今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
約半数の女性が「夏場に窓を開けて寝ている」
(株)アルコム(福岡県福岡市)は、全国の20代~40代の女性を対象に「夏と犯罪に関するアンケート調査」を実施した。
調査方法はインターネット。
調査期間は2017年5月29日(月)~5月30日(火)。回答数は551名。
警察庁によると(警察庁「住まいる防犯110番」より)、2015年の「侵入窃盗」犯の侵入経路は、一戸建て住宅、3階建て以下の共同住宅でともに「窓」が第1位。
4階建て以上の共同住宅でも、窓からの侵入は2位となっている。
今回の調査では、節電や体調管理のために夏の夜はエアコンを切って「窓を開けたまま就寝することがよくある」という人の割合は26.5%だった。
「時々ある」の27.0%と合わせると、半数以上にのぼる53.5%もの人が窓を開けたまま就寝することが分かった。
一方、窓を開けたまま就寝することが「あまりない」人は13.4%で、回答数が全体で最も多かったのが「全くない」と答えた33.0%。
「全くない」と答えた人の割合を住居形態別で見てみると、「賃貸の一戸建て」に暮らす人が断トツの46.4%。
次いで「賃貸の集合住宅」で暮らす人が37.1%。
「持ち家の一戸建て」に暮らす人は29.9%。
「持ち家の集合住宅」が28.9%。
持ち家には安心感があるのか、賃貸で暮らす人との差が開く結果となっている。
<7/25(火) 10:10配信 SUUMOジャーナルより>
窓を開けて寝ることで心配しなければならないのは侵入窃盗犯だけではありません。
特に若い女性は暴行される可能性があります。
単に金品を盗まれるよりも大きな傷痕になってしまう恐れがあります。
女性は男性に比べると冷え性の人が多く、冷房を好まない人も多そうです。
エアコンはタイマーにし、扇風機や窓を開けるなどして寝ている人も多いでしょう。
アンケートによると女性の2人に1人が窓を開けて寝ているという結果のようです。
これは泥棒だけでなく性犯罪者にとっても重要な情報になるでしょう。
防犯カメラを設置したり、敷地の外周をセンサーで警戒すれば、窓を開けて寝ても安心できるかもしれません。
それが難しいのであれば最低でも窓や扉を施錠したまま寝ることができる体制に変えるべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年8月25日 14:43)
コンビニのバイト 客の自動車税等112万円着服
大阪府堺市のコンビニエンスストアで、40代のアルバイトの男性従業員が客から預かった自動車税などの収納代行金26件、あわせて約112万円を着服していたことがわかりました。
ローソンによりますと、今月客から「支払ったはずなのに督促状が届いた」と連絡が入り発覚したということです。
男性従業員は支払いの際レジを通さず、客に渡す控えに店の受領印を押して手続きが完了したように装っていたということです。
男性従業員は社内調査で着服を認めているということで、ローソンは従業員を解雇し業務上横領の疑いで警察に被害届を出しています。
<7/20(木) 19:32配信 毎日放送より>
コンビニで支払い処理を行った際、客が支払った料金を着服していた男が逮捕されました。
レジを通さず、客に渡す控えに店の受領印を押していたということですが、レシートは発行していなかったのでしょう。
ただ、客としては払ったことは間違いがなく、コンビニの受領印を押した書類は残る訳ですから支払先から催促されるとすぐに発覚します。
その件数が多いほどどこのコンビニで支払い手続がされたからもすぐに分かるでしょうから犯人の特定もできます。
冷静に考えれば捕まらずに済むはずがないのですが、一回あたり数万円の現金をみてよからぬ考えが浮かび、そして実行してしまったのかもしれません。
被害者側が防犯対策として、防犯カメラを増やしたり、店員を増やしてダブルチェックをすることも効果がありますが、このような手口で犯行を行っても捕まってしまうということを世間に広く知らしめることも必要でしょう。
これをやったら必ず捕まる、すぐには捕まらなくてもこのルートで発覚する、ということを徹底させれば、仮に盗みたいという欲望が出てきても捕まるという未来の絵がイメージされれば犯行を思い留まる、抑止力となるのではないでしょうか。
両面での対策が進めば、トータルとして犯罪件数減少につながると思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年8月18日 14:10)
京都 工事現場荒らしの2人逮捕 氏名は公表しない?
