今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
京都 収穫目前の高級茶、軽トラ1台分盗まれる
日本三大銘茶の一つとされる「宇治茶」を栽培する京都府京田辺市の茶園で、玉露用の茶木が何者かに刈り取られたことがわかりました。
一番茶の茶摘みシーズン目前で、高級茶狙いの犯行とみられ、府警田辺署が窃盗容疑で捜査しています。
被害に遭ったのは、同市三山木の木津川河川敷の茶園(約270平方メートル)。
経営者の男性(58)によると、茶園の2か所で、それぞれ幅0・8メートル、長さ4メートルにわたって茶木が先端から40センチほど刈り取られていました。
分量にして軽トラック1台分で、2万円相当の被害という。
茶園は誰でも立ち入ることができ、今月6~12日の間に盗まれたとみられます。
間もなく先端に新芽が生え始め、来月10日頃から摘み取る予定でした。
男性は過去にも3回、同様の被害に遭っています。
同市は昨年の全国茶品評会玉露部門で産地賞の2位に入るなど玉露の名産地。
府の茶業統計によると、同市で収穫された玉露の茶葉の2012年度平均価格は1キロ当たり約1万3600円。
<読売新聞4月19日(土)14時13分配信より>
収穫前の高級茶(玉露用)の茶木が刈り取られたという窃盗事件です。
季節によって様々な農作物の窃盗事件がニュースになります。
ただ、ニュースになる時点ではすでに収穫期を迎えていますから、収穫期を迎える前にいかに対策を講じるかが重要となります。
注意が必要だなと思ったときには被害に遭ってしまった後、ということもあります。
今回被害に遭われた男性は過去に3回、今回を含めると4回目の窃盗被害ということです。
1回あたりの被害金額は毎回ことなるでしょうが、今回は2万円相当の被害でした。
軽トラック1台分で2万円ということですが、それだけの量を育てるとなると、おそらく2万円という金額以上の苦労があるのではないでしょうか。
ただ、2万円という金額だけをみると、2万円を守るために、数十万円の費用を掛けて防犯システムを導入するのは抵抗があるのも事実でしょう。
犯人はこの辺りの心理も巧みに利用しているのかもしれません。
たかが数万円の物に対して、防犯システムは導入しないだろう、せいぜい見回りぐらいだろう、と。
防犯対策における費用対効果、これは非常に難しい問題で、お金をかけたからといって100%被害に遭わない訳ではありませんし、対策をしなくても被害に遭わないこともあります。
経営者としてどのように決断するかです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年4月21日 18:08)
通帳・印鑑盗み、銀行で不正引き出し キャバクラ店長逮捕
住宅に侵入し、通帳や印鑑を盗んだうえ、不正に金を引き出す犯行を繰り返していたとみられるキャバクラ店の店長の男が警視庁に逮捕されました。
窃盗などの疑いで逮捕されたのは、埼玉県草加市に住むキャバクラ店の店長の男(28)です。
男は去年11月、東京・荒川区で34歳の男性が住むアパートの部屋に窓ガラスを割って侵入し、現金30万円のほか、銀行の通帳や印鑑などを盗んだうえ、銀行の窓口で190万円を不正に引き出した疑いがもたれています。
取り調べに対し、男は「金はギャンブルに使った。空き巣は東京や埼玉で10件ほどやった」と供述しているということで、警視庁は余罪について裏付け捜査を進めています。
<4月17日(木)13時5分配信より>
金融機関のATMでは現金10万円以上の振込みができないところが多いことは広く知られています。
振り込め詐欺など不正な送金を防止するための一環でしょう。
また、窓口でも多額の現金を引き出す場合や振込む場合、口座の本人確認が行われることが増えています。
これも犯罪に利用できない、利用させにくい環境をつくるためでしょう。
犯罪とは無縁の一般市民からすれば、一体何を疑っているのか、面倒だと感じることもありますが、これが犯罪の抑止力として働くのであれば我慢しなければなりません。
今回逮捕されたキャバクラ店長は、銀行の窓口で不正引き出しを行なったとみられていますが、窓口で不審な態度をとったことから通報されたのかもしれません。
通帳と印鑑を持っていたとしても、明らかに他人の物であれば疑いの目で見られるのは仕方がありません。
金融機関によってはそのあたりのチェックが甘いところ、または人によって甘い場合があるという状況は望ましいものではありません。
お金を預っているからには彼らにも相当の責任があります。
不正引き出しを許した、認めてしまった金融機関、これは信用を失墜される恐れのある事態です。
ある意味では被害者なのに、まるで加害者かのように責められる、これは現代では時折発生する事象です。
インターネットやソーシャルネットワークサービスが普及した分、情報の伝達が物凄いスピードで行なわれます。
良い情報も悪い情報もです。
