今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「車高く買い取りますチラシ」に要注意? 窃盗団の目印の可能性も・・・
「車高く買い取ります」チラシは盗難の危険性大!?
最近ではクルマの盗難が相次いでおり、SNSでも「クルマ盗難...」「クルマが盗難された!」など被害に遭ったユーザーの投稿が多く見受けられます。
そんななか、盗難を予兆する手口のひとつと呼ばれている方法があるといいます。どういったものなのでしょうか。
自身のクルマを駐車場などの定位置に駐車していると、フロントガラスやワイパー部分に「クルマ買取ります」と記載されたチラシを挟まれたことがある人もいるかもしれません。
実はこのチラシが盗難に繋がる手口のひとつだといいます。紙は目立つ黄色や白の場合が多く、以下のような内容が記載されています。
「このクルマを売る予定がありましたらこちらの方で買取致しますので電話番号にお電話下さい。
ほかにもお売りいただけるクルマございましたら無料でお伺い致します。
事故車・不動車・過走車などどんなクルマでも買い取ります。」
このほか電話番号や会社名、メールアドレスなども明記されています。
またチラシによっては、「勝手な貼り紙をお許し下さい」と記載されているものや、「買い取らせていただいたクルマはドバイ・アフリカ・スリランカへ輸出しています」と、記されたものもあるようです。
こうしたチラシや貼り紙は、「窃盗団の仲間内での目印」「放置車両かどうかの確認」などさまざまな意味合いがあるといわれており、過去にはマスメディアでも取り上げられています。
SNSでは実際にこのチラシが挟まれたというユーザーがいるようで、「窃盗団が放置されているクルマか確認するやつだ」「盗まれる予兆だ!」「海外に流される危険大!」といった意見が多くあげられています。
チラシは、「茨城県は盗難に警戒して下さい!」「岐阜市内で怪しいビラがクルマのドアに挟み込まれてたらしい」「愛知県でもあった」など、全国各地問わず見られているようです。
実際に貼り紙をされたユーザーのなかには、記載された電話番号に電話をしたという人も。
しかし、電話をかけてもすぐ切られてしまったようで、その後警察に電話して自身の駐車しているクルマの周辺を巡回してもらえるようになったとSNSに投稿しています。
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また中古車など、一度使用されたものなど古物を売る場合は古物商の許可が必要です。しかし、悪質な古物商は許可を取っていないことが多いとされています。
黄色いチラシには、「古物商許可番号」の記載もありますが、実際には存在しない番号の場合もあるといわれ、ネットでは古物商許可番号などを確認する方法がさまざまあります。
SNSでは実際に古物商許可番号を検索して「存在しない番号だった、、」などの投稿もありました。
こうしたチラシが自身のクルマにあった場合は、窃盗団に自身のクルマがマークされている可能性があるかもしれません。
チラシがあった際には、気づいた時にすぐにチラシを外し、駐車場所を変えたり盗難対策の強化をするのが安全といえます。
<3/25(金) 9:10配信 くるまのニュースより>
自動車やバイクに「高く買い取ります」というチラシを挟んであるのを見かけることがありますが、買取業者の広告だけでなく、窃盗団の目印の可能性もあるということです。
仮に窃盗団がチラシを挟み、翌日再度確認した際、チラシがそのままの状態だったら、所有者は気付いていない、その自動車やバイクは乗られていない期間が長いと考えるでしょう。
そうすると盗んだとしても、被害に気付くのに時間が掛かり、犯行発覚も遅くなり、犯罪者には大きな利点となります。
記事にあるように、チラシに連絡先や住所、古物商許可番号なども実際には存在しない適当な番号を記載しておけば、そのチラシから犯罪者にたどり着く可能性は低くなります。
それらのチラシが全て窃盗団による目印とは限りませんが、もし自分が所有する自動車やバイクに挟まれていた場合は、すぐにチラシを外すと共に、駐車場所を変え、盗難防止策をとるなどすべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年3月25日 15:22)
静岡焼津 3年前にも冷凍カツオ4.7トン盗まれる?
