今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
福島 避難生活者の仮設住宅で消火器8本盗難
21日午後0時20分ごろ、いわき市四倉町の仮設住宅で消火器8本(6万円相当)が盗まれたと、仮設住宅の管理人男性(66)がいわき中央署四倉交番に通報しました。
同署は窃盗事件として調べています。
同署によると、消火器が盗まれたのは20日午後5時ごろから21日午前11時30分ごろまでの間。
管理人男性が消火器1本がなくなっているのを見つけ、敷地内を確認したところ、管理事務所や仮設住宅の屋外に設置されていた計8本がなくなっていたという。
仮設住宅では広野町民らが避難生活をしています。
<福島民友新聞10月22日(火)11時53分配信より>
地震・津波の直接的な被害による避難者か、もしくは原発事故による避難者か分かりませんが、どちらにせよ、避難生活を余儀なくされている人達が住んでいる仮設住宅での窃盗事件です。
地震や津波、または火災などの自然災害(火災は放火もあります)が発生した後、そこから人が避難し、無人になったところで物を盗むというのは泥棒の中でも下に位置すると思います。
窃盗という犯罪の中で上や下というのはないかもしれませんが、被害者の心情を考えると許せな犯行です。
今回発生した仮設住宅での消火器盗難ですが、被害に対しては、国や自治体の費用で、消火器を購入するのだと思いますが、もし個人の負担となると、どのような気持になるでしょうか。
自分達はこんな辛い生活を強いられ、さらに物が盗まれる、まさに泣きっ面に蜂です。
このような被害に対しては、個々の防犯対策云々より、個人のモラルの問題です。
これらを恥だと感じるかどうか、ただそれだけのような気がします。
そう感じない人に対しては、何を言っても無駄でしょう。
更生する・しない以前の問題ではないかと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年10月31日 10:27)
同居友人の貯金1000万円を盗み、散財 逮捕時残金2千円
同居する友人から現金約1000万円を盗んだとして、岐阜県警は19日までに住所不定、無職の男(43)を窃盗容疑で逮捕したことを発表しました。
男は今月18日に京都府警に保護され、岐阜北署に出頭。
逮捕時にはわずか2000円しか残っておらず、同署の取り調べに「すべて使った」と供述しています。
ルームシェアの友人がまさかの裏切り行為を働きました。
岐阜北署によると男は、7月7~13日の間に岐阜市内のアパートで同居していた家屋解体作業員の男性(43)が貯金していた約1000万円を盗んだという。
男性がスーツケースの中に保管しており、ケース丸ごと持ち去られてしまいました。
加藤容疑者はそのまま行方知れずとなり、男性から相談を受けた岐阜県内に住む男の家族が捜索願を提出していました。
岐阜北署では「男性が『コツコツためた』と言っていることから、長期間にわたって貯金していたお金だったのでしょうね...」と同情。
「男が1000万円を何に使ったのか、なぜ京都で保護されたかなどはは現在取り調べ中です」と話しました。同署では2人がどういう友人関係だったのかも含め、背景を詳しく調べています。
<スポーツ報知10月20日(日)7時4分配信より>
ルームシェアしていた友人がまさか泥棒に変身するとは・・・。
その友人と親しいほど、盗まれたショックは大きいでしょう。
ルームシェア、ルームメイトが題材になったドラマが近年多いですが、ドラマと現実は違うような気がします。
ドラマに憧れてか、家賃や生活費を効率よく分担できるからか、実際にルームシェアをする人も増えているようですが、この事件同様トラブルが起こりやすい生活形態と言えます。
特によく知らない人、素性や家族、実家等を知らない人と一緒に暮らすのは正直怖いと思います。
今回の事件では、被害者の男性が、お金を盗んだ友人の家族に相談し、家族が捜索願を出していたため警察に保護される結果となりましたが、このような事態になった時に誰にも相談できないというのが最も懸念されます。
きちんと相手のことを知っておくことが必要でしょう。
また、貴重品などの保管も気をつけなければなりません。
全ての物を24時間、身につけられるわけではありませんから、通帳や印鑑、普段使わない貴金属類などは銀行の貸金庫など安全な場所に保管するなどすべきです。
同居人を疑う、信用するなということではありませんが、避けられるトラブルは自分で避けるべきでしょう。
とはいっても、全てを貸金庫に保管することはできません。
パソコンや携帯電話、バッグ(女性はブランド物を持っている方が多いですね)や衣類など、日常生活でよく使用するものは、身近な場所に置いておかざるを得ません。
