今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
18歳少年 窃盗繰り返し1年間で160件
千葉県警木更津署と県警捜査三課などは22日、木更津市などの民家に侵入して盗みを繰り返したとして、住居侵入と窃盗(忍び込み)の疑いで同市の無職少年(18)=窃盗容疑などで逮捕=を地検木更津支部に追送検し、捜査を終結したと発表しました。
未遂も含め窃盗事件約160件(被害総額688万円)を立件しました。
同署によると、少年は昨年7月からことし6月まで、夜間に木更津市と袖ケ浦市の一般民家に侵入し、現金入りの財布などを盗んでいました。
少年は「遊ぶ金が欲しかった」などと容疑を認めており、盗んだ金はパチンコやゲームセンターで使っていました。
同署などは6月11日に少年を同容疑で逮捕し、関連事件の裏付けを進めていました。
少年の逮捕容疑は5月30~31日、木更津市内の民家に侵入し、現金4万8千円など在中の財布を盗んだ疑い。
<ちばとぴ by 千葉日報 7月23日(木)14時19分配信より>
若干18歳にして窃盗160件というのはすごい件数です。
約1年間で160件ですから、2日に1件のペース。
遊ぶためのお金がなくなったら犯行を行い、無くなったらまた犯行を行うという繰り返しだったのでしょうか。
少年の詳しい手口や犯行は不明ですが、侵入のための特殊な工具を持っていたとか、特別な技能があったということではなく、ごく普通の少年が民家への侵入を繰り返していたと思われます。
もちろん犯行を繰り返す中で、侵入や盗みの技術が身につき、感覚が優れていき、犯罪者として熟練していったとは思いますが、特別なことは何もしていないのではないでしょうか。
これだけ犯行を繰り返し、そして犯行が成功し続けていたのは、それだけ被害者の側が無警戒、無防備なところが多かったと推測されます。
侵入警戒システムや防犯カメラを設置し、防犯対策をしっかりとっている家もあるでしょうが、まだまだ簡単に犯行が出来てしまう家が多く、そして犯行を繰り返してもなかなか逮捕されることはないということを改めて実感します。
ホームセキュリティという言葉は一般的になってきましたが、まだまだ実際に普及はされてないということです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年7月28日 12:01)
マンションの無施錠窓から侵入 強盗未遂の男逮捕
窃盗目的で無施錠の窓からマンションの部屋に侵入し、物色しているところを見つかり、住人の女子大生(19)を殴るなどしたとして、警視庁葛西署は23日までに、住居侵入と事後強盗未遂の疑いで、無職の男(36)を逮捕しました。
同署によると、容疑を認め「泥棒すれば簡単に金が手に入ると思った」と話しているという。
逮捕容疑は21日午後8時50分ごろ、江戸川区のマンション1階の部屋に、無施錠だった出窓から侵入し室内を物色。
洗面所付近にいた住人の女子大生に見つかり、腕を殴るなどして、逃げた疑い。
<時事通信 7月23日(木)12時8分配信より>
午後9時前、電気の付いたマンションの一室。
いくら出窓が無施錠とはいえ、中に人が居ることが分かった上で侵入してくる泥棒が恐ろしいです。
住人の女子大生に見つかり、腕を殴って逃げたとありますが、住人に顔・形を見られ、されに暴行することで、捕まるリスクが高まり、罪も重くなります。
リスクだらけで犯罪の素人のような犯行に見えますが、このような突発的、思いつきのような犯罪が増えているのかもしれませんし、また今後増える可能性もあるのでしょう。
これから夏本番です。
寝苦しい夜に窓を開けっぱなしの状態にしたり、女性の一人暮らしの家は要注意です。
深夜、目を覚ますと見知らぬ男が・・・。決して有り得ない事態ではありません。
健康上の問題や温度設定などありますが、窓はしっかり施錠し、エアコンを付けたままの状態の方が、防犯上は良いと考えることができます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年7月23日 14:54)
横浜 14歳の中学生2人組、空き巣の疑い
神奈川県警港南署は14日、住居侵入と窃盗の疑いで、横浜市港南区に住む市立中学3年の男子生徒2人=いずれも14歳=を逮捕しました。
逮捕容疑は、13日午後7時35分ごろ、横浜市港南区の男性(56)の自宅に侵入し、現金約41万円を盗んだ、としています。
同署によると、当時男性は仕事で不在でした。
<カナロコ by 神奈川新聞 7月15日(水)9時13分配信より>
