今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
刑法犯の認知件数16年連続減少
今年上半期(1~6月)に全国の警察が認知した刑法犯の件数は前年同期より3万4581件少ない36万3846件(8.7%減)だったことが18日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。
4年連続で戦後最少を更新した昨年を下回るペース。
警察庁の担当者は減少について「人口構造の変化や防犯機器の普及、7割以上を占める窃盗犯の減少が続いていることなどが考えられる」として複合的な要因を挙げた。
刑法犯の年間の認知件数は、ピークだった2002年の285万3739件から16年連続で減少している。
<7/18(木) 10:17配信 共同通信より>
刑法犯の認知件数は戦後最小を更新し、16年連続で減少しているということです。
ピークの2002年から16年間で約36万件減少している計算ですが、犯罪件数が減ったという印象がない、感じないというのは減少した窃盗犯に変わる別の犯罪が増えているからでしょう。
オレオレ詐欺や電子情報の不正アクセス等、2002年当時はほとんど件数がなかった犯罪が増えています。
また、外国人による窃盗被害は増えているでしょうから、日本人の窃盗犯による犯行はさらに減っているということで、手口等もより凶悪化、多様化していると思われます。
今後もこの傾向は続き、人口減少や高齢化社会が進むことで労働力が減った日本は世界中の犯罪者から狙われる危険性があります。
記事にもあるように、防犯機器の普及により窃盗犯の減少にはつながっていることは分かりますから、それぞれの犯罪に対する事前の防犯対策をいかに講じるかが重要となります。
今は防犯カメラは当たり前、それにプラスアルファの対策をいかに行っているかが犯罪対象になるかどうかの分かれ目になる時代がすぐに到来するでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年8月29日 19:10)
男子高校生が就寝中に切りつけられる 犯人は知らない男
埼玉県蕨市の民家で16日未明、高校2年の男子生徒(17)が侵入してきた男に首を切られた事件で、男子生徒が「知らない男だった」という趣旨の説明をしていることが、捜査関係者への取材で明らかになった。
逃げていく男を目撃した父親も「面識がない」と話しており、県警は周囲の防犯カメラを調べるなどして男の行方を追っている。
捜査関係者によると、民家前のフェンスに何かがこすれたような跡があり、その上にある2階のベランダには何者かの足跡があった。
窓は無施錠だった。
県警は、男がフェンスに足をかけ、脇にある電柱を登ってベランダに飛び移り、窓から侵入した可能性があるとみて調べている。
県警によると16日午前3時半ごろ、民家2階の自室にいた男子生徒が男に首を刃物で切られ、約2週間の入院が必要なけがをした。
ベッドに血痕があり、男子生徒に抵抗した際にできる傷が見当たらないことから、県警は男子生徒が就寝中に突然男に切り付けられたとみている。
男は襲撃直後、1階玄関から逃走した。刃物を持ったまま逃げているとみられる。
<7/17(水) 17:55配信 毎日新聞より>
男子高校生が自宅で就寝中に何者かに首を切りつけられた事件ですが、犯人とは面識がないということですから一体どのような犯行動機だったのでしょうか。
窃盗目的で侵入したら男子生徒が就寝していたため、そのまま逃げたという事件なら分かるのですが、わざわざ寝ている男子生徒を切りつけて、自分の顔を見せるリスクを犯しているところに合点がいきません。
男子生徒本人もしくは家族への怨恨目的でしょうか。
現時点では犯行動機は不明ですが、非常に恐ろしい事件と言えます。
女子生徒なら暴行目的等の犯行も考えられますが、男子生徒ですからその可能性も低くなります。
誰が狙われてもおかしくない事件ということになります。
これからの季節、就寝時に窓を開放するところが多いと思いますが、窃盗目的以外で犯罪者が侵入してくる可能性も想定しなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年8月23日 18:04)
小堺一機さん宅に泥棒 1500万円の被害
タレント小堺一機さん(63)の東京都内の自宅に侵入して高級腕時計や現金を盗んだとして、福岡県警は16日、窃盗などの疑いで、韓国籍の住所不定、無職の男(31)を再逮捕した。
「高級住宅街だから狙った」と容疑を認めているという。
再逮捕容疑は4月19~20日、小堺さん宅に侵入し、高級腕時計など31点(時価約1453万円)や現金約22万円を盗んだ疑い。
県警は、無施錠の玄関から侵入したとみている。
周辺の住宅数軒でも同様の被害が確認され、関連を調べる。
男は3月下旬、福岡市中央区の女性宅(70)に侵入し、金庫や指輪を盗んだなどとして窃盗と住居侵入容疑で逮捕、起訴された。
小堺さんは所属事務所を通じ「逮捕されホッとしました。このたびは僕の『安心』という心を盗まれました」とのコメントを出した。
<7/17(水) 12:12配信 西日本新聞より>
別の記事で小堺さんが「まさか自分が被害に遭うとは・・・」という内容のコメントをされていましたが、泥棒に入られた人がまず感じるのがこのことではないでしょうか。
