今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
掃除機ばかり盗む男 高く売れるから・・・
量販店で繰り返し掃除機を盗んだなどとして、大阪府警枚方署は13日、窃盗や強盗致傷の疑いで、大阪府交野市妙見東のアルバイトの男(29)=窃盗罪で公判中=を逮捕、送検したと発表した。
被害7件(総額約34万円)を裏付け、捜査を終えた。
「高く売れる掃除機を転売するためだった」などと供述しているという。
送検容疑は今年1月24日、同府枚方市池之宮の「ドン・キホーテ枚方店」で、掃除機1点(販売価格約4万3千円)を盗んで軽トラックに乗車。
追跡してきた20代の女性店員を車で引きずり、頭部打撲のけがをさせたほか、同月15~25日に同市内の量販店で掃除機を繰り返し盗んだとしている。
同署によると、男は2月に京都府警に窃盗容疑などで逮捕され、6月以降は同署が捜査していた。
<9/13(水) 17:40配信 産経新聞より>
家電量販店で掃除機ばかり盗んでいた男が逮捕されました。
掃除機というと結構な大きさを想像しますが、最近はダイソンなどに代表されるように高性能かつ小型化でさらにワイヤレスでも吸引力が優れている高価な掃除機が珍しくありません。
掃除機を盗もうと考える者が少ないというのは昔の話かもしれません。
今回捕まった犯人の動機にもあるように、高く売れるという認識が拡がっているということです。
つまり、盗まれる危険性、狙われる危険性が高まったとも言えます。
家電量販店などでは実機をお客様に見ていただき、触っていただき、その良さを実感していただいた上で販売する商品が多いと思います。
それの妨げにならないような対策でないと本末転倒となりますので注意が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年9月29日 19:26)
千葉は人が少なく盗みやすい 空き巣少年3人逮捕
千葉、神奈川の両県で空き巣を繰り返したとして、千葉県警は21日、川崎市の少年3人を窃盗などの疑いで逮捕・送検したと発表した。
県警は計約1400万円の被害を裏付けた。
3人は当時15~19歳で、「食事や遊びに使った」と供述しているという。
県警によると、3人は昨年11月~今年3月、千葉、神奈川両県の一戸建て住宅58軒に窓ガラスを割って侵入。
現金や腕時計、ブレスレットを盗んだ疑いがある。
6割以上が千葉県内で起きており、3人は「千葉の方が人通りや防犯カメラが少なくて、やりやすかった」などと供述。
インターホンを鳴らして住人が不在の民家を狙ったという。
県警は今年3月、千葉県富津市でバールなどを不法に所持していた疑いで3人を現行犯逮捕。
同県木更津市内の民家に空き巣に入ろうとしたとして住居侵入と窃盗未遂の疑いで再逮捕し、余罪などを調べていた。
<8/22(火) 8:05配信 朝日新聞デジタルより>
逮捕された少年たちがターゲットを選ぶときのポイントとして、
① 人通りが少ない ⇒ 周囲の人の目を気にする
② 防犯カメラがない ⇒ ついているところは狙わない
③ インターホンを鳴らして不在確認 ⇒ 無人のところを狙う
①は、周りに家や店がないという場合はどうしようもありません。
③も、会社勤めをしている人は平日の昼間は無人になってしまうのは仕方がありません。
対策が可能なのは②の防犯カメラ設置ということです。
設置するには費用が掛かりますが、自分の力で何らかの対策を行う場合は、防犯カメラ、そしてここには挙げられていませんが、④防犯センサー設置が適しています。
また、①の周囲の人の目だけでなく、音も泥棒は気にします。
大音量で威嚇機器が鳴動すると周囲の人に気付かれる可能性が高くなります。
①②③④これらの条件を全て満たせば、100%ではありませんが、泥棒にとっては狙うのが難しい環境となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年9月21日 14:35)
終電に乗り遅れたので・・・国宝・三十三間堂を寝床に
終電に乗り遅れた会社員の男...寝床にしようと侵入したのは、国宝・三十三間堂でした。
【記者リポート】
「こちらの鉄門は身長160センチメートルの私の2倍ほどなのですが、男はこれをよじ登って中に侵入したということです」
13日午前4時すぎ、京都市東山区の国宝・三十三間堂の敷地内の回廊ベンチで男が寝ているのを警備員が発見。
駆けつけた警察官が寝ていた大阪市の会社員の男(27)を起こし、建造物侵入の現行犯で逮捕しました。
呼気からはアルコールの匂いがしたとういうことで、調べに対し男は「酒を飲んで終電に乗り遅れ、三十三間堂で寝ようと思って入ってしまった。悪気はなかった」と供述しているということです。