静岡県の焼津港で起きたカツオ窃盗事件で、すでに起訴されている水産加工会社の元社長ら5人が、3年前にもカツオを盗んだとして追送検されました。
窃盗の疑いで追送検されたのは、焼津市の60歳の水産加工会社元社長と焼津漁協の40歳の職員ら5人です。そのうち4人は、おととし8月と去年2月に冷凍カツオ合わせて6トンを盗んだ罪ですでに起訴されています。
捜査関係者によりますと、長崎県などの船会社3社から刑事告訴を受け捜査をしたところ、2019年10月、4人が焼津漁協職員の31歳の男と共謀し、長崎県の船会社が水揚げした冷凍カツオおよそ4.7トンを盗んだ疑いが強まった、ということです。
<3/15(火) 23:23配信 静岡朝日テレビより>
冷凍カツオ4.7トンがどのくらいの漁獲量かピンとこなかったのですが、1匹3キロで計算すると約1500匹となります。
それだけの魚を盗もうとする加害者、盗んでも気付かない(もしくはあかるみにできない)被害者、という関係性の異常さを感じます。
被害者としてもおかしい、怪しいと感じながらも公にできないような力関係に問題があるのではないでしょうか。
通称「下請法」という、優越的地位にある親事業者から下請事業者の利益を保護するための法律がありますが、これがうまく機能していないところが多いように思います。
今回の加害者は窃盗という犯罪の意識はなく、昔からの慣習やローカルルールに基づいての行動を続けていただけで、自分が最初に始めたことではないため罪の意識も薄いのかもしれません。
ローカルルールで検索すると、ある特定の地方、場所、組織、団体、状況などでのみ適用されるルールのことを指すとあります。
その国の法体系上、必ずしも合法であるとは限らない。
たとえば、「校長になるには教育委員会幹部に贈賄が必要」「落札業者は入札参加業者の談合で決める」というのも、その地域の関係者全員がそれに従って動いているからにはローカルルールと言えるが、日本国の法律上は違法である。
また、かつてのアメリカ南部や南アフリカなどでの、「バスなどで白人が立っている時は黒人が席を譲る」というような慣習のように、ローカルルールであり違法でもないが人道・良識の上から問題のある場合もある。
ローカルルールは必ずしも合法であるとは限らない、という一文にドキッとしました。
うちの会社でもローカルルールという表現が使われることがあります。
使い方としては、ルールを知らない人が知っている人に対して、会社が決めた公式のルールではないという否定的ではあるものの軽い意味合いが多く、合法かどうかのような深い意味では捉えていなかったので驚きました。
一部の水産業や地方などローカルルールの多い閉鎖的な社会からより開けた公平な社会への変革が望まれます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年3月17日 13:48)
ドンペリなど高級酒盗難 防犯カメラの配線を切って逃走
名古屋市内の飲食店で高級シャンパンのドンペリなど盗まれる被害。悪質な犯行の一部始終です。
名古屋市内の飲食店に設置された防犯カメラの映像。
暗がりの店内に一人の男が。手には携帯電話でしょうか、ライトをつけ、辺りを照らしています。
店の奥の防犯カメラの死角に入った先ほどの男。一体何をしているのでしょうか。物音がします。
すると、男はひょっこりとカウンターの内側から姿を現しました。
今度はカウンターの中をあさりはじめた男。
そして手には、先ほどまで持っていなかった箱のような物が。
さらに冷蔵庫の扉を開けた男。
中を物色し、立ち上がると手には瓶のような物を2本持っています。
挙動不審な男を捉えた防犯カメラ。しかし映像はこの後途切れてしまいます。
一体男は何をしていたのでしょうか。
男が映っていた防犯カメラが設置されていたのは名古屋市内の飲食店。
オーナーの女性は、ある被害を訴えました。
「今回取られたドンペリとラフロイグというお酒ですね。ドンペリは冷蔵庫の中に入っていまして」(オーナー)
男は店から高級シャンパンとして知られるドンペリを盗んだと見られているのです。
ほかにも棚に置いてあったウイスキー3本が無くなっていたといいます。
さらに、男は店内を物色後、防犯カメラの配線を切って逃走したとみられています。
防犯カメラのコードにはテープが巻かれ修理された跡が、男はこの部分を切断。その後逃走したと見られています。
Q.どうやって店に入ったと思う
「合鍵もしくはピッキングですか。そういうことなのかなと思います」(オーナー)
オーナーはすぐに店の鍵を交換、お酒と合わせて約15万円の出費になったといいます。
コロナ禍で厳しい経営を強いられる中での被害に憤りを隠せません。
「(売り上げは)20分の1ぐらいですね。みんな苦しい中で、そういう方がおられるというのがものすごく悲しいなという感じですね」(オーナー)
警察は被害届を受理、窃盗事件として捜査していて、防犯カメラに写った男が何らかの事情を知っているとみて行方を追っています。
