今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
カーナビ窃盗犯42人逮捕 17府県で3億5千万円被害か
"西日本を中心に17府県でカーナビ約1800台を販売目的で盗んだとして、大阪など11府県警の合同・共同捜査本部は27日までに、窃盗や盗品等有償譲り受け容疑などで、指定暴力団山口組系組員の男(37)ら20~30代の男女42人を逮捕した。
容疑の男を中心とする窃盗団とみられ、被害総額はカーナビ盗としては過去最高の3億5,680万円に上る。"
【7月27日 共同通信より抜粋】
西日本を中心に暗躍していたカーナビ窃盗団が一斉検挙されたようです。
逮捕者が42人との事で、かなり大きなグループであった事が分かります。
カーナビを盗みだす実行部隊と、それを売りさばく販売部隊など、様々な役割があったのでしょう。
容疑の男は盗難カーナビと分かっていて買い取った事が逮捕容疑となっているそうです。
警察庁の統計によると、車上荒らしの認知件数 12万3512件に対して検挙率は24.1%(2万9766件)と低く、ほとんどが泣き寝入りの状況です。
車上ねらいの被害例(大阪府警資料)
また、大阪府警の調べによりますと、車上荒らし1件当りの被害額は約10万円。そして、車の修理費に平均約7万円がかかり、合計約17万円の損害を受けることになります。
これ以外に、盗まれたカードが悪用される二次的な被害も発生。
その他、盗まれたカードや免許証などの再発行等、多くの手間や手数料もかかります。
大切な財産・相棒である車を守るためにも、日頃からの備えが必要です。
投稿者: スタッフ (2011年7月29日 11:47)
高級金魚ランチュウが大量盗難 姫路
"姫路市内の金魚専門店から、高級種「ランチュウ」など計192匹約320万円相当が盗まれていたことが21日、網干署などへの取材で分かった。夏の風物詩金魚は、これから出荷の最盛期を迎える。節電が求められる今夏は、見た目に涼しい金魚の人気が例年以上に高いといい、同署が窃盗容疑で捜査している。
頭部やひれが発達したランチュウは、大きさや華やかさで値段が決まり、1匹数十万円に上るものもある。全国各地で品評会が開かれるなど愛好者も多い。
同署によると、13日未明、同市余部区上余部「上田観魚園」からランチュウやデメキンなど計186匹約245万円相当、20日未明には15万円相当の5匹を含むランチュウ6匹約77万円相当が盗まれた。
同園は、屋外のビニールハウスや網に囲まれた水槽内で高級観賞魚約2千匹を飼育。二日ともビニールや網が破られており、何者かが刃物を使って侵入したとみられる。
ランチュウの飼育には長ければ4年程度要し、暑さが増すこれからが出荷のピーク。経営者は「毎年、楽しみにしているお客さんも多い。経営的にもかなりの痛手だ」としている。"
【7月21日 神戸新聞より】
ランチュウは、「キンギョの究極」とも言われ、その造形美を競うことから、ニシキゴイとともに「泳ぐ宝石」(Wikipediaより)と言われているそうです。
好事家による繁殖飼育も盛んで、なかには1匹数百万の値がつく個体もあるそうです。
金魚だけでなく、品評会などで価値を競うことのできる生き物は、特に飼育が盛んなように思います。
自らが手塩にかけて育てた子が評価され、結果を残せばブリーダー冥利に尽きる、という事でしょう。
金儲けを目的に繁殖飼育を始めたとしても、毎日世話をしていれば何かしらの愛情が湧くと思います。
それこそわが子のように育てた金魚が盗難の憂き目に遭うということは、精神的にも金銭的にも大変な痛手になります。
簡単にビニールハウスに近づけさせないような対策が必要です。
◆ビニールハウスの防犯対策:ワイヤレス警戒システム
◆ビニールハウスの防犯対策:生産資材セキュリティパック
投稿者: スタッフ (2011年7月26日 09:43)
橋げた60トン盗難 転売目的か 東京
"15日午前11時頃、東京都品川区豊町の建設中の都道トンネル内で、保管されていた鋼製の橋桁計約60トン(約3,500万円相当)が盗まれているのを都建設局職員が発見し、警視庁荏原署に通報しました。
