今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
有名サッカー選手の自宅に窃盗団現れる 防犯ブザーで撃退?
マンチェスター・Uに所属するイングランド代表FWウェイン・ルーニーの自宅に窃盗団が侵入を企て、防犯ブザーが鳴っていたことが判明しました。
イギリス紙『ガーディアン』や『BBC』など複数メディアが5日付で伝えています。
事件は、同選手のキャリアを称える顕彰試合に参加するためにルーニーの家族が自宅を留守にしている際に起きました。
マンチェスター市近郊のチェシャー州にあるルーニー宅に窃盗団が侵入を試みたものの、防犯アラームが作動し、窃盗団は逃亡した模様です。
600万ポンド(約8億円)の価値があると見積もられているルーニー宅を地元警察が捜索し、容疑者の痕跡を探しましたが、有力な証拠は見つからなかったという。
地元警察は「チェシャー警察はプレストベリーで窃盗の企てがあったことを確認し、捜査を開始した。事件は8月3日の水曜日午後9時頃にチェルフォード通りで起きた模様。
警察は当該地域で証拠を探したが、容疑者に関する有力な証拠は見つからなかった」と報告しています。
<SOCCER KING 8月6日(土)13時21分配信より>
有名人になると自分の年俸や報酬等が大きく報道されます。
金額は推測のケースも多いでしょうが大きく異なっていることは少ないと思います。
それだけ稼いでいる、自宅に相当の金品が置いていると犯罪者は考えるでしょう。
大金を自宅に置いている人は多くないかもしれませんが、稼ぎの大きさ、資産によってはそれ相応の金品がある可能性は高いと思われます。
また、SNSの発信によって自分や家族のプライバシーを多くの人にさらされています。
それを確認すれば自宅が無人かどうかも分かってしまう場合があります。
どの国においても有名人は自分の報酬や資産に応じて最低限の防犯対策、侵入者対策を講じることによって自分や家族の身を守る手段が必要になります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年8月26日 18:34)
海水浴場で車いす盗んだ男逮捕
和歌山県白浜町の白良浜海水浴場付近で観光客の車いすを盗んだとして、県警白浜署は4日、窃盗容疑で同町の大工の男(22)を逮捕しました。
「返そうと思っていた」などと否認しているという。
逮捕容疑は2日深夜、同海水浴場付近の駐車場で、大阪府豊中市の女性(70)の車いす1台を盗んだとしています。
同署によると、女性は足が不自由で、車いすを止め、家族の介助で浜まで歩いて向かっていたという。
<産経新聞 8月5日(金)9時21分配信より>
この男の目的は何だったのでしょうか?
深夜、駐車場で車いすを盗んだ男が逮捕されました。
深夜の犯行ということですから、酔った勢いなのか、いたずらなのか、意図は不明ですが、盗むにしても良い物と悪い物があるように思います。
車いすが転売して高く売れる物だとしても、高齢者や障害者、ケガをした人、病人にとってはなくてはならない物です。
なくなればたちまちその場から移動することが困難になります。
その様子を想像して楽しんでいたのでしょうか。
それとも盗んだ後どうなろうと自分の知ったことではないという考えの持ち主なのか。
その罪の重さに気付くのは、自分が盗んだ車いすを自分自身が利用することになるその時まで待たなければならないのか。
その時に大いに後悔すると共に、自分も同じような被害に遭って苦しい思いをすれば良いのにと願うのはいけないことでしょうか?
