今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
スマートフォンの紛失・盗難被害 アメリカだけで300億ドル
Lookoutの提供するiOS及びAndroidアプリは、スマートフォンが紛失や盗難にあったときに地図上でその位置を表示することができ、同社ではこのアプリが使用されたデータから紛失や盗難の状況を統計データにまとめました。
地域別のデータも発表され、紛失、盗難が多い都市の多くは犯罪発生件数の多い都市であることがわかりました。
<RBB TODAY 3月25日(日) 8時15分配信より>
スマートフォンの普及が世界的に進む中、その紛失、盗難被害にも注目が集まっています。
アメリカだけで300億ドルという被害額は相当な金額だと思いますが、金額的な損害だけでなく、スマートフォンの中に入っている数々の情報も失われた、盗まれたということにもなりますから、金額以上の被害とも考えられます。
スマートフォンの利用方法は人それぞれです。
電話・メール機能しか使わない人もいれば、パソコンとして使い、色々なデータを保存、やりとりを行う人もいます。
900万台分のパソコンが盗まれたとなれば大きなニュースとなりますが、スマートフォンということで、携帯電話という印象が強い為、盗難より紛失の方がクローズアップされている感じがあります。
紛失したスマートフォン、盗まれたスマートフォンが悪用され、二次的な被害を被ったとなると、また話は変わってくるかもしれません。
普及した物、売れた物というのは、つまり欲しい人が多い、需要があるということです。
そういったものは犯罪者が目をつけやすくなります。
それを大量に盗めば大きな利益を得ることができると考えるからです。
いかに大量に、かつ効率的に盗むことができるかという手口、手段を考えます。
それが実際の犯罪に変わっていくのです。
今、何が人気があって、泥棒から狙われるかというのは常に変わっていきます。
犯罪情勢や犯罪統計、日々のニュースなどに注意しながら、防犯意識を持ち続けることが大切です。
いつ、あなたの会社や家が狙われる、狙われやすいという状況に変わるかもしれないからです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年3月27日 11:56)
美術館から刀盗む 防犯カメラ映像より元大学教授逮捕
元大学教授が窃盗です。
岡山県の田中美術館から展示品の模造刀を盗んだとして、広島県の福山大学の元教授の男(65)が逮捕されました。
男は2月19日、展示されていた騎馬像から長さ1メートルほどの模造刀を抜き取った疑いが持たれています。
男は美術館の防犯カメラに映っていて、警察が情報提供を呼びかけていたところ、25日に出頭し逮捕されました。
警察の調べに対し「台座に上り刀を抜き取って、服に隠し持ち出した」と容疑を認めているということです。
<TBS系(JNN)3月26日(月)13時38分配信より>
美術館というのは大抵厳しい警備体制が敷かれています。
防犯カメラ、防犯センサーがそれぞれ複数台設置されており、さらに警備員が複数名常駐し、巡回しているのも珍しくありません。
そのような状況下において、美術品類を盗みだすのは至難の業です。
玉砕覚悟で盗み出すことはできても、防犯カメラの映像が基で、自らの犯行が発覚し、最終的には逮捕されるリスクが多いにあります。
普通の店舗や事務所であれば、防犯カメラだけで防犯対策としては充分かもしれませんが、美術館となると話は違ってきます。
今回盗まれた模造刀の金額的な価値は明らかになっておりませんが、例えば高価な絵画ですと、数千万円、数億円の価値があるものもあります。
そういった物を置いている場合は、一般的な防犯対策+アルファの対策が必須です。
犯罪者側も防犯センサー+防犯カメラ+警備員ぐらいの防犯体制は想定の範囲内ですから、それ以上の対策が求められます。
犯罪者から見れば、数千万円という一獲千金の獲物がいる訳ですから、相応の危険性は承知の上での犯行です。綿密に計画を立て、実行するはずです。
今回逮捕された男は、どちらかというと衝動的な無計画な犯行と言えます。
プロ(玄人)というよりも素人の犯行ですから、防犯カメラの映像が基であっさりと逮捕されています。このような犯行ばかりであれば、対策を行う側も楽なのですが、現実にはそうではありません。
