今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
繁華街で相次ぐ不法投棄 コロナ廃業が影響か?
大阪の繁華街でごみの不法投棄が相次いでいるといいます。新型コロナウイルスの影響で廃業に追い込まれた飲食店が不法投棄したとみられていて、商店街が怒りの声を上げています。
プリンター、電子レンジ、まな板、冷蔵庫...
大阪・キタの繁華街、阪急東通り商店街などがある堂山町。今年6月24日、取材班が訪れると思わぬ事態が起きていました。
細い路地裏にうず高く積まれた大量のごみ。目の前の空き家が隠れるほどになっています。もちろんここは、ごみ捨て場ではなく、全てが不法投棄だといいます。
もちろんここは、ごみ捨て場ではなく、全てが不法投棄だといいます。
(堂山町会 尾田光宏会長)
「ビデオデッキがありますね。プリンターですかね、電子レンジがいくつかあって、下の方は劣化がひどいですね。臭いもかなりする。まな板、ワインクーラーですかね。中はこんな状況ですね、グラスが放置されている」
さらに...。
(記者リポート)
「冷蔵庫があるんですけれども、大きな汚れなどはなく新しそうです。最近捨てられたのでしょうか。中には炭酸飲料が残っていますね」
他にも食用油が入ったケースなども無造作に捨てられていて、火災が起きると非常に危険な状態です。一体、誰がごみを捨てているのか?
(堂山町会 尾田光宏会長)
「新型コロナウイルスの影響で店を閉められて、ごみの処分費用が発生しているので、こちらに置いているということではないかと思っています」
コロナ禍で閉店した近隣の飲食店が不法投棄しているのではないかとみられています。
人目に付きにくい不法投棄現場
周りの店は不法投棄を目撃していないのか?目の前の飲食店に話を聞きました。
(「猫と卵」のオーナー)
「実際に捨てているところは見ていないですけれども、夜中とか昼の営業がない状態の時に、みんな捨てに来ているみたい」
地図で見てみると、不法投棄された場所は梅田の東側にあり、阪急東通り商店街や阪急東中通り商店街をつなぐ路地裏です。
現場は細い十字路になっていて、人目に付きにくい場所になっています。
(8月18日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『憤マン』より)
<8/19(木) 15:00配信 MBSニュースより>
以前に比べてごみを気軽に捨てることができなくなったと感じる人も多いのではないかと思います。
ゴミを減らすリデュース(Reduce)、使えるものを再利用するリユース(Reuse)、資源として有効活用するリサイクル(Recycle)が世界各地で広がっています。
それ自体は限られた資源、地球環境など大きな面で考えれば非常に有益なことだとは理解できますが、小さな面、各個人の日々の社会生活においては窮屈で面倒な思いをする場面があります。
昔は簡単に捨てられていた物がそうではなくなっています。
個人的な話になりますが、半年ほど前に家の座椅子を買い換えました。
新しい椅子が届いて喜んだものの、古い椅子を処分することを考えると気が重かったことを思い出します。
コンビニでごみ処理券を購入し、受付センターに電話して回収を予約し、受付ナンバーをごみ処理券に記入し、当日回収場所に置く。
仕事から帰り、椅子が回収されていたことを確認してほっとしました。(もし、回収されなかったらどうしようかと・・・)
ごみを回収する人が必要で、処理場で処分し、その後に出たごみをさらに処分すると、完了までに手間も時間もお金も掛かることは理解しています。
ただもう少し捨てやすくなる仕組み変わると物の買替が進み経済的な効果も出るのではないかと思います。(物を大切にしなくなる風潮が進む可能性は否定できませんが・・・)
また、自宅近くのごみ捨て場に、枕等の中に入っているクッション、スポンジのような物が大量に捨てられていましたが、おそらくごみ収集の方が「これは回収できません、不法投棄です」という張り紙をつけてその場に置いていました。
不法投棄する人の心情は分かりませんが、おそらく面倒だ、早く終わらせたいという自分勝手な思いが強いように思います。
これは人の目があれば決して行わない犯罪です。
誰かに見られている状況では自分の犯罪行為が露見してしまいます。
人の目に代わる物が防犯カメラです。
人の目とは異なり、24時間不眠不休で監視することができます。
人の目による監視が難しい現場では防犯カメラの機械の目による監視で不法投棄を未然に防ぎましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年8月20日 17:38)
群馬 太陽光施設から電気ケーブル920メートル盗まれる
群馬県太田市は3日、運営する大規模太陽光発電所「おおた鶴生田町太陽光発電施設」で、電気ケーブル計約920メートル(重量計約2トン、計約330万円相当)が盗まれたと発表した。完全復旧の時期は未定で、発電量が2割程度まで落ち込んで売電量が減り、1日換算15~20万円程度の損失が発生している。2日に太田署に被害届を提出し、同署が窃盗事件として調べている。
市によると、7月27日午後3時45分ごろ、市職員が出入り口の南京錠が切断されているのを発見し、被害が分かった。被害に遭ったのは、太陽光発電システムと電流変換装置の間に設置された外経11.5~26ミリのケーブル。地上に露出した部分が切断され、41~105メートルの計13本が盗まれた。
地面には、ケーブルを引きずったり、巻き取る装置を設置したりしたような痕跡が残っていたという。
盗まれたケーブルの総重量は約2トンに達し、専用器具で切断された跡があることなどから、関係者は「手慣れた複数人の犯行だと思う。ケーブル素材の銅は高値が続いており、転売が目的ではないか」と見る。
市は、施設の除草作業をした前日の26日午後2時40分ごろまで異常がなかったことから、それ以降の被害とみている。市環境政策課の若旅由貴雄課長は「大変遺憾だ。完全復旧に1カ月以上かかる場合もあり、損失が1000万円を超えるかもしれない」とした。
現場は周辺が畑で人通りは少ない。出入り口には防犯灯を設置しているが、市は今後、防犯カメラの設置を進める。
施設は2013年10月から稼働。年間発電量は166万キロワット時で一般家庭約460軒分に相当し、20年度売電額は約8400万円。売電収入は太陽光発電事業特別会計の歳入となる。
<8/4(水) 6:11配信 上毛新聞より>
盗まれた920メートルの電気ケーブルですが、被害金額としては330万円相当です。
しかし、発電量が2割程度まで落ち込み、売電量として1日に15万円~20万円程度の損失が発生し続けているとあります。
完全復旧の時期は未定で、復旧が遅れるほどに損失が増え続けるという状況のようです。
1ヶ月も経過すれば電気ケーブルの金額以上の被害額となってしまいます。
このように物が失われたことによる損害と、得られるはずだった利益が失われた損害の少なくとも2つがあるということを認識しなければなりません。
されには被害に遭ったことで、客先や仕入先、利用者からの信用や信頼を失うという被害もあり得ます。
これらはお金には換算できない価値があり、場合によってはお金以上の価値があると言えます。
防犯対策はこのようなあらゆる被害を想定し、一体何を守らなければならないかを考えて実行しなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年8月 5日 17:17)