今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
新潟 駐在所から水21リットル(5円相当)盗んだ男逮捕
新潟県警の駐在所の水道から水5円相当を盗んだとして同県警佐渡東署は6日、同県佐渡市の無職の男(64)を窃盗容疑で逮捕しました。
逮捕容疑は6日午前11時ごろ、同署新穂駐在所の屋外に設置された水道の蛇口をひねり、水21.3リットルを盗んだとしています。
蛇口のハンドルは元々取り外してあったため、男がハンドルを持参して盗んだ模様という。
駐在所員の妻が水をペットボトルに入れ、自宅との往復を繰り返していた男を目撃。
佐渡東署員が任意で話を聞いたところ、自宅に閉じこもろうとしたため逮捕しました。
水を盗んだことは認める一方「市の水道なので無料だから問題ない」などと話しているという。
男は駐在所員の妻と顔見知りだったようです。
男の自宅は水道が止められており、生活用水に使用する目的だったとみられます。
周辺では最近、屋外設置の水道から水が盗まれる被害が相次いでおり、同署が余罪を調べています。
<6/8(木) 10:54配信 毎日新聞より>
水を盗む行為は犯罪で悪いことには変わりませんが、自宅の水道が止められていたという事情を考えるとただ責めるのもどうかと思います。
電気やガス、水道の中で料金滞納等で最後に止められるのが水道と言われています。
止めることによって生死に関わるからだと思いますが、今回も止める前に何かしらのアクションはなかったのでしょうか。
また、市役所や福祉関係の担当者が水道代も払えないという状況を把握するべきだったとも思います。
もちろん、男がお金はあるければ払いたくない、払わない、市の水道だから無料だ、税金を払っているだろうという考えだけであれば同情の余地はないのですが・・・。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年6月27日 11:24)
30人のベトナム人貴金属窃盗団 住宅狙い被害2億5千万円?
住宅に侵入し、指輪など貴金属を盗んだとしてベトナム人の男ら3人が逮捕されました。
警視庁は、グループの余罪が合わせて2億5000万円に上るとみて調べています。
男(26)らは去年12年、東京・狛江市の住宅に侵入し、ダイヤモンドの指輪など108万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
警視庁は1日、神奈川県綾瀬市にある男らのアパートを捜索したところ、盗品とみられるブランド品の時計やダイヤモンドの指輪などが大量に見つかったということです。
取り調べに対して、男らは「盗みはしてません」などと容疑を否認しています。
警視庁は、去年6月から男を中心に約30人で盗みを繰り返し、被害額は2億5000万円に上るとみて余罪などを調べています。
<テレビ朝日系(ANN) 6/2(金) 11:57配信より>
中国系・朝鮮系の外国人窃盗団は、外見が日本人と変わらない場合があり、周囲となじんでしまうこともあります。
ベトナム人30人の窃盗団は珍しく、また、集まって行動をすると目立つように思いますが、ここ数年のインバウンド、訪日外国人の増加で外国人が町を歩いていても店で会っても珍しくなくなりました。
ほとんどが観光客として日本にとっては大切なお客様ですが、ごく一部の犯罪者がそれに紛れて犯罪を企てています。
日本人、外国人の区別に関係なく一般家庭の場合は、自分と家族以外は侵入者となり得る可能性があります。
外部から容易に侵入されないか、侵入後の犯行はどのように行われるか、その犯行を妨害するようなもの(防犯システムや番犬、周囲の目など)が存在するか、犯行後の逃走は速やかに行われそうか、など様々な角度から自分の家の侵入しやすさ、防犯度数をチェックしてみましょう。
そこで気付いた弱いところは、当然プロの泥棒には見抜かれてしまいます。
その弱点の改善がまずすべき対策です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年6月16日 19:15)
暴力団幹部逮捕 組存続のためにスイカ万引き?
