今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
勤務先から1,100万円窃盗 どんな対策が有効?
"松崎署は27日、勤務先のホテルから現金約1,100万円を盗んだ疑いで、西伊豆町の男(46)を逮捕した。
調べでは、今月20日、経理を担当している同町内のホテル事務所に置いてある金庫から、現金を盗んだ疑い。同署によると、男は容疑を認めており、動機については「遊ぶ金ほしさに盗んだ」と説明。盗んだ金の半分以上をすでにギャンブルに使ったと供述しているという。"
【産経新聞 11月28日より】
勤務先の金庫から約1,000万円を盗んだ男が逮捕されました。
遊ぶ金に困って犯行に及んだとのことですが、全く持って呆れかえる話です。
賭け事にのめり込んでしまうと、みるみる所持金は減ってしまいます。頭上を飛び交う金額の大きさに金銭感覚はおかしくなってしまうことでしょう。
盗んだ1,100万円の半分以上を賭け事に使ったと供述しているようですから、この男の金銭感覚も来るってしまっていたのではないでしょうか。
残念ながら、内部犯行による窃盗事件は時おり発生しています。
コンビニエンスストア等の小売店によっては、従業員のモラル向上のためレジ周辺に防犯カメラを設置している店舗もあります。
確かにカメラを設置することはモラル向上にもつながるでしょう。
しかし、それだけではなく一歩進んだ対策を取る必要があります。
【主な対策】
・現金や切手などは金庫に保管し、基本的には担当者以外、カギの保管場所や暗証番号が分からないようにする。
・金庫やレジなどの周辺だけでなく、商品を保管している倉庫などにも防犯カメラを設置し、「目」を意識させる。
・更衣室などの出入口周辺にもカメラを設置し、出入りの様子を記録していることを意識させる。
投稿者: スタッフ (2011年11月29日 15:05)
閉店後のマクドナルドに不法侵入して不法調理 米アイオワ州
"米アイオワ州シーダーフォールズで、閉店後のマクドナルド店舗に侵入して自分用のハンバーガーを調理した学生(21)が警察に逮捕された。
地元テレビKWWLが報じた防犯カメラの映像には、店内に侵入してきたきちんとした身なりの若い男がグリルのスイッチを入れ、ミートパティを焼いてハンバーガーを作ったり、フライドポテトを揚げたりする一部始終が映っていた。やがて男はドリンクを手に窓から出て行ったが、現金には一切手をつけていなかった。
地元紙デモイン・レジスター電子版は、この映像が報じられた後、地元の芸術大学に通う学生が警察に出頭してきたと報じた。学生は不法侵入、器物損壊、窃盗の容疑で訴追される見通しという。"
【11月24日 AFPニュースより抜粋】
閉店後の店舗に入り込み、自分のためのハンバーガーセットを作って立ち去るという変わった事件です。
防犯カメラの様子が動画サイトにアップされているので見てみましたが、閉店後、ドライブスルーの受け取り窓と思われる小さな窓のガラスを割って店内に侵入、落ち着いた動きで作業を終えて窓から出ていく様子が鮮明に映っていました。
映像を見る限り、手際のよい動きをしているので普段からマクドナルドをよく利用しているか、もしかすると働いた経験があるのでしょう。
現地でのニュースタイトルが「Sneaky Real-Life 'Hamburglar'」となっていました。(Sneakyは卑劣な、こそこそするという意味)
気になったのがこの「Hamburglar(ハンバーグラー)」という単語。マクドナルドに行ったことのある方は、白黒の横縞服を着て黒いハットをかぶり、黒いマスクで目を覆ったキャラクターを見たことはないでしょうか。
残念ながら最近はあまり見かけなくなったように思いますが、あのキャラクターがハンバーグラーという名前なのです。Wikipediaによると、"名前の由来はHamburger(ハンバーガー)とBurglar(夜盗)を足してHamburglar。"
それで今回の事件で犯人がリアル・ハンバーグラーと呼ばれていたのか!と、理由が分かった朝でした。
話が脱線しちゃいましたが、今回のような事件、防犯カメラだけで犯行を防ぐことはできません。いざという時、映像を証拠として提出できるため欠かせないものではありますが、侵入された段階で賊を威嚇・撃退、必要なところへ自動通報が行く侵入警戒システムを追加することで、犯行をやめさせることができます。
投稿者: スタッフ (2011年11月25日 09:15)
自宅から現金1,000万円入り金庫盗まれる 茨城