トラックや重機を使って組織的に運び出されたとみられ、同署は転売目的の窃盗事件として捜査しています。
同署と都建設局によると、盗まれたのは、工事現場から約6キロ離れた「呑川(のみかわ)新橋」の拡幅工事に使われる予定だった長さ約29メートル、幅約5.6メートルの橋桁。9分割して、建設中のトンネル内に保管されていました。
トンネルは都が管理しており、出入り口にはゲートが設置され、一般車両は通行できないようになっていました。
ゲート横の関係者用のドアのカギが外されており、何者かがドアからトンネルに侵入した後、内部からゲートを開け、重機やトラックを使って運び出した可能性が高いという。"
【読売新聞 7月15日より抜粋】
もはや単なる窃盗事件とはいえないような事件です。
ものの大きさから、複数犯の犯行だとほぼ断定できますが、どのように持ち出して現在はどのように保管しているのか。
考えるほど気になる事件です。
これだけのものを売りさばくとなるとかなり目立ちます。
恐らく転売前に切り分けたり溶かしたりなどして、目立たないようにしなければ転売は難しいのではないでしょうか。
国外へ運び出すにしてもかなりの大きさですから、ある程度の大きさに切り分けなければ、運び出しも困難でしょう。
管理者もこれが盗まれてしまうとは夢にも思っていなかったことでしょう。
今や一体何がターゲットとなるか分からない時代です。
大切なものは自分で守る。
犯罪の手口は日々進歩・進化し、時に大きく変化します。
それら全てに対応できる万全の対策というものは存在しません。
一つ一つの手口に対して、一つ一つの対策を講じ、できるだけ弱点を少なく、弱みを見せない環境を自ら作り上げることが必要です。
投稿者: スタッフ (2011年7月21日 09:30)
搬送のため停車中の救急車、乗り逃げされる 大阪
"18日午前11時ごろ、大阪市住吉区の路上で、急病人搬送のためエンジンをかけたまま止めていた救急車が乗り逃げされた。救急車は北東へ約5キロ走った府道で信号停車した後、突然バックし、途中から追尾中の大阪府警住吉署のパトカーに衝突。同署員が運転していた男を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。同署は窃盗や道交法違反(無免許運転)容疑でも調べる。
住吉署などによると、住吉区の無職の男(39)で「救急車でドライブした」などと供述。救急隊員3人は体調不良の80代女性の救助のため車を離れていた。救急車は盗難防止装置付き。同署は男が運転できた経緯を調べている。女性は別の救急車で搬送され無事だった。"
【7月19日 毎日新聞より抜粋】
出動中の救急車を乗っ取ってしまったという事件です。
救急車が搬送者を待っているのは時折見かけますが、無人という事もあるんですね。
盗難防止装置がついていたようですが、エンジンをかけた状態では作動できませんし、乗っ取られてしまった事はしょうがない気もします。
同様に、わたしたちが普段乗っている乗用車でも同じケースに陥る事が考えられます。
この事件のケースは特殊ですが、普段、わたしたちが短時間でも車を離れる際には、面倒でもエンジンを切り、施錠をしておくことが一番の防犯対策となります。
今回は救助された女性が別の救急車で搬送され、大事には至らなかったようですが、万が一この連携がうまくいかず女性の容体が急変してしまい、最悪の状況に陥る・・・という可能性もあります。
逮捕された男は恐らく、アイドリング状態で停まっていた救急車を見て、「運転したい」という思いつきで行動を起こしたのでしょう。
確かに救急車や消防車など、いわゆる「はたらくくるま」に憧れる気持ちは分からないでもありません。
でも自分が思いつきで起こした行動が人命に関わるような事につながる、なんてきっと考えていなかったのでしょうね。
なんにせよ、大事に至らずよかったです。
投稿者: スタッフ (2011年7月19日 11:15)
築地場外市場で火災 原因は?