上記のような防犯対策に加えて、例えば侵入者の視界を遮断し、これ以上の犯行を継続させないフォグガードのような特殊な対策が効果を発揮します。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年3月26日 16:31)
5年連続自動車盗難ワースト1位はあの車
投稿者: スタッフ (2012年3月24日 14:54)
雑貨店より脱法ドラッグ入りのお香を奪って送検
同課によると、21歳の男は容疑を否認、24歳の男は「車の運転役をした」と認めている。お香は基地内で使用が禁止されているといい、同課は脱法ハーブとみて成分鑑定する。
送検容疑は先月9日午後8時25分ごろ、同市福生の雑貨店に押し入り、閉店準備をしていた男性店主(35)をレンチで殴るなどして2週間のけがをさせ、お香70袋(25万円相当)を奪った疑い。"
【時事通信 3月16日より】
強盗事件は別の犯罪が契機となっていました。
奪われたお香には、幻覚・興奮作用のあるハーブが含まれていたとのことで、ドラッグほしさで犯行に及んだことが供述から分かっています。
以前もこのブログで紹介したことがありますが、「ゲートウェイ犯罪」という言葉があります。
これは、万引きや自転車盗などの軽微な犯罪を差し、犯行が見逃された場合、行為者の「これは悪いことだ」という意識が低下し、より重大な犯罪へと手を染める契機になるとされています。
重大な犯罪の入口(ゲートウェイ)となる恐れがある、ということからきているようです。
今回の事件もこの行為にあてはまるのではないでしょうか。
ドラッグを使用し、常用者となり、最初は購入していたと供述しているようですが、金がなくなってついには強盗事件を起こしてしまう・・・という流れは、まさに犯罪のゲートウェイ(入口)をくぐってしまった感があります。
これ以上進行する前に罪が明らかとなり、本人にとってもいい結果となってほしいものです。
また、今回は防犯カメラの映像が証拠となって犯人にたどり着くことができました。
防犯カメラはもちろん、
「侵入された後」より「侵入されないため」の
一歩進んだ防犯システムを導入し、犯罪者に狙われない環境を整えていくことも大切です。
投稿者: スタッフ (2012年3月19日 11:04)
重要文化財の仏像盗まれる 目的は? 高知
"13日午前10時半ごろ、高知県香南市香我美町山北の恵日寺で、本堂に安置されている仏像7体のうち、国の重要文化財「木造大日如来座像(金剛界)」を含む4体がなくなったと、住職から110番があった。勝手口の鍵が壊されていることから、県警香南署は窃盗事件とみて捜査している。
同署によると、住職は通いで、13日朝、同寺に着いた後、盗難に気付いた。12日午後2時ごろ、退出した際には異常はなかったという。警報装置などは付けていなかった。
大日如来像は平安後期の作とされ、如来が両手を結んで右足を上にして座した姿が彫られている。ヒノキの寄せ木造りで、高さ約54センチ。1911年に国の重文に指定された。"
【時事通信 3月13日より抜粋】
お寺から重要文化財の仏像が盗まれました。
仏像は海外での人気も高く、時として盗みのターゲットにされてしまいます。
転売目的での犯行がほとんどかと思いますが、なかには自らの信仰のために仏像を盗み出して自宅にコレクションしていた・・・というケースも。そのほかにもさまざまな仏像盗難事件が発生していました。
費用の面がネックとなって導入できないというところもあるでしょうが、奪われてしまったものを取り戻すのは非常に難しいことです。
信仰の対象であり、心の拠りどころでもある仏像が盗まれるというのはあってはならないことですが、盗んだ方にも罰がくだって一日も早く逮捕されてほしいものです。
投稿者: スタッフ (2012年3月14日 09:30)
病室狙った窃盗犯を追送致 その手口とは
追送検容疑は、05年3月から11年9月にかけて、東京都千代田区の総合病院など1都3県の233カ所の病室で、入院患者の無職男性(72)らの現金計約893万円と財布など約1010点(時価計約125万円相当)を盗んだとしている。
同課によると、昨年9月に逮捕されたM容疑者は、捕まらないために病院を出たら駅までダッシュで逃げ、公園で走り込みのトレーニングを積んでいたと供述しているという。"
【毎日新聞 3月10日より抜粋】
見舞客を装って病院に入り込み、入院患者の金品を盗んでいた男の公判が始まっています。
驚くべきは供述した件数で、本人の認識では