"18日午後4時20分ごろ、水戸市内の女性(59)から「砂利置き場に耐火金庫が落ちている」と、近くの交番に通報があった。水戸署によると、現場に散乱していた定期預金証書から、市内の無職男性(70)のものと判明。金庫内の現金約1,000万円と貴金属など43点(計155万円相当)がなくなっていた。同署が多額窃盗事件として捜査している。
男性は妻と2人暮らしで、17日から夫婦で栃木県へ旅行に出掛けていたという。"
【毎日新聞 11月20日より抜粋】
家主が旅行中に空き巣が侵入、家にあった金庫が奪われてしまいました。
被害は現金だけでなく、別の場所に置いていた貴金属も根こそぎ奪われたようです。
また、金庫が見つかった砂利置き場には証書類も散乱していたようですから、大事な書類の紛失も予想されます。
それだけでなく、ガラスを割られて屋内に侵入とありますから、建物の破壊被害もまだ出てくるのではないでしょうか。
犯行手口を見てみますと、1階南側廊下の掃き出し窓が割られ、各部屋が荒らされていた。1階階段下の納戸にあった耐火金庫(高さ70センチ、横50センチ、重さ80キロ)や、2階のたんすの腕時計や指輪などの貴金属10点が盗まれていたということです。
侵入窃盗の発生場所で一番多いのが一戸建て住宅です。37.6%と全体の4割近くにまで達しています。
さらに、侵入手口で一番多いのがガラス破り。これは全体の41.5%を占めます。
そして侵入場所で一番多いのが窓。これは全体の60.9%を占めています。
「金庫に入っているから大丈夫」と思っていても、金庫ごと盗まれる事件が相次いでいます。
手元に現金を置いておきたい気持ちは分かりますが、まとまった金額は銀行に預けておく方が安心です。
銀行に預けておく際にも、通帳やキャッシュカードの盗難を考えて、何箇所か口座を分けて管理するのもひとつの方法です。
投稿者: スタッフ (2011年11月21日 15:07)
カラーボールが逮捕の決め手 コンビニ強盗逮捕 横浜
"伊勢佐木署は4日、強盗の疑いで、横浜市中区松影町4丁目、無職の男の容疑者(34)を逮捕した。
逮捕容疑は、同日午後5時10分ごろ、同区長者町1丁目のコンビニ「ローソン横浜宮前店」に押し入り、レジにいたアルバイト店員の少年(17)に刃物を突き付けて「金を出せ」と脅し、現金約6万円を奪った、としている。"
【11月5日 カナロコより抜粋】
カラーボールがきっかけで逮捕となった事件です。
報道によりますと、逃げる容疑者に向かって店長がカラーボールを投げ左足に命中。約2時間後に、捜査員が足にオレンジ色の塗料がついた男を発見、逮捕となりました。
カラーボールは手軽に使える防犯グッズですが、もしもの時にうまく投げられず、命中しない危険性もあります。
練習で本物を投げるわけにはいきませんが、日頃から投げる練習をしておく必要もあるのではないでしょうか。
また、カラーボールのほかにセンサー付きのネットランチャー「ネットガード」があります。
押ボタンやセンサーからの接点信号を受けることにより、ネットを発射・展開し、侵入者や不審者の体を絡めて、動きを抑制するものです。
その間に避難したり、管理者が到着するまでの時間確保ができるため、非常に有効な防犯対策といえます。
犯人は必ず下見をします。
その下見の際に「ここは防犯対策しているぞ」と威嚇しておけばターゲットから外れることとなります。犯罪を起させない環境作りが重要です。
投稿者: スタッフ (2011年11月17日 10:40)
侵入先が貧しすぎて説教した泥棒 中国
"江西省南昌市の同市公安局はこのほど、同市内の住宅地に窃盗目的で侵入した無職の男を逮捕した。男は侵入の事実を認める一方、窃盗の容疑を否認。侵入した家の貧しさに思わず「努力して稼がないとだめだぞ」などと家主を説教していたことを明らかにし、"身の潔白"を主張した。中国国際放送局などが報じた。
報道によると、男は今月7日午前1時ごろ、窃盗目的で同市内の一般住宅に侵入した。しかし、侵入先のあまり貧しさに"戦意"を喪失、窃盗を断念した。また、ほどなくして寝室にいた女性住民に対し、「お前の家も貧しいんだな。うちよりひどいよ」などと同情の言葉をかけたほか、「努力して稼がなければ、生活レベルなんて上がらない、ずっと貧乏のままだぞ」などと"説教"したという。男はその後、女性が携帯電話で密かに助けを依頼した同僚男性4人らによって取り押さえられ、「御用」となった。"
【サーチナ 11月11日配信より】
自分のことは棚に上げて、侵入先の住民に「努力して稼がないとずっと貧乏のままだぞ」などと説教をたれていた男が逮捕されました。