悪い情報の場合、最悪の場合は廃業、閉鎖、倒産などに追い込まれることもあります。
犯罪は、加害者と被害者という二者だけでなく、それに巻き込まれる可能性のある第三者がいるというのも最近の傾向かもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年4月18日 19:11)
自分の金を使うのはもったいない 現金10円が入った女児のかばん盗んだ63歳
女児のかばんを盗んだとして、兵庫県警尼崎南署は10日、窃盗容疑で、尼崎市稲葉荘の無職の男(63)を逮捕しました。
「おなかが減ったが、自分の金を使うのがもったいなかったので盗んだ」と容疑を認めているという。
盗んだかばんに現金は10円しか入っていなかったという。
逮捕容疑は9日午後5時ごろ、同市稲葉荘の公園で、駐輪していた小学4年の女児(10)の自転車の前かごから、かばんを盗んだとしています。
同署によると、女児ら子供5人が公園で遊んでいたところ、男がかばんを盗むのを目撃。
男が自宅に入るまで追跡し、110番したという。
<産経新聞4月11日(金)9時56分配信より>
おなかが減ったが、自分の金は使いたくないので、小学生のかばんを盗んだ馬鹿な男の犯行です。
かばんには10円しか入っておらず、盗まれた女児らに自宅まで跡をつけられ、110番通報されたという間抜けっぷりです。
小学生がそんなにお金を持っていないことはいい大人なら分かりそうなものですが・・・。
被害者の女児らはお手柄ですが、子供のかばんを盗む大人、しかも10円を盗む大人、いったいどのように感じたでしょうか?
最近の若者は・・・何ていう言葉がありますが、最近の中年は・・・、最近の老人は・・・と感じる幼稚な、浅はかな事件を耳にすることが多いように思います。
昔は、大人と子供というのは色々な面で違いました。
大人の言うことには説得力がありましたし、叱られるのが怖いというイメージがありました。
もちろん身近な大人として学校の先生などすごいと感じる、尊敬できる(子供からすれば尊敬という堅苦しい言葉ではないかもしれませんが)、経験が豊かな大人がほとんどでした。
学級崩壊やモンスターペアレンツ、いじめ、未熟な教師など、様々な問題が重なり、大人としての威厳のようなものが失われつつあるのではないでしょうか。
大人なのになぜ?という事件が非常に多いように思います。
子供から大人に成り切れていない人が多すぎるのではないでしょうか。
少し考えれば分かるような判断ができない大人が増えています。
今回の男もそうでしょう。
犯罪とは一部の者による犯行ではなくなってきました。
出来心かもしれませんが、盗みや万引きなどの犯罪を犯してしまう普通の人が増えてきたように思います。
誰もが犯罪予備軍と考えて警戒することも過剰な反応とは言えない時代を迎えています。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年4月11日 19:21)
小学生から限定ゲーム機(ニンデンドーDS)盗んだ男逮捕 シリアル番号から発覚
小学生の男児から携帯ゲーム機を盗んだとして、甲子園署は1日、窃盗の疑いで、西宮市の土木作業員の男(32)を逮捕しました。
逮捕容疑は2月23日、同市の公園で、小学5年生の男児(10)が自転車の前かごに入れていた携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」本体とソフトなど3点(計約1万9千円相当)を盗んだ疑い。
容疑を認めているという。
同署によると、ゲーム機はポケットモンスターのイラストが描かれた限定品で、同市内のゲーム店で中古品として販売されているのを男児の友人が発見。
男児が持っていた保証書のシリアル番号と照合したところ一致し、持ち込んだ男が浮かび上がりました。
<神戸新聞NEXT4月1日(火)18時27分配信より>
小学生から携帯ゲーム機を盗んだ男がゲーム店に持ち込み転売しましたが、限定品だったためシリアル番号が登録されており、そこから盗んだ男が判明したという事件です。
今回は限定品だった為、保証書に書かれているシリアル番号と照合することができましたが、通常品の場合はシリアル番号が記載されているのでしょうか。
記載されていたとしても保証書を紛失していたらおそらく番号が分からなかったでしょう。
盗まれた被害者でその番号が分からなくても持ち主、購入者にたどりつくような仕組みがあれば、泥棒も簡単には転売できません。
また、盗難品が持ち込まれた場合、買い取る側で番号確認を行い、購入者と持ち込んだ者が異なれば、すぐに警察に通報することを義務付けるなど、法の整備も必要ではないでしょうか。
ただ、泥棒側も賢いですから、その番号を消す、分からなくするなどより工夫を重ねるでしょうから、その対策も考えなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年4月 4日 19:19)