警察によると文化財への被害はないということです。
<8/14(月) 19:54配信 関西テレビより>
酒に酔い、終電に乗り遅れた男が国宝の三十三間堂の敷地内に侵入し、ベンチで寝ているところを逮捕されました。
悪意はなく、文化財への被害もないということなので大きな問題ではないかもしれません。
色々なニュース番組で報道されていますが、場所が国宝だったことが原因でしょう。
何事もなくよかったとは思いますが、もし悪意を持った者が意図的に侵入したということになれば話は別です。
お堂の中に保管されている仏像や歴史的に価値のある物が盗まれたり、傷付けられたり、汚されたり、建物が放火されるということになると大変な被害になる可能性があります。
約3メートルの鉄門をよじ登って中に侵入したということですが、よじ登ってしまえばあとは侵入を防ぐものが何もないということであればそれは問題です。
国宝ということですから防犯カメラやその他にも何らかの防犯システムはついているとは思いますが、今回の侵入事件で弱点があることが明らかになりました。
大事になる前に再発防止策を講じる必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年9月15日 11:58)
沖縄 万引きが減らない・・・防犯コストの高さもネックに
沖縄県内のスーパーや大型商業施設で万引が後を絶たない。
県警生活安全企画課によると、2016年の窃盗全体の認知件数は5559件で07年の1万958件から半減した一方、そのうち万引は手口別最多の1159件とこの10年、1100~1400件台で推移。
業者側は「通報しないケースを含めれば被害はもっと多い」と嘆く。
県内の刑法犯認知件数のうち、窃盗は全体の約7割を占める。
自転車盗やオートバイ盗は二重ロックの推進などの防犯対策で減ったが、万引は防犯カメラなどのコストや店内巡回する人手不足の問題もあり、横ばい傾向が続いている。
同課は「県内で大型商業施設が増えたことも一因」とみる。
発生状況などを分析し、業者側と対策会議を重ねるが、抜本的な改善につながらないのが現状だ。
7月に県警本部であった万引防止対策連絡会では、スーパーやコンビニ、薬局など県内大手10社が集まり、情報を共有した。
昨年の万引犯を年齢別で見ると、少年が約21%、60歳以上が約36%。県警が昨年1~3月に検挙した65歳以上の男女85人にアンケートした結果、所持金がありながら万引したのは71%。
被害額は2千円未満が75%を占め、自宅から1キロ以内の店舗が44%と最多だった。
店舗専属の保安員は、万引の背景は貧困だけでないとし、「地位や職業、性別や年齢を問わず、盗みが横行しているのが現状」と打ち明ける。
県内12社のアンケート(複数回答)では、11社が万引を「放置できない」とする一方で、県警に通報するかについて3社が「ケース・バイ・ケース」と回答した。
被害額が少額の場合でも、警察の調べに対応すると従業員が2~3時間、業務から離れることになる。
意見交換で業者側からは「それよりは売り上げを優先したい」「対応を簡素化できれば」との本音も聞こえた。
保安員は「近所に住み、頻繁に来店してあいさつも交わすなじみの客が万引で捕まり、店側が大きなショックを受けるケースも多い」と指摘。
「声掛けなどで万引を思いとどまらせることが重要だ」と話した。
<8/13(日) 12:35配信 沖縄タイムスより>
被害額が小額の場合、万引き被害に遭っても警察に通報するかは「ケース・バイ・ケース」というところもあるようです。
警察の調べに対応すると、従業員が2~3時間業務から離れることになり、それよりかは販売を優先したいという意見は当然のような気もします。
ただ、被害を見逃すことが多くなると、犯罪者側で被害に気付いていない、少しぐらいなら大丈夫だと考える者が増え、さらに被害を助長する可能性があります。
防犯カメラ設置のコストを気にする経営者が多いのもよく分かります。
防犯カメラ設置による万引き被害が減ることは分かっている、犯罪の抑止効果や犯行の証拠としても活用できることはかなり認知されていると思います。
しかし、そのコストとなると少なくとも数十万円から百万円以上掛かるのが一般的ですから躊躇してしまうのも仕方がないかもしれません。
一度に大きな出費がネックになっているのであれば、リースやクレジットなどで月々分割しての出費であれば、総額としては少し増えても大きな負担にはならないかもしれません。
現金による購入という販売方法以外の手段もありますので、ぜひ防犯の専門店にご相談下さい。
話は変わりますが、頻繁に来店して店員とも顔なじみ、常連客が万引き犯であったというケースが多いというコメントに驚きました。
