今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
自分が食べるために近くの畑から小松菜400株盗む
畑の小松菜約400株を盗んだとして、兵庫県警尼崎南署などは16日、窃盗の疑いで、同県尼崎市稲葉荘、無職の男(64)を現行犯逮捕しました。
逮捕容疑は同日午後11時半ごろ、尼崎市稲葉元町2の畑で、近くの専業農家の男性(38)が育てた小松菜約400株を盗んだ疑い。
「食べるために盗んだ」と容疑を認めており、小松菜の葉だけをちぎって持参したごみ袋に詰めていたという。
同署によると、被害者の男性は最近続けて畑から小松菜を盗まれていたといい、この日も見回りをしていたところ、男を発見。
110番で駆けつけた機動捜査隊員が取り押さえました。
<神戸新聞NEXT 6月17日(火)10時14分配信より>
毎年収穫の季節になると農作物の盗難事件が発生します。
今回発生した盗難事件はその中でも珍しく、犯人が自分が食べるために近所の畑から小松菜400株を盗んだという内容です。
畑をやっているご近所さん(同じ町内)から盗むというのが不思議なものです。
もし近所付き合いが良好であれば、お願いすれば少し分けてもらえそうな気がします。
ただ、事件の発生場所が兵庫県尼崎市ということですから、それほど田舎ではなく、近所付き合いなど無かったのかもしれません。
せっかく収穫した野菜や果物を大量に盗み、トラックなどで運び出す窃盗団の犯行も盗難ですし、今回のように自分が食べるために盗むのも盗難。
被害者からすれば自分の了解も無く勝手に財産を盗まれた訳ですから、どちらの犯行も許せないものでしょう。
ただ同じ盗難でもずいぶん違うものだと感じました。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年6月25日 14:06)
兵庫芦屋 目的不明? 市議のネームプレート15枚盗まれる
10日午後1時45分ごろ、兵庫県芦屋市精道町の芦屋市役所南館3階の議会フロアで、市議の出席状況を確認する「出退表示盤」(縦4列、横9列)のネームプレート(縦約12センチ、横約3センチ)21枚のうち15枚が無くなっているのを市議が気付きました。
芦屋署が窃盗事件として調べています。
同署によると、9日午後10時40分ごろに市職員が退庁する際にはネームプレートはすべてそろっていたという。
出退表示盤は、議員が登庁しボタンを押すと議員の名前が書かれたネームプレートが点灯する仕組み。
市役所には、議会フロア以外4カ所に出退表示盤があるが、被害はなかったようです。
<産経新聞6月11日(水)10時15分配信より>
犯罪が発生する兆し、予告ということも考えられます。
今回の事件は次に発生する事件の前振りというか、その事前準備・下見段階での何らかの目的だった可能性も。
もちろん単なる愉快犯、嫌がらせ目的、お騒がせ犯などの可能性もあります。
いずれにしても警戒は必要ですし、再発防止策として何らかの対策はすべきでしょう。
対策を怠ったばかりに大きな被害を被ってしまった場合、その時に悔やんでもどうにもなりません。
壊された物は元の状態には戻りませんし、盗まれた物はおそらく帰っては来ないでしょう。
そうならないための事前の対策です。
対策は窃盗被害を想定するだけではいけません。
火災対策(放火・類焼)、建物・敷地内への侵入防止策(いたずらや破壊目的、盗撮や暴行目的)、不正監視策(防犯カメラによる監視)など。
様々な犯罪を想定した対策が求められます。
もちろん、その場所や業種、内容に応じて発生する可能性のある犯罪も変わってきますから、対策もそれに応じたものになります。
その見極めや分析も必要になります。
一般の方でも、この場所なら○○の犯罪が発生する可能性が高そうだと想像できるでしょうし、分かりにくい場合は防犯のプロである我々セキュリティハウスの無料防犯診断をご依頼下さい。
プロの視点で犯罪を分析し、その場に応じた最適の対策をアドバイスいたします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年6月18日 11:58)
ガスを止められた男 メーターを不正に操作しガス栓開いて使用
料金未払いで供給を止められていたガスを約10カ月にわたり使い続けたとして、尼崎東署は3日、窃盗の疑いで、尼崎市田能、建設業の男(42)を逮捕しました。
