今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
空き巣はお金にならなくて・・・ コンビニ強盗逮捕
埼玉県八潮市で7月、コンビニエンスストアに強盗が侵入した事件で、県警捜査3課と春日部、草加署は19日、強盗の疑いで、住所不定、無職の男(25)=窃盗罪などで公判中=を再逮捕した。
再逮捕容疑は、7月25日午前2時23分ごろ、八潮市八潮2丁目のコンビニ店「セブンイレブン八潮2丁目いちょう通り店」で、アルバイトの女性店員(60)に包丁を突き付け、「金を出せ」などと脅迫。現金を要求し、雑誌1冊(961円相当)を奪った疑い。
同課によると、男は5月に春日部市の友人男性宅から現金約4万2千円などを盗んだ容疑で逮捕され、防犯カメラの映像などからコンビニ強盗事件の犯行が割り出された。男の携帯電話には、八潮市で発生したコンビニ強盗の記事を検索した履歴が残っていたという。
男は「空き巣をやってもお金にならなかった。コンビニ強盗をやれば絶対に金になるだろうと思った」と容疑を認めているという。
<11/20(火) 1:25配信 埼玉新聞より>
地域や狙う家にもよるのでしょうが、家やマンションへの空き巣では充分な現金や金品を手に入れられないという泥棒の供述です。
空き巣よりもコンビニへの強盗の方が充分な現金を得られる可能性が高いと考えたのでしょうか。
侵入による窃盗に比べ、強盗の場合は、相手に対し凶器等で脅し、現金を出させるという手口の面で、自分の身体的特徴をさらし、声を聞かれるなど自分が犯人であることをより強調してしまうのでリスクが高いと思います。
侵入による窃盗は、侵入先が無人であったり、物音を立てず周囲の人に気付かれなければ、現場に指紋を残したり、何か遺留物がなければ犯人として強調する点は少なくなります。
リスクは無視して手っ取り早いのが強盗、緻密な計算や状況判断が必要なのが侵入窃盗でしょうか。
ただ、強盗の場合、相手によっては反撃される可能性もありますから、犯罪者側も注意が必要です。
個人的には強盗はかなりリスクが高く、その場での犯行は成功しても結局は防犯カメラの映像等から犯人特定され捕まってしまうという印象があります。
そのあたりの認識が犯罪者は低く、強盗でも成功すると思っている者が多いのでしょうか。
強盗のリスクの高さを広めることで、強盗事件の発生頻度は現象すると思われます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年1月18日 18:36)
パトカーでバイクに体当たり バイク犯罪撲滅作戦
バイク犯罪の撲滅のためなら、パトカーによる体当たりもいとわないーー。
ロンドン警視庁は11月23日、そんな実力行使の作戦の映像を公開した。
ドライブレコーダーの映像には、バイクで逃走するひったくりの容疑者らに対して、背後などからパトカーが体当たりする様子が映っている。
バイクは跳ね飛ばされて激しく転倒し、まるでカーアクション映像のようだ。
警視庁によると、この作戦は、特別な訓練を受けたドライバーが実行。体当たりにより、それ以上の追跡の手間を省くほか、運転者が逃走中に死亡・重傷事故を起こしたり、一般の人を巻き込んだりするのを防ぐ目的があるという。
ガーディアンによると、作戦は2017末ごろに導入され、今年は63回実行されたという。
この作戦により、ロンドンでは、ひったくりなどのバイク犯罪の発生件数が減少。2018年(1月~10月)は1万2419件で、前年同期比で約7000件(36%)減ったほか、原付バイク自体の窃盗被害も前年同期比で32%減となった。
この作戦を防ごうと、逃走中にはあえてヘルメットを外す容疑者もいるという。
おおけがさせる危険性を恐れて、パトカーが体当たりしてこないだろうという考えだが、これに対して警視庁は「(ヘルメットを外すなど)どんな状況であっても、バイク犯罪の容疑者を標的にする」と強い姿勢を打ち出している。
少々やりすぎのようにも見えるこの作戦。Twitter上では「素晴らしい作戦だ」と賛同する意見が多くみられた一方で、「けがさせて、本人が損害賠償でも訴えたらどうなるんだ」といった声もあった。
<11/26(月) 13:04配信 ハフポスト日本版より>
イギリス ロンドンでの警察による過激な防犯対策が紹介されています。
バイクで逃走するひったくり犯に対して、背後からパトカーで体当たりするというものです。
逃走者が他の通行人に怪我させたり、逃げられないと悟りどこかに立てこもるなど別の犯罪に発展する危険性を排除することにも役立ちそうです。
ただ、体当たりの際、逃走者に大怪我をさせたり、誤って通行人に怪我をさせるようなことがあれば責任を問われそうです。
犯人にも人権があると主張する人たちからは抗議されそうな対策ですが、個人的には犯罪の抑止力としては効果が高そうな気がします。
イギリスは監視カメラ大国という印象がありますが、ヘルメット等で顔を隠し、バイクによるひったくり犯は多いようです。
実際にこの作戦が成功し、バイクによる窃盗事件が前年比30%以上減少しているということですから犯罪者もこの対策を恐れているのでしょう。
確かにひったくり程度の犯罪で自分がパトカーにぶつけられて何ヶ月も入院、もしかすると命を落とす可能性を考えると割に合わないと考えるのかもしれません。
日本では採用されることはないでしょうが、イギリスのように監視カメラの普及が広がり、そしてひったくりのような犯罪が増えたときの対策も考えておかなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年1月11日 08:32)