詳しいことは分かりませんが、小堺さんのような知名度の高い芸能人宅にも防犯システムが入っていないということが驚きです。
1500万円相当の金品を自宅に置いているということですから、それ相応のお金を掛けて自衛策を講じるのが自然のような気がします。
ただ、お金持ちだから泥棒に狙われるとは限りません。
被害に遭われた方の中に「なぜうちが狙われたのか?」「うちには盗まれるような物はないのに・・・」と嘆く人が多いと思います。
泥棒がお金持ちだと予測して侵入したものの実際はそうでなかったというケースも多いでしょう。
泥棒にしてみれば「何だ、金持ちじゃないのか」と嘆いているでしょうが、被害に遭われた人にしてみればとんだ災難です。
どの家も泥棒の標的になっていることを考えておかなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年8月16日 10:08)
空き巣被害総額1億7000万円以上 約2年で250件
空き巣を繰り返したとして、大阪府警捜査3課は4日、窃盗容疑などで、いずれも大阪府門真市岸和田に住む作業員の男(42)と男(52)の両被告=ともに窃盗罪などで起訴=を逮捕、送検したと発表した。
同課によると、2人は現金や宝石を狙い、窃盗被害は約250件で総額約1億7500万円相当に上るという。
逮捕、送検容疑は共謀し、平成29年6月から今年2月ごろまでの間、大阪や奈良、兵庫、三重各府県で一戸建て民家などに侵入し、現金や宝石、腕時計を盗むなどしたとしている。
捜査3課によると、2人は容疑を認め、「生活費などに使った」と供述。盗んだ物品は、男(52)の知人の男(44)=盗品等有償譲り受けの罪で起訴=に売却していた。
<7/4(木) 20:15配信 産経新聞より>
具体的な手口やターゲットは不明ですが、約2年の間に250件の犯行、1ヶ月平均10件の空き巣に成功していたことになります。
計算すると1件あたりの被害額が約70万円ですから、1ヶ月で700万円、それを二人で分けていたのなら随分贅沢な生活ができたことでしょう。
窃盗犯にもよるでしょうが、このように逮捕されずに犯行を成功し続ける泥棒もいるということです。
おそらく被害に遭われた方の手元に戻ってくる金品はほとんどないでしょう。
そうなると被害に遭ったものは全て被害者の負担ということになります。
保険に加入していれば補償されるもののあるでしょうが、全てということになりません。
自分でお金を負担して元の状態に戻す。
手間も時間も費用も掛かる。
被害に遭ったことに対する責任は被害者には当然ありません。
非がないにも関わらず、自分だけが負担しなければならないというのは非常に理不尽なように感じます。
しかし、それが現実です、自分の身は自分で守らなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年8月 9日 10:18)
日本は利息が低いから自宅に大金がある 民泊拠点に空き巣40件
高級住宅街の民家から貴金属などを盗んだとして兵庫県警捜査3課と西宮署などに逮捕された韓国人の男2人が、兵庫や東京、大阪など5都府県で空き巣を繰り返した疑いがあることが8日、捜査関係者への取材で分かった。
男らは「日本は預貯金の利息が低いため、金持ちは自宅に金を置いていると思った」などと供述しており、同課などは約40件、8千万円相当の被害を裏付けたという。
逮捕されたのは、韓国籍の自称プラスチック工場経営の男(69)と無職の男(52)=いずれも窃盗罪などで公判中。
捜査関係者などによると、2人は昨年11月~今年1月、観光目的の短期滞在ビザで来日。
大阪市内にある韓国人向けの民泊などを拠点に、電車やタクシーで住宅街に移動し、侵入先を探していた。
狙った民家では、インターホンを押して家人の不在を確認してから窓ガラスを割って侵入し、現金や金の延べ板、ネックレスなどを盗んだとみられる。
盗んだ金品は民泊の屋根裏に隠していたという。
兵庫県内では今年に入り、西宮市や芦屋市の高級住宅街を中心に空き巣被害が相次ぎ、県警と大阪府警が合同捜査本部を設置して捜査。
被害に遭った複数の民家のインターホンに記録されていた男らの顔の映像などから、今年3月に逮捕した。
<7/8(月) 15:05配信 神戸新聞NEXTより>
現在の日本の利息が低いため、銀行等に預けず自宅に大金を置いている家が多いと考えての韓国籍の男2人の犯行です。
確かに利息が高くなれば自宅に置かずに銀行等に預ける人が増えるのは当然です。
政府の現金盗難対策として、利息を高くすることも面白いかもしれません。
日本でも徐々にキャッシュレス化の情報が増えていますが、これらと併用することでさらに推進できるのではないでしょうか。
疑ってはいけませんが、観光目的で来日する外国人と窃盗目的で来日する外国人を区別することは難しいです。
観光客が増えるとどこに外国人がいても違和感がなくなり、それが隠れ蓑になってしまっている点もあるでしょう。
ホームセキュリティがアメリカ等より浸透していない日本は、犯罪者にとっては狙い目なのかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年8月 2日 18:10)