今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
中国人女2人逮捕 泥酔させキスし現金引き出す、被害2億円以上
泥酔した男性のキャッシュカードを勝手に使って現金を引き出したとして、警視庁上野署は16日、窃盗容疑などで、埼玉県川口市並木、女(36)ら中国人の女2人を逮捕しました。
同署によると、女は容疑を否認しています。
JR上野駅(東京都台東区)周辺の繁華街では昨年から同様の被害が約600件あり、被害総額は約2億2千万円に上っています。
酔った男性を飲食店に連れて行き、さらに大量の酒を飲ませた上、コンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)で暗証番号を入力させた後、キスしたり抱き合ったりして気をそらせたすきに、仲間が現金を引き出す手口という。
同署は複数の中国人グループが関与しているとみています。
女の逮捕容疑は7月5日早朝、文京区湯島のコンビニで、泥酔した40代の男性会社員のキャッシュカードを無断で使い、ATMから現金40万円を引き出したとしています。
<産経新聞11月17日(日)11時10分配信より>
スパイ活動や諜報活動ではありませんが、これもハニートラップ(対象男性を誘惑し、性的関係を利用して懐柔)の一種と呼ぶのでしょうか?
ターゲットに大量のお酒を飲ませ、キスしたり抱き合ったりし、相手を油断、誘惑している間に、別の仲間がコンビニのATMから現金を引き出させるという手口です。
コンビニにはATMが完備されていますから、防犯カメラにもしっかりと映像が記録されているはずですが、被害件数で600件、被害総額2億2千万円以上ということですから、なぜそこまで被害が拡大したのかが不思議です。
被害男性には誘惑されたという弱み、下心、後ろめたさなどがあり、被害届を出すことをちゅうちょする人がいたかもしれません。
また、家族に知られることを恐れて、金額が少額であれば、あきらめてそのまま泣き寝入りをするというケースもあったでしょう。
こういったことが犯人逮捕を遅らせ、被害が拡大した原因かもしれません。
また、他の共犯者、外国人グループの組織的な犯行により、なかなか逮捕につながらなかったのでしょうか。
犯行現場周辺の繁華街の治安状況によっても犯罪が起こりやすいか変わってきます。
いつ犯罪が発生してもおかしくない場所、発生しても気付かれない、誰も気にしない場所だと、犯罪者が好む環境と言えます。
逆に犯罪者が活動しにくい場所、極端な例ですが、警察署の前、交番の横など、すぐに見つかる、捕まる場所だと犯罪を犯すことはできません。
してもすぐに捕まってしまいます。
警察署が近くにあるとは限りませんが、警察に近い環境、防犯カメラや防犯センサーで犯罪者を監視、威嚇する環境を人口的につくることができれば、犯罪者には有効です。
それ以外にも住民同士の挨拶や声掛け、防犯パトロールの実施など、街全体が犯罪に対して強い姿勢を打ち出すことも効果的です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年11月29日 18:26)
大学生が多い住宅地狙われる 「新品の電化製品多い」
県警捜査3課と金沢署は13日、窃盗の疑いで、香川県出身で住所不定、無職の男(46)=窃盗罪で起訴=を追送検しました。
追送検容疑は、10月13日午後3時15分ごろ、横浜市金沢区内のアパート1階の女性看護師(23)宅に侵入し、テレビ1台とパソコン1台(時価計約1万5千円)を盗んだ、としています。
同署によると、同容疑者は電化製品ばかりを狙い、同区内を中心に約20件の空き巣を繰り返していました。
県警の調べに対し、同容疑者は「(同区には)大学生が多く、新品の電化製品を持っているから」と供述。
盗んだ電化製品をリサイクルショップに売り、生計を立てていました。
同容疑者は、9月に同区内の男子大学生(20)宅に侵入し、パソコン1台などを盗んだとして、10月に逮捕、起訴されました。
<カナロコ 神奈川新聞11月13日(水)23時30分配信より>
大学生が多い居住区を狙った泥棒の犯行というのは珍しいような気がします。
ただ、言われてみれば、大学生から一人暮らしをする家を狙えば、新しい電化製品が手に入るというのはもっともな話です。
一人暮らしを始める際、多くの場合、新しく電化製品を購入するでしょう。
