今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
マスクをした強盗、マスクを買った店に押し入る
世界最大の監視カメラ大国といわれているイギリスで、先日こんな強盗事件の一部始終が記録されていたようです。
"イギリスで、ガソリンスタンドに強盗が入りましたが、男が被っていたマスクは先日同じ店から買ったものだったために、すぐに身元がバレて逮捕されるというまた何ともドジな事件が起こりました。
イギリスはウェールズの首都、カーディフ市・スランダフにある給油所にハロウィンマスクを被った男が斧を持って入店、レジの職員に金を出すよう脅しました。
調べによれば、キャッシャーの女性は男が斧を振りかざすまで、同僚のイタズラだと思っていたそうです。イタズラではないと悟った女性はとても怯え、男に武器を使わないでと嘆願しました。
その後、男は金を受け取って出て行きましたが、事件後に警察が調査してみたところ、男が被っていたマスクは先日同じ店で買ったものであることが判明。しかもそのマスクは、まだ一個しか売れていなかったものだったという事です。
警察は過去の監視カメラ映像から犯人が27歳のニール・サイモンズだとすぐに特定し、サイモンズはすぐに逮捕されることになりました。サイモンズには、5年間の懲役が科されています。またサイモンズは薬の代金で借金があり、お金が必要だったと供述しています。"
【テレグラフ 2月7日より】
世界最大の監視カメラ大国はイギリスだと言われています。
Wikipediaによりますと、イギリス全土に設置されている監視カメラの数が420万台であるのに対し、イギリスを除く西ヨーロッパ諸国の監視カメラの合計数が650万。アジア諸国の監視カメラの合計数が300万。オーストラリア、アフリカ、中東の監視カメラの合計数が200万と、いかにイギリスが突出しているかが分かります。ただしこの数字は2007年時点のようですから、現在ではもっと多くのカメラがついているのではないかと推察されます。
近年、日本においても東京都杉並区を始めとして、地方自治体で条例を定めてカメラを設置する動きが出てきています。
万が一の事態に備えて、カメラの設置や見直しを検討されてはいかがでしょうか。
取り付けたい場所や目的から選べる防犯監視カメラ.net
投稿者: スタッフ (2011年2月 7日 10:13)
サンダルの足跡でアシがつく 窃盗男を追送検
空き巣を繰り返していた男の逮捕のきっかけとなったのは、サンダルの足跡でした。
"空き巣を繰り返していたとして、埼玉県警捜査3課などは3日、窃盗などの疑いで、埼玉県小鹿野町のトラック運転手の被告(36)=窃盗などの罪で起訴=をさいたま地検に追送検した。逮捕の端緒は、容疑者が履いていた人気猫型キャラクター「ハローキティ」が描かれたサンダルだった。
捜査3課などは追送検分も含め、平成16年2月から22年6月、容疑者が埼玉、群馬の両県で空き巣を繰り返し、現金計約1,380万円と財布など4,216点(時価計約4,170万円)を盗むなど452件の犯行を確認した。
捜査3課によると、空き巣現場に残された足跡は、いずれも「キティ」が描かれたサンダルのものと判明。捜査員が「キティちゃん」と呼び警戒していたところ、昨年6月、ピンク色の「キティ」サンダルを履いた容疑者を発見。理由なくマイナスドライバーを所持していたため、特殊開錠用具所持禁止法違反の現行犯で逮捕した。"
【産経新聞 2月4日より】
まさかサンダルでアシがつくとは思っていなかったのでしょうか。
人気キャラクターのデザインされたサンダルだけにかなりの数が出回っていると思いますが、サンダルの足跡にはそれと分かる紋様が入っていたのかもしれません。
ところで今回犯人が逮捕された「特殊開錠用具所持禁止法」というのは、平成15年に制定された法律で、いわゆる「ピッキング防止法」といわれているものです。
これは、カギを開ける為の特殊用具だけでなく、理由もなくドライバーやバールなどの工具(指定侵入工具)を持っているだけでも該当します。
法に抵触すると判断されてしまうと逮捕され、罰則として1年以下の懲役又は50万円以下の罰金刑が科されます。
仕事で使うという方は問題ないですが、普段から余計なものを持ち歩かない事も、誤解を招かない為にも必要かもしれません。
投稿者: スタッフ (2011年2月 4日 10:53)
福島 JAから1億円強奪
"2日午後10時55分ごろ、福島県二本松市の「JAみちのく安達二本松支店」の職員から、「刃物を持った2人組の男に金を奪われた」と県警二本松署に通報があった。被害は現金1億1,000万円に上るとみられ、同署は強盗事件として捜査している。
同署などによると、1人で残業していた40代の男性職員が帰宅しようと支店の出入り口を開けたところ男が押し入り、刃物を突き出して「金を出せ」と要求。職員が1階事務室の奥にある金庫室の鍵を開けられなかったため、支店長ら他の職員3人を呼び出させて開け、現金を強奪した。その後、職員4人の手首をガムテープのようなもので縛り、外に止めていた車で逃走した。職員にけがはなかった。"
