
投稿者: スタッフ (2011年2月21日 14:18)
「当たり屋」手口で逮捕の容疑者 余罪100件 福岡
"福岡県警筑紫野署は17日、わざと車にぶつかって交通事故の被害者を装う「当たり屋」行為で現金を脅し取ろうとしたとして、別の恐喝未遂容疑で逮捕していた無職の男(62)を同容疑で再逮捕した。同署によると、容疑者は「他に100件くらいやって、生活費やカラオケ代、スナックの酒代に使った」と供述しているという。
容疑では、昨年12月8日午後10時45分ごろ、同県春日市の路上を歩行中、対向してきた女子大生(25)運転の軽乗用車のドアミラーにひじを当て、「警察は呼ばんでいい。2万円慰謝料をくれ」と要求したとしている。女子大生が110番したため、現金は受け取れなかった。
同署によると、容疑者が絡んだ交通事故の記録が管内だけで92年から約40件確認された。福岡市内の各署でも同様の記録があるため、管外でも女性や高齢者を狙って「当たり屋」行為を繰り返していたとみている。
同署は1月27日、同様の手口で同県大野城市の無職女性(55)から現金を脅し取ろうとしたとして容疑者を同容疑で現行犯逮捕し余罪を追及していた。"
【毎日新聞 2月18日より】
特に女性や高齢者の運転する車などにわざとぶつかって現金を要求していた男が逮捕されました。
これは、いわゆる「当たり屋」と呼ばれる行為で、わざと自動車に近づいて交通事故を装ったり、また実際に軽微な事故を起こさせます。その時に数万円程度のさほど高くない要求を持ちかけ、警察を呼ぶと面倒になると思わせて、その場で示談金を要求する手口が主流です。
もしも巻き込まれてしまった際には事件の大きさに関わらず、必ず警察に連絡する事と、自分で加入している保険会社に連絡を取りましょう。
また、この当たり屋行為は現金を要求するだけでなく、乗っている車の盗難にもつながるケースがあります。
手口は同じく、車に近づいてわざと事故を起こし、運転手が車から離れた隙をついて車を奪い取ったり、ひどいものでは運転手に暴力をふるって車を奪う等の事件も起こっているようです。
車を奪われない為にはまず、短時間でも離れる際にはカギをつけっぱなしにしない事です。エンジンをかけたまま車を離れるのはもってのほかです。
【その他の自動車盗難対策】
・ドアや窓を完全に閉めて隙間を作らない
・財布や小銭など貴重品を見える場所に置かない
・スペアキーを車内に置かない
投稿者: スタッフ (2011年2月18日 13:51)
病院の職員用浴場に無断で入浴 63歳男逮捕 京都
"京都府立医大病院(京都市上京区)の職員用浴場を無断で使ったとして、府警上京署は15日、左京区下鴨宮崎町、無職の男(63)を建造物侵入容疑で現行犯逮捕したと発表した。「自宅周辺の銭湯がつぶれ、金もないので昨秋から週1回ぐらい入浴していた」と容疑を認めている。南東約800メートルの京都大病院(左京区)でも昨年4月、無断で入浴した50代の男が同容疑で現行犯逮捕されている。
この容疑者の容疑は14日午後9時45分ごろ、病院地下1階の職員用浴場に侵入したとされる。入浴した病院の警備担当者が、下着を洗濯している容疑者を見て不審に思い、取り押さえたという。
同署によると、容疑者は自転車で来院。病院出入り口の防犯カメラに手おけやシャンプーなどを持って侵入する容疑者の姿が映っていた。出入り口は無施錠で、浴室は24時間、誰でも入れる状態だったという。"
【毎日新聞 2月16日より抜粋】
昨年の秋から週1回のペースで病院の職員用浴場へ不法に侵入し、勝手に風呂に入っていたという呆れた男が逮捕されました。
「金がないのでやった」というような供述をしているようですが、信じられない感覚です。
こういった大きな病院では常に人が出入りしており、意外と不審に思われないのが現状です。
浴場などは時間帯も不規則に人が出入りするでしょうから、カギの管理等も含めて施錠が徹底できない事もあると思います。