この男、貧しさから窃盗目的で被害者宅へ侵入しましたが、あまりの貧しさに盗みを断念。逆に住民へ「お前の家も貧しいんだなあ。うちよりひどいよ」と声をかけ、「努力して稼がねば生活レベルなんて上がらない。ずっと今のままだぞ」と説教したといいます。
堅気の仕事をせずに、盗みで生計を立てようとしている自分を棚に上げて説教とはちゃんちゃらおかしいや・・と思いますが、やはり悪いことは簡単にできないもの。あっさり逮捕されてしまいました。
今回のケースについては「侵入はしたが、盗めるものはなかった」と主張する男の意見も一理あるとして、警察は今後、男の不法侵入について調べを進める、との方針を示したそうです。
逮捕された男も、これからはお天道様に顔向けできるよう真っ当な仕事で生計を立てていってほしいものです。
投稿者: スタッフ (2011年11月14日 13:39)
振り込め詐欺、すでに被害額が昨年1年間を上回る
"ことしの振り込め詐欺の被害額が全国で100億円を超え、すでに去年1年間を上回ったことが分かりました。ATMで振り込む手口の対策が強化されるなか、犯行グループが被害者の自宅を訪れて現金を手渡しで受け取る手口が急増しているのが原因で、警察庁は一層の注意を呼びかけています。
警察庁によりますと、ことしに入って先月までの振り込め詐欺の被害は全国で5220件で、被害総額は106億円余りに上っています。これは、100億8,000万円余りだった去年1年間の被害額をすでに上回っており、警察庁はこのままのペースでいくと今年は130億円に上るおそれもあるとみています。手口では、犯行グループが親族を装って電話をかけたうえで被害者の自宅を訪れ、現金を手渡しで受け取るケースが急増しているということです。ATMで振り込みができる金額が制限されるなど金融機関での対策が強化されるなか、犯行グループが一度に多額の現金をだまし取れる手渡しの手口に変えてきているとみられ、一件当たりの被害額も平均およそ400万円と、振り込み型の2倍に増えています。警察庁は、こうした手口への一層の注意を呼びかけるとともに、取締りを強化することにしています。"
【NHKニュース 11月5日より抜粋】
昨日もブログで振り込み詐欺の被害についてお知らせしましたが、今年の振り込め詐欺の被害額が全国で100億円を超え、すでに昨年度を上回っていることが警察庁のまとめで分かりました。
現金の受け取り方法について、今までは振り込みや郵送などが主でしたが、金融機関の振り込め詐欺対策として現金100万を超える振り込みは窓口での扱いのみ(原則)とするなど、対策が強化されていることから言葉巧みに被害者を丸めこみ、自宅へ現金を受け取りに行くケースが急増しているようです。
確かに昨日お伝えした事件も、息子を名乗る人物の知り合いが被害者の自宅へ現れ、現金を受け取っています。
しかしこの受け取り役というのは非常に捕まるリスクが高いように思えます。
被害者が警察に連絡していれば、自宅へ現れた途端に現行犯逮捕ということもあり得ます。
むしろその可能性は高いといえるかもしれません。
そういったことを見越してか、先月のニュースではスポーツ紙に「日当18,000円以上」という破格の求人広告を掲載し、現金受け取り役を募集していたことがわかりました。
これは、実際被害者の家に現金を受け取りに現れた男が逮捕された後、警察の調べに対して
「広告を見て都内で男の面接を受けた後、この男に呼び出され『静岡に行って』と言われた。その後、『400万円を取ってきて』と携帯に電話があり、取りに行った」
と供述しており、広告に具体的な仕事の内容は書かれていなかったということです。
仕事の内容を知らずに請け負った男もまた、被害者といえるのではないでしょうか。
失業率の高いなかで、高額の求人があれば心動かされると思います。
でもこの事件のように、いい話には甘い罠が潜んでいると考えていいと思います。
知らぬうちに犯罪に巻き込まれてしまわぬよう、日頃から強い意志を持って負けないよう生活していきましょう。
投稿者: スタッフ (2011年11月 9日 09:40)
振り込め詐欺で1,200万円の被害 東京
"東村山署は5日、東村山市の無職男性(81)が、振り込め詐欺とみられる手口で1,200万円をだまし取られたと発表した。
同署によると、男性は4日朝、別居している次男(48)を名乗る男からの電話で「株で損をして会社の金を使い込んでしまった。1,200万円用意すればなんとかなる。田中という男に取りに行かせるから渡して」と頼まれ、定期預金を解約するなどして現金を用意。午後、取りに来た男に手渡したという。その後、次男本人からかかってきた電話で、だまされたことに気づいた。"
