今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
小学校から給食費120万円盗まれる
神奈川県小田原市の小学校で、約250人分の給食費120万円余りが盗まれました。
校舎の中で不審な女が目撃されていて、警察が捜査しています。
警察などによりますと、19日午前8時半ごろ、小田原市の公立小学校で、1年生から3年生の約250人分の給食費合わせて120万円余りがなくなっていることに職員が気付きました。
給食費は保護者がクラスごとに集め、PTAの役員と学校の職員が図書室で集計していました。集計が終わって現金をまとめようとしたところ、トートバッグに入れていた3学年分の給食費がなくなっていたということです。
校内にいた保護者が「よく分からない人がいた」と話しているほか、防犯カメラに校舎の廊下を歩く不審な女が映っていて、警察が窃盗事件として調べています。
<テレビ朝日系(ANN) 4/20(木) 5:57配信より>
給食費として集金していた現金120万円が盗まれました。
保管状態の詳細は分かりませんが、トートバッグに入れていたということですから金庫等には保管していなかったのかもしれません。
もしくは金庫に入れる前の状態で盗まれてしまったのかもしれません。
保護者から現金で収集し、その現金を銀行に預け入れしてから給食業者等に入金する方式でしょうか。
今の時代現金で収集するというのも古いような気がします。
せめて銀行振り込み、口座引き落としに移行する方がセキュリティ面でも手間や管理の面でも安心です。
口座引き落としにすれば、今問題になっているモンスターペアレンツなどの給食費未払い問題の解消にも役立つはずです。
計算間違いや個人の使い込みなども発生しにくくなります。
防犯カメラや入退室管理システムなどを盗難対策として考えるだけでなく、集金方法や管理体制自体を見直すことも防犯対策として効果的だと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年4月28日 19:36)
鍵番号を盗み見して合鍵作製 女子大生宅に侵入
福岡県警によれば、他県で、男が女子大学生の自宅に合鍵を使って侵入するという事件が発生。
犯行に使われた合鍵は、男が女子大学生の鍵番号をメモし、ネット上で合鍵販売業者に依頼して作製したものだったという。
県警は「合鍵は、鍵番号とメーカーが判明すれば作製できる」として、自宅の鍵を他人に見せたり、渡したりしないように注意喚起。
鍵にカバーを付け、番号を隠すなどの対策をするように呼び掛けています。
合鍵の複製をめぐっては、SNSなどに投稿された写真から3Dプリンタを使って作製できる――という事例も報告されています。
埼玉県の合鍵販売会社は、「Twitterなどに、鍵の写真はアップしないようにしましょう!」と注意を促しています。
<ITmedia NEWS 3/31(金) 12:54配信より>
合鍵の作製が簡単に行えることは非常に便利ですが、そのことが犯罪につながる危険性があることを教えてくれる事件です。
鍵番号とメーカー名を知った男が合鍵を作製し、その鍵を使って女子大生宅に侵入したというものです。
扉をこじ開けたり、窓ガラスを割られての侵入されるのは侵入されたことが容易に分かりますが、合鍵を使い侵入の痕跡を残さずに侵入される方がぞっとします。
寝ている間物音を立てずに侵入し、一人暮らしの女性を乱暴する、実際に起こった事件ですから想像ではありません。
現時点では一般にはそれほど普及していませんが、今後は3Dプリンターを使っての複製も現実味を帯びてきました。
鍵だけでは防犯対策をしているとは決して楽観できませんので、鍵プラスアルファの対策が必須となってきました。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年4月21日 18:06)
現金盗むついでに盗み食い「窃糖」のシュガー逮捕
現金を盗むついでに、アイスクリームなどを繰り返し盗み食いし、「窃糖のシュガー」と呼ばれる男が逮捕されました。
無職の男(51)は2016年8月、東京・武蔵野市の税理士事務所に侵入して、ソフトクリーム1本を食べ、サンダルを盗んだ疑いが持たれています。
男は、複数の事務所から、現金などを盗むついでに、プリンやチョコなど甘いお菓子およそ250個を食べていたとみられ、捜査員は、窃盗にかけて「窃糖のシュガー」と呼んでいました。
調べに対し、「食べたのがアイスかわからないが、間違いない」と容疑を認めていて、警視庁は、およそ40件、現金600万円余りの余罪があるとみています。
<ホウドウキョク 3/21(火) 20:58配信より>
海外の窃盗犯で盗み目的で侵入し家の中の食べ物を食い散らかす手口が紹介されることがありますが日本では珍しいように思います。
プリンやチョコなど甘いお菓子250個を食べた「窃盗のシュガー」と紹介されると何か可愛らしいように思いますが、被害件数40件で現金600万円窃盗となるとそうは言っていられません。
また、盗み食いされた状態は不明ですが、所構わず食い散らかされると盗難とは別の被害が生じます。
高級なソファーや絨毯を汚されたり、傷付けられると場合によっては盗難以上の被害額となる場合があります。
大金や高価な貴金属を所持していなくても、汚されたり、壊されたら困るものはどこの家にもたくさんあります。
盗難対策という小さなくくりではなく、犯罪自体を防ぐ、または被害を最小限に抑えるための防犯対策はどこの家でも必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年4月14日 20:53)
風呂屋の入浴券泥棒逮捕
銭湯ばかりに侵入し、入浴券を盗むことから「風呂屋のミッチー」と捜査員から呼ばれていた男が逮捕されました。
警視庁によると、窃盗などの疑いで逮捕された男(66)は2015年11月、東京・荒川区の銭湯に侵入し、入浴券約100枚、4万2000円相当を盗んだ疑いが持たれています。
警視庁は、換気のために開けられた窓から侵入する手口で、7年前から40店で約2000枚、80万円相当の入浴券を盗んだとみて調べています。
男は銭湯ばかりを狙うため、捜査員から「風呂屋のミッチー」と呼ばれていました。
調べに対し、男は「時間をかけて思い出したい」と話しているという。
<日本テレビ系(NNN) 3/22(水) 19:48配信より>
風呂屋の入浴券は換金できるものでしょうか。
有名なレジャー施設や健康ランドのような大きなところなら別かもしれませんが、普通の金券ショップ等では買い取ってもらえないような気がします。
入浴券の額面金額通りの価値が認められるとは思えません。
ただ、インターネット上で販売するような方法はありますが、大量に出品されていたらすぐに怪しまれます。
本当のところは分かりませんが、犯人は単なる風呂好きで転売・換金目的ではなく、自分で使うために盗んだのかもしれません。
銭湯ばかりを狙って犯行を繰り返していたということですから、そうなのかもしれません。
換気のために開けられた窓からの侵入手口は、銭湯に限らず他の店舗や業種においても警戒が必要かもしれません。
手口を真似た模倣犯が別の犯行を行う可能性があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年4月 7日 16:48)