今回は無断入浴だけですが、悪質な場合は浴場にカメラを仕掛けて盗撮や、病室や事務所からの金品盗難等の二次被害につながる可能性もあります。
面倒でもしっかり施錠等の対策を行う事で、二次被害を防ぐ事ができます。
* 事務所には夜間など無人時には扉を職員以外には開けられないようにする入退出管理システムを設置。
* 上記と同時に、侵入検知センサーを連動させ、職員以外が侵入しようと扉をこじ開けや窓からの侵入などしても侵入を検知しナースセンターなどに異常発生を連絡する。
* 薬品室などに関しても入退出管理システム、侵入検知システム、監視カメラ自動録画システムを設置する。
* 薬品室への出入りを記録し、いつ誰が入退出したのかがわかるようにするとともに、カメラで状況を録画する。職員以外の扉をこじ開けての侵入の場合はナースセンターに信号が入り異常発生を連絡する。
* 新生児室に対しても、勝手に関係者以外が入室できないように入退出管理を行うとともに、カメラで状況を常時ナースセンターで見ることができるようにする。
投稿者: スタッフ (2011年2月17日 16:04)
エジプト 考古学博物館でツタンカーメン副葬品が盗難被害
"エジプト政府は13日、首都カイロのタハリール広場のそばにある考古学博物館から、古代エジプトのファラオ(王)、ツタンカーメンの像など収蔵品18点が盗まれていたと発表した。
ザヒ・ハワス考古相が発表したもので、主な盗難品は、女神に運ばれるツタンカーメン像(金箔(きんぱく)を施した木製)や、銛(もり)を打ち込むツタンカーメン像(同)の一部、唯一神信仰の導入を試みたファラオ、アメンホテップ4世(アクエンアテン)の立像(石灰岩製)など。
同博物館では先月下旬、デモの最中に暴徒が侵入し、収蔵品のミイラを傷つける事件が起きていた。その後、学芸員らが被害状況を詳しく調べた結果、盗難が判明した。"
【2月14日 読売新聞より抜粋】
連日、エジプトの政権交代を巡って反政府デモが続いていましたが、大統領が辞任をようやく認めた為にデモは終結し、デモ会場となっていた広場の片付け作業の様子が、テレビでも報道されていました。
これでようやく落ち着いたかと思われていましたが・・・デモ関連の被害は深刻なもののようです。
観光収入がGDP=国内総生産の1割以上を占めるエジプトにとって、観光客が訪れない現状は死活問題です。
他の報道を見てみると、デモ発生以降に100万人の観光客が脱出したといわれているようです。
このような混乱に乗じて、文化財が破壊されたり盗難されたりという事が起こってしまうと、観光業の復興が一段と遅れを取ることとなり、人々の生活保障ができる環境にはほど遠くなっています。
もしも転売目的で像を盗んでいったとしても、今回これだけ大々的に報道されているので買い手はつきにくくなっているのではないでしょうか。
もしもそのような状況になった際、売れないからとやけを起こした犯人が壊したり捨ててしまう事のないよう祈るばかりです。
今回のデモは貧困層や失業者など、生活に苦しむ人々が起こしたという事ですが、このデモで、観光業に関わる20万人以上の人々が新たに職を失っているとの報道がありました。
自分たちの地位をあげる為、生活を良くする為に行った結果、新たな失業者を出してしまう・・・非常に悲しい事ですね。
1日も早く、元の活気を取り戻す事を祈るばかりです。
投稿者: スタッフ (2011年2月14日 15:26)
「捕まらないから繰り返す」 福山大教授 万引き犯の心理分析
"福山大の平伸二教授(犯罪心理学)は、福山東署が万引の容疑者に実施したアンケートを基に動機や規範意識を分析した。主に「捕まらない」との理由で犯行を繰り返す実態や各世代の動機の特徴が浮かび上がり、同署は万引の抑止に生かす。
アンケートは昨年1~6月に実施した。万引の犯行を認めた少年84人、20~59歳の成人24人、60歳以上の高齢者27人の計135人を対象に調べた。