ショッピングモールでスイカなどを万引きしたとして、愛知県警東署は23日、ともに指定暴力団神戸山口組系組幹部の男(59)=名古屋市千種区下方町7=と男(52)=同県豊山町豊場=の両容疑者を窃盗容疑で逮捕しました。
2人は容疑を認め、男(59)は「組の運営資金が乏しく、組を存続させるためだった」と動機を供述しているという。
逮捕容疑は共謀して4月23日午後7時20分ごろ、名古屋市東区のモールの食品売り場で、スイカ、ウナギ、米などの食品や日用品計198点(計7万6120円相当)を万引きしたとしています。
東署によると、2人は組長の男(55)=窃盗罪で既に起訴=と店を訪れ、買い物かごに大量の品物を詰め込み、精算せずに持ち去ろうとしました。
<毎日新聞 5/23(火) 21:16配信より>
暴力団の幹部2人が逮捕されましたが、容疑は万引きということで組の運営資金が乏しく、存続させるためにやったと供述しているようです。
先日見たテレビ番組の中で、日本は暴力団に対して甘い、優しい国だとコメントしている人がいました。
欧米などの海外では日本の暴力団に近い、マフィアや麻薬組織等に対して、警察や一般の人の当たりは厳しいというものでした。
もちろん一部の国ではマフィアや麻薬組織が強く、警察や政府との癒着があり、日本とは比べようが無いほどの力を持っている場合もありますが、全体的には彼らを取り締まる力が強まっている傾向にあるのではないでしょうか。
日本ではまだまだ暴力団が強いようですが、組織の分裂等が最近ニュースになっていますが、暴力団の構成員が全国的に減少しているのは間違いなさそうです。
昔のようなみかじめ料を要求すると警察に逮捕されるからか、それ以外の収入源を模索している組が多そうです。
その一つが麻薬ですが、これは売買が拡大すると被害者が増える危険性があります。
麻薬や武器の密輸等まだ大規模な犯罪に手が出せない組織は、今回のような万引きという素人でも簡単にできる犯罪に手を染めやすいのかもしれません。
今後、弱小組織の統合や淘汰によって、組織を運営できない者が犯罪者へ転身していく可能性が考えられます。
暴力団団員が万引きとはあまり関係がなさそうでしたが、これから増えてくる危険性があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年6月 8日 16:46)
京都 コンビニで160万円の現金盗まれる
京都市山科区のコンビニエンスストアで、売上金約163万円が盗まれました。
現場からは男が車で逃走していて、警察が調べています。
13日午前5時ごろ、JR山科駅前にあるコンビニエンスストアで、通行人の男性から「不審な男が店から出てきて車に乗って走り去った」と警察に通報がありました。
警察がかけつけると店の入り口の自動ドアが開けられていて、店内の事務所にあった金庫から売上金約163万円が盗まれているのが見つかりました。
当時、店は閉店時間中で自動ドアと勝手口は施錠されていて、売上金を盗んだとみられる男は店の前の歩道に止めていた車に乗り込み、東の方向に逃走したということです。
警察は男が逃走に車を使っていることなどから、数人が関わった疑いもあるとみて、窃盗事件として調べています。
<関西テレビ 5/13(土) 18:40配信より>
盗難事件の発生したコンビニエンスストアは、JRと直結している場所で、通勤途中に店の前を通ることがある、よく知ったところでしたのでニュースを見て驚きました。
営業時間中は、コンビニの近くには喫煙スペースや腰を掛ける場所があるため、周辺には常に多くの人がたむろしているイメージがあります。
被害が発生したと思われる午前5時ごろは始発の時間で周囲を歩いたことがありますが、無人になることはほとんどなさそうな場所です。
さらに線路を超えると交番がありますから窃盗被害に遭うとは考えにくい環境ではあります。
よくこんな場所をターゲットにしようと考えたなあと思ったものです。
コンビニ強盗はよく耳にしますが、閉店時の窃盗事件、しかも160万円もの大金が盗まれるケースは珍しいように思います。
ただ、窃盗事件が少ないのは24時間営業だからでしょう。
コンビニやファミリーレストラン等の24時間営業が縮小傾向にあるというニュースが話題になっていますが、今後はその傾向が加速すると思われます。
24時間営業という過剰サービス(需要)よりも、人件費の高騰や人材確保の難しさ(供給)が上回っている現状です。
今後も強盗事件は減るかもしれませんが、無人の店舗を狙った窃盗事件は逆に増えると思われます。
時代と状況に応じて防犯対策も変えていかなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年6月 2日 17:14)