そうなると、最初に話が戻りますが、やはり同居人選びがポイントになりそうです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年10月22日 16:37)
サウジアラビア 5歳の娘を暴行死させた父に禁錮8年
【AFP=時事】サウジアラビアの裁判所は7日、5歳の娘を強姦(ごうかん)の上激しい暴力を振るって死なせたイスラム教の伝道師の男に対し、禁錮8年とむち打ち800回の刑を言い渡しました。
弁護士が8日、明らかにしました。
同弁護士によると、裁判所は男に対し、亡くなった女児の母親である元妻に100万リヤル(約2600万円)の「血の賠償金」の支払いも命じました。
「血の賠償金」は、イスラム法で定められている被害者の遺族に対する賠償金を指します。
人権活動家の話によると、被害を受けた女児が2011年12月25日に病院に運び込まれた際、女児の頭蓋骨は割れ、複数の肋骨(ろっこつ)と左腕が折れていました。
さらに、重度の打撲傷ややけども見つかったという。
同病院のソーシャルワーカーは、女児の背骨も折れており、「身体のあらゆる部位に」性的暴行を受けていたと話しています。
女児はその数か月後に死亡しました。
男は、サウジアラビアで公認された聖職者ではありませんが、イスラム教の伝道師として頻繁にテレビ出演していました。
男は、娘の貞節を疑って暴行や強姦に及んだとされます。
■刑の軽さに非難集中、サウジでのDV軽視浮き彫り
男に対する量刑の軽さに衝撃を受けたというある人権活動家は、「数年前、羊2頭の窃盗犯に禁錮5年とむち打ち刑という判決が下りました。それなのに、実の娘を殺した父親に対する刑罰はなぜこんなに軽いのか? 」と憤りました。
超保守のサウジアラビアでは、強姦や殺人を犯せば死刑となる場合もありますが、実子を殺した父親および妻を殺した夫に対しては死刑ではなく5~12年の禁錮刑が科されます。
同国では8月、主に女性や子どもを守る目的で家庭内暴力を犯罪とする法律が初めて成立しましたが、施行には至っていません。
<AFP=時事10月9日(水)11時33分配信より>
サウジアラビアなどの中東やアフリカでは、厳しい男女差別が依然として行われている国が多数存在しています。
イスラム教の聖職者である父が5歳の娘に暴行し、殺すという悲惨な事件ですが、被告人である父に下った量刑は、禁錮8年とむち打ち800回というものでした。
賠償金支払いは別として、むち打ち800回というのがどれほど厳しい刑罰なのかは分かりませんが、命を失うほどではないでしょう。
また禁錮8年というのは信じられない短さです。
もし、これが父と娘ではなく、母と息子の組み合わせだったら、おそらく死刑に近い刑罰になるのではないでしょうか。
男女差別がそのまま量刑にも影響するという恐ろしい国です。
5歳の娘の貞節を疑っての暴行という犯行動機も全く理解できません。
国によって価値観や法律、考え方や宗教、身分や立場、地位、言語、色々なものが異なります。
それぞれの自主性は尊重しなければなりませんが、明らかな差別や偏見などは諸外国からの干渉によって無くなる、撤廃されることが望ましいと思います。
ただ、このような考え方自体がすでに押しつけともとれますので難しい問題です。
何が正解か、それは誰にも分からない大きな問題でしょう。
犯罪を無くす、減らす場合の厳罰化というのは効果があると思います。
厳罰を嫌がり、恐れ、犯罪を犯さなくなるという抑止効果、思い留まらせる効果というのは絶対にあるはずです。
そのための法の整備等をすすめるべきだと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年10月18日 16:44)
自販機の釣銭口燃やし現金3千円奪う 中学生3年生逮捕
自動販売機の釣り銭口を燃やすなどして現金を盗んだとして、警視庁少年事件課は窃盗容疑で、東京都八王子市に住む中学3年の少年(14)を逮捕しました。
容疑を認めています。
逮捕容疑は3月16日午後8時ごろ、別の少年3人と共謀し、八王子市小比企町に設置された飲料水の自動販売機の釣り銭口に、ライター用のオイルを染み込ませたトイレットペーパーを差し込み、ライターで火をつけて内部の釣り銭箱を溶かして落ちてきた現金約3000円を盗んだ疑いです。
八王子市内では今年に入って同様の被害が多発しており、警視庁は余罪や少年の交友関係についても調べます。
<スポーツ報知10月3日(木)7時6分配信より>
自動販売機の釣り銭口に、オイルを染み込ませたトイレットペーパーを差し込み、火でつけ自動販売機内の釣り銭箱を溶かし、落ちてきた現金を盗むという手口です。
しかもその犯人が中学生他4人の少年による犯行ということですから驚きです。
出来ごころでの犯行、悪ふざけとは言えない手口です。
インターネットが普及し、様々な情報を一瞬で、しかも無料で入手することができる時代です。