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年8月19日 16:55)
長野ホテル宿泊客の金品窃盗犯に実刑判決3年6ヶ月
長野県山ノ内町のホテル「サニー志賀」で昨年8月と今年1月、中高生の貴重品が盗まれた事件で、窃盗と建造物侵入の罪に問われた同ホテルの元アルバイト従業員の男(47)に対し、長野地裁(稲田康史裁判官)は19日、懲役3年6カ月(求刑懲役5年)の判決を言い渡しました。
判決は、男がアルバイト従業員としてサニー志賀に勤務していたことから「管理態勢などを把握し、合鍵も入手し、侵入・窃盗を繰り返した。背信的で悪質だ」と述べました。
判決によると、男は昨年8月、無施錠の同ホテルに侵入し、ロビーに保管されていた合宿中の中学生約330人分の現金入りの財布や携帯電話(計約900万円相当)を盗みました。
今年1月にはマスターキーで忍び込み、合宿中の高校生約170人分の携帯電話や現金入りの財布(計約390万円相当)をフロントから盗みました。
<朝日新聞デジタル 7月20日(水)2時25分配信より>
昨年、今年と話題になりましたホテルに合宿中の学生の金品が大量に盗まれるという事件ですが、ホテルの元アルバイト従業員の男が逮捕され、今回3年6ヶ月の実刑判決が言い渡されました。
元勤務先への背信行為として悪質との判断で執行猶予なしの実刑判決となりました。
2回の窃盗事件で約500人分1300万円近い被害金額でした。
この数字にも驚かされますが、このホテルが被った損額に比べると微々たるものでしょう。
ホテルという宿泊客、利用者が絶対的に信用する場所で発生した窃盗事件です。
元従業員という個人が私利私欲を肥やすために行った犯罪ですが、ホテルとして何の対策も講じていなかったのか、管理体制に不備はなかったのか、退職者への対応をどうしていたのか、ホテル側が責任を問われかねない項目がいくつも考えられます。
言い方は悪いですが、現時点でこのホテルに泊まりたいと思う人は少ないでしょう。
この事件をバネにして、防犯対策や教育、管理体制が見直され、ホテルとしてワンランクグレードアップするようなことになれば良いですが、それまでの道のりは平たんではないでしょう。
一時的かもしれませんが宿泊客は激減するでしょうし、ハード面を強化するのはかなりの費用がかかります。
ソフト面での強化には時間がかかりますし、今後の課題・問題が数多く残されています。
そこまで経営が続けばよいですが、その前に破綻してしまうことも充分あるでしょう。
元従業員の犯行だからうちは関係ないと逃げることはできません。
一つの犯罪が及ぼす効果、悪影響も考慮しながら色々な対策を講じる必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年8月12日 17:11)
証拠を残さないために・・・。 ドラマ模倣した裸の泥棒
証拠を残さないために裸で窃盗行為をした男が警察に捕まりました。
全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)警察署は2日、閉店後の美容室に裸で侵入し現金17万ウォン(約1万5060円)を盗んだ容疑で17歳の少年を逮捕し調査中だと明らかにしました。
少年は先月25日午後9時ごろ、群山市羅雲洞(ナウンドン)の美容室に窓から侵入しました。
頭に黒いビニール袋をかぶり手袋をした以外は何も着ていない裸の状態でした。
少年は美容室の金庫から現金17万ウォンを盗み逃走しました。
警察は美容室内の防犯カメラの映像を確保しましたが、犯人の人相着衣を把握できず身元把握は困難を極めました。
事件現場周辺のカメラ30台余りの映像をすべて分析し容疑者を特定するまで1週間かかりました。
警察は1日午後7時ごろ、美容室の近所に住む少年を自宅前で逮捕しました。
少年は警察の取り調べに自身の犯行であることを認め、「裸で犯行すれば証拠が残らないという内容のドラマを見て模倣したもの」と供述しました。
盗んだお金は遊興費に使う計画だったようです。
少年は昨年12月にも同じ美容室に裸で侵入し現金4万ウォンを盗んだことが確認されました。
警察は「少年は精神的に問題のある状態ではないとみられる」とし、犯行動機など事件の経緯を追加で調べていると明らかにしました。
<中央日報日本語版 7月3日(日)12時19分配信より>
韓国で裸で犯行を行うドラマを模倣した泥棒が逮捕されました。
記事では犯人の人相着衣を把握できず身元把握は困難を極めたと裸での犯行が有効であったかのような内容ですが、
身体的な特徴や毛髪等が現場に落ちる可能性も高まりますから科学的な捜査の面ではマイナス面の方が大きいような気がします。
今回はドラマの模倣ですが、小説や漫画、映画、コント番組などで奇想天外な犯行手口が出てくることがあります。
現時点では実現不可能なものもあれば、実際に試すことができそうな有効な犯行手口もあります。
馬鹿げた泥棒小話で済めば良いですが、それが効果的な犯行手口の場合、悪用される危険性も考慮しなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年8月 5日 15:43)