今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
韓国人カップル ドンキホーテで大量万引き、ホテルと往復7回
万引目的で来日し大阪市内のドン・キホーテで医薬品などを盗んだとして、大阪府警南署は11日、窃盗の疑いで、いずれも韓国籍で住居不定、自称会社員の男(25)と住居不定、自称自営業の女(29)を逮捕したと発表した。
両容疑者は容疑を認め、「日本や母国で転売するために盗みました」と供述している。
逮捕容疑は共謀し、8月9日午後6時20分ごろ、大阪市中央区宗右衛門町のドン・キホーテ道頓堀店で胃腸薬など計52点(約12万円相当)を万引したとしている。
両容疑者はカップルで8日に訪日観光客として入国。
実行役と見張り役を交代しながら犯行に及び、盗んだ商品は近くのホテルの客室に運び込んでいた。
同署によると、同店では9日だけで千点以上(約150万円相当)の胃腸薬や頭痛薬などが盗まれていた。
防犯カメラ映像などから、両容疑者はホテルと店舗を7回にわたり往復し、盗みを繰り返していたという。
女は12回、男は8回来日し、いずれも3日以内に帰国しており、同署は過去にも同様の手口で盗みを行っていたとみて調べる。
<8/11(土) 13:53配信 産経新聞より>
店舗で万引きを繰り返した韓国人カップルの犯行ですが、ホテルと店舗を7回も往復し犯行を繰り返していたという驚きの手口です。
防犯カメラに映像が記録されていたようですが、これまでの犯行ではカメラに映らなかったのでしょうか。
女は12回、男は8回来日し、同様の手口で盗みを繰り返していたということですが、カメラには映っていながらも、外国人ということで身元特定が難しかったのかもしれません。
身元が判明した時にはすでに国外に戻っていたのかもしれません。
韓国内では窃盗等の犯罪歴がなく、日本への入国もスムーズだったのかもしれませんが、このような窃盗出稼ぎを防ぐ仕組みも必要でしょう。
今回の犯行でよく分かりますが、防犯カメラだけでは犯罪を防ぐことができないケースがあるということです。
防犯カメラという抑止力や犯人特定には役立ちますが、犯罪者が変装したり、防犯カメラを恐れなければ犯行自体を阻止することはできません。
プラスアルファの防犯対策や仕組みが必要になります。
警備員や店員による監視や防犯タグでの万引き防止先など色々な対策を組み合わせ、万引き犯にとって犯行が行いにくい環境を作り上げることが重要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年8月30日 14:28)
富山 学校の不審者侵入を想定した訓練実施
学校に不審者が侵入した場合に備えての訓練が黒部市の県立にいかわ総合支援学校で行われ、教職員が、警察官が到着するまでの対応を確認しました。
訓練には、教職員およそ80人が参加しました。
県内では、子供や女性に対する『つきまとい』や『声かけ』など不審者の情報が去年1年間で874件ありました。
先月には、富山市の奥田交番に男が押し入り警察官を刃物で刺して殺害したうえ、近くの小学校に銃弾を打ちこむ事件も発生しています。
31日の訓練は、刃物を持った不審者が授業中の教室に外から侵入したとの想定で行われました。
職員たちは、生徒を安全な場所に移動させたあと、『さすまた』や『いす』を使って不審者をおさえつけ、その間に警察に通報。
不審者の侵入に気づいてから警察官が到着するまでの手順を確認しました。
自分の身を守ることも考慮しながら対応するの難しかった」「普段学校生活で不審者が入ってくることを考えるの難しが、施錠とかちょっとしたところから不審者対応に結びつけていきたい」(教職員)
<7/31(火) 20:24配信 チューリップテレビより>
学校の防犯対策として、不審者の侵入対策の一つとしてさすまたがよく出てきます。
ナイフや小型の凶器を持っている不審者に対しては、距離をとってさすまたで押さえつけることは有効だと思います。
ただ、今後、不審者が銃など飛び道具を凶器として持っている場合は対策が異なってきます。
アメリカなどの銃社会では銃乱射事件は珍しくありませんし、後を絶ちません。
日本でもこれからこのような凶悪事件が発生する可能性も否定できませんし、3Dプリンターが普及し、銃の作成方法等がインターネットから入手できるようになれば、誰もが自由に銃を手にすることができるようになってしまうかもしれません。
不審者の凶器が変わった場合の対策も考えていかなければなりません。
