今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
電車のつり革引きちぎった男逮捕 余罪30件以上?
東京都内の電車で、つり革200個が盗まれる事件が相次ぎ、警視庁は、地下鉄の車内でつり革を引きちぎった63歳の男を現行犯逮捕しました。
持ち手の先が、強引に引きちぎられそうになったつり革。
男(63)は、4月16日夜、東京メトロ千代田線の町屋から北千住間を走行中の車内で、つり革を両手でつかみ、ねじったうえで、体重をかけて引きちぎっていたところを、張り込んでいた捜査員に現行犯逮捕されました。
男は、調べに対し、「電車内が混雑して、立ちっぱなしで疲れていた。鉄道会社を困らせようと思った」と、容疑を認めているという。
都内では、2015年11月ごろから、つり革の窃盗事件が37件起き、およそ200個が盗まれていて、4月上旬に、千代田線でつり革が盗まれた事件で、防犯カメラに男とみられる男が映っていることから、警視庁は、余罪も追及する方針。
<フジテレビ系(FNN) 4月19日(火)13時57分配信より>
電車が混雑していて立ちっぱなしで疲れたため、鉄道会社を困らせようとつり革を引きちぎった男が逮捕されました。
昨年11月から37件の窃盗事件が発生しており、200個ものつり革が盗まれていたようですが、この犯人が関与している可能性もあるようです。
それにしても毎回電車に乗って座れなかったことに腹を立て、鉄道会社への嫌がらせでつり革を引きちぎられてはたまりません。
つり革を引きちぎるのは相当な腕力が必要でしょうし、かなり労力がかかると思います。
疲れた状態からさらに疲れることをするのをやめればよいと思うのですが・・・。
怒りのパワーのすごさを感じますが、発散するのは人の迷惑にならない方法、犯罪になるような方法だけは避けなければなりません。
ちなみに防犯カメラの映像から犯人が特定できたようですが、全車両に防犯カメラを完備することでこのような器物破損、窃盗、そして痴漢行為などの犯罪が大幅に減少すると思われます。
車内での人の目による監視には限界がありますし、混雑していれば人のことを気にする余裕もなくなります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年4月28日 13:01)
長野のホテル 宿泊客の財布窃盗犯逮捕 昨年夏の事件にも関与
長野県山ノ内町の志賀高原のホテルで1月、高校生175人の財布などが盗まれた事件で、窃盗容疑などで逮捕されたホテルの元アルバイト従業員の男(47)の町内の自宅から、昨年8月に同じホテルであった別の大量盗難事件で盗まれたとみられる財布数点が押収されていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
男はこの事件への関与も認める供述をしているという。
捜査関係者によると、昨年8月に被害に遭ったのは、ホテルサニー志賀で開かれた大手学習塾「早稲田アカデミー」の合宿に参加した中学生約340人。
塾側が生徒から集めてホテル内で保管していた財布やスマートフォンなどが盗まれました。
県警は3月下旬に男の自宅を家宅捜索し、ホテルの合鍵や1月の事件で盗まれたとみられる財布以外にも、学習塾の生徒のものとみられる複数の財布も押収。
1月の事件について「財布は車で運んだ。1人でやった」と容疑を認めているといい、県警は防犯カメラに映らない従業員用の裏口から侵入したとみて調べています。
<毎日新聞 4月9日(土)21時10分配信より>
私の記憶があいまいでしたが、以前、合宿等でホテルに宿泊していた学生の金品を一箇所に集め、それがまとめて盗まれたという事件がありました。
その後の続報はニュースになっていませんでしたが、まだ犯人が逮捕されていなかったのは驚きでした。
今回逮捕されたのはそのホテルの元従業員の男でした。
今年の1月の窃盗事件で逮捕され、昨年8月の事件にも関与していたことが分かったようです。
侵入手口として、防犯カメラに映らない従業員用の裏口から入ったということですから、やはり現場の状況を良く知る者の犯行だったということです。
ホテルが宿泊客の金品をどのように保管しているかということは従業員や出入している業者など、内部の事情に詳しい者でないと知り得ない情報です。
このような事件が発生した場合、外部の者による犯行は当然ですが、内部犯行も可能性として考えられます。
今回、昨年8月に発生した事件では犯人が逮捕されず、再度今年1月に発生した事件でようやく逮捕されたことも不思議です。