<3/10(木) 17:00配信 中京テレビNEWSより>
先日、別のニュース番組でも高級酒店の侵入盗難事故における防犯カメラ映像が流れていました。
犯人は店内に侵入後、安い商品には目もくれず、一目散に高級酒のある場所へ移動し盗もうとしました。
おそらく前もって客として店を訪れ、どの場所にどんな酒が置かれているのかを把握していたのでしょう。
高級酒の入った箱を一つずつ袋に詰めていこうとしたところ、多くの商品は箱だけで中身がなく、空っぽだということに気付きました。
全部、空だと悪態をつきながら、その後、箱の中身が入っていることを確認し、比較的高そうな商品にターゲットを変更、それらを何点か盗んで逃走しました。
店側の高級酒の中身はどこかに移動し、店頭には箱だけを置いておくという対策が功を奏しました。
営業時間中は箱の中身を入れたままにし、営業時間終了後に中身を移動させたのかは分かりませんが、手間の掛かる対策です。
しかし、1本あたり販売価格が数十万円から数百万円の高級酒の場合、1本でも盗難被害に遭ってしまうと、店にとっては大きな損失ですから、手間のことは考えてはいられないのでしょう。
他の店にも言えることですが、できる限り商品の中身は店頭に置いておかず、箱だけを置き、発注があれば別の場所から発送するやり方が安全ではないでしょうか。
ただ、その商品を置いている倉庫や店舗が狙われては大変ですから、より強力な防犯対策が必要になります。
店頭販売が望ましい商品と、店頭に商品を置かなくても良い商品と、業種や業態によって様々でしょうが、今後は店頭に商品を置かないケースが増えるのではないでしょうか。
盗難や破損の可能性、商品の管理方法や配送のことを考えると、店側にとってはメリットよりもデメリットやリスクが大きいように思います。
消費者側からしても、どうしても商品の現物を目にしたい場合と、写真や動画データなどで充分に分かる場合とがありますから、どのように選択していくかがカギになります。
ネットで購入する場合、自分が考えていた商品と、注文して実際に届いた商品のイメージが違うというケースもありますが、そこは値段とリスクを考えての判断になっているのが現状ではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年3月11日 13:11)
「就寝中」狙いの侵入窃盗事件
住宅に無断で侵入したとして逮捕されていた52歳の男が、北海道札幌市内で忍び込みや窃盗を22件繰り返していたことが分かりました。
住居侵入と窃盗の疑いで逮捕・起訴されたのは、住所不定・無職の52歳の男です。
男は2021年12月19日午前1時15分ごろ、札幌市白石区の20代の男性が暮らす社宅に無施錠の玄関から侵入。住人男性と鉢合わせし住居侵入の現行犯で逮捕されていました。
当初の調べに男は「泥棒目的だった」と容疑を認めていて、警察が余罪などを調べていました。
その後の捜査の中で、男は札幌市内で共同住宅を中心に忍び込み、現金などを盗み出していたことを自供。
捜査の結果、同年2月初旬から12月下旬にかけて住居侵入・窃盗事件を22件繰り返し、被害は現金計約65万円を含む計約66万円相当に上ることがわかりました。
事件のほとんどは、共同住宅の玄関ドアを確かめて無施錠の部屋の内部へ侵入。置かれていた財布から現金だけを抜き取り、立ち去る手口だったとみられています。
現金を抜き取られたことに気づかず、男の自供による警察の捜査で初めて把握した被害者もいたということです。
また中には男が財布を住宅内から一旦持ち出し、郵便受けから室内に戻し逃走したものも確認されています。
調べに男は「生活費を得るためにやっていた。住人が就寝中のところを狙っていた」などと話しています。
<3/2(水) 20:25配信 北海道ニュースUHBより>
就寝中を狙うということは、建物内に住人がいることを前提にした犯行と言えます。
これまでは建物内に人がいる場合、侵入者は犯行を避ける傾向にある(家人と出くわす可能性があるため)と考えられていましたが、就寝中なら見つかる危険性は低いと考える泥棒が増えている可能性があります。
もしかすると、就寝中の犯行を繰り返す中で経験値を増やし、より成功率の高い犯行手口を確立したのかもしれません。
無人の場合は侵入警戒センサーなどの防犯対策の導入は検討されますが、今後は有人の場合の防犯対策、例えば人がいない部屋のみ部分的にセンサーで警戒するシステムや防犯カメラ設置などの導入も検討が必要です。
無人だから危険、有人だから安全という判断は変えていくべきでしょう。
より安心して生活できる環境の構築が求められます。
また、就寝中かつ無施錠の家が狙われたようですが、無施錠だけはお金を掛けなくても改めることができます。
そこに住んでいる人が少し意識を変えるだけで簡単に実践できる防犯対策です。
まずは小さな一歩から始めましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年3月 3日 15:54)