力に対して力で対抗すると、相手をさらに強力してしまう可能性があります。
彼らに対抗、抵抗する対策よりも、その場からいかに早く、安全な場所に逃げることを優先した方がよいように思います。
学校においても、学校外に通じる秘密の抜け道のようなものが求められるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年8月24日 15:57)
出荷直店のナマコ500キロ(350万円相当)盗まれる
17日未明、後志の岩内町で出荷直前のナマコ500キロが盗まれているのが見つかり、警察が窃盗事件として捜査しています。
17日午前4時過ぎ、岩内町大浜の岩内地方卸売市場で、保管されていた出荷直前のナマコおよそ500キロ、350万円相当が盗まれているのを出勤した職員が見つけました。
警察と漁協によりますと、ナマコは16日に水揚げされたもので、17日に競りにかけるため、いけすに保管されていました。
職員がすべていなくなった16日夕方以降、何者かが建物1階の窓ガラスを割って中に忍び込み、いけすのかぎを壊してナマコを盗んだとみられています。
警察は、転売目的の複数の人物の犯行とみて捜査しています。
<7/17(火) 16:17配信 HBCニュースより>
ナマコ500キロが盗まれた事件ですが、350万円という被害金額に驚くとともに、ナマコが盗まれる事件というのも珍しいように思います。
ただ、ナマコに限らずよほど特徴のある素材でなければ、転売されたり、加工されてしまうと盗品ということが分からなくなってしまいます。
小売店等で生産者の写真を掲示し、この商品が誰が作ったものか、どこから仕入れているのかを明確にしているところがありますが、その方が消費者としては購入しやすいという心理に基づいているのかもしれません。
盗品をそのまま転売するだけでなく、加工後の商品もうかつに転売できなくなるような仕組みが必要です。
苦労して盗み出してもそれを転売、売ってお金に換えなくなればその物が盗まれる可能性が減少することになります。
これも防犯対策の一つと言えます。
今回の現場に関しては、いけすのある建物の窓ガラスを破って侵入できてしまう環境というのは良くないでしょう。
なまこを350万円もの高価な商品と考えれば、それがそこに保管されている状態が安全かどうかを確認すべきです。
扉や窓の施錠だけでは十分な対策とは言えませんし、関係者以外の入退出も自由にできてしまうとしたらそれも危険です。
魚などの生き物がそう簡単に盗まれない、盗んでもその後が大変だと考える人がいるかもしれませんが、複数人で組織的に犯行を行うグループもいます。
充分に警戒し、安全ではない環境だと気付いたらすぐに見直すべきです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年8月16日 15:39)
ガソリンスタンド 100キロの金庫がわずか2分で盗み出される
わずか2分のスピード犯行。その一部始終だ。
深夜のガソリンスタンド。事務所に横付けするようにバックで車が入ってきた。
営業は終了していて真っ暗。ガソリンを入れにきたとは思えない。
正面の光はコンビニエンスストアだ。その大胆な犯行を2台の防犯カメラが捉えていた。
止まった車から出てくる2つの人影。マスクをしているようだ。
1人が車のハッチを開け、金属の棒のようなものを取り出した。
事務所入り口のドアにはバールでこじ開けられたような跡が残っている。
2人は事務所内に侵入すると、室内を物色しながら奥に進む。
そして、大きな荷物を引きずりながら戻ってきた。金庫だ。
外に持ち出すと見張り役が加わって3人掛かりで車に。
その間、わずか2分。
金庫は朝になって富山市内の河川敷に捨てられているのを発見された。
入っていた現金20万円がなくなっていた。犯人は逃走中だ。
<7/18(水) 18:57配信 テレ朝 newsより>
深夜のガソリンスタンドの事務所に侵入し重さ100キロの金庫を2人で盗み、そして3人で車に積み込み逃走。
わずか2分の犯行で、その様子は防犯カメラに移っていたようです。
このニュースに対して、防犯カメラに顔が映っているにも関わらず、3人で20万円を分け合うのでは割に合わない等のコメントが書かれていましたが、
驚いたのは犯行時間の2分です。
100キロの金庫であれば泥棒に対してかなりの時間稼ぎになると思われましたが実際はそうではなかったようです。
