今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
自動車盗難防止に新たな技術? ○○で生体認証
WIRED NEWSに、とても興味深い記事が発表されました。
12月26日の記事ですが、自動車盗難防止に「お尻で」生体認証:日本の技術というものです。
以下に記事を抜粋してみます。
"東京にある産業技術大学院大学の研究チームが、人それぞれで違うお尻の形を生体認証に利用して、盗難防止システムを開発した。
運転席に、0から256の尺度で圧力を測定するセンサー360基からなるシートを取り付ける。各センサーの測定データを計算して得られる3Dイメージ、いわばお尻の地形図を使って、個人認証を行うのだ。
運転席に座ると、まずシステムによってお尻の形が分析される。座席にあるのが持ち主のお尻ではない場合、その車は動かない。 "
【12月26日 WIREDNEWSより】
お尻の形で生体認証・・・これは思わぬ発想です。
生体認証といえばセキュリティに多く使用され、指紋や静脈、瞳の虹彩、網膜などが一般的なイメージではないでしょうか。
映画や海外ドラマでも、入室の際に手の平をかざしたり目を装置に近づけてスキャンしたり・・といったシーンが登場しますね。
少し調べてみると、それ以外にも声紋や耳の形、筆跡やまばたき・・・といった方法も確立されているようです。
最近では静脈認証と暗証番号を組み合わせたATMが増え、携帯電話やノートパソコンに指紋認証がついているものもあります。
また最近発売したスマートフォンには、本人の笑顔でないとロック解除できないという顔認証を取り入れたものもありました。
そして今回のお尻を使った生体認証は斬新であり、注目度も高いと思われます。
他の記事によれば、「研究チームは自動車メーカーと協力して、2~3年以内に信頼性の高い盗難防止システムを商用化したいと考えている」という事で、今後の動向が注目されます。
この方法が確立できれば、自動車だけなく盗難の多い自転車にも応用が効きそうですよね。
WIRED NEWS(元記事)の記者はアメリカの方のようですが、「例えばポケットに財布が入っていたり、ホリデーシーズン中に数kg太ったりした場合にどうなるのかは分からない」というコメントが最後に書かれていて、なるほどなあと納得してしまいました。
確かに太ると圧力も変わってくるでしょうし、どのくらい高い精度なのか気になります。
投稿者: スタッフ (2011年12月28日 10:06)
宝石店にトラックで侵入 被害、1億円相当か
" 23日午前2時15分ごろ、岡山県津山市川崎の宝石店「KANDA」本店の壁を何者かがクレーン付きトラックで破壊して侵入し、宝石や時計などの商品多数と金庫を盗んで逃げた。県警津山署は窃盗事件として捜査。同店によると、被害品は千点を超え、被害総額は1億円近くになるとみられる。
津山署によると、トラックは3.5トンで、バックで正面玄関横のガラス製の壁(厚さ約10センチ)に突入したとみられる。警備会社からの通報で、警察官が発生約5分後に現場に駆け付けたところ、既に逃走していた。トラックは22日以降に津山市内で盗まれたもので、店の駐車場に放置されていた。
本店と隣接し、店舗を展開する宝石小売業「菅田」本社の男性役員などによると、ショーケース17カ所が割られており、比較的高額の商品の大部分が盗まれていた。ケース下にある施錠された保管棚は無理やりこじ開けられ、レジの横の宝石や現金が入った重さ約100キロの金庫もなくなっていた。 "
【12月23日 日本経済新聞より抜粋】
宝石店はこの時期、クリスマスプレゼントを探す人でにぎわう頃でしょう。
お店側も恐らくハイシーズンのこの時期に、目玉商品や高額商品を仕入れていたのではないでしょうか。
被害総額は約1億円に上るとのことで、非常に高額な窃盗事件です。
犯人は「クレーン付きのトラックで壁を破壊して店舗に侵入、多数の商品と金庫を盗んだ」とありますから、一人の犯行ではなく複数人の犯行であることが分かります。
また、発生から約5分後に警察官が駆け付けたにも関わらず、すでに逃げた後だったということからも、手慣れたプロの犯行ではないかと推察されます。
こういったプロの犯行を防ぐのに、防犯カメラだけでは対抗できません。
侵入を検知して霧を噴射するフォグガ―ドで、犯行を継続させないようにすることができます。
また、宝石店などは外からでも商品を見せることができるようショーウィンドウを採用している店舗がほとんどでしょう。
通常のガラスは確かにもろく、簡単に破壊されてしまいます。
費用はかかりますが、防犯ガラスにすることで破壊されての侵入をかなり防ぐことができるようになります。
投稿者: スタッフ (2011年12月26日 09:10)
パリ近郊で連続強盗 ターゲットはクロワッサン?