過去に行われた犯罪の手口も様々な媒体(テレビ・新聞・雑誌・インターネット)で紹介され、誰もが自由に知ることができます。
再現が可能なほど詳細まで紹介されることもありますから、見よう見まねで試してみる者が出るのも不思議ではありません。
面白半分に、出来るかどうかの確証がないまま実践してみる者もいるでしょう。
ただ、被害者にとっては大変な迷惑です。
現金被害は釣り銭の3千円だけでも、自販機内部の釣り銭箱の破損、釣り銭口の破損、自販機本体の破損が発生する可能性が高く、その修理代は数千円では済まないでしょう。
また、トイレットペーパーにオイルを染み込ませて燃やすということですから、その火が自販機やその周辺に飛び、二次的な火災被害を起こす可能性もあり、そうなると人命や建物など甚大な被害に発展することも考えなければなりません。
加害者である犯罪者たちは、そんなことまで考えてはくれません。
被害者となる可能性がある我々が考え、その対策をこうじなければならないのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年10月10日 17:11)
大胆な米泥棒 コシヒカリ1トン田んぼから直接刈り取る
新潟県で、収穫直前のコシヒカリおよそ1トンが、何者かに刈り取られる事件が発生しました。
旬の農作物を狙った窃盗事件が、毎年多発しています。
日本有数の米どころ、新潟県。
実りの秋を迎え、稲の刈り取り作業が行われています。
丹精込めて作ったコメの収穫は、農家にとって待ち遠しい瞬間。
被害に遭った農家の男性は「そっちの方から刈るかっていうことで行って、うちのせがれが『父さん、あそこ刈っていたっけ?』、『いや、刈らなかったろ』と」と話しました。
新潟・阿賀野市で農業を営む男性。
23日、息子が、収穫直前の田んぼを見に行くと、そこには信じられない光景が広がっていたという。
被害に遭った田んぼは、稲が跡形もなく刈り取られていました。
跡形もなく刈り取られた、コシヒカリの稲。
その範囲は、およそ2,000平方メートル、テニスコートおよそ7面分に及び、盗まれたコシヒカリの重量は、およそ1トン、時価27万2,000円相当にのぼります。
被害に遭った農家の男性は「浮かばないね。言葉が出てこない。あんまり残念で」と話しました。
警察によると、収穫後、倉庫などに保管されたコメが盗難に遭うことはあるが、田んぼから直接刈り取られるのは、極めて珍しいという。
よく見ると、この田んぼには、何かの機械が通ったような跡があったようです。
今回の犯行は、大胆にも、コンバインを使って刈り取られたとみられています。
被害に遭った農家の男性は「何というか、同じ百姓であれば、ちょっと心ない人だと思うね」と話しました。
新潟県では2013年、すでにコメの盗難が5件起きています。
こうした旬の作物が盗まれる被害は、これまでにも起きています。
プラスチックの箱に入ったメロンを、重そうに運ぶ男。
ビニールハウスに何度も出入りして、メロンを運んでいました。
これは、茨城県のメロン農家に設置された防犯カメラがとらえた、メロン窃盗の瞬間。
また、山形県では、名物のサクランボの盗難が相次いでいて、2013年だけで、少なくとも、すでに2回、およそ58kgが盗難の被害に遭っています。
こうした被害を防ぐため、山形県ではJAが中心となり、大規模なパトロールを実施していて、11月下旬まで続けるという。
<フジテレビ系(FNN)9月24日(火)18時50分配信より>
毎年ですが、秋の収穫シーズンを迎えると、全国各地で農作物泥棒が多発します。
屋外の畑や田んぼですから、人がいない時間帯になると、泥棒にとっては天国、盗み放題とも言える環境がほとんどなのでしょう。
フェンスをつくっても、乗り越えられれば意味がないですし、防犯センサーや防犯カメラは電源の関係で、現場によっては設置が難しいのが現状でしょう。
今回の米泥棒は、コンバイン等の機械を用いて、収穫前の米を自ら刈り取り、盗みだすという非常に大胆な手口で行われています。
このような犯行が可能なのも、周囲は無人で、夜間暗闇に紛れてしまえば、誰にも気付かれることなく犯行を行うことができる環境だったからでしょう。
田舎ならではの環境といえます。
JAが中心となり大規模なパトロールが実施されるということですが、警察やボランティアの方も含めて協力して行い、時間帯も不規則に行い、泥棒が読めないタイミングで行うべきでしょう。
また、可能であれば、防犯カメラや防犯システムを併用し、人と機械、両方の防犯対策を行うことで、泥棒にとっては手強い相手、犯行が行いにくい環境が出来上がります。
彼らに気持ち良く犯行を行わせないというのが効果的な、実践的な防犯対策となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年10月 4日 12:43)