今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
京都 ネットカフェのトイレで財布盗まれる
インターネットカフェで財布を盗んだとして、中京署は30日、窃盗の疑いで、自称大阪市中央区千日前の無職の男(50)を逮捕しました。
同署によると「その場にあったのでついやってしまった」と容疑を認めています。
逮捕容疑は同日午前4時半ごろ、京都市中京区のインターネットカフェで、男性会社員(35)がトイレに置き忘れた現金約1万7千円入りの財布を盗んだとしています。
<産経新聞8月31日(金)7時55分配信より>
インターネットカフェは犯罪が発生する可能性が高いと言われています。
窃盗・暴行・わいせつ・不正な取引(薬物)など、他人に関与しない場所柄、身分を明らかにしなくてもよい、暗闇に乗じてなど、の理由により犯行が行われる可能性があります。
店員が1人1人監視する訳にはいきません。
インターネットを楽しむ人、音楽を楽しむ人、読書を楽しむ人、仮眠をとる人など利用目的は様々ですが、皆1人で楽な気持ちになりたい、気を使いたくないというのは共通しているでしょう。
あまり重々しい警備、警戒体制だと、逆に利用しにくいという人もいるでしょう。
あまり目立たないけれども、しっかりと監視してくれる、防犯カメラによる監視・身守りが最適ではないでしょうか。
ただ、必ず死角が生じますので複数台のカメラが必要ですし、照明があたらないところや暗いところもしっかりと映せる機能を持ったカメラでないと、充分な効果を発揮することができません。
防犯カメラの設置は、カメラの機能、設置場所、取付の角度、映像の記録・保管・管理など様々な点を考えて上での設置が必要となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年8月31日 12:00)
大阪 電動工具目当ての車上狙い急増
大阪府内で今年上半期(1~6月)、工事用のトラックなどから工具類ばかりを盗む車上狙いが多発し、昨年同期と比べて6割も増加していることが16日、大阪府警への取材で分かりました。
この結果、車上狙い全体の数を押し上げ、全国ワーストワンを独走する状態に陥っているという。
府警幹部は「東日本大震災の復興工事で、電動工具を中心に需要が高まっているうえ、車内に無造作に置かれているため、盗みやすいのが増加の背景にあるようだ」と分析しています。
上半期の府内の犯罪情勢によると、ひったくりや自転車盗などの街頭犯罪が、前年同期比で減少する中、車上狙いは7460件で8・1%増加。
平成23年にワーストワンだった愛知に1900件の差をつけてワーストワンとなっています。
中でも、工事用車両に積まれている電動ドリルや電動カンナなどの工具類を狙った犯行が、前年同期比で約60%も多い約1900件に上り、車上狙い全体の4分の1を占めています。
建設労働者が多く集まる大阪市西成区を管轄する大阪府警西成署によると、昨年末ごろから被害が目立つようになったという。
上半期の車上狙いは約100件と減少したものの、工具狙いが占める割合は、昨年の約15%から40%と大幅にアップ。
被害額は数万円程度が中心ですが、数十万円に上るケースもあります。
捜査関係者によると、西成区内の露店では、電動工具類が中古市場価格の半値以下で売られていることもあるといい、府警は、盗品が含まれている可能性もあるとみて、露店に対する取り締まりも強化する方針です。
■ 高い需要高額取引
大阪府内で中古工具を扱っている業者によると、工具の中でも電動のものは需要が高く、中古でも高値がつきます。
買い取り価格は数千~数万円が中心で、発電機などの高額な品物なら、10万円を超えて取引されることもあるという。
大阪府警西成署が7月、車から工具を盗んだ窃盗容疑で逮捕した無職の男(63)は「昨年5月から100回以上工具を盗んで換金した」と供述。
未明から明け方にかけて自転車で西成区内や周辺を物色し、トラックの荷台から工具を盗む手口で犯行を重ねていました。
工具類は、盗んだその足で、未明から開店している中古品買い取り業者に持ち込んで転売し、1回につき数千円を得ていました。
捜査関係者は「被害に遭う車両は、荷台を幌(ほろ)で覆っているだけのことが多い。1回に盗むのは数個なので、持ち主が犯行に気付かない場合もある」と指摘します。
工具類が盗まれる車上狙いは、全国的に増加傾向にあります。
ある中古業者は盗品の電動工具を持ち込まれた経験があるといい、「同じような話は業界内でもよく聞く」と話します。
この業者は対策として、買い取りを求める客に免許証のコピー提出を要請。
さらに、建築作業用と電気工事用などの用途の異なる工具が一度に持ち込まれた場合は、盗品である可能性が高いとして買い取りを拒否しているという。
<産経新聞8月16日(木)15時12分配信より>
東日本大震災後、それを復興するための工事が各地で行われます。
すると、それに付随するようにその工事に関連した窃盗事件が頻発するようになるのは必然です。
震災復興特需があると、そこを狙って犯罪者も動き出します。
盗んだ工具類は、一回数千円~数万円という買取価格ですが、100回以上犯行を繰り返したという男の犯行が紹介されています。
車内に無造作に置かれているため盗みやすい点、持ち主が盗まれても気付かない点、被害額が少ない点(被害届を出さない)、転売しやすい点などが犯行が増加した要因でしょうか。
防犯対策は難しいと感じる人も多いかもしれません。
しかし、防犯に詳しくない人が見ても、これは危ない、このまま放置するのは大丈夫なのか、と感じることは多々あると思います。
例えば、今回の記事でも紹介されていますが、トラックの荷台を幌(ほろ)で覆っているだけの状態というのは、それを取ると、非常に無防備な状態になってしまいます。
