今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
姉が管理する倉庫から現金2億円を盗んだ男逮捕
山口県警宇部署は7日、金属回収業者の倉庫から現金約2億円を盗んだとして、三重県いなべ市大安町の配送会社役員の男(68)を窃盗容疑で逮捕しました。
逮捕容疑は昨年11月9~10日の間に、山口県宇部市内で金属回収業の実姉が管理する倉庫に侵入し、現金約2億円を盗んだとしています。
同署によると、容疑を認めています。
10日に、実姉の身の回りの世話をしている女から「泥棒に入られた」と110番があり、同署が捜査していました。
<毎日新聞 2月7日(日)23時21分配信より>
2億円という大金が弟を泥棒に変えてしまったのでしょうか。
実の姉が管理する倉庫に侵入し、現金約2億円を盗んだ男が逮捕されました。
兄弟や家族のお金を盗むとは何とも悲しい事件です。
家族の絆や愛情というものはお金には換えることができないかけがえのないものだと思いますが、男にとっては2億円の価値より低いということでしょう。
悲しいことですが、家族や親戚も場合によっては泥棒や犯罪者に変わってしまう可能性があることを認識しなければならないのかもしれません。
倉庫がどのようなものなのか分かりませんが、2億円もの現金を置いておくのはあまりにも危険ということは分かります。
現金に限らず、高価な金品は出来るだけ貸金庫等の安全な場所に保管することが一番です。
そんな場所は信用できない!という方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも自宅や会社より安全なのは間違いありません。
仮に盗難などの被害に遭っても、貸金庫等であれば金融機関側が保険に加入しているでしょうから、万が一の被害に対しても補償されるはずです。
一度問い合わせてみればどうでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年2月26日 18:33)
スポーツカーで泥棒全国行脚 ペルー国籍の男2人逮捕
営業中のブランド品買い取り販売店で高級腕時計を盗んだとして、大阪府警は27日、住所不定無職の容疑者(28)らペルー国籍の男2人を窃盗の疑いで逮捕し、発表しました。
スポーツカーで全国を巡り、同様の事件を繰り返したといい、府警は裏づけを進めています。
国際捜査課によると、ほかに逮捕されたのは同容疑者のいとこで三重県鈴鹿市の自称人材派遣業の容疑者(23)。
2人は昨年9月、石川県野々市市にある営業中の店舗で、持っていた鍵でショーケースを解錠し、ロレックスの腕時計3点(販売価格624万円)を盗んだ疑いがあります。
鍵を計70本所持しており、「複数の店で店員がショーケースに挿したまま離れた際に手に入れました。
どの店でも2、3本試すとだいたい解錠できた」と供述しているという。
<朝日新聞デジタル 1月28日(木)0時55分配信より>
ペルー国籍の外国人と聞くと、どうしても犯罪のイメージとつながってしまいます。
このような偏った考え方はいけないのですが、昨年9月の埼玉での殺人事件や数年前に広島で起こった女児殺害事件の印象が強い人もいると思います。
今回の事件では、ある店で手に入れたショーケースの鍵70本から2、3本を試し、別の店のショーケースの解錠に成功しています。
ショーケースが同じメーカーなのか、使用されている鍵が一部共通なのかは分かりませんが、非常に怖い話です。
ショーケースが壊されて中の商品が盗まれたというのなら分かりますが、その店のものではないショーケースの鍵を使って開けられたらたまったものではありません。
そのような鍵の使いまわしのようなことが実際に起こっているのであれば危険です。
鍵を施錠する意味がなくなってしまいます。
1つのショーケースに対して鍵は1つ、同じものはないということでなければいけないと思います。
ただ、鍵も複製できたり、他の器具で開けることもできるでしょうから、鍵を過信することも避けるべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年2月18日 17:56)
謎が謎を呼ぶ 電車のつり革盗難多発
首都圏を走る電車で、つり革が盗まれる事件が多発しています。
被害は拡大を続け、盗まれたつり革は、JRと私鉄をあわせ、400個を超えました。
東急電鉄は、「最近、車内のつり革の盗難が発生しております。このような行為を発見されましたら、係員にお知らせください」と車内アナウンスを行っているようです。
首都圏の私鉄やJRで相次ぐ、つり革盗難事件。
被害は、拡大の一途をたどっています。
東急電鉄の課長補佐は「(2015年の)11月から現在までの間で、(田園都市線で)合計で180個以上。全く目的がわからないというのが、本音のところなんですけども」と話しました。
つり革の盗難は、2015年の年末ごろから始まり、東急電鉄の201個、東京メトロの80個など、これまでに首都圏の路線で、420個以上が車内から盗まれていました。
営業運転中の犯行とみられているが、目撃情報はないという。
そんなに簡単に盗めるものなのか、ドライバーでねじを外してみました。