中学生2人組による窃盗事件です。
中学生がお菓子を盗んだという万引き事件なら、個人的にはかわいいと思えますが(※被害者にとってはかわいいでは済まされない問題です)、自宅に侵入して現金41万円を盗み出すというのは大人顔負けの立派な(?)犯罪です。
盗みを始めとする犯罪で、これは良い、これは悪い、これなら許される、これは許されないなどという判断を我々がしてはいけませんが、子供であっても、やって良いことかの判断はつきます。
子供同士でふざけあってする冗談やいたずらの限度を超えてしまっています。
今回捕まった中学生2人の感覚がおかしい、狂っているのか、それともそういう若者が増えているのか。
犯罪の基準というものがどんどん崩れているように感じます。
これからもこのような犯罪は増えるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年7月15日 18:04)
埼玉 罰当たりな犯行、墓地で花立て盗難多発
秩父市は5日、同市山田の市聖地公園墓地内の墓所85カ所で、ステンレス製の花立て約170個(約85万円相当)が盗難に遭ったと発表しました。
同管理事務所によると、4日午前11時ごろ、墓地北側の墓所25カ所で、花立てが2個ずつなくなっているのを来園した市内の男性が発見し、同所に届け出ました。
職員が5日午後5時すぎに再点検したところ、墓地南側の墓所60カ所でも花立てがなくなっていることが判明しました。
秩父署が窃盗事件として調べています。
花立てが盗まれた現場はいずれも人目につかない両端で、中には生けた花が捨てられていた場所もありました。
同所の担当者は「罰当たりで許せない犯行。お墓は残された人の心のよりどころなので、少しでも早く犯人が捕まれば」と話していました。
<埼玉新聞 7月5日(日)23時8分配信より>
ステンレス製の花立ての盗難ですが、これも金属窃盗の一種でしょうか。
1個あたり約5千円ということですが、170個盗難で85万円の被害というのは相当なものです。
ちりも積もればではありませんが、1つ1つの金額は少なくても大量になると被害金額は大きくなります。
墓地ですから、時間に関係なく、誰でも自由に出入りできるのでしょう。
人がいない深夜にトラックなどで一気に持ち去ったのかもしれません。
お墓に防犯カメラなどの防犯システムがついているのも違和感を感じますし、そのようにお金を掛けて対策を行うところは少ないでしょう。
そのような防犯システムに頼らず、自然に解消されるのが一番です。
しかし、年代によって信仰心が薄くなっているのも事実ですし、日本とは関係のない外国人による犯行となれば、お墓であろうと何であろうと関係ありません。
どのような防犯対策を講じれば良いのか難しいところです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年7月 8日 15:58)
山形サクランボ盗難 軸、枝も折られる
上山市宮脇のサクランボ畑で、収穫目前の「紅秀峰」約15キロ(7万5千円相当)が盗まれたと25日、畑を所有する近くの農家の男性(59)が上山署に届け出ました。
同署によると、盗まれたのは今月22日午前6時ごろから24日午前6時ごろの間とみられます。
男性がサクランボの状況を確認するために畑を訪れ、被害に気付きました。
広さ約50アールの畑の約90本の木のうち、9本から軸ごと、もしくは枝を折られて盗まれました。
現場に作業用の脚立はなく、手の届く高さにあった実が被害に遭いました。
<山形新聞 6月26日(金)8時33分配信より>
春から秋にかけての農作物盗難。
長い年月、大事に育てた商品が盗まれるのは農家にとっての大損害なのは言うまでもありませんが、盗まれる際、木や枝、畑に対して危害を加えられるのは二次的な損害となります。
次回、同じように作物を育てることができない、育てにくくなるというのはあまり想定されていないでしょうし、窃盗被害とは結びつきにくいかもしれません。
ただ、普通に考えると、泥棒が木から実を盗む時、枝を傷つけないように丁寧に切り取るはずがありません。
犯行の時間短縮のために、その場から1秒でも早く逃げ出すために、枝のことなど考えずに乱暴にむしり取る方が自然です。
実(商品)が盗まれた後に分かる二次的な損害の方が農家にとって痛手となるケースもあります。
このような事態も踏まえた上での防犯対策、再発防止策を考える必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年7月 2日 18:46)