"フランス・パリ近郊で、パン屋を狙った強盗事件が相次ぎ、警察は20日、犯人とみられる40代の男の行方を追っていることを明らかにした。
最初の事件が起きたのは9日。以来、これまでにパリ西方のパン屋5軒が襲われた。いずれも同じ手口で、客を装った男が、パンを注文するふりをして店員に銃を突きつける。だが金は取らずに、クロワッサンなどパンだけを奪って逃走するというものだ。
これまでの事件で、けが人は1人も出ておらず、1軒あたりの被害額もわずか8ユーロ(約820円)から20ユーロ(約2050円)程度だという。 "
【12月21日 AFPニュースより】
不思議な事件がパリで相次いでいるようです。
犯人はお金ではなく、パンが欲しい。ということは食べるものに困っての犯行なのでしょう。
それでも金目のものを奪わずにパンを奪うということは、よほどお腹が空いていたのか、はたまたパンを転売するつもりなのか。
どちらにしてもターゲットとなっているパン屋さんは、きっとおいしいと評判のパン屋さんに違いありません。
日本で起こるような事件ではないと思いますが、それでも日本では強盗事件が日々発生していますから注意が必要です。
参考までに、強盗未遂となった事件での店員の対応事例をいくつかご紹介します。
「大声を上げて近隣に犯罪発生を知らせた」
「店員相互が冷静に対応し連携プレーで犯人を検挙した」
「複数の勤務員を配置し店員らが大声で騒いだ」
「非常ベルを鳴らした」
「店員が犯行直後に警備会社に通報した」
「店員が店内に入ってきた犯人に対し先制的に声をかけた」
投稿者: スタッフ (2011年12月24日 10:25)
自動車盗、関東・東海で急増
"全国の警察本部が今年1~11月に認知した自動車窃盗事件は、昨年同期比4.4%増の2万2906件だったことが15日、警察庁のまとめで分かった。関東や東海地方でトヨタの「ハイエース」など特定の車種が狙われる被害が急増。7割以上は鍵が掛かった状態で盗まれており、同庁は「外国人が関与するプロの窃盗団の犯行」とみて警戒を強めている。
被害の急増が目立つのは、愛知(41.9%増の4668件)、東京(38.8%増の798件)、栃木(38.6%増の829件)、岐阜(35.3%増の671件)、埼玉(16.6%増の1584件)など。ハイエースのほか、国外で需要が高いトヨタの「ランドクルーザー」、高級車「セルシオ」などが集中的に狙われているという。
外国人が関与する山間部の中古車解体作業所「ヤード」に持ち込み、解体した上で海外に輸出するなどしているとみられる。 "
【12月16日 時事通信社より】
過去にも何度か自動車盗難の一団が一斉に検挙されるというニュースがありました。
ハイエースや4駆の車は人気があるため狙われやすい車種です。
盗んできた車は、「ヤード」と呼ばれる解体作業所へ持ち込まれ、そこでバラされたり車体番号を削られたりなどして、転売されていくとのことです。
このヤードと呼ばれる施設にも、過去、複数個所の施設へ一斉捜索が入り、多くの外国人犯罪者が検挙されています。
ただ、過去のブログにも紹介されていますが、ヤードをおく山というのは格安で土地を借りられるようです。
そのため、一斉捜索でヤードが壊滅しても雨後のたけのこよろしく次々に新しいヤードができていく・・・という現状もあるようです。
これを食い止めるためには警察の手による一斉捜索を定期的に行うことも必要でしょうが、車を所持するわたしたちも何らかの対策を打たねばなりません。
自動車盗難の被害に遭った場所(平成22年度)
投稿者: スタッフ (2011年12月20日 09:43)
火災の多いこの時期 対策はバッチリですか?