外すのにかかった時間は、30秒ほどでした。家庭用はさみでも切断することが可能でした。
いずれも、走っている電車内では、かなり目立つ行為。
東京・新橋では、「プラスチックとか、高騰していると思うので、原料としてですね」、「マニアに結構、高い値で売れるんじゃないですかね、鉄道マニア」などの声が聞かれました。
リサイクル資源として転売されたのか。
リサイクル業者「高山金属商事」の専務は「つり革のような、プラスチック素材のものは、スクラップとしての価値はありません。産業廃棄物として処理するのに、お金がかかる」と話しました。
では、鉄道マニアなどに転売されたのか。
鉄道会社のイベントなどで、人気のアイテムだというつり革。
東京・千代田区の専門店「書泉グランデ」の関係者は「基本的には、車両が引退して、解体された時に、出てきた余剰として、少し仕入れさせていただいています。こちらでは、個人の買い取りはしてはいないので」と話しました。
この店では、個人からの買い取りはしておらず、盗品が店頭に並ぶことはないという。
さらに、オークションサイトへの出品を調べてみましたが、首都圏の鉄道会社のつり革は確認できませんでした。
謎が謎を呼ぶ、つり革盗難事件。
警視庁は、同一犯による犯行の可能性もあるとみて、連続窃盗事件として捜査を進めています。
<フジテレビ系(FNN) 2月2日(火)0時23分配信より>
ある漫画で鉄道マニアに人たちが、使われなくなった電車のつり革をもらって大喜びするというシーンがありました。
その中では盗まれたわけではなく、所有者が善意でマニアの人たちに与えるというものでしたが、所有者ではない第三者からすれば、マニアに高値で売れるかもしれないというヒントになったかもしれません。
原料や金属類は今供給過多となっているようですから、素材として狙われているのではないと思われます。
仮に大量に盗んだとしても買い取る側のメリットがないため、高くは売れないのでしょう。
そうなるとやはり、マニア向けの窃盗犯ではないでしょうか。
業者に大量に持ち込むのはいかにも盗品として怪しまれます。
その業者が盗品と知りながら買い取るような違法な店だったら別ですが、普通は警察に通報するなどします。
そうなると自分で売りさばくなど転売ルートをとるでしょう。
ネットオークションや掲示板での個人売買、会員専用サイトでの販売など、自分で売る相手を探して取引する方法です。
リスクはありますが、中間マージンや手数料を気にしなくても良いので利益率が高くなります。
また共犯者(業者を介さない)が少なく、捕まりにくいという面もあるかもしれません。
警察もこのような転売ルートを徹底的につぶし、売りにくい、買いにくい環境を作りあげてほしいものです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年2月10日 11:19)
溝の雨水ますのフタ47枚外され、けが人発生 逮捕された男「知りません」
側溝の雨水ますのふたをはずし、歩行者や自転車を危険な状態にさせたとして、京都府警右京署は20日、道路法違反(道路に関する禁止行為)の疑いで、住所不定、無職の男(40)=常習累犯窃盗罪で起訴=を再逮捕しました。
同署によると、「知りません」と容疑を否認しているようです。
再逮捕容疑は、昨年12月31日午前6時55分ごろ、京都市右京区の市道の歩道にあった側溝の雨水ますのふたをはずし、側溝の中に落として交通などに支障を及ぼす状態にさせた、としています。
同署によると、昨年11月21日~12月31日にかけて、京都市右京区や中京区で、側溝の雨水ますのふた47枚がはずされる被害が相次いでいました。
12月6日には歩行中の男性(23)がふたがはずされた側溝の中に落ち、足をけがしていました。
現場周辺の防犯カメラの映像などから男が浮上、一連の事件との関わりがある可能性もあるとみています。
雨水ますのふたの大きさは縦約40センチ、横約50センチ、重さ約27キロで、手で持ち上げてはずされたとみられます。
はずされたふたは、側溝の中に落とされたり、川に捨てられるなどしていたという。
<産経新聞 1月20日(水)22時33分配信より>
色々な金属窃盗犯のニュースが取り上げられていますが、盗まれたという盗難被害がメインですが、盗まれたことによる二次的な被害、今回の場合は溝のフタが外されたことによって落ちてけがをしたという珍しい事件です。
盗難による金額的な被害が重大なことは容易に想像できますが、あるはずのフタがないことで人がけがをするという事態も想定しなければなりません。
物が失われる場合は、お金や保険等で補償できる場合がありますが、人命やケガとなると、お金に換算できない被害となります。
盗まれたことが分かっていながら、危険だと知りながらその状態を放置していたことによって、けがをした被害者から管理責任等を問われ、訴えられるということもありえるでしょう。
盗難の被害者である施設側が加害者として訴えられる、まさに二重の損害です。
このような事態も想定した上での防犯対策、再発防止策を考えなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年2月 4日 17:14)