今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
留守中に窓ガラス割られ、住宅から3000万円窃盗
栃木・小山市の住宅で、現金およそ3,000万円が盗まれ、警察は窃盗事件として捜査している。
9日午後5時すぎ、小山市大行寺の住宅で、「現金およそ3,000万円が盗まれた」と110番通報があった。
87歳の男性が午前9時ごろ、戸締りをして外出し、午後4時半ごろに帰宅したところ、窓ガラスが割られ、家の中が荒らされていたという。
<4/10(水) 6:36配信 Fuji News Networkより>
全国的に流行する可能性があるアポ電の手口を考えると、大金を自宅に保管しておく危険性を多くの人が感じていると思います。
今回の事件は家人が不在時の侵入窃盗事件ですが、アポ電の犯人からすれば絶好のターゲットになりうる内容です。
3000万円という金額を考えると、捕縛強盗から強盗殺人まで考えられる危険性があります。
高齢者の方で金融機関から現金の出し入れが面倒だと感じている人もいるでしょう。
手数料も掛かるし、カードだと引き出しの上限が設定されたり、本人確認できるものの提示を求められたり、セキュリティのために行っていることではありますが、時として面倒、不便だと感じることがあります。
また、昔の人ほど金融機関の倒産という可能性がゼロではないと思っているかもしれません。
さらに金融機関の合併や名称変更等、色々と複雑にして自分のお金を少しずつ奪われるのではと感じている人もいるかもしれません。
そうなると、信用できるのは自分であり、現金を所持することと考えるのかもしれません。
結局は現金を狙う犯罪者が有利な状況になってしまいます。
自宅を現金に置かないようなキャンペーンや啓蒙活動を行なうと、それを利用して詐欺をたくらむ犯罪者もいるでしょうから、家族の方を中心に保管状況、管理状況を見直すべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年4月25日 13:07)
サバイバルゲーム場事務所からエアガン32丁盗まれる
京都府警西京署は19日、窃盗と建造物侵入の疑いで、大阪府茨木市総持寺2丁目、無職の男(24)を逮捕した。
逮捕容疑は、2月28日午後7時~3月1日午前8時ごろ、京都市西京区大原野のサバイバルゲーム場の事務所に侵入し、レンタル用などのエアガン32丁(計約55万円相当)を盗んだ疑い。
西京署によると、男は盗んだエアガンを大阪府内の中古品買い取り店に転売していた。
「借金があり金に困っていて盗んだ」と容疑を認めているという。
<3/19(火) 20:12配信 京都新聞より>
今回は転売目的の侵入窃盗でしたが、盗んだエアガンを悪用して人を傷付けようとする犯行も有り得るでしょう。
サバイバルゲームで使用するエアガンがどのような物で、単にペイント弾のようなものを撃つ物なのか、BB弾のようなものを発射する物なのか、いずれにせよ人の目を狙って撃てば危険な凶器となりえます。
サバイバルゲーム場の事務所に保管されていたということですが、どのように保管されているかは分かりませんが、本物の銃などを保管するような厳重なものではないでしょう。
エアガンを所持するのに資格や許可等が必要なのかも分かりませんが、この辺りも法の整備等が必要ではないでしょうか。
被害者側からの視点として、所持している物が盗まれた後に別の犯罪に悪用される危険性がある場合は、その保管や管理体制をより厳しくしなければならないはずです。
盗まれた物が別の事件で悪用され、誰か死傷者が出たとなると、被害者にも関わらず加害者として世間からバッシングされる可能性も考えておかなければなりません。
その上での対策や対応が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年4月12日 15:23)
重さ250キロの金庫ごと盗まれる 現金・商品券合わせて770万円
北海道むかわ町のスーパーで、現金や商品券などあわせて770万円が入った金庫が盗まれる窃盗事件がありました。
窓ガラスが割られた事務室。
午前0時20分すぎ、むかわ町のエーコープセレス店で、警報が鳴って、およそ25分後に警備員が駆け付けたところ、事務室の窓ガラスが割られていて、なかにあった金庫が盗まれていました。
警察や店によりますと、金庫は高さ140センチ、重さは250キロ以上で、現金およそ650万円と120万円相当の商品券が入っていたということです。
(店の人)「見たときは驚きました。過去にも入られた経緯があるが、金庫を持ち去られたことはない。早く捕まってくれることを祈るばかりです」
事務室内には防犯カメラはなく、警察では複数の犯行の可能性もあるとみて捜査しています。
<3/11(月) 12:32配信 STVニュース北海道より>
北海道のスーパーで重さ250キロ以上の金庫ごと盗まれ、その中には現金650万円と商品券120万円が入っていたようです。
警報が鳴り、およそ25分後に警備員が駆け付けたとありますので侵入してから25分以内に250キロの金庫を盗み、そして逃走したということです。
侵入窃盗犯の犯行の短時間化はよく言われていることですが、どのような道具や機械を使って運び出したのでしょうか。
一人の犯行は到底無理だと思われますので複数犯で一気に持ち上げ、台車等に載せて運び出したのでしょうか。
防犯システムが入っており、警備員が駆け付ける、そして大きな金庫に保管している、にも関わらず盗難被害に遭ってしまったというのはかなりショックでしょう。
今後の対策として防犯カメラを設置するということも考えられますが、抑止効果はあっても犯行を阻止することはできませんから何か他の対策もさらに必要ではないでしょうか。
建物の中に入ってから警報が鳴るシステムではなく、その前に鳴る、つまり、敷地内に入った段階で反応するような外周警戒のシステムで、もっと早く威嚇することで犯罪者側にプレッシャーを掛けることはできるでしょう。
いずれにせよ、このような環境でも盗難被害に遭ってしまうのですから、この被害者より防犯対策が甘いところ(ほとんどのところが含まれると思いますが)は、全て侵入される可能性を持っているということを認識し、警戒が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年4月 4日 17:28)