"13日午後9時ごろ、東京都中央区の築地場外市場で、「空き店舗から出火している」という119番があった。東京消防庁によると、市場内の店舗5棟延べ約200平方メートルを焼いた。消防車や消防ヘリなど計40隊が出動した。火災によるけが人はいなかったが消防隊員3人が脱水症状などを訴え、熱中症とみられるという。警視庁築地署が出火した経緯を調べている。
近くのすし屋の従業員の女性は「夕方ぐらいから焦げ臭いにおいがして、花火でもしているのかと思った」と話していた。"
【7月13日 毎日新聞より抜粋】
観光地としても人気の高い、築地市場での大規模火災です。
出火原因はまだわかっていないようですが、空き店舗からの出火ということで、放火の可能性も否定できません。
しかし記事によると近くの店の従業員が「夕方くらいから焦げ臭いにおいがしていた」と話しているようですから、コンセント付近にたまったほこりにゆっくりと引火して火災につながった・・・などの可能性も考えられます。
木造の建物も多く、また連日の暑さで乾燥しており、出火の後は燃え広がるスピードも早かったのではないでしょうか。
炎センサーや地域の取り組みで、少しでも被害を少なくできるようにしていきましょう。
◆地域での総合対策
・火災は、一人一人の心がけとともに、家族・ご近所との協力体制が必要となります。日頃からご近所との良好な関係づくりを行うとともに、万が一の場合の協力体制をつくりましょう。
・町内会などで、防災に関して話し合い、防災訓練を実施する。
・ご近所の火災警報器の音にも関心を持ち、万が一火災が発生した時には消防署への通報や消火活動、避難などに手助けを行う。
・自転車や車などの不法駐車などで消防自動車の通路が妨げにならないように日頃より注意する。避難経路はいつも整理整頓し、物を置かない。特にマンションやアパートの場合、バルコニーや非常階段など。
・家のまわりに燃えやすいものを置かない。新聞や雑誌の束。段ボール箱など。
・ゴミは必ずゴミ収集日の朝に定められた場所に出すよう徹底する。前日夜から出すゴミに放火されることがあるので注意する。
・一人暮らしの老人宅が近所にある場合、防火情報を伝えるなどして注意を呼びかける。
・お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。
・消火器は1階、2階にそれぞれ各1本ずつ置く。床から1.5m以下の低い場所に置き、水や油で濡れる位置には置かない。
投稿者: スタッフ (2011年7月14日 09:25)
万引き見つかり暴行 高校生逮捕
"千葉北署は5日、強盗致傷の疑いで千葉市花見川区に住む私立高1年の男子生徒(16)を逮捕した。
逮捕容疑は5月6日午後4時50分ごろ、同区千種町のコンビニ店「ミニストップ千葉千種町店」で、アニメのキャラクターグッズ2点(計588円)を万引しようとした際、取り押さえようとした同店経営女性(43)の左腕を蹴るなどし、軽傷を負わせた疑い。店内の防犯カメラの映像などから男子生徒が浮上した。"
【7月6日 千葉日報より】
万引きをとがめられた高校生が逃げようと、暴力をふるって相手に軽傷を負わせて逃走、という事件です。
事件のあった時間帯は夕方ですが、もしかすると店内には女性経営者しかいなかったのでしょうか。
万引きを見つけて取り押さえようとした行動は素晴らしいですが、それは時として命取りになる可能性もあります。
過去にも、万引き犯を追いかけた店員が、刺殺されてしまうという痛ましい事件がありました。
今回は幸いな事に軽傷で済んだということですから、相手が凶器を持っていなくてよかったといえます。
コンビニの防犯対策で一番多いのは、カラーボールではないでしょうか。逃げる万引き犯に向かって投げつけると、当たった場所に特殊なカラーインクがつき、逃走の際の目印にもなるものです。
また、、現在はほぼ全ての店舗に防犯カメラが設置されています。
この防犯カメラも定期的なチェックが必要です。設置した当初のままではなく、時々映像を確認してなるべく死角の少ないような設定をする事で、防犯カメラをつけた効果も上がってきます。
◆強盗対策
投稿者: スタッフ (2011年7月 7日 10:26)
金庫丸ごと盗難 被害は現金約400万円
"3日午前8時35分ごろ、愛知県扶桑町高雄の金属リサイクル業「ファナシア」の社長(34)が「金庫が盗まれた」と110番した。現金約400万円が入っていたといい、犬山署が窃盗事件として調べている。
犬山署によると、金庫は高さ120センチ、幅70センチ、奥行き50センチで重さ400キロ。2日は午後7時半ごろに従業員が帰宅。社長が3日午前7時半ごろ出社すると、通用門にかかっていた南京錠が壊され、事務所に置いていた金庫がなくなっていたという。"
【7月3日 MSN産経ニュースより】
無人となった事務所から現金が金庫ごと盗まれた事件です。
平成22年度の警察庁統計によりますと、侵入窃盗の発生場所別認知件数は136,552件で、住宅(78,592件・全体の57.6%)に続いて一般事務所(18,435件・全体の13.5%)への侵入被害が多くなっています。
このように、事務所というのは意外に侵入窃盗被害が多い場所で、「うちには取られるようなはないから大丈夫」と思っていてはいけません。
今回の事件のように金庫ごと盗難という事になれば、現金だけでなく、切手・収入印紙などの金券や商品券、手形や小切手などの有価証券が同時に被害に遭ってしまう可能性もあります。
それだけではなく、重要な機密書類などを金庫に入れていれば情報漏えいにつながる恐れもあり、ひいては社会的な信用につながってしまうケースも考えられます。
事件に関して他の報道を見てみると、事務所は普段から無施錠だったと一部で報じられていました。恐らく、通用門の南京錠をしていれば侵入されないと思っていたのかもしれません。
ところが、南京錠は簡単に壊されてしまいます。
電気錠などの入退出管理システムを入れるのは難しくても、夜間や休日に無人となった事務所へ侵入されないための警戒システムは必須だといえます。
投稿者: スタッフ (2011年7月 4日 09:44)