中国新聞に興味深い記事が掲載されていました。
犯罪心理学の教授による、万引き犯へのアンケート分析です。
少年(84人)、成人(24人)、高齢者(27人)の3グループ(計135人)に分けてアンケートを実施、世代ごとの回答を分析したところ、動機の特徴などが見えてきたそうです。
紙面から「万引きの犯行動機」を抜粋してみると、下記のようになります。
【少年(19歳まで)】
「所持金が足らなかった」(48.8%)
「所持金を使うのがもったいなかった」(30.0%)
「スリルなどのゲーム感覚」(10.0%)
「友人に誘われて断れなかった」(8.8%)
「盗んだものを売って現金を得たかった」(2.5%)
【成人(20~59歳)】
「所持金を使うのがもったいなかった」(48.0%)
「所持金が足らなかった」(36.0%)
「盗んだものを売って現金を得たかった」(12.0%)
「スリルなどのゲーム感覚」(4.0%)
【高齢者(60歳以上)】
「所持金を使うのがもったいなかった」(79.2%)
「所持金が足らなかった」(12.5%)
「スリルなどのゲーム感覚」(8.3%)
"動機についての問いでは、少年は「所持金が足らなかった」が48.8%で最多だった。「所持金を使うのがもったいなかった」(30.0%)の割合がほかの世代より低い一方、「スリルなどのゲーム感覚」(10.0%)が目立つ。3世代で唯一「友人に誘われて断れなかった」(8.8%)との回答もあった。
成人と高齢者はいずれも「もったいなかった」が最多で、高齢者は8割近くに上った。平教授は「少年は友人との遊び感覚、高齢者は生活への不安がうかがえる」とみる。
万引への考え方を聞くと、「犯罪だとは思っていない」の回答は全世代でゼロ。繰り返す理由は、「捕まらないから」が少年73.4%、成人39.1%、高齢者41.7%と各世代とも最多だった。"
【中国新聞 2月12日より】
教授の分析結果は非常に興味深いものです。
これは広島で行われたものですが、全国規模で同様の事を行っても同じような結果が出るのではないでしょうか。
特筆すべきは成人・高齢者の回答で一番多いのが、「所持金を使うのがもったいなかった」という動機です。
手元にお金があるにも関わらず、「捕まらないから」と万引きをしている事がうかがい知れます。
万引きに対しては、防犯カメラ、万引き防止システム、防犯ミラーなど防犯装置・システムによる対策と併行して、店舗側の防犯に対する姿勢や従業員教育などソフト面の対策も実施することが大切です。
投稿者: スタッフ (2011年2月12日 09:58)
宿泊客のクレジットカード抜き取り買い物...使用後はそっと戻す 博多
"福岡県警博多署は9日、元ホテル従業員の男性容疑者を住居侵入、窃盗容疑で逮捕したと発表した。
この容疑者は、福岡市博多区のビジネスホテルで、昨年8月下旬から9月上旬に宿泊していた東京都八王子市の会社員男性(21)の客室に忍び込み、クレジットカード計3枚を盗んだ疑いがもたれている。
合鍵を使っていたとみられ、使用後に財布に戻したり、別の盗んだカードを入れたりしていたという。男性のカードは岡山県などで高級バッグの購入や飲食に使われていたという。"
【読売新聞 2月9日より抜粋】
ホテルの従業員が合鍵を使って客室に侵入し、宿泊客の財布などからクレジットカードを盗むという、あってはならない事件が起こりました。
被害者のカード使用被害だけでなく、ホテルにとっては今まで築き上げてきた信用を失う重大な事件です。
ホテルのように昼夜問わず解放されている施設に関しては、防犯カメラによる自動録画などにより犯罪が発生しにくい環境を作ると共に、備品在庫や現金の管理を厳格に実施し、従業員への教育の徹底も併行して実施する必要があります。
また、今回の事件のように、元従業員や関係者が合鍵を使用して不正に侵入、事件を起こすという場合もあります。