逮捕容疑は、2012年11月から翌年8月にかけて、閉栓となっていた自宅のガス栓を開き、都市ガス約705立方メートル(約10万8千円相当)を盗んだ疑い。
「盗んだつもりはない」と容疑を否認しているという。
同署によると、男は、ガスメーターに内蔵されているスイッチを不正に触り、ガス栓を開いていたとみられ、数回にわたる大阪ガスの警告書に従わず使用を続けていたという。
<神戸新聞NEXT6月3日(火)21時38分配信より>
これも泥棒の被害と言うのでしょうか。
ガス会社の了解を得ず、不正にガスを使用していたのですから窃盗犯と言えるのでしょう。
料金未払いでガスを止められた男が、メーターを不正に操作し、ガス栓を開いて約10ヶ月使用していたということです。
それにしても、ガス会社にガスを止められた後、自分でガスメーターのスイッチを操作し、ガス栓を開いて使用できるというのが不思議です。
料金未払いでガスを止めても、料金を支払えばすぐにでガスが使えるようにするためには、そのような方式をとらざるを得ないのでしょうか。
ただ自分で操作できてしまい、場合によってはガスを出すことができるというのは一歩間違えればガス爆発などの大惨事を引き起こしかねません。
ガス泥棒によるガスの窃盗被害はガス会社の損害というお金の問題だけで済みますが、不正操作によるガス爆発やガス流出による周辺住民の健康被害など、色々な面で影響が大きな問題になりかねません。
電気やガスを利用するにあたって、利用者による利便性も重要ですが、サービスを提供する側(電力会社、ガス会社)の管理方法や体制も再度見直す必要があるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年6月11日 11:32)
自作自演の強盗 マージャン店で現金盗んだ従業員逮捕
勤務先の売上金を盗んだとして、警視庁三田署は28日、窃盗容疑で、東京都港区海岸、マージャン店従業員の男(43)を逮捕しました。
同署によると、翌日に刃物を持った男に売上金を奪われたと嘘の通報をしており、「カネを戻すつもりだったが、使い果たしてしまったのでやった」と供述しています。
逮捕容疑は25日午前1時10分ごろ、港区内のマージャン店から現金12万円を盗んだとしています。
翌26日午前1時15分ごろ、男が「刃物を持った男に手足を縛られ、店のカネを奪われた」と110番通報。
通報までに時間がかかるなど不審な点があったことから、同署が男を問い詰めたところ、自作自演を認めました。
男は「借金を返済したかった。盗んだカネをギャンブルで増やし、戻すつもりだった」と話しているという。
<産経新聞5月28日(水)19時32分配信より>
最近、自作自演の強盗のニュースを度々目にします。
これにはその店の従業員・アルバイトの教育や勤務環境にも問題があるでしょう。
例えば深夜、一人で勤務している場合、お客さんが常にいる場合は常に忙しいでしょうから、強盗の自作自演など考える暇も余裕もないはずです。
しかし、お客さんが全く来ない、店内には従業員は自分だけという時間が長くなればなるほど、自分は自由で、何をしてもよいという考えが浮かんできます。
その時に、もし金庫を開けることも出来るのであれば、お金を盗んでも見つからないのではないか、自分の犯行だとばれないのではないかと考えてしまう人もいるでしょう。
強盗を自作自演して捕まった人をかばうつもりは毛頭ありませんが、彼らも最初からその計画をするために働いていた訳ではありません。
働く中で、そのような良からぬ考えが浮かんでしまい、そして実行に移してしまったのでしょう。
もし、それを思い留まらせる何かがあれば、そのような結果にはならなかったかもしれません。
例えば、防犯カメラがついていれば、自分の行動が映像として記録に残りますから、安易な行動はできません。
お金を盗むことに成功しても、しっかりと証拠として残っている訳ですから、結局は捕まってしまうでしょう。
そのような犯罪を思い浮かべても、やっぱりやめておこう、やるのは危険だと思い留まらせることにつながります。
それが防犯カメラの効果の一つです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年6月 5日 18:17)