12月ももうすぐ半ばとなり、いよいよ年の瀬の慌ただしさを感じる頃となってきました。
この時期は空気が乾燥し風邪やインフルエンザが流行ります。
それ以外にも件数の増加するものがあるのですが、お分かりでしょうか。
空気が乾燥し、寒さが本格的になるこの時期から、火災件数が増加してきます。
消防庁の発表している「平成22年における火災の状況」から少し抜粋してみると、下記のような結果が出ています。
【平成22年(1~12月)火災状況】
・総出火件数・・・46,620件(昨年より8.9%減少)
・出火原因トップ3・・・1位:放火(5,612件・全体の12.0%)/2位:こんろ(4,693件・10.1%) 3位:たばこ(4,475件・9.6%)
これは、おおよそ1日あたり128件、11分に1件の火災が発生したことになるそうです。
そう考えると昨年に比べて減少したとはいえ、火災の危険は非常に身近なところにあるのだと感じられます。
また、月別の出火件数を見ると、1月が1,038件(全体の10.9%)、11月が869件9.1%)、12月が871件(9.1%)となっています。
やはり空気の乾燥する時期から件数が増加していることが分かります。
なかでも興味深かったのが曜日別の出火件数です。
一番多かったのが何と日曜日で1,589件(全体の16.6%)でした。次いで土曜日が1,383件(14.5%)となっており、月曜~金曜日までは平均1,252件でほぼ横ばいの件数でした。
主な火災対策としては下記のような対策が挙げられます。
・建物の周りに燃えそうなものを置かない(雑誌や新聞、段ボールは特に注意が必要です)
・ゴミ収集日を守る(前日夜に出されたゴミに放火されたケースもあります)
・灰皿に吸い殻をためておかない(引火する可能性があります)
・コンセントにホコリがたまって引火することもある(トラッキング現象)ので、気づいたら掃除をする
・ろうそくや線香に火をつけたらなるべく離れないようにする(電球式のろうそくに変えるのもひとつの方法です)
火災を防ぐには初期消火が大切です。
火種や放火で上がった小さな炎も検知する炎センサーで火災から大切な人や資産を守りましょう。
投稿者: スタッフ (2011年12月12日 16:22)
年末年始は逆ナンパにご注意?
暦は師走を迎え、あちこちで忘年会の声が上がっている年末、いかがお過ごしでしょうか。
すでに何度目かの忘年会に参加されている方もいらっしゃることでしょう。
ところで先日、こんな事件が発生したのはご存知でしょうか。
特に男性諸氏はご注意を!
「路上で声を掛けた男性を昏睡(こんすい)状態にして退職金など約1,650万円を引き出したとして、警視庁組織犯罪対策2課は11月24日、中国籍の2人の女を昏睡強盗容疑などで逮捕した。
逮捕容疑は、4月22日未明、東京都中央区銀座の路上で、大手新聞社の社員に声を掛けて新宿区のカラオケ店などに連れて行き、酒や睡眠導入剤で意識をもうろうとさせ、男性からキャッシュカードの暗証番号を聞き出して複数のATM(現金自動受払機)から計約1,650万円を引き出したとしている。」
【毎日新聞 11月24日より抜粋】
以前と比べて睡眠導入剤も手に入りやすくなり、同時に犯罪に悪用されるケースも増えているようです。
過去に起こった事件でも、
・保険金目当てで婚約者の男性を自殺に見せかけて殺害。被害者からは睡眠導入剤が検出。
・女性を襲う目的で、睡眠薬や睡眠導入剤を入れた飲み物を飲ませ、意識のなくなったところで強姦する。
といったものがありました。
そのほか海外でも睡眠薬を飲まされて意識を失い、身ぐるみはがされて山中に置き去り・・・といった事件も発生しているようです。
この事件の被害者は、送別会が終わって歩いているところを「もう1件飲みに行きませんか」と女性に声をかけられ、つい飲みに行ってしまったようです。
別の報道によると、男性が意識を失ってから解放されるまで実に2日も経っています。
その間ずっと酒を飲ませ続けるわけにもいかないでしょうから、恐らく水などにも睡眠導入剤を溶かして飲ませていたのでしょう。
幸いな事に、この男性に副作用があるとの報道は出ていないようですが、薬物の過剰摂取で副作用が発生し、最悪、死に至ってしまうケースも過去には発生しているようです。
飲んで気の大きくなっているところへ異性からのお誘い。
気分もいいですし、飲みに行きたくもなるでしょう。
魅惑的ではありますが、万が一のことを考えて断るのが無難です。
万が一、断れない状況になってしまった場合、相手の指定する店ではなく、自分の馴染みの店に行くなどして、「初めて飲む相手」「もしも自分の様子がおかしくなったら助けてほしい」などと話して気にかけてもらうという方法もあります(かなり使いにくい手段の気もしますが・・・)。
投稿者: スタッフ (2011年12月 8日 10:24)
関西3府県で相次ぐ消防ホース部品盗難 どう防ぐ?