辞めて後にも使用できるような鍵ではなく、カードやテンキーなどでの入退出管理を実施し、従業員が退社したのちすぐに登録を変更する、金庫の鍵の保管場所や暗証番号を変更するなどセキュリティを強化することが大切です。
いま一度従業員教育を行うとともに、マネジメント管理のしっかりしている所だと認識させ、出来心による犯罪を起こさせない対策も必要です。
投稿者: スタッフ (2011年2月10日 09:41)
人の好意に付け込む新手の車上荒らし相次ぐ
北海道・函館市で人の好意に付け込んだ車上荒らしが相次いで発生しているようです。
一体どういった方法なのかというと、
"タクシーの運転手が何者かに声をかけられ、外へ出ると、そのすきにタクシーに忍び寄る2人組。
そして、運転席のドアが何者かの手で開けられ、車内灯が点灯。
その後、運転手が車に戻ると、売上金を入れたバッグが盗まれていた。
これは、タクシーの車上荒らしの一部始終をとらえたもの。
北海道・函館市では、1月22日から2月6日までの15日間で、タクシーを狙った新手の車上狙いが17件発生している。
公衆電話や非通知で配車注文を受けたタクシーが現場に着くと、客とおぼしき人物が運転手を車の外に誘い出すというもの。"
【2月8日 FNNニュースより抜粋】
というように、タクシーを呼びだし「介抱の必要な者がいるので手を貸して欲しい」と声をかけ、運転手が車を離れた隙に、何者かが売上金を盗み出すという手口のようで、被害総額はこれまでに約9万5,000円にのぼっているようです。
被害に遭ったタクシーの運転手は「『運転手さん、2階にもう1人いるんだけど、体格がいい人がいて1人では下ろせないので、手伝ってくれないか』と声をかけられた」という事で、人の好意に付け込んだ手口である事がわかります。
この他にも以前より、
・異音を聞かせて車から離れさせた隙に車を盗む
・見張り役などの役割を決めて停車中のタクシーから売上金を盗む
・「ごっつん盗」でベンツを盗む
等の手口を紹介しましたが、共通して言える事は「短時間でもカギを抜き、ドアの施錠を徹底する」という事です。
投稿者: スタッフ (2011年2月 9日 10:47)
「議員のところには金あると思った」県議事務所で窃盗 横浜
"県議会議員の事務所から現金を盗んだとして、都筑署は7日、窃盗の疑い、横浜市神奈川区、タクシー運転手の男の容疑者(46)を現行犯逮捕した。同区内では今月に入り、議員の事務所が窃盗などの被害に遭う事件が2件起きており、同容疑者は「サラ金に借金があった。議員のところには金があると思った」などと供述、2件についても関与を認めているという。
逮捕容疑は、同日午前3時10分ごろ、同市都筑区中川中央1丁目の自民党の県議の事務所から、現金3万円を盗んだ、としている。事務所から出てきたところを、同署員に取り押さえられた。
今月2日から3日にかけて、同区仲町台の民主党県第7区総支部事務所から現金約3万5千円が盗まれた。また、同4日から5日にかけ、同区中川中央1丁目の横浜市議会議員の事務所に、何者かが外部から侵入した形跡があり、同署員が議員関係の事務所などを警戒していた。"
【カナロコ 2月7日より】
タクシー運転手による窃盗事件です。
職業柄、どこに誰の事務所があるかはある程度把握していたと思われます。
ターゲットを見つける為にタクシーを走らせていたとしても、不審に思われる事はありません。
また、議員事務所等は選挙前でもない限り、夜間は無人になる事が多いのではないでしょうか。
事務所には現金を置いていなくても、個人情報の詰まったパソコンや書類、名簿等があります。
どれが犯人の目に留って持ち出されてしまうか分かりません。
万が一、そういった個人情報が盗まれてしまえば社会問題にもなりますし、支持者からの信頼も失ってしまう事になりかねません。
入られる前の対策を取る事で、見えないものまで守る事ができます。
投稿者: スタッフ (2011年2月 8日 17:16)