4年間の大学生活を考えれば、古くても4年前の電化製品が置いてあるということになりますから、泥棒にとっては計算しやすいのかもしれません。
全体的に贅沢になったのか、一人っ子が増えたからなのか、一人に1台ずつパソコンを所有し、大型の薄型テレビを持っていることも珍しくありません。
大学付近ならそのような家が多数あるのは容易に想定できます。
大学の講義中やアルバイト、サークル活動中は、それぞれ無人になる訳ですから、その時間帯が狙われる危険性が高いでしょう。
大学生で家に居る時間の方が長いというのは珍しいと思います。
アクティブに活動する人が多いですから、その分、家は無人、無警戒になりやすいと言えます。
一人暮らしの大学生で、防犯対策がしっかりされた家に住むというのは考えにくいと思います。
女性の一人暮らしで、防犯カメラが設置され、共用玄関がオートロックのマンションを選ぶというのはあるでしょうが、男性の場合、一人暮らしのマンション選びで防犯面は二の次でしょう。
学生がお金を持っていないというのは昔の話かもしれません。
家からの仕送りと、そしてアルバイトで得た収入で、お金持ちの大学生というのもいるのでしょうか。
泥棒がそこを狙うのも必然と言えます。
何らかの自衛策を講じる必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年11月19日 11:26)
老朽化マンションが急増中 ゴミの山で治安悪化も
アベノミクス効果や五輪招致の成功で活況を呈すマンション市場。
ベイエリアを中心に高層マンションが次々に建設されていますが、その一方では、経年劣化の激しい"おんぼろマンション"も増加し、なかには深刻なトラブルを抱える物件も少なくありません。
特に築30年を超えるような物件では、住民の高齢化や建物の老朽化、それに伴う空室率上昇や資産価値下落など、問題が山積している状況です。
そうして"負のスパイラル"にはまったマンションには、「スラム化」という悪夢が待ちます。
共用部にはゴミが溢れ、ほとんどが空室になり、やがて怪しげな人間が住みつく......。
そんな状態に陥ったマンションがすでに首都圏でも増加しているのです。
その惨状を追りました。
◆完全なるスラム化で建物がゴミの山に......
スラム化の兆候が表れ始めた神奈川県内の中古マンションに住む40代男性はこう話します。
「ウチのマンションは住人の多くが60代以上の年金生活者で、管理費を払わない世帯が多い。今はもう完全に管理ができていない状況で、共用部は荒れ放題です。もっと高齢の世帯だと老人ホームに入ってしまう人も多いため、空き家が増えるので、泥棒など治安上の心配もあります。エレベーターなんて扉が破損したままで、『完全に壊れるまではこのままでいい』なんて言われています」
"管理不全"の状態が長く続けばどうなるのでしょうか。
埼玉県屈指の商業都市にある4階建て分譲マンションBは、そのいい例です。
駅から徒歩数分という立地のよさながら、その佇まいはまるで廃墟。共用部には粗大ゴミが大量に打ち捨てられ、溜まった雨水にはボウフラが湧き、草木は伸び放題でジャングルのようになっています。
なぜこのような惨状になったのか......。
付近の不動産屋が事情を話します。
「あの物件は築25年くらいで、バブル期に建てられたものです。当初は賃貸用に建てられたものが家主の資金繰りが悪化して売りに出されたのですが、1棟だと買い手がつかず、1部屋ごとに売却した。でも、正式な分譲ではないので管理組合なんてない。だから所有者たちはそれぞれやりたい放題ですよ。共用部が荒れていって、いつの間にかあの状態ですよ」
近隣の住民もこう話します。
「たぶん今も何人かは住んでいると思うんだけど、外国人も出入りしてたし、どんな人なのかわからない。正直、不気味だよ」
管理不全がスラム化を招くのは賃貸物件でも同じです。
JR東京駅から30分ほどの埼玉県のベッドタウン。
付近ではタワーマンションの建設が次々に進むなか、不気味なオーラを放つ5階建てマンションCがありました。
ツタが絡まる壁面はヒビ割れがひどく、窓ガラスはところどころ割れたまま。1階には飲食店テナントが入居していたようですが、今は閉店し、その荒廃感を際立たせています。
ただ、この物件、廃墟かと思いきや5階だけ共用部の照明が灯っています。
近隣住民曰く「夜になると電気のつく部屋がいくつかある」そうで、驚くべきことにまだ居住者がいるようです。