「05年から二百数十カ所の病院で1000件以上やった」ということです。
病院は入院患者への面接時間帯が定められてはいますが、基本的に自由に出入りができる環境にあります。
出入りするのは通院や入院患者だけでなく、見舞客や業者など多くの人が出入りしており、一人ひとりにチェックを行うのは至難の業です。
部屋が個室でも相部屋でも、プライバシーを損なわないようにかけられたカーテンがうまく隠れみのとなり、検査やリハビリ、入浴や小用など少し部屋を離れた隙に、貴重品や金品を奪われてしまう、という被害が相次いだのが今回の事件でした。
これは貴重品入れなどしっかり活用することで、被害は多少減らす事ができると思います。
そして狙われるのは入院患者の金品だけではありません。
病院が保管している薬品やパソコンなど、盗まれた後に別の事件で使われてしまいそうなものもターゲットにされているのです。
仮に薬品が盗まれてしまうと、それをどこかに転売や別の犯罪に悪用するという可能性が高く、また盗まれたことで病院の名前が報道されれば、信用もなくなってしまいかねません。
パソコンを盗まれた際にも同様のことがいえます。
薬品やパソコンなど貴重品を置いている部屋には入室者の制限を行うなど入退室管理を見直すことが大切です。
ところでこの男、盗んだ金は生活費に充てていたとのことで、捕まらないために公園で走り込みのトレーニングを行っていたとのことですから呆れる話です。
そんな努力ができるならちゃんとした仕事について真面目に働くこともできるでしょうに・・・
投稿者: スタッフ (2012年3月12日 13:18)
すしチェーン店に強盗、去年から6件相次ぐ 千葉
1月には、この店の近くの「小僧寿し」宮野木店で男に現金80万円が奪われる事件があるなど、千葉県内では去年11月以降、小僧寿しのチェーン店で強盗事件が6件相次いで発生しており、警察は関連を調べている。"
【日本テレビ系(NNN) 3月8日より抜粋】
千葉県内では、去年11月から同じすしチェーン店で強盗事件が6件相次いで発生しているということです。
この事件と同様に、牛丼チェーン店がターゲットにされる強盗事件が多発し、昨年大きな話題となっていたことは記憶に新しいのではないでしょうか。
また、業種は違いますが、過去には同じ賃貸マンションチェーンばかりを狙った空き巣も発生し、これも注目を集めていました。
過去の事件も合わせて検証すると、チェーン店は一度目をつけられると続けて被害に遭いやすいということが浮き彫りになってきます。
これは、過去に逮捕された犯人の供述でもありましたが、「チェーン店は間取りが同じで入りやすい」ということが大きな要因のひとつとなっているようです。
また、店舗の従業員シフト体制なども要因のひとつになっており、現に夜間の店員が一人のチェーン店は狙われやすい傾向にあります。
店舗だけでなく、マンションも間取りがほぼ同じため侵入経路も把握しやすいことから、マンションが狙われた場合は1部屋だけでなく、近隣の部屋がほぼ空き巣被害に遭う、という事件も過去には発生していました。
狙われない為には防犯対策が必要ですが、お金をかける対策以前に、マンションやアパートなどは玄関・窓などの侵入口となりそうな場所の施錠をしっかり行っておくこと。特に4階以上の高層階では無施錠の箇所から侵入されるというケースが一番多い被害手口となっているので、油断は禁物です。
チェーン店の場合は、シフトを見直し従業員の少ない時間帯をなくすことや、防犯訓練などを実施することで、有事の際にどう対処したらいいのかをあらかじめ確認しておくことが大切です。
投稿者: スタッフ (2012年3月 8日 11:42)
Security Show2012に出展しています
日本最大級のセキュリティ・安全管理総合展であるSECURITY SHOW2012が、3月6(火)から9(金)まで、東京ビッグサイト東3ホールにて開催されています。
今年も弊社(セキュリティハウス・センター)は『SS3105』のブースにて、最新のセキュリティ機器、防犯システムを展示しております。
「防犯システムってどんなものがあるのだろう?」
「最近、セキュリティ機器の問い合わせが多いなあ、販売するのはどんな感じなんだろう」
など、防犯システム導入を検討されている個人のお客様から、新事業としてセキュリティ機器の取り扱いを検討されている会社様まで、興味を持たれた方、皆様をお待ちしております。
説明員も多数おりますので、お気軽にご質問下さい。