また、元従業員というのも真っ先に疑われても仕方がない存在のように思います。
辞めた理由にもよるでしょうが、少なからず元勤務先に恨みを抱く者もいるでしょうから、彼らが事件に関与していないかはまず捜査の対象になるでしょう。
詳しい動機等は分かりませんが、今回の事件の影響は大きいと思われます。
宿泊客の金品が2度に渡って大量に盗まれたというのはホテルの信用を大きく損ないました。
イメージも決してよくありませんから、これから元の状態に戻すのは大変だと思われます。
被害に遭われた宿泊客への補償は当然ですが、その他のお客様に対する説明や対応をどのように行うか、厳しい状況が待っています。
このような事態を想定することは難しいですが、万が一の可能性のために事前の対策、防犯対策が必要なのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年4月19日 11:48)
備前焼のこま犬窃盗犯 16体古美術店に売却
備前焼のこま犬を盗んだとして男らが逮捕されました。
岡山市北区の神社から今年1月、備前焼のこま犬1体を盗んだとして、岡山県早島町の男(36)と広島県東広島市の男(33)が窃盗の疑いで逮捕されました。
2人は容疑を認めているということです。
警察は、岡山市の古美術店などから2人が売ったとみられるこま犬16体を押収しました。
岡山県南部では、去年7月ごろから神社の備前焼のこま犬が盗まれる事件が相次いでいました。
警察は、一連の事件に2人が関わっているとみて調べています。
<TBS系(JNN) 4月6日(水)19時54分配信より>
盗品と知りながら買い取った業者は厳しく罰せられるべきだと思います。
16体ものこま犬が持ち込まれたら怪しいと感じるのが普通です。
持ち込んだ相手がその作品の製作者や資格を持っている古美術商等であれば別ですが、おそらくこま犬とは全く関係のない犯人達でしょう。
一目見ただけで怪しいはずです。
神社のこま犬というのは普通は屋外にそのまま設置されているものです。
泥棒からすれば、盗み放題だと考える罰当たりもいるのでしょう。
神社の中に置かれている場合は守りやすくなりますが、外となると守ることはさらに難しくなります。
神社と防犯カメラというのは似つかわしくありませんが、昨今の犯罪事情を考えるとしっかりと防犯対策することが必要でしょう。
防犯カメラで監視されているのは神社の雰囲気を壊すと考える人もいるかもしれませんが、逆にしっかりと監視している安全な場所というアピール方法もあるかと思います。
個人のプライバシー等よりも防犯、犯罪の抑止が重要という風潮に傾いています。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年4月12日 11:56)
同居人が泥棒? 同居している女性から現金11万円盗む
同居している女性(52)から現金を盗んだとして、兵庫県警神戸北署は4日、窃盗容疑で、神戸市環境局北事業所職員の男(53)を逮捕しました。
容疑を認めています。
逮捕容疑は1月28日午前0時~2月9日午後5時ごろ、同居する神戸市北区の介護関連会社経営の女性方で、現金約11万円を盗んだとしています。
同署によると今月3日午後2時ごろ、女性が「自宅に置いていた現金が盗まれた。犯人は同居している男だと思う」と110番した。
女性は「以前にも約300万円がなくなった」と話しているという。
神戸市環境局によると、男はごみ収集を担当していたようです。
<産経新聞 4月4日(月)11時36分配信より>
同居人とのトラブル、家族でもトラブルになりますから、他人と同居することは簡単なことではありません。
海外などで一人では家賃を払うのが厳しいため同居するというのはテレビや映画でもよくみられます。
ただ、貯めていた家賃やお金を盗まれて困ったというエピソードも珍しくありません。
日本では若者を中心にシェアハウスが流行しているという話もありますが、赤の他人と一緒に住むなんて怖くてできません。
マンションの管理組合や貸主が借主の身元を保証する制度をつくるなど、入居者が安心して暮らせる環境をつくらなければいけないと思います。
もしくは入居者自身が防犯カメラを設置するなどして自分の身を守らなければなりませんが、そこまで同居者を疑うのなら同居自体が成立しないように思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年4月 6日 18:39)