今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
静岡市役所の職員が東海市役所に侵入 手袋盗む
9日夜、愛知県の東海市役所に忍び込み手袋を盗んだとして、静岡市職員の男が逮捕されました。
逮捕されたのは、静岡市市民局井川支所の職員の男(26)で、9日午後8時半ごろ、東海市役所2階の総務部に侵入し、100円相当の手袋を盗んだ建造物侵入と窃盗の疑いが持たれています。
愛知県警によりますと、容疑者は当時見回り中だった警備員と鉢合わせ、3階の男子トイレに隠れていたところを警備員に取り押さえられ、その後かけ付けた警察官に引き渡されました。
容疑者は「間違いないことです」と容疑を認めているということです。
警察は「手袋を盗んだのは、ほかのものを盗むときに指紋がつかないようにするため」とみて、動機などを調べています。
静岡市は「事実であれば厳正に対処していきたい」とコメントしています。
<10/10(日) 14:22配信 東海テレビより>
100円相当の手袋を盗むためだけに市役所に侵入したはずがありません。
本当の目的は別にあったと考えるのが自然です。
同じ市役所に勤めているということで、共通する「何か」を活かして犯行をでしょうか。
もしかすると、建物の構造や現金などの貴重品類の保管場所や保管方法で共通するポイントがあり、それを知る者であれば容易に犯行を行えると考えたのかもしれません。
市役所に限ったことではありませんが、同じ経営者・組織、グループ会社に属する場合、防犯対策や仕組みが同じ、もしくは似ているということがあります。
飲食店の場合、同じフランチャイズ店で連続して強盗被害に遭うのは、これを悪用されての手口と思われます。(泥棒が一度犯行に成功した後、同じ要領で別の店を狙うケース)
手間も時間もお金も掛かりますので現実的には難しいでしょうが、それぞれの場所に適した防犯対策をとり、犯罪者が楽に犯行を行えないように工夫することで被害に遭う確率は間違いなく減少するでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年10月28日 16:18)
甲府市の住宅火災 泥棒と出くわし放火?
12日未明、甲府市で起きた住宅火災で、焼け跡から2人目の遺体が見つかりました。
出火前に同居する家族が室内で不審な男と出くわしていて、警察は事件の可能性があるとみて捜査しています。
後ろに見えるのが火元となった住宅です。
焼け跡から2人目の遺体が発見されました。
今も周辺には焼け焦げたようなにおいが立ち込めています。
出火直前にはこの家の娘から「泥棒に入られた」と通報があり、警察官が駆け付けた際には、すでに火が出ていたということです。
近所の人:「『こらー何してるんだ』って声しか聞こえなかったから、あとはクラクションの音で。すごい大きい声で怒ったような声だったので」
警察によりますと、110番通報は12日午前3時半ごろにありました。警察が駆け付けると、家はすでに燃えていました。
焼け跡からは2人の遺体が見つかっています。
この家で暮らす50代の夫婦と連絡が取れていません。
また、10代の娘2人が同居していて、出火直前に娘は1階で言い争う声を聞いていました。2階から下に降りると不審な男がいて、上がってこようとしたため2階のベランダから外に避難しました。その後、家から火が出たということです。
また、近所の人が徒歩で逃走する男を目撃しています。
警察は事件の可能性もあるとして捜査しています。
<10/12(火) 12:17配信 テレビ朝日系(ANN)より>
泥棒と放火(火災)は別の犯罪(被害)と考える人が多いと思います。
しかし、今回の事件のように、泥棒に侵入され、室内で犯人と出くわした場合、犯人が放火して証拠隠滅を図ろうとする事件が実際に発生することを知っておかなければなりません。
稀なケースかもしれませんが、極度に緊張状態にある犯罪者を刺激してしまうと、思わぬ反撃をくらってしまう恐れがあります。
侵入者対策と放火(火災)対策は別ですが、一つの事件で両方必要になることがあるのです。
家の中にいくつか防犯ブザーやアラームを常備し、侵入者や異変を感じたら鳴動させ、そしてすぐに建物の外に逃げ出すなど、家族間での取り決めなども効果があるかもしれません。
突然の出来事だと冷静な判断や行動は難しいかもしれませんが、色々な事態を想定し、あらかじめ行動を決めておくとスムーズに動くことができるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年10月22日 15:37)
自転車バッテリー盗難増加 去年より約3.7倍増
コロナ禍で電動アシスト自転車の人気が高まる中、バッテリーの盗難被害が相次いでいます。その実態とは...。
