今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
リフォーム業者 営業装って空き巣 首都圏で62件1300万円被害
リフォームの営業を装い民家の不在を確認して空き巣に入ったとして、埼玉県警捜査3課と川越、東入間署は19日までに、窃盗や住居侵入の疑いでリフォーム会社経営の男ら2人を逮捕しました。
2人は窃盗などの罪で公判中で、県警は1都5県で計62件、被害総額1363万円の空き巣に関与したことを裏付けたとしています。
逮捕されたのはリフォーム会社経営の男(40)=東京都武蔵村山市中藤=と同社会計係の男(47)=同市大南=の両被告。
2人は容疑を認め「借金苦でやった」などと供述しています。
県警の調べでは、2人は平成24年4~10月、首都圏で民家62軒に侵入、現金約258万円や指輪などを盗んだ疑いが持たれています。
県警によると、男(40)が作業服姿でリフォームの営業を装い留守を確認。
男(47)とともに空き巣に及んでいたとみられます。
男(40)は8千万、男(47)には約3千万の借金がありました。
一方、男(40)は携帯電話ゲームに毎月約100万円をつぎ込み、上位にランキングされる有名人だったという。
<産経新聞2月20日(水)11時32分配信より>
リフォーム会社、と聞くと、大手の会社でなければ、個人的にですが、何となく胡散臭さを感じます。
詐欺、窃盗などの犯罪の臭いを感じるのは私だけではないでしょう。
もちろん真面目に、仕事一筋の中小企業がほとんどだと思うのですが、ほんの一部の人間が犯した犯罪、そしてその犯罪の報道のされ方が、イメージ付けられているのでしょう。
真面目な会社にとっては本当に迷惑な話ですし、営業にも影響を与えることでしょう。
工事業者、営業社員、配送業者などを装った泥棒というのはどの地域でも想定できます。
昼間、作業着を着て、工具を持っていても誰も不思議には思います。
何か工事があるのかな、と考えるのが普通です。
インターネットや光電話などネットワークの工事などもありますから、特殊な道具を持っていても、=犯罪者とは限りません。
しかし、その道具を犯罪に悪用しようと考えれば、できてしまう場合もあります。
泥棒捜しをしても仕方がありません。
要は、その泥棒から自分の身をいかに守るかが重要です。
その為の事前の防犯対策です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年2月22日 19:11)
警察の執念 容疑者尾行50時間240キロ移動し84歳の置引犯逮捕
スーパーでかばんを置引したとして、兵庫県警捜査3課などは14日、窃盗容疑で住所不定、無職の女(84)を現行犯逮捕しました。
女は置引の常習犯。
神戸市内で偶然見つけた捜査員が福井市までの約240キロを4人がかりで約50時間尾行し、犯行の瞬間を確認して取り押さえたという。
逮捕容疑は14日午後1時40分ごろ、福井市中央のスーパーで、無職女性(81)がカートに置いていた現金約2万2千円入りの手提げかばんを盗んだとしています。
県警によると、女性捜査員2人が12日正午過ぎ、神戸市垂水区のスーパーで女を発見。
男性捜査員2人が加勢して尾行を始めました。
女はその日は何もせず、大阪市淀川区のJR新大阪駅近くのホテルに泊まりました。
翌13日は、大阪府岸和田市の南海岸和田駅近くのスーパーなど約20店舗を物色しましたが、犯行の瞬間を見せることなく同じホテルに宿泊。
14日朝、JRで福井市まで出向き、午後1時半過ぎにスーパーで犯行に及びました。
逮捕後は「盗んだことに間違いない」とすっかり観念した様子だったという。
<産経新聞2月14日(木)20時33分配信より>
置引の常習犯を捕まえるために、4人で50時間尾行し、神戸から福井まで240キロを移動しての大掛かりな捜査でようやく容疑者を逮捕しました。
まさに警察の執念ですし、立派だと思います。
ただ、少し疑問なのが、84歳の女を捕まえるために、4人で尾行する必要があったのでしょうか。
容疑者が若く、素早く逃げる恐れのある、または腕力のある男ならまだしも、相手は84歳。
注意深く追えば、2人でも尾行できたような気がするのですが・・・。
置引という犯罪を軽く考えるつもりはありませんが、置引の常習犯に対してこれほどの執念を見せるのであれば、他の犯罪に対しても同様に捜査をしてもらいたいものです。
それだけの時間、労力、コスト、人員を動員しての捜査が可能なのかは疑問ですが、もし実現可能であれば、おそらく犯罪者に対して最大級の威嚇力、抑止力となるはずです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年2月15日 18:42)
奈良 ガールズバーに通うため空き巣繰り返す
府内や奈良県で57件の空き巣を繰り返したとして、府警捜査3課は31日、窃盗などの疑いで住所不定、無職の男(26)=同罪で公判中=を逮捕、最終送検したと発表しました。
男は容疑を認め、「ガールズバーでの遊興費に使った。1日に100万円を使うこともあった」と供述しているという。
府警によると、男は平成24年2~9月、府北部と東部、奈良県生駒市で、民家の窓を割って侵入する手口で空き巣を繰り返していました。
<産経新聞2月1日(金)7時55分配信より>
男性ならキャバクラや風俗店通い目的、女性ならホスト通い目的でお金が必要になり、犯罪に手を染めるという動機がよく聞かれます。
今回捕まった男は、ガールズバーに通うために空き巣を繰り返していました。
時代を感じますね。
恐ろしいのは、普段は犯罪とは無縁の一般市民が、何らかの事情でお金が必要になり、調達する手段がなく犯罪に走るという場合です。
今回のような個人の趣味・嗜好の範囲であれば、同情の余地はありませんが、食べる物にも窮する、住む場所もないなど死活問題を抱える人の犯罪は、同情する部分もあるでしょう。
犯罪件数は年々減少していると言いますが、犯罪の質・手口・動機などは大きく変化していると思われます。
止むを得ないような事情の犯罪もあれば、同情の余地のない凶悪犯罪、外国人による大規模な窃盗団、日々変化する振込詐欺や金属窃盗など。
それぞれの家庭において、自分や家族が巻き込まれ可能性のある犯罪について考え、それぞれの犯罪にどのように対応するか考えることも必要です。
全ての犯罪に完璧に対応することは不可能ですが、ある程度想定できる犯罪に対しては、事前に対策を行っておくことで、未然に被害を防げる、防げなくとも被害を最小限に抑えるなどの効果があります。
犯罪を身近な問題として捉えることが大切です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年2月 8日 19:14)