今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
台風接近時の泥棒に注意 東京・大田区の商店街で被害
台風24号が関東地方付近を通過した後の1日、東京都大田区にある商店街の会社事務所などから現金が盗まれたという通報が相次いでいたことが3日、警視庁田園調布署への取材で分かった。
同署は3軒で計数十万円の現金被害を確認。
9月30日夜以降、台風の影響で人通りの少なかった商店街を狙った連続窃盗事件とみて捜査している。
同署によると、東急池上線石川台駅周辺の商店街にある会社や学習塾などの事務所4軒から通報があった。
このうち3軒で建物のガラスを割る手口で侵入され、現金が盗まれていた。残り1軒では盗難被害はなかったという。
いずれも駅から半径約400メートルの範囲内にあり、手口も似ていることから、同署は同一犯の可能性があるとみている。
<10/3(水) 22:48配信 産経新聞より>
天気予報の情報がより正確になってきていることも影響しているかもしれませんが、最近は台風が近づくと、その進路の予測に応じて事前に鉄道が運休することが増えてきました。
鉄道が運休すると、普段電車で通勤している人にとっては大きな問題です。
会社に行くことはできても、帰る手段がないということもあり、今後の課題の一つです。
会社側もそれらを考慮し、台風が接近すると、鉄道の運休に合わせて休みにするところも出てきています。
まだ大企業に多く、中小企業ではまだまだ導入されているところは少ないですが、今後、導入するところが増えるのは間違いないでしょう。
もし社員を出社させ、台風の被害に巻き込まれて命を落とすようなことになれば社会的なニュースになり、企業ダメージは甚大なものになることは容易に想像できます。
犯罪者はさすが情報に敏感だと思ったのが今回の事件です。
台風の影響で人通りが少なくなった商店街を狙った連続窃盗事件です。
商店街の場合は、住居と店舗が一緒になっていると、侵入した先で家人と出くわすという可能性があります。
今後、台風の影響で休業になった店や事務所に狙いをつける犯罪者(泥棒)が増えることは明らかでしょう。
台風で停電になった場合はさらに危険な状態です。
防犯システムや防犯カメラが設置されていても使用できなくなっている可能性があります。(バッテリーを内蔵していても何時間、何日間はカバーできないでしょう)
さらにそこが無人となれば、絶好の侵入ターゲットになります。
今後、鉄道の運休情報に加え、地域の停電情報も要注意、要警戒です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年10月25日 14:17)
福岡 リサイクルショップでバッグ盗み、同じ店に売ろうとして発覚
リサイクルショップで商品のショルダーバッグを盗んで、そのまま店に売ろうとした疑いで、福岡市の44歳の男が逮捕されました。
窃盗と詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、福岡市東区和白丘の無職の男(44)です。
警察によりますと、男は9月30日、自宅近くのリサイクルショップで商品のショルダーバッグを陳列棚から盗み、そのまま店に売却しようと疑いが持たれています。
男はバッグについていたタグを店の中で外し「これ、買い取りやけん、いくらですか」と言って店員に差し出していました。
自分の店の商品だと気がついた店員が防犯カメラを確認したところ、男がバッグを手に取る様子が映っていて、警察に通報しました。
男は調べに対し「買い取ってもらうつもりで商品を手に取ったが、盗んだつもりはない」と容疑を一部否認しているということです。
<10/2(火) 13:25配信 TNCテレビ西日本より>
単純な発想ですが、盗んだ商品はその店以外に持ち込めば盗品とは分からずに換金できたかもしれません。
よほど切羽詰っていて少しでも早く現金を手に入れたかったのでしょうか。
リサイクルショップで検索すれば近くのショップがいくらでも見つけられるはずです。
もちろん、盗品と怪しまれるような内容や商品数であれば別の店でもだめな可能性はあります。
今回は被害に遭った店舗の店員が自分の店の商品だと気付き、防犯カメラで確認したことで犯人と分かりました。
ショップ同士が盗品は買い取らない、怪しい場合は同業者のネットワークで情報を共有するなど、商品の転売や換金ができにくい環境や体制を構築すべきです。
ただ、インターネットやSNS等でショップだけでなく個人相手に転売することも増えており、規制することがかなり難しくなってきています。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年10月19日 16:35)
米国で最も盗まれる中古車トップ10発表
全米保険犯罪局(NICB)は先ごろ、昨年中に最も多くの盗難被害に遭った中古車10モデルのリストを公表した。NICBが発表する年次報告書「Hot Wheels」は、警察に提出された被害届の情報に基づいて作成されている。
最新の報告書で「米国で最も盗難被害に遭う車」という望ましくない判定を受けたのは、前回に引き続きホンダ車だった。昨年中には4万5000台を超える「シビック」の被害届が出されている。また、2位に入った「アコード」の盗難件数も4万3700を超えた。モデル年式別にみると、盗難件数が最も多かったのはシビックが1998年、アコードが1997年だった。
テクノロジーの進化により、盗難件数は20年ほど前から減少してきた。だが、ここ数年はわずかながら被害が増加に転じている。主な原因はドライバーの油断だとされる。所有者がキーを車内に置き忘れたことで被害に遭う車は毎年、数千台に上っている。