【毎日新聞 2月3日より抜粋】
多額の現金強奪事件が発生しました。
20代、30代とみられる犯人2人は現在逃走中とのことで、事件の早期解決を願うばかりです。
犯人らがどのようにしてここに目をつけたかは分かりませんが、建物の1階部分が被害に遭った支店、2階、3階は本店だということですから、「多額の現金があるのでは」と邪推されてしまったのかもしれません。
外からでも防犯対策をしている事がわかるよう、セキュリティキーパー等の威嚇機器を設置するなど、犯罪者に狙わせない為の対策が必要です。
また、万が一被害に遭ってしまった場合、その場でとっさに判断するというのは、なかなかできる事ではありません。
日頃から訓練を行い、もしもの時に備えておく事も大切です。
投稿者: スタッフ (2011年2月 3日 16:48)
85歳女性、振り込め詐欺で1,200万円被害 警察官や銀行協会職員名乗る
今朝のテレビで振り込め詐欺の話題が出ていましたが、昨年の認知件数は6,637件と一昨年より45%増加しているそうです。
被害額は100億円近くにも上っているとの事で、今後も被害の拡大が懸念されます。
また、最近は指定する口座へ現金を振り込ませるのではなく、言葉巧みに「カードが偽造されてしまっているのでカードを変えましょう」などと言って被害者宅へ赴き、カードを預かってお金を引き出す「手渡し詐欺」というものも横行しているようです。
今日のニュースでも同様の被害が紹介されていたので下記に引用します。
"東京都世田谷区の無職の女性(85)方に、警察官や銀行協会職員を名乗る男から電話があり、自宅を訪れた男に女性がキャッシュカード4枚を渡していたことが2日、警視庁玉川署への取材で分かった。計約1,200万円が不正に引き出されており、同署では振り込め詐欺事件とみて捜査している。
同署の調べによると、1月29日、警察官や銀行協会職員を名乗る電話が相次いで女性宅にあり、「あなたのカードは偽造されています。今すぐカードと暗証番号を変えましょう」などといわれたため、同日夜に女性宅を訪れた男にキャッシュカード4枚を渡し、暗証番号も伝えた。しかし、30~31日にかけて、4枚のカードからは計約1,200万円が引き出されていたという。
出金を不審に思った信用金庫の職員が110番通報した。女性は1人暮らしだった。"
【産経新聞 2月2日より】
こういった詐欺の手口は日々変わっていき、実に様々な方法が編み出されています。
銀行のATM等にも目につく場所に掲示されていますが、第三者に暗証番号を教えたり、すぐに推察されるような誕生日・電話番号・車のナンバー等の番号を暗証番号にしてはいけません。
最近はATM上で簡単に暗証番号を変える事もできますので、定期的に番号を変更する事も有効な対策です。
投稿者: スタッフ (2011年2月 2日 16:17)
合言葉は「ぶっとび」・・・メイド喫茶に行く金工面か 少年ら連続ひったくり
"東京都豊島区内でひったくりなどを繰り返していたとして、警視庁少年事件課は窃盗の疑いで、同区に住む私立校1年の少年(16
)ら15~16歳の男子中高生4人を逮捕した。同課によると、4人は「スリルがあった」「メイド喫茶に行く金が欲しかった」などと容疑を認めているという。
4人は昨年7月以降、同区内でひったくり計10件と犯行に使用するためのオートバイ盗計15件を繰り返していたとみられ、被害総額は約100万円という。
逮捕容疑は、昨年10月22日午前0時35分ごろ、同区千川の路上で、帰宅途中の女性会社員(50)にオートバイ2台で近付き、現金計約2万5千円の入ったボストンバッグを盗んだなどとしている。
同課によると、4人は「ぶっとび」という隠語をひったくりの意味として仲間内で使っていた。地元の区立中学の先輩後輩という。"
【産経新聞 2月1日より抜粋】
ゲーム感覚でひったくりを繰り返していた少年4人が逮捕されました。
少年らはひったくりだけでなく、ひったくりをするためのオートバイも盗んでいたとの事で、非常に悪質な事件です。
また、捕まってからも「スリルがあった」「メイド喫茶に行く金が欲しかった」という供述をしており、全く反省の色が見られません。
ひったくりの被害に遭ってしまうと、お金だけでなく、キャッシュカードやクレジットカード、保険証に免許証などの個人情報を使って、更に大きな被害につながってしまう可能性もあります。
特に狙われやすいのは、
・携帯電話等の電子ツールを使っている時(話や操作に夢中で注意力が散漫)
・道路側にカバンやバッグを持っている時(奪いやすい)
・自転車の前かごからカバンやバッグの持ち手が外に出ている時(通りすがりにパッとひっかけやすい)
・酔った状態でふらふらしている
といった状態が挙げられます。
その他、カバンやバッグの持ち手を自転車や腕に巻きつけたりするのは、被害に遭ってしまった際に転倒の恐れがあるので、やらない方がよいでしょう。
投稿者: スタッフ (2011年2月 1日 16:54)