"奈良、京都、三重3府県の山間部を中心に、消防ホースの真ちゅう製筒先などが盗まれる被害が相次いでいる。警察や自治体などによると、被害は少なくとも19市町村・約480カ所で確認され、盗まれた筒先などは計700点以上に上る。奈良県警などは、真ちゅうの転売が目的とみて、窃盗容疑で捜査している。火災が発生しやすい師走を迎え、住民から「人の命にかかわる犯罪」と怒りの声が上がっている。
地域の消防団などが管理するホースが被害に遭っている。奈良県北東部の山添村では昨年末から今春、約100カ所で、筒先やスタンドパイプ(消火栓とホースをつなぐ部品)など約200点が盗まれた。全30地区のうち24地区で被害があり、1週間に2度の地域もあった。
筒先がないとホースとして使えないため、村は器具の維持補修費の7割を補助する規定を盗難の被害回復にも特例として適用したが、安価なアルミ製に替えても計約200万円かかった。村担当者は「初期消火ができず、救えるはずの命が救えなくなる」と憤る。
被害は国道沿いを中心に広がり、奈良県では他に12市町村で被害があった。京都府南部で約100点、奈良県に接する三重県松阪市でも9月に約60点が盗まれたという。
ホースを収納する格納箱は緊急時に対応できるよう無施錠で、同様の被害は全国でも起きている。被害が相次いだ滋賀県甲賀市は11月、補正予算で器具購入などの緊急対策費を計上。千葉県富津市では11月、消防ホースの先端を盗んだとして、水道設備業の男が窃盗容疑で逮捕された。消防ホース以外にもエアコン室外機、銅線、側溝のふたなどの金属盗が各地で相次いでいる。"
【毎日新聞 12月4日より抜粋】
記事を見ると、奈良・京都・三重の山間部で国道沿いを中心に被害が出ているようです。
恐らく、同一犯が移動しながら犯行を続けているのでしょう。
国道を移動しながらの犯行であれば、近隣の県や府に逃げ込むことができ、追跡も困難です。
また、消防ホースは緊急時に備えて保管場所にカギがないところがほとんどでしょう。
一刻も早く鎮火をしなければならない状況でカギがかかっていては、消火活動に多大な影響を及ぼしかねないのでこれはやむを得ない判断かと思います。
しかし、ホースから部品が盗まれてしまえば、有事の際に消火ホースが使えなくなってしまうという事でもあります。
この部分を金属以外のもので代用できればいいのですが、実際のところはどうなのでしょうか。
金属盗難は数年前より断続的に発生しており、ほとんどが換金目的の犯行です。
今回のような消防ホースが盗まれないよう防犯カメラを設置する・・・ということになると、かなり高額の費用がかかってくるためほとんどの自治体で対策を取るのは難しいことと思います。
カメラ以外の対策としては、マグネットスイッチ送信機(分離型)(一体型)を保管箱に設置し、誰かがそれを開けた際に信号を発信、離れた事務所や自宅で警報を鳴らして知らせる、というシンプルな方法があります。
そのほか、自主機械警備システムNEXTに組み込めば、異常があった際にはメールと音声で自動通報してくれます。
◆システムイメージ参考:侵入警戒自動通報システム
投稿者: スタッフ (2011年12月 5日 13:22)
商業ビルから高級腕時計約4千万円相当盗難 有効な対策は?
"30日午後11時20分ごろ、大阪市北区梅田の商業ビル「ハービスプラザエント」1階の高級腕時計店「オメガブティック大阪」の警報システムが作動し、駆けつけた警備員が110番した。店の入り口のガラス戸の鍵が壊され、鍵がこじ開けられたショーケースから、腕時計66点と指輪数点(被害総額計約3千万~4千万円相当)が盗まれており、大阪府警曽根崎署が窃盗容疑で捜査している。
同署によると、通報の直前、店内の防犯カメラに白いマスクを着用した2人組が映っていた。その数分前にはビル1階入り口の防犯カメラに、この2人を含む3人組が白い車で乗り付け、ビル内に入る様子が映っていた。"
【12月1日 msn産経ニュースより抜粋】
商業ビルの1階にあった時計店を狙った事件です。
この1階フロアには、他にもティファニーやブルガリ、スワロフスキーといった宝石店も入っています。
そのなかでオメガだけを狙ったということは、以前お店に来たことがあるか、時計が欲しかったかなのかもしれません。
時計や宝石などの宝飾品は、換金額は高いでしょうが一気に売りさばくというのは難しいイメージがあります。
高級品を大量に換金すれば、絶対に店側に怪しまれてしまいます。
それでもこういった事件が起こるということは恐らく、盗品を専門に扱う闇ルートがあるのでしょう。
クリスマスシーズンを迎え、特に宝飾品はこれからが一番の売れ時です。
書き入れ時のその時期を、犯罪者も狙っているのです。
大切な商品を奪われないようにするにはどうしたらいいのか?
それは犯罪者を「ここはしっかり防犯対策されてるからやめとこ・・・」という気にさせることです。
今回の事件では午後8時に閉店し、午後11時頃に店長が店を施錠したとのことですが、ビルの入口が11時半まで自由に出入りできる状態だったようです。
恐らく犯人グループはそのことを知っていて犯行に及んだのではないでしょうか。
主な対策として、
・下見の時に、「防犯対策が採られている店である」ことをPRする
・犯行を継続させないための威嚇撃退方法を併用する
・威嚇用ベル、サイレンなどその場で音が鳴り響く威嚇用商品を付加する
等が挙げられます。
投稿者: スタッフ (2011年12月 1日 13:45)