店側としては一見さんではなく、大事な常連客と考えていた人が泥棒だったというケースが多いといことは非常にショッキングです。
一体誰を疑えば良いのか、疑心暗鬼にならざるを得ないのは経営者としては辛いところです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年9月 8日 09:23)
畑に除草剤まかれてメロン6600玉全滅 1500万円相当の被害
除草剤をまかれ、メロンハウス6棟が全滅。
北海道空知郡の寺坂農園の公式ブログに投稿された内容が衝撃を呼んでいます。
ねとらぼでは被害に遭った農園の代表者に取材を行いました。
農園が被害に遭ったのは7月9日の深夜から未明にかけて。
翌朝職員が確認すると、「2カ所ある給水栓が半開きのまま水が垂れ出るよう工作される」「9棟の全自動換気装置が狂わされる」「8棟の換気装置用ブレーカーが落とされる」「6棟に除草剤を散布される」という被害が次々に発覚。
メロンは繊細な作物のため、どの事象も放置すれば全滅に繋がる危険なものでした。
約15人の従業員はひとつひとつの問題を解決すべく奔走。
しかし除草剤による被害だけはどうすることもできず、数日間かけてゆっくりと枯れていくメロンをただ眺めるしかありませんでした。
代表はこの際の気持ちを、「たとえるなら高校生まで育てたかわいい子供が目の前でゆっくりと5日間かけて死んでいくような感覚。しかも6棟、約6600玉分も。もう、夢であって欲しい」と振り返っています。
同被害に遭う以前にも、7月に入ってからは2~3日に一度の頻度で朝になると換気装置の設定が狂うといった事態が3回ほど発生していました。
当初は職員の操作ミスと思われましたが、現在はこちらも同一犯による可能性が高いと考えられています。
警察の科学調査により、メロン全滅の原因が除草剤であると確認が取れたことから、代表は農園の置かれている状況を8月3日にブログ上で公表。
情報公開後はアクセスが集中し、サイトが閲覧しづらい状況が続いています。
ブログ上で代表は、北海道でのメロン農業は夏の一発勝負であり、この時期を過ぎると来年の秋まで収穫と収入はないと吐露。ですが、1500万円相当の大損失で廃業する可能性すらある状況にもかかわらず、「この経験から学び、必ず復活してやる! 仲間と一緒にこのやりがいに満ちた楽しい農業をつづけるんだ。それが犯人に対する"最大の報復"だと思っています」と綴っています。
代表はねとらぼの取材に対し、「平和な田舎なので、こんな被害に遭うとは思いもよらなかったです。付近では除草剤による重大な犯罪はおろか、盗難被害といった話も聞いたことがありません」と、被害に遭ったことが今でも信じられないことをあらためて告白。
「被害に遭ってからでは遅いので、畑が離れたところにある人には光センサーや監視カメラなどの自衛策を取っていただきたいです」と、被害経験を踏まえた心境を明かしました。
同農園のメロンハウスは全部で約30棟。
現在は未収穫のハウスが6棟残っており、まずはこれらのメロンを守り、収穫していく予定。
なお、警察の捜査は進んでいるものの、犯人はまだ逮捕されていません。まずは一刻も早い事態究明が望まれます。
取材協力/画像提供:寺坂農園
<8/3(木) 18:38配信 ねとらぼより>
農作物泥棒ならまだ動機が分かりますが、メロンを栽培している畑に除草剤をまき果実を枯らすという手口に驚きです。
犯行動機や目的は、農園や生産者を困らせること、供給量減少による価格の釣り上げ、単にメロンが嫌いな者による犯行、世間を騒がせたい愉快犯などが考えられます。
生産者にしてみれば、同じ失うのであれば、盗まれる方が最終的には誰かにおいしく食べてもらえるのでまだましでしょう。
見掛けが悪いとか一部が痛んでいるというのであれば、カットしたり、ジュースにするなど二次的な利用方法も手段としてあるかもしれませんが、除草剤で枯らされると他に使用することができなくなります。
従業員が15人もいる農家で6600万円の被害、相当深刻な被害でしょう。
廃業する可能性もあるということですが、犯人が自分が招いたことによりここまで大きな事態に発展するということを自覚し、少しでも罪の意識を感じれば今後の犯罪減少につながるかもしれません。
自分の利益しか考えず、それによって他人の迷惑や不利益は関係ないという考えの者だとしたら全く無意味なことです。
盗難被害だけでなく、このような大規模な破損被害に発展する可能性があることを生産者、被害者側もある程度想定しておくことが必要です。
そうすると万が一の被害が発生しても最小限に抑えることにつながるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年9月 1日 18:54)