窃盗の罪で逮捕・起訴されたのは、大阪府八尾市の会社員の男(49)です。
起訴状などによりますと、被告は今年7月に八尾市内の駐輪場で電動アシスト自転車のバッテリー1個を盗んだ罪に問われています。
被告は、入浴施設など駐輪時間が長くなる場所を狙って犯行に及んでいたということです。
被告が逮捕・起訴された事件とは別の現場で撮影された防犯カメラの映像。
映像には被告がタバコを吸いながら駐輪場で自転車を物色し、電動アシスト自転車に近づいて、わずか30秒ほどの間にバッテリーがなくなる様子が捉えられていました。
警察の取り調べに対して、被告は「簡単に盗めて夢中になった」と話しているということです。
電動アシスト自転車のバッテリー盗難は、大阪府内では今年1月~8月までの間に284件発生していて、去年の同じ時期に比べて約3.7倍と大幅に増加しています。
大阪府内に住む50代の男性は、通勤に電動アシスト自転車を使っていましたが、今年7月の朝、バッテリーを盗まれたことに気づきました。
(盗難被害にあった男性)
「鍵を差す部分が完全にない状態でした。(Qバッテリーも持っていかれていた?)持っていかれていました」
男性はバッテリーを新たに取り付けましたが、修理費用は約5万円かかったといいます。
(盗難被害にあった男性)
「通勤の手段も奪われてしまうということですので、腹立だしさが抑えきれない。同じことを自分がやられたらどう思うんやと」
自転車のバッテリーはその後、売りさばかれることが多く、八尾署が逮捕した森被告は、盗んだバッテリーをインターネットのオークションなどで1万円前後で販売していたとみられています。
警察や自転車販売店は、バッテリーの鍵以外にチェーンを巻き付ける「ダブルロック」をするなど対策の強化を呼びかけています。
(自転車店 店長)
「バッテリー専用のロックというものが発売されていまして、バッテリーにつけることによって鍵が二重になりますので、盗難防止効果が上がると言われています。鍵をつけたりとか、家の中にバッテリーを外して保管していただくということがすごく大事になってきます」
<10/4(月) 19:50配信MBSニュースより>
コロナ禍で電動アシスト自転車の人気が高まり、それに不随してバッテリーの盗難被害が増えているようです。
コロナ禍に限らず、状況が変化することによって、それまで盗難の対象にはなり得なかったものが急に狙われることがあります。
オリンピックが近づくと銅が盗まれたり、マンホールや水道の蛇口などの金属類が狙われたりすることも同じようなものでしょう。
緊急事態宣言が解除され、これから多くの人が外に出ていくと思われます。
他府県をまたいでの外出や旅行等も大きく増えるでしょう。
それに伴いこれまで減っていた犯罪手口がまた増えてくることも考えられます。
この犯罪手口は下火になった、もう発生することは少ないだろうと油断することなく、高い防犯意識を維持し続けることで犯罪被害に遭う危険性を意図的に下げることができるはずです。
今まで被害に遭ったことがないからと言って、これからも被害に遭わないとは限りません。
いつ被害に遭うかもしれないと緊張感を持つのと持たないとでは、被害に遭う可能性も変わるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年10月14日 11:54)
勤務先のコンビニ金庫から現金60万円盗む
神奈川県警山手署は2日、窃盗の疑いで、横浜市中区宮川町3丁目、アルバイトの男(48)を逮捕した。
逮捕容疑は、9月27日午前3時ごろ、同区大和町2丁目のコンビニエンスストアで、店内事務所の金庫にあった両替用の現金約60万円を盗んだ、としている。
同署によると、男は「間違いありません」などと供述し、容疑を認めている。
男は10年ほど前から同店で働いており、当時は勤務中だった。金庫の鍵の保管場所を知っていたという。
<10/2(土) 17:41配信 カナロコ by 神奈川新聞より>
10年勤めたコンビニの金庫から現金60万円を盗んだ男が逮捕されました。
長年勤めていたことで金庫の鍵の保管場所を知っていたのかもしれません。
しかし、それだけ長く勤めていたにもかかわらず、現金60万円がなくなったことで、その後店が混乱することの想像ができなかったのは疑問です。
おそらく大騒ぎになるでしょうし、警察にも被害届を出します。
その時に勤務中ということであれば、強盗被害の次に勤務している人の犯行が疑われるのは必然のような気がします。
多くのコンビニには防犯カメラがついていますから、その中で犯行を行うのはかなり難しいと思われます。
普通は良からぬ考えが思い浮かんでも実行に移すことは少ないと思うのですが、今回は魔が差したのでしょうか・・・。
投稿者: 総合防犯設備士 (2021年10月 6日 17:36)