今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
静岡 伊東市 防災・防犯の情報提供で新聞販売店と協定
伊東市は22日、市内の新聞販売店4店と防災・防犯に関する協力協定を結んだ。
配達で市内を回り、個人宅も訪れる新聞販売店から提供された情報を防災・防犯活動に結び付け、緊急時の迅速な対応に役立てる。
災害時の指定避難場所への新聞配布など、新聞販売店ならではの項目も盛り込んだ。市役所で小野達也市長と4店の代表者が協定書に調印した。市危機対策課によると、新聞販売店との防災・防犯活動の協定は県内で初めてという。
協定を結んだのは、古谷新聞店(竹の内、小川雅彦店主)、星野新聞店(桜木町、星野光邦社長)、アウンズ・ヤナギハラ(大原、柳原一貴社長)、小杉新聞堂(宮川町、畑沢亘社長)。
避難場所への新聞配布以外の内容は、▽業務中に災害の被災箇所・被災者を発見した際の報告▽業務中に行方不明者を発見した際の報告▽業務中に市民の安全・安心に関わる異常事態を発見した際の報告▽防災・防犯の啓発情報紙の新聞折り込みによる配布-など。
小野市長は「いただいた情報に迅速に対応し、市民の安心・安全を進めていく」と述べ、4販売店の代表も「これまでの新聞配達の経験を生かしていきたい」「従業員教育にも役立つ。協力は惜しまない」「高齢者と一番近く、少しでも役立てれば」「いろいろと協力ができる」などと決意を語った。
<4/23(火) 13:47配信 伊豆新聞より>
静岡県伊東市が新聞販売店4店と協力協定を結び、防災・防犯の情報提供を受け、緊急時の対応に役立てるということです。
新聞販売店との協力協定は面白い取組みだと思いました。
新聞販売店は、朝刊・夕刊の配達のために1日に2回は町内を回ります。
その際、不審な人物を見かけたり、火災見つけたりした場合、緊急連絡することで被害を最小限に抑えることにつながるかもしれません。
ただ、最近は新聞購読数も減っており、ネットでニュースを確認する人も増えているので新聞配達店にとっては厳しい状況を迎えているように思います。
こういった防災・防犯への協力から、例えば人手不足が問題になっている運送会社との提携で荷物を搬送する、警備員として巡回するなどができれば、さらに道は拓かれるのではないかと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年5月31日 10:42)
ノートルダム火災を受け 道後温泉で緊急点検実施
フランス・パリのノートルダム大聖堂の大規模火災を受けて、松山市消防局は19日、国の重要文化財に指定されている道後温泉本館で緊急の立入検査を行った。
午前10時から道後温泉本館で行われた緊急の立入検査には、松山市消防局や松山市の職員などおよそ20人が参加した。
職員は施工業者とともに保存修理工事の計画を確認した後、避難経路や消火器などの消火設備に異常がないか点検していた。
道後温泉本館では今年1月にも立入検査が行われているが、フランス・パリの世界遺産ノートルダム大聖堂で大規模な火災が起きたことから、改めて防火管理を確認しようと松山市消防局が緊急に行った。
松山市消防局予防課の西岡克仁課長は「松山の重要な文化財を後世に残していくため、火災予防に重点を置き、保存修理工事を行なってもらいたい」と話していた。
<4/19(金) 15:38配信 南海放送より>
フランス・ノートルダム大聖堂の大規模火災を受けて、愛媛県の道後温泉で消火設備の緊急点検を実施したようです。
重要文化財に指定されている建物や寺院等は木造建築のものも多く、火災に弱いのは明らかです。
現在の建築物であれば燃えにくい材質を使った建物にすることはできますが、歴史的建造物に手を加えるのはなかなか難しいと思われます。
それらに直接手を加えるのではなく、その周囲に防火、防災対策を講じることで景観を損ないにくくもなるでしょう。
火災は少しの火からあっという間に燃え広がります。
被害を最小限に抑えることが第一です。
そのための事前対策が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年5月24日 15:03)
