今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
予備校教師 生徒用のタブレット端末80台盗んで転売
生徒の学習用タブレット端末80台を盗んだとして、浜松中央署は19日、建造物侵入と窃盗の疑いで、掛川市下俣南の予備校講師の男(27)を逮捕しました。
男は容疑を認めており、タブレット端末をリサイクルショップに買い取らせていたという。
逮捕容疑は今年3月24日から7月22日ごろまでの間、「佐鳴予備校」などの学習塾を運営する「さなる」(浜松市中区)に侵入し、倉庫にあった生徒の学習用タブレット端末80台(時価計320万円相当)を盗んだとされます。
同署によると、今年5月に同社から「学習用のタブレット端末がインターネットオークションに出品されている」と届け出がありました。
同社広報室によると、男は佐鳴予備校掛川本部校に講師として勤務。
タブレット端末には生徒の個人情報などは含まれていなかったという。
<産経新聞 8月20日(木)7時55分配信より>
倉庫に保管してあった生徒用のタブレット端末80台を盗んだ予備校教師が逮捕されました。
しかも盗んだ端末をインターネットオークションに出品していたということですから、普通に考えればすぐに足がつく手口です。
端末80台、時価320万円相当の盗難被害ですから、被害者が盗難届を出すのは当然です。
そうすると当然ながら警察が捜査を行います。
第三者の犯行か、それとも内部の者か、関係者の犯行を疑うケースもあるでしょう。
すぐに疑われることは容易に想像できるはずですが・・・。
倉庫に保管されているだけで、特に管理も厳しくなく、盗んでも自分の犯行とは気付かれない、もしくは外部の侵入者の犯行と思わせることができると考えたのかもしれません。
数年前に見たテレビ番組で、機会があれば、自分の勤め先で窃盗などの犯罪を行う可能性がどのくらいあるか?を調べたアンケートの話があり、多くの人が犯罪を行ってしまうかもしれないと考えているという結果に驚きました。
もちろん、最初から盗みを行う気持ちはなく、環境や状況の変化で、犯行を行ってしまうかもしれないと自覚しているということです。
誰しもが泥棒となり得る可能性があるということは考えておかなければならないでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年8月24日 18:12)
72歳の家政婦が窃盗 防犯カメラで動かぬ証拠
家政婦として雇われている家庭で指輪などを盗んだとして、京都府山科署は11日、窃盗の疑いで、京都市山科区、家政婦の女(72)を逮捕しました。
同署によると容疑を認めています。
逮捕容疑は4日午後2時5~10分ごろ、家政婦として雇われている京都市山科区の女性歯科医(44)方で、寝室のクローゼットの宝石箱から、指輪やネックレス計3点(時価合計約50万5千円相当)を盗んだとしています。
同署によると、7月26日、宝石箱から一部のネックレスなどがなくなっていることに気がついた女性が、同署に相談。
その後、クローゼットに小型カメラを設置したところ、8月4日、犯行の様子が記録されたという。
容疑者は「他にも何回かとった」と話しており、同署が裏付けを進めています。
容疑者は、平成24年3月ごろから、女性方で部屋の掃除や買い物などの仕事をしていたという。
<産経新聞 8月11日(火)19時26分配信より>
家政婦が家の中に置いてある貴金属を盗み、その様子を防犯カメラが捉えたという事件です。
相手を信用し、家事全般を依頼する家政婦が家の中で盗みを働くというのは大きな問題です。
家政婦という職業が成り立たなくなる可能性があります。
どこかの紹介所から派遣されてきたのか、個人としての契約なのかは分かりませんが、信用できない家政婦に、食事の手配や掃除、洗濯などはとても任せられません。
介護のヘルパーさんなども同じですが、相手を信用してこそ任せられる内容があります。
雇った人が信用できないから防犯カメラを設置するというのも悲しい話です。
そもそもそんな人を家の中に招き入れることをやめるべきでしょう。
また、派遣する側、紹介する側も大きな問題として考えるべきでしょう。
派遣したスタッフが派遣先で窃盗を働く。
これは大変な信用問題です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年8月20日 18:46)
