今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ロシア 公道50km分のコンクリート盗難
【AFP=時事】ロシアで、50キロメートル分の公道を盗んだ容疑で、刑務所管轄局の幹部が逮捕されました。
ロシア連邦捜査委員会によると、北部コミ(Komi)共和国の刑務所管轄局トップだったアレクサンドル・プロトポポフ(Alexander Protopopov)容疑者は、2014~15年の1年以上にわたり、幹線道路の解体で得たコンクリートを売却していたようです。
売却されたコンクリートは、民間会社によって使われたり、利益を得るために売却されていたりしたとされます。
これによる連邦政府の損失額は600万ルーブル(約900万円)に上るという。
現在は刑務所管轄局の副局長代理を務めるプロトポポフ容疑者は13日に逮捕され、今後、公職の地位を利用して国有財産を不正流用した罪に問われる見込み。
有罪となれば最大で懲役10年が言い渡される可能性があるようです。
道路建設費が非常に高額なロシアでは、道路建設業界での汚職が横行しています。
<AFP=時事 1月15日(金)15時19分配信より>
公道50キロメートル分のコンクリートが盗まれるというイメージが非常に想像し窃盗事件です。
幹線道路を勝手に解体し、そのコンクリートを売却するという手口ですが、50キロメートルもの距離分が解体されたことに誰も気付かないものでしょうか。
おかしいと気付いた者がいても政府が行う公共事業の一部だろうと解釈されたのかもしれません。
日本や他の先進国なら考えられない手口です。
その国や地域特有、固有の事情を考慮した上での手口だと、犯罪自体の発覚が遅れたり、または気付かれないということもあるのでしょう。
犯罪者の工夫や努力に対して、守る側も最大限の対策を行わなければ何らかの被害を被ることにつながります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年1月26日 16:53)
コンビニオーナー装い 売上金をだまし取る手口
オーナーや店長を名乗り、コンビニ店から金を盗む事件が相次いでいます。
警視庁によりますと、5日、東京・渋谷区のコンビニ店にオーナーを名乗る男から「売上金を取りにいくので、事務所に置いておいてくれ」と電話がありました。
アルバイトの男性が数十万円を用意しておくと、目を離したすきに消えていたということです。
都内では去年8月以降、コンビニ店のオーナーや店長を名乗る同様の事件が12件、相次いでいます。
<テレビ朝日系(ANN) 1月7日(木)18時43分配信より>
アルバイトや派遣社員など非正規雇用の問題はこんなところまで発展しているようです。
コンビニでアルバイト店員に対して、オーナーを装った男が売上金をだまし取るという手口です。
店によっては、店員の入れ代わりが激しく、オーナーやFC本部のスーパーバイザー、店長などの区別ができず、誰にどのような権限があるのか分かっていない場合があります。
犯罪者とすれば、非通知で電話を掛け、相手の反応を見て指示すれば良いだけです。
声は聞かれますが、顔は見られず、電話の履歴も残りません。
また、事前にコンビニを客として利用し、そこで経験の浅いアルバイト店員かどうかを視認しておけばより確実な犯行となります。
社員教育の徹底、正社員の雇用、電話の録音、防犯カメラの増設など、色々な角度から防犯対策を行う必要があります。
何か1つの対策を講じれば防ぐことが出来るという問題ではないと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年1月15日 18:53)
滋賀 自動車販売会社からタイヤ60本盗難
12日午前9時ごろ、滋賀県栗東市内の自動車販売会社のコンテナで、ホイール付き中古タイヤ60本(300万円相当)がなくなっているのが分かり、従業員が110番しました。
同県警草津署が窃盗容疑で捜査しています。
同署によると、6日午後5時ごろ、従業員がタイヤをコンテナに収納し、南京錠で施錠しました。
南京錠は壊されたとみられ、なくなっていたという。
<産経新聞 12月13日(日)8時33分配信より>
コンテナの南京錠を破壊し、中にあったホイール付きタイヤ60本が盗まれました。
南京錠がついていれば、まあ安心と考える人が多いかもしれませんが、それを破壊する工具や機械を持っていれば簡単に無効化できてしまうということが分かります。
また、作業時間の確保も重要で、破壊するのに時間が掛かる場合であっても、その時間が確保できれば、安全に作業することができ、犯罪者にとっては都合が良くなります。
犯罪者がゆっくりと犯行を行う環境を提供することはいけません。
誰もそのような環境を提供しようとは思っていないでしょうが、自然とそのような環境ができることもあります。
それを改善し、彼らが好まない環境に変えていくことも防犯対策の一つです。
植木や塀などで外から中の様子が見えないのは防犯的に良いと思いがちですが、逆に中で何をしていても分からない、隠れ蓑になってしまう恐れもあるのです。
そのような細かい問題を一つずつ解消していくことが大切です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年1月 8日 18:13)