開場時間は10時~17時までとなっております。(最終日のみ16時30分で終了となりますのでご注意下さい)
お時間のある方は、ぜひ会場まで足をお運び下さい。
投稿者: スタッフ (2012年3月 7日 09:31)
押し入り強盗に温情 現金を渡す 愛媛
新居浜署によると、言葉を交わすうちに男が金に困っていると知ったAさんは、親族の女性に電話して現金約20万円を持ってこさせ、男はその金を持って逃げたという。同署は、強盗容疑の可能性があるとして捜査している。
同署によると、男が押し入った後、Aさんは男と会話して事情を聴き、「お金が手元にないから、電話してみましょうわい」と、近くに住む親族女性に電話。押し入ってから約50分後、女性が持ってきた現金20万円を、明子さんが事務所前にあった自転車の前かごに入れた。すると、隠れていた男がかごの中から現金を奪って走って逃げたという。"
【毎日新聞 3月1日より抜粋】
胸のあたたかくなるような・・・という話ではありませんが、愛媛で起こった事件です。
押し入り強盗の男と話していたおばあちゃんが、男がお金に困っていることを知り、わざわざ近所の親族にお金を届けさせて男に渡したということです。
まだ現役で事務の仕事をされているとのことですから、きっとしっかりしてらっしゃる方でしょう。
強盗犯に落ち着いて対処され、そのうえで現金を渡しているようなので、目に見えて分かるほど 男が困窮していたかもしれません。
今回はケガもなく何よりですが、押し入り強盗は在室者や在宅者と鉢合わせをすると、居直り犯に変わる恐れがあります。
強盗や盗み目的で侵入してくるということは何かしらの武器を所持している可能性が高く、金品被害だけではなく、危害を加えられてしまう可能性も否定できません。
侵入強盗対策として、
・夜間はもちろんのこと、昼間、在宅中でもしっかり鍵をかけ、厳重に戸締りをする
⇒ 簡単に侵入者を家の中に入れないことがまず大事です
・「在宅警備」のできるホームセキュリティを導入する。
⇒部分警戒、部分解除ができるホームセキュリティなら、家族が在宅時でも侵入者を検知し、知らせます。
・在宅中の来訪者を確認する
⇒ インターホン越しの対応、その後ドアを開ける際もドアスコープで確認しましょう。
宅配業者を装った上がり込み強盗も発生しています。
どこの配達業者なのか(制服等もチェック)、誰から送られてきた荷物なのかを確認してからドアを開けるようにしましょう。
万が一、侵入者に捕まってしまった場合は、相手を刺激せずにできるだけ金品の要求に応じましょう。
最も大切なのはあなたと家族の命です。
投稿者: スタッフ (2012年3月 6日 11:15)
小6と19歳が盗難車でひったくり 余罪も?
少年の逮捕容疑は、3月1日午前11時20分ごろ、同県秦野市柳町の路上で、歩いていた同市の非常勤講師の女性(64)の後方からライトバンで近づき、現金2万5500円などが入った手提げバッグをひったくった疑い。"
【時事通信 3月2日より抜粋】
何とも言い難い事件です。
19歳の少年が盗難車を運転、助手席に座る12歳の男児が窓から手を出してバッグをひったくるという手口だったようです。
それだけではなく、ひったくりを行う前に車を盗むという犯罪も犯しています。
少年はもちろん、男児の将来も心配です。
また、年の離れたこの2人が日頃の遊び仲間であったことにも驚かされます。
特に学生時代は、学校での関係が日常の大きなウェイトを占めているのがほとんどではないかと思います。
ひったくりは被害者の約9割が女性との統計が出ています。
被害に遭う場所はやはり道路上が一番多く、95%にものぼります。
手口はさまざまで、車やオートバイ、自転車等で近づいてひったくるという手口が多くを占めているようです。
また、狙われやすい状況というものもあり、
- かばんを車路側に持って歩く状況。
- 歩きながら携帯電話でメールや通話をして、周囲を警戒していない状況。
- 自転車のカゴにバックを入れ、ひったくり防止ネットなどを使用せずに走行している状況。
- コンビニエンスストアのATMから現金を引き出して、周囲を警戒していないで店を出る状況。
などが挙げられます。
もしも被害に遭ってしまった時、とっさの事で声を上げられない事もあるでしょう。
そのような時のためにも防犯ブザーなどを所持しておき、周囲に異常を知らせる事も大切です。
投稿者: スタッフ (2012年3月 2日 10:42)