「地方ではさらに問題が深刻になっています。売れ残った部屋を大都市在住のサラリーマン向けに投資物件化したマンションなどは、当初から管理組合の機能が弱いところが多い。そういった物件の増加も、スラム化の進行に拍車をかけています」(日本マンション学会理事)
<週刊SPA! 10月28日(月)9時51分配信より一部抜粋>
老朽化マンションが増え、それに伴い、ゴミの増加・スラム化・地域の治安が悪化するというトラブルの悪循環化につながるようです。
マンションが老朽化すると、それを立て直すにしても、撤去するにしてもすごい費用が掛かります。
立て直す場合は、新たな入居者が見込めますから、所有者にとってもメリットがありますが、撤去だけとなると費用しか発生しません。
所有者が嫌がり、逃げることも考えられます。
それが増えると、周囲のスラム化が進み、それが次々に重なると、悪循環化につながります。
負の連鎖を断ち切るのは大変なことです。
窃盗に限らず、様々な犯罪は、それを犯しやすい環境かどうかで、発生率や増加率なども変化します。
犯罪の発生に対して、警察の捜査や対応が遅れると、犯罪者にとっては犯罪が犯しやすい、自分にとって有利な環境となります。
そのような環境では、どんどん犯罪が増えます。
おそらく個人単位で防犯対策を強化しても追いつかないでしょう。
このような場合は、個人の力ではどうしようもありません。
自治体や地域の住民同士の協力、警察の対応力の強化、そして個人の意識向上、犯罪に対して負けないという強固な意志の基、一致団結することが必要です。
犯罪者にとって犯罪を犯しにくい環境に戻すことが大切です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年11月15日 09:41)
万引き一家 夫婦で子供2人に電化製品の万引き指示
子供2人に万引きさせたとして、埼玉県警蕨署は29日、埼玉県川口市の女(26)と内縁の夫(25)を窃盗容疑で逮捕しました。
発表によると、両容疑者は7月14、15の2日間にわたり、同県蕨市内の電器店で、女の長男(9)と長女(5)に液晶テレビ1台とブルーレイディスクレコーダー4台(計20万8400円相当)を盗ませた疑いです。
段ボールに入った商品を店内で子供に手渡し、外に持って行かせたという。
調べに対し、「生活に困っていて、盗んだ商品は換金した。子供は何も知らず、責任はない」と供述しているという。
<読売新聞10月30日(水)11時58分配信より>
このような事件が時々報道されますが、子供が不憫でなりません。
9歳と5歳の子供が自分の意思で盗もうとするはずもなく、親の指示、命令でやっただけのことです。
持ち出してはいけない商品を、誤って店の外に持って出たのとは話が違います。
また、報道において、不思議なのが、両被害者名が伏せられて報道されていることです。
万引きも含めた軽微な犯罪については、実名報道が避けられることがあるようですが、他の事件で万引きの容疑者が実名で報道されることが度々あります。
例えば、公務員であったり、芸能人や有名人なら間違いなく実名で報道されます。
何も実名で報道する必要はないのでは?と感じるケースもあります。
今回のような両親が子供に万引きをさせるような悪質なケースこそ、実名で報道するなら、それが適用されてもおかしくないと感じます。
万引きという窃盗犯罪の質や手口、加害者の年齢や性別、動機などは様々ですが、結果としては、等しく被害者の財産や商品を盗むという行為に変わりはありません。
相手が何であれ、結果が同じですから、被害者にとっては関係のないことです。
つまり、いつ、誰が、どのように万引き犯となるか予測ができないということです。
商品を盗む気がなくても、店内に店員がいない、忙しくて気がまわらない、商品が繁雑に置かれているなど、もし盗んでも分からない、ばれないのではと思わせるような何かがあると、人は良からぬ考えが浮かんでしまうことがあります。
それは人の勝手とも言えますが、少なくともそのような良からぬ考えを起こさないような環境を整えることが必要です。
店員による監視、防犯カメラによる監視、万引き防止機による物理的な対策など、人と機械両面での防犯対策をとることをお勧めいたします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年11月 8日 16:31)