【毎日新聞 11月6日より抜粋】
かなり高額の詐欺被害です。
振り込め詐欺の被害が相次いだため、平成18年ごろから金融機関が振込み限度額を引き下げるなど警戒を強化しているため、限度額の100万円を下回る98万円を要求する事件もあるようです。
今回の事件はかなり高額ですから、銀行側に疑われるのを避けて直接お金を受け取りに現れたのでしょう。
振り込め詐欺の被害者は9割以上が60歳以上の高齢者という結果が出ています。
こういった状況に陥った場合、ひとりで慌てて判断をしてはいけません。
必ず第三者の家族や親類、もしくはお金の工面を頼んでいる本人に連絡をすることで、用件の真偽や冷静な判断をもらえます。
もしもかける相手がいなければ、警察にかけてもいいでしょう。
(警察の電話相談窓口は、全国共通で#9110です。)
また、今回の事件のように現金を受け取りに来るケースの場合、第三者に立ち会ってもらうことで、最後の砦として被害を防ぐことができるかもしれません。
とにかく、焦ってすぐに判断しないことが大切です。
【振り込め詐欺への対策】(※警察庁・振り込め詐欺対策ページを参照)
・家にいても留守番電話にしておく。
⇒本当に急用であれば用件を残すはずです。家族を名乗る電話であっても、折り返しかけ直すようにしましょう。
⇒留守番電話に声が残っていれば、万が一の際にも証拠として提出できます。
・見覚えのない番号、見知らぬ番号からの電話はすぐに取らない。
・家族を名乗る人物から「電話番号が変わった」との連絡があっても、変更前の電話番号へ一度かけ直してみる。
⇒電話番号の登録を変えさせ、家族からの電話だと信用させる手口も増加しているようです。この手口にだまされないよう特に注意しましょう。
そのほか、
・自分一人で悩まず必ず誰かに相談すること。
・「覚えられないから録音する」と相手に伝える。
などで相手をけん制することも有効だと思われます。
投稿者: スタッフ (2011年11月 8日 16:42)
映画が実際の強盗お手本に 「ザ・タウン」
"ベン・アフレックが主演・脚本・監督を務め、批評家たちからも絶賛された「ザ・タウン」。しかし、映画がヒットしたおかげで、知らぬ間に犯罪に加担していたことがわかった。
チャック・ホーガンの「強盗こそ、われらが宿命」を原作にした「ザ・タウン」では、強盗を生業とする男が主人公。それゆえ強盗シーンも登場する。そのシーンを参考に、実際に強盗に入ったというニューヨークの強盗団が捕まったのだ。
捕まった容疑者らは、「ザ・タウン」で主人公ダグ(ベン・アフレック)が、DNAの証拠を消すために漂白剤を巻くシーンを真似て、強盗を繰り返していたという。この漂白剤を使用した手口は、人気の米TVシリーズ「CSI:科学捜査班」などでも広く知られており、実際に殺人犯が証拠隠滅の参考にしたこともあるという。
リアルな犯罪手口や科学捜査が映画やドラマに真実味を与えることは確かだが、同時に犯罪者へ逃げ道を教えているとといった批判の声もあがっている。"
【11月2日 ハリウッドチャンネルより】
映画やドラマに出てくる犯行シーンは、迫力などの見栄えが第一で、「実際にこんな方法ではできないだろう」というシーンが多いように思います。
ただ、今回紹介されている「ザ・タウン」は、日本では2011年2月頃に公開された映画で、主演俳優が主演と脚本、監督を務めた作品としても話題になりました。
私は残念ながらまだ見る機会を得ていませんが、予告CMで見た、不気味なマスクを被った強盗シーンが強く印象に残っています。
記事にもあるように、リアルな犯罪手口が犯罪者にとってヒントになり得るという可能性は確かに否定できません。
逆に考えると、わたしたちのような犯罪を防ぐ・減らす側から見ても、「こういった方法もあるのか」という気づきにもなります。
その気づきを得るためにも普段からしっかりアンテナを張って情報を今回の事件から、普段からアンテナを張って情報を収集しておくことが大事だと再認識できました。
また、科学捜査班が主役のドラマは日本のみならず海外でも人気があるようです。
すでに色々な作品が作られ、日本でも見られていますよね。私もお気に入りのドラマがあって、時々レンタルして一気に見ています。
そのような犯罪を取り扱ったドラマや映画が面白いのは事実ですが、犯罪に悪用されてしまったからといって取りやめたりするようなことはやめてほしいと個人的には願っています。
投稿者: スタッフ (2011年11月 4日 11:45)