山科署などは12日、窃盗の疑いで、大阪府枚方市藤阪中町、無職の男(53)と同、無職の男(51)=ともに別の窃盗罪などで起訴=を追送検し、計61件(約3900万円相当)の被害を裏付けたと発表しました。
追送検容疑は、昨年10月27日、京都府井手町の工場新築現場で電動ドリルや電線を盗むなど、同3月~12月、京都や大阪など4府県の工事現場で、工具を狙って盗みを繰り返した疑い。
同署によると、2人は工具を大阪府内の買取店に転売していたという。
<7/12(水) 22:15配信 京都新聞より>
犯罪時における容疑者、犯人の氏名の公表及び報道時のルールが今ひとつわかりにくいと思います。
当ブログでは原則として個人名は控えるようにしていますが、窃盗事件等が発生したときの新聞の記事やテレビで紹介される場合、容疑者名が公表されることが多いように思います。
今回のように無職の男(53)と無職の男(51)という表記が珍しいと感じました。
殺人事件や凶悪事件等はきちんと報道時におけるルールが定められているのかもしれませんが、窃盗事件となるとルールがあいまいなのかもしれません。
このニュースに対するネット上のコメントでも、なぜ公表しないのか?と疑問に感じている人が少なからずいるようでした。
現時点では疑いだけで容疑が固まっていない、冤罪の可能性もあるということであれば早い段階で公表することは問題ですが、検察に起訴される段階ですから刑が確定していないとは言え、容疑者として氏名が公表されるのは問題がないように感じます。
インターネットがこれほど普及した現代では、一度氏名が公表され記事になると日本全国、全世界に情報が配信されてしまいます。
仮に間違った情報でもそれが拡がってしまうと否定や削除することは至難の業です。
このことが犯罪者の間でも広く知られるようになり、犯罪を犯すことで実名報道されるという危険性を実感するようになれば、それが抑止力になるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年8月10日 11:34)
大阪 駅の構内から5千万円の油絵盗む
前衛画家の故白髪(しらが)一雄氏(1924~2008年)が描いた評価額5千万円相当の油絵を盗んだとして、大阪府警捜査3課と枚方署は20日、窃盗の疑いで住所不定、自称古物商の男(62)ら男3人を逮捕したと発表した。
また、油絵を盗品と知りつつ4500万円で購入した盗品等有償譲り受けの疑いで、大阪市西区新町の会社役員の女(63)も逮捕した。
男らの逮捕容疑は共謀し、平成27年10月10日深夜、大阪府枚方市岡東町の京阪枚方市駅で、展示中の白髪氏の油絵「作品B」を盗んだとしている。
同課によると、男が事件を主導したとみられ、すでに窃盗罪で受刑中の男(56)が実行役。
駅の防犯カメラの映像には、壁にボルトで固定された油絵をヘルメットをかぶった男が取り外す様子が写っていた。
女は昨年1月に油絵を買い取ったとされ、昨年夏には白髪氏の作品が海外のオークション会社に出品される動きもあったという。
油絵は女の自宅から回収された。
京阪電鉄によると、油絵は平成5年、枚方市駅の立体交差事業の完成を記念し、施工業者などから寄贈されたという。
<7/20(木) 18:46配信 産経新聞より>
京阪駅の構内に飾られていた5千万円の油絵が盗まれ、それを盗品と知りながら買い取った者も含めて犯人グループが逮捕されました。
防犯カメラが設置され、壁にボルトで固定されていたとは言え、駅の構内に5千万円も価値のある絵が飾られていたというのは意外です。
その絵の周囲に常に駅員が居るというわけではないでしょうから、その絵の価値を知る者であれば盗もうと画策するのも納得です。
記念に施工業者が寄贈したものですから駅のどこかに飾るのは自然なことですが、もしかすると少し無防備だったかもしれません。
今回被害に遭ってしまった京阪枚方駅だけでなく、他の駅や公共施設でも絵画が飾られていることは珍しくありません。
それぞれの価値は様々でしょうが、同じように防犯カメラ+ボルトで固定程度の対策のところも多いでしょう。
仮に被害に遭ったとしても、金額的にそれほど痛手ではない価値の絵画もあるでしょうが、5千万円もの絵画なら話は別です。
絵画の価値を知らず、もしくは知る者がすでに居ないというところもあるでしょうから対策も含めて見直しを行うべきではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年8月 4日 19:15)