車両の盗難被害は所有者に、深刻な経済的打撃を与えかねない。特に所有者が車両保険に加入していなかった場合には、大きな痛手となる。
NICBは報告書の中で、被害を避けるために講じるべき具体的な対策を紹介している。「ドアをロックしてキーを持って車を離れる」という一般常識的なもののほか、「見えるところに警報機を取り付ける、アラームが鳴るようにしておく」「イモビライザーを設置し、エンジンがかからないようにする」「追跡装置を設置し、警察や監視センターが位置を特定できるようにする」の4つだ。追跡装置は信号を発することで、当局による盗難車両の回収を支援する。
NICBによれば、2017年に最も多くの盗難被害に遭った中古車の10モデルは、以下のとおりだ(全てのモデル年式を含む)。
1. ホンダ シビック/4万5062台
2. ホンダ アコード/4万3764台
3. フォード ピックアップ(フルサイズ)/3万5105台
4. シボレー ピックアップ(フルサイズ)/3万58台
5. トヨタ カムリ/1万7278台
6. 日産 アルティマ/1万3358台
7. トヨタ カローラ/1万2337台
8. ダッジ ピックアップ(フルサイズ)/1万2004台
9. GMC ピックアップ(フルサイズ)/1万865台
10. シボレー インパラ/9487台
<9/21(金) 11:30配信 Forbes JAPANより>
昨年アメリカで最も盗まれた中古車のトップ10が発表されました。
警察に提出された被害届の情報を基に作成されたもののようなので、被害届が出されていない被害の多い車種があるかもしれませんが、おそらく実態に近い集計でしょう。
盗まれた被害の数が多いということは、今後も狙われる危険性が高い車種ということになります。
これらの車種は転売する際も人気が高いということでしょうか。
または、簡単に盗むことが出来る特徴があるのかもしれません。
アメリカでのことだから日本では関係ないとは言えません。
日本で盗まれた車が海外に密輸される可能性も大いに高いですから警戒が必要です。
車という非常に効果な商品を屋外等何の防犯対策もないところに施錠するだけで置いておくというのは普通に考えると確かに危険な状況です。
車への防犯対策というものを根本的に見直す声も多いように思います。
所有者以外がエンジンを掛けられない、簡単には解体、分解できない、盗難等の以上信号を警察が受信し、通報するタイムロスをなくすなど。
保険金被害も考えると保険会社と自動車会社が提携して大規模な対策を講じても良いような気もします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年10月11日 14:45)
「ひったくり犯は僕が捕まえる」 追った少年も共犯だった
「僕が犯人を捕まえる」。被害者にそう声をかけて、ひったくり犯を追ったはずの少年が、実は共犯者だった――。愛知県警は、県内の中学、高校に通う男子生徒グループを窃盗容疑で逮捕し、19日発表した。
逮捕されたのは、名古屋市北区の中学生(15)、同市中川区の高校生(15)、愛知県大治町の中学生(14)の3人。ツイッターを通じて知り合った遊び仲間だといい、いずれも「遊ぶ金が欲しかった」などと容疑を認めているという。
中川署によると、3人は6月30日午後9時40分ごろ、名古屋市中川区の路上で、同区のパート女性(73)の手提げかばん2個(被害額計約1万5200円)を盗んだ疑いがある。
男子生徒らは、1人が女性の背後から近づき、女性のかばんをひったくって逃走。その後、すぐに別の仲間が目撃者を装って、「僕が犯人を捕まえるから、待っていて」と女性に声をかけたうえで、そのまま全員で逃走していた。県警は、被害者が警察に通報するのを遅らせる目的だったとみている。
<9/19(水) 18:23配信 朝日新聞デジタルより>
ひったくり犯を追いかけるふりをした少年が実は共犯だった。
中高生3人組が逮捕された事件ですが、被害者に犯人を追いかけさせずにその場に留め、警察への通報を遅らせて、そして犯人はその場から安全に逃げ出すための役割分担でした。
賢い手口だと思いますが、実行犯以外の共犯者が被害者に声を掛けるのは、自分の顔や特徴、声も聞かれる訳ですからリスクも高いと言えます。
僕が捕まえるからと走り出した人がいたらその人に任せようと考える人がほとんどです。
親切に助けようとしてくれる人を信じてしますのが普通の考え方です。
被害者の心理状態をうまく利用した手口です。
このような手口が増えてくると誰もが犯罪者に見えてきて何も信じられなくなってしまいます。
ひったくりの手口もどんどん進化、変化しています。
一昔前ならバイクに乗った犯人が後ろから女性を狙っての犯行がイメージされますが、今回の犯人は中高生3人による犯行。
しかも、実行犯とそれを追いかけるふりをする者とに役割分担もしています。
高齢者や車いすや杖をついた身体の不自由な人を狙っての犯行も考えられます。
事実とは異なるかもしれませんが、一昔前の泥棒にも慈悲のようなものがあり、自分より弱い、貧しい人だと分かった場合は狙わないようなイメージを持っていますが、今の犯罪者はあえてそこを狙う。
確実に金品を得て、そして自分が捕まらないことを最優先にし、相手がどうとかは考えない者が増えているような気がします。
昔はこうだったという常識に囚われていると今の犯罪者には対応しきれないのかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年10月 5日 15:09)