取引先の病院から薬1億円以上盗み転売
医薬品卸売会社(大阪市)の営業社員だった兵庫県加古川市の男性(57)が、取引先の3病院で1億1千万円相当の医薬品を盗んだ疑いがあることが12日、同社への取材で分かった。
社内調査に、盗んで売却したと認めている。会社は昨年末に懲戒解雇しており、近く県警に告訴する方針。
会社によると、元社員は2003~15年、神戸市立西神戸医療センターなど兵庫県内の3病院を担当。院内の薬剤庫から、降圧剤など高額なものや小さくて運びやすいものを持ち出し、東京都の医薬品問屋に売却していた。
本人への聞き取りなどを基に、会社側は被害は1億1千万円と推定した。
<4/12(金) 17:30配信 共同通信より>
医薬品の卸売会社に勤めていた男が自分の担当の病院から薬を盗み出し転売していたという事件です。
10年以上に渡って犯行を続け、被害総額1億円以上に及ぶということです。
盗んだ薬は高額で小さくて運びやすいものを選んでいたようですが被害に遭っていた病院ではどのように感じていたのでしょうか。
薬の在庫数が合わないと感じながらもそのままであったのか、何かおかしいと感じながらも原因がつかめないまま悩んでいたのか。
被害金額を見ると、1病院辺り年間で300万円もの被害が10年間も続いていた計算になりますから気付かなかったということはないと思います。
その程度の被害額では気付かないほどの大きな病院なら話は別ですがそんなことはないでしょう。
いずれにせよ盗まれ続けていた被害者側にも今後の改善点や問題はあると言えます。
再発防止策として薬の管理方法や建物や部屋への入退出管理、防犯カメラの増設等できる対策はたくさんあるはずです。
薬が盗まれて悪用されるというのは、薬が盗まれた被害者も管理責任が問われるなど信用を損なう可能性があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年5月17日 14:37)
北海道の倉庫100ヶ所からタイヤ4000本盗み転売
被害総額は1億円にのぼります。2019年始め、札幌市などでタイヤを盗んだとして、逮捕されていた男3人が、北海道約100か所で犯行に及んでいたことがわかりました。
この事件は札幌市などのタイヤ販売店でタイヤを盗んだとして、札幌市北区の無職の男ら3人が逮捕されたものです。
その後の調べで3人は共謀し、2014年ごろから2018年にかけて道内各地のタイヤ販売店の倉庫など約100か所からタイヤ約4000本、1億円相当を盗んでいたことが分かりました。
3人の手口は倉庫の壁に穴を開けるもので、盗んだタイヤは転売していました。
警察は3人を来週にも追送検する方針です。
<4/11(木) 12:01配信 北海道ニュースUHBより>
手口に関しては犯行の都度改良が行われたかもしれませんが、同じ犯行グループによるタイヤ窃盗事件です。
5年間で北海道内100ヶ所、計4000本(1億円相当)のタイヤが盗まれるという被害ですが、そこまで被害が拡大するまで捕まえることはできなかったのでしょうか。
北海道に住んでいない我々では想像がつかないほどの広さがあり、警察が捜査するのも難しいのかもしれませんが何らかの対策や注意喚起は行うことができたような気がします。
倉庫の壁に穴を開けて盗む出す手口のようなので、出入口の施錠が問題なければ倉庫の中を確認しない限り被害に気付きにくい、被害の判明に遅れるという犯罪者側のメリットがあるのかもしれません。
出入口だけでなく壁に問題がないか定期的に確認する必要があるでしょう。
また、倉庫に高価な物を保管する場合は施錠以外の防犯対策も検討した方が良いでしょう。
防犯カメラで遠隔地から現地の状況を確認する、敷地内に外部からの侵入者を検知するセンサーの設置などです。
価値がない物を置いているだけの倉庫にお金を掛けた対策をするのはもったいないと思う人もいるでしょうから要はどれだけの価値がある物を置いているかということです。
大事な物で盗まれたり、荒らされたりするのは困るということであれば相応の対策をしても良いでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年5月10日 13:59)