F1のバトン夫妻 休暇中に催眠ガスで強盗被害
自動車レース、フォーミュラワン(F1)の英国人ドライバー、ジェンソン・バトンさん(35)の広報担当者は8日までに、バトンさん夫妻と友人らが休暇を過ごしていたフランス南部の貸別荘に強盗が入り、バトンさんの妻の道端ジェシカさんの婚約指輪などが盗まれる被害を受けたと発表しました。
事件は3日夜、保養地サントロペで発生し、夫妻らは就寝中だったという。
広報担当者によると、室内にエアコンのシステムを通じてガスが流し込まれた可能性があります。
ガスの種類には触れませんでした。
強盗は2人組とみられます。
婚約指輪を含む宝石類が持ち去られていました。
夫妻らにけがはなかったようです。
広報担当者は声明で、地元警察の情報として別荘の強盗被害は最近サントロペ地域などで目立っているとし、エアコン装置を利用してガスを使う手口も見られることを示唆したと述べました。
モナコに居住するバトンさんはマクラーレン・ホンダに所属し、F1ドライバー歴は15年に及びます。
2009年には年間の総合王者に輝いていました。
昨年末には日本で生まれ育ったモデルの道端ジェシカさんと結婚。
ジェシカさんが先週末、画像共有サービス「インスタグラム」に掲載した写真には海岸で大きなダイヤモンドの婚約指輪をはめた姿が紹介されていました。
<CNN.co.jp 8月8日(土)16時12分配信より>
まるで映画やドラマのような泥棒の手口です。
室内のエアコンシステムを通じて催眠ガスを流し込み、中にいる人間が眠ったところを侵入し、室内を物色して金品を盗み出すというものです。
ツイッターやブログなどで有名人のスケジュールを事前に調べ、行動や不在状況を確認した上での犯行でしょうか。
明日から家族で○○に行きます!という個人情報をSNSに流すのは防犯上も良くないことが分かります。
誰がどのような目的でチェックしているか分かりません。
数日間、家に誰も居ないという情報は、泥棒に絶好のターゲットを教えているようなものです。
今回はセレブと言われる有名人に起こった事件ですが、一般の市民でも起こり得る事件です。
防犯センサーやカメラを設置するというハード面での対策が難しい、抵抗がある場合は、防犯意識を持つという簡単にできることから始めることです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年8月11日 18:52)
ひったくり犯逮捕で感謝状受けた会社員ら 5日後に自分が泥棒
高級車のタイヤを盗んだとして、京都府警伏見署は29日までに、窃盗の疑いで、京都市伏見区桃山町和泉の会社員(20)と南区上鳥羽堀子町の会社員(21)ら男4人を逮捕しました。
会社員2人は今年4月、ひったくり事件の容疑者逮捕に貢献したとして、同署から感謝状を贈られていました。
会社員(21)の逮捕容疑は3人と共謀し、4月13~14日と7月2~3日、伏見区と下京区の駐車場で、同区の無職女性(43)らの乗用車からホイール付きタイヤ計8本(約66万円相当)を盗んだ疑い。
伏見署によると、4人は同級生で「遊ぶ金がほしかった。他にもやった」などと供述しているという。
会社員2人は4月3日夜、女性のかばんを奪って逃げる男を取り囲み、逮捕に協力したとして同8日に伏見署から感謝状を受け取っていました。
<京都新聞 7月30日(木)8時32分配信より>
女性のかばんを奪って逃げる男を取り囲み、逮捕に協力。
それから数日後、警察から感謝状を受け取りました。
そして、さらに5日後、今度は自分達が泥棒として駐車場の車からホイール付きタイヤを盗んだ容疑です。
他人の犯罪は許せないが、自分は犯罪を行う、という自分勝手な考え方のように思えます。
もともと人の財産を許可無く盗み出そうとする泥棒自体がそういう考え方をする人の集団なのかもしれません。
犯罪が悪いことだという認識がない、または少ない人が増えているのかもしれません。
一見、普通の市民がささいな事情や理由により犯罪者へと変貌するケースは珍しくないと考えるべきでしょう。
善い人そうに見えて実は・・・。
人を見たら泥棒と思え、というのは極端かもしれませんが、変に油断するより良いかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年8月 5日 14:12)