泥棒に対しての防犯対策として、防犯カメラでの抑止力だけでは犯行を防ぐことができない、犯行を防ぐことが難しい手口が増えてきているように感じます。
今回被害に遭われたガソリンスタンド等では、仮に防犯センサーや警報ベルがついていたとして、それが鳴動したから犯行を防ぐことができるかというとそれも難しいように思います。
防犯カメラに映ろうが、ベルが鳴ろうが、とにかくバールで入口をこじ開け、室内を物色し、目当ての物が見つかれば奪って逃げる、そして逃げるまでの時間は数分。
このようなリスクを度外視した泥棒の犯行を物理的に防ぐのは難しいでしょう。
力に対して力で対抗するのではなく別の方法で対策する方が賢いでしょう。
例えば、侵入者に対して人畜無害な霧を噴射し、視界を遮ります。
金目の物や金庫を探そうにもそれ以上その場での犯行継続ができなくなります。
もちろん、霧が晴れるまでその場に居続ければその後犯行を再開することはできますが、その場で警報ベルを鳴らすなどすれば逃げ出さざるを得なくなります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年8月 8日 16:43)
アメリカの小売業界を悩ませる返品詐欺
・アメリカ国内1000店以上のウォルマート(Walmart)で返品詐欺をしたとして、警察はアリゾナ州ユマで23歳の男を逮捕した。
・当局によると、この返品詐欺によるウォルマートの被害総額は約130万ドル(約1億4300万円)。
・アメリカでは、不正な返品によって小売業界が被る損失は、最大で年間170億ドル(約1兆9000億円)にのぼる。
23歳の男が、ウォルマートでの返品詐欺の容疑で逮捕された。これによる同社の被害総額は、130万ドルにのぼると見られる。
アリゾナ州ユマで逮捕された容疑者の男。
パソコンを返品しようとする若い男を目撃した店員が通報した。
当局によると、容疑者は返品前にパソコンから部品を抜き取ったと見られている。
アメリカ国内1000店以上のウォルマートで、過去18カ月にわたって同様の返品詐欺を繰り返していたという。
ウォルマートの代理人は同社の被害総額を明らかにしなかったが、返品詐欺の犯人を取り押さえるべく、ここ数カ月、警察と協力してきたと述べた。
「こうした犯罪行為を特定し、未然に防ぐため、社内プロセスを強化してきた」同社は言う。「従業員とユマ警察の迅速な対応のおかげで逮捕に至った。感謝している」
容疑者は2件の詐欺、2件の窃盗、2件の器物損壊の罪に問われていると、CBSの系列局KSWTは報じている。
返品詐欺は小売業界にとって深刻な問題だ。アメリカでは、こうした不正な返品によって業界が被る損失は、最大で年間170億ドルにのぼる。
こうした脅威に対し、家電量販大手のベスト・バイ(Best Buy)やホームセンター大手のホーム・デポ(Home Depot)、ビクトリアズ・シークレットやその他多くの小売業者は、顧客の返品回数を目立たないよう記録し、返品ポリシーの悪用が疑われる顧客には対応策を講じる場合もある。
アマゾンは2018年5月、一部の顧客を同社のウェブサイトから締め出したとして、人々の反感を買った。締め出されたユーザーの中には、返品が多すぎると判断された顧客もいた。
<6/23(土) 8:10配信 BUSINESS INSIDER JAPANより>
アメリカでは商品を購入して返品することが一般的に行われているようです。
高級なドレス等を購入し、商品のタグをつけたまま1回着て、イベントが終わったら返品する。
特殊なケースかと思いきや、映画やドラマの一シーンで普通に描かれることがあります。
日本ではあまりなじみのない返品詐欺ですが、今後日本でも広がる可能性があります。
今回逮捕された男の犯行は、パソコンを注文し、部品を抜き取って返品したということですから、器物損壊や窃盗罪に問われるのは当然ですが、先に挙げたような服のタグをつけたまま数回使用し、その後、返品されたら、購入者としては何も損ねていない、盗んでいないと主張するでしょう。
店側にすれば商品は新品ではなくなりますし、再度販売するためにクリーニングや梱包・包装等もやり直す必要がありますから利益を得るどころか大きな損害です。
このように詐欺とそうではないケースの見極めが難しいときの対策は非常に難しいように思います。
この対策をすれば万全であるというものが存在しない以上、被害を最小限に留める対策に切り替えていくしかありません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年8月 3日 16:12)