こんなもの誰も盗まないだろうという油断、根拠のない自信を持つことは危険です。
転売する方法(リサイクルショップやネットオークション、個人売買など)が増えましたし、用途(分解、再加工、外国へ密輸など)も様々です。
もし自分が泥棒だとしたら、という目で見てみることをお勧めします。
その上で、自分だったらここを狙う、こうすればうまくいくなど、色々な点に気付くのではないでしょうか。
その気付いた点というのが弱点ですから、それを直す、改善することで、泥棒が嫌がる、狙いにくい環境へと変化していきます。
それが防犯対策の第一歩です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年8月21日 14:19)
16歳万引きカップル? 食料品75点盗む
大型量販店の食料品売り場から食料品75点を盗んだとして、県警草津署は30日、窃盗の疑いで、草津市内の無職少年(16)と京都市内の高校1年の女子生徒(16)を現行犯逮捕しました。
同署によると、2人は容疑を認め、「夕食にするつもりだった」などと供述しています。
逮捕容疑は、30日午後2時10分ごろ、草津市内の大型量販店の食料品売り場から弁当や調理パンなど75点(約9800円相当)を盗んだとしています。
同署によると、2人は買い物カートに商品を入れた後、持ってきたポリ袋に入れ替え、レジを通さず店の外に出たところ、保安員が見つけ同署に通報。
駆けつけた署員が現行犯逮捕しました。
<産経新聞8月1日(水)7時55分配信より>
スーパーでは、エコバッグ、マイバッグ持参が珍しくありません。
レジ袋不要のカードを出す人が増え、スーパー側もレジ袋を有料にするなど、積極的に推進しています。
ただ、良い面ばかりではなく悪い面もあります。
不自然な怪しい袋やバッグを持っていてもとがめられません。
少し前は、大きなバッグは持ち込みを遠慮願います、という張り紙やアナウンスが流れるスーパーもありましたが、これがマイバッグだと言われれば何も言えません。
それを利用して万引きを行う者も増えているでしょう。
今回のスーパーのように保安員、店員、警備員が居て、常に目を光らせていれば、ある程度の犯行は防げるでしょう。(決してゼロではありませんが)
小さなスーパーや経費的に余裕のない店舗ではそうはいきません。
どこかで穴ができるというか、弱くなったところを狙われてしまいます。
スーパー側も万引き犯に狙われない、敬遠される環境を作らなければなりません。
さきほど述べた店員、警備員による巡回、監視だけでなく、防犯ミラーや複数台の防犯カメラ設置による映像の記録など、いくつもの防犯対策を組み合わせ、より犯行が行いにくい環境にしなければなりません。
あそこの店は万引きがしにくい、捕まるぞ、と万引き犯同士が情報交換するような環境になれば大成功です。
あそこはやめて別の手薄な店を探そう、そっちを狙おうということになります。
今回捕まった16歳の男女もそのスーパーを狙ったのは理由があったのかもしれません。
防犯カメラがついていない(または少ない)、店員の監視がない、などです。
食料品75点の万引きというのはとても大胆な犯行です。
ちょっと欲を出しすぎでしたか・・・。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年8月16日 08:47)
バス運転手 民家に侵入700件、被害総額1500万円
窓ガラスを熱して破る「焼き破り」と呼ばれる手法で民家に侵入したとして、愛知県警守山署などは2日、名古屋市守山区小幡中3、名鉄バス社員で同市営バス運転手の男(44)を住居侵入の疑いで現行犯逮捕しました。
男は、同様の手口で侵入を繰り返し、約4年前から同区や周辺で約700件の盗みを繰り返したと供述。
県警は、被害総額が約1500万円に上るとみて裏付けを進めます。
逮捕容疑は2日午前3時半ごろ、守山区の男性会社員(57)の自宅に侵入したとされます。
現金約1万5000円がなくなっていたといい、県警は窃盗容疑でも追及します。
名鉄バスによると、男は08年入社。
同社が名古屋市交通局から業務委託されている市営バス大森営業所(同区)に勤務し、市バスを運転していました。
<毎日新聞8月3日(金)2時9分配信より>
一般住宅で泥棒に最も狙われるのが窓ガラスです。
一般的には、扉と窓のどちらかが侵入箇所となりますが、ピッキング対策が進み、こじ開けにくい鍵や補助錠が設置され、扉より窓ガラスの方がより短時間で簡単に侵入できる、と考える泥棒が増えたのかもしれません。
その割には窓ガラスを守るための対策が進んだとは言えません。
今回の泥棒も焼き破りという手口で、4年間に700件もの犯行に成功したと見られています。
今回逮捕された事件では、男性宅に夜中の午前3時半ごろ侵入しています。
おそらく他の事件でも、住民の就寝中を狙った大胆な手口で盗みを繰り返していたのでしょう。
盗みも恐ろしいですが、最も恐ろしいのは侵入後、家人と鉢合わせすることです。
窓ガラスを焼き破るための道具は充分凶器にもなるでしょうから、緊張状態の泥棒が口封じの為に襲ってくるということも考えられます。
今回の泥棒がそのようなことなく捕まったのは不幸中の幸いでしょうか。
とは言え、700件1500万円もの被害を与えているのは事実ですし、このような泥棒は全国で暗躍していると思われます。
まず自分が狙われないための対策を行うことが必要です。
窓ガラスの開閉を検知するセンサー、室内の侵入者を検知するセンサーなどが有効だと思われます。
一般住宅で予算的にも余裕があれば防犯カメラを設置すればより効果的でしょう。
泥棒も防犯カメラがついているところをあえて狙うことはないでしょう。
それが犯行の抑止力です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年8月 6日 10:06)