今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
迷惑な犯行 男子トイレの便器用レバー連続盗難
24日午後5時50分ごろ、岐阜県恵那市上矢作町の道の駅「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」の男子トイレで、大便器用の金属製水洗レバー(長さ8センチ)1本がなくなっているのを駅長が発見した。
同道の駅は盗難とみて恵那署岩村警部交番に被害届を提出した。被害金額は5千円。
県によると、同道の駅の男子トイレでは今月14日にも水洗レバー2本が盗難に遭い、修理したばかりだった。
再発防止のため、道の駅職員のパトロールと防犯カメラによる監視を強化するとしている。
<4/26(火) 8:49配信 岐阜新聞Webより>
レバー1本の被害額は5千円ということですが、実質的な価値はもっと高いように思います。
トイレの個室に入ってしまえば、ゆっくり時間を掛けての犯行が可能になります。
ただ、盗み出した直後に、次の個室利用者と出くわしてしまうと、盗んだことが発覚してしまいますので犯行のタイミングだけ注意が必要です。
それにしても迷惑な犯行です。
用を足して、流そうとしたらレバーがない、普通は仕方がないため、そのまま退室するしかありません。
次の利用者が個室に入った時の驚きと言ったら・・・。
昔、スーパーの清掃員のバイトをしていた時、なぜこんなに汚く利用する人がいるのか疑問に思ったものです。
月に何度かは、トイレで明らかに流さずにそのまま退室している人がいました。
また、あえてなのか、便器から少し離れたところに用を足す人も・・・。
大変品のない話になりましたが、次に利用する人や清掃する人のことなどは全く考えていないのだな、と感じたことを思い出しました。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年4月28日 11:16)
窓を手で揺らし鍵を緩める「揺らし盗」に注意
公民館の窓を揺らして鍵を緩め、エアコンのコインタイマーを揺らして現金を盗み......。
福岡県警は19日までに、同県小郡市井上の清掃員の男(49)を、建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕、久留米区検に送致し、捜査を終えた。
小郡署によると、容疑者は昨年12月30日午後10時半ごろ、小郡市の公民館に侵入し、エアコンのコインタイマーから現金400円を盗んだ疑いがある。
「食費とパチンコ代が欲しかった」と容疑を認め、このほかにも同様の手口で県内や佐賀県内の12市町の公民館に侵入し、120件の窃盗(被害額計約11万円)を繰り返していたという。
被害に遭った公民館は二重ロックをしておらず、窓を手で揺すると、鍵を緩められたという。また、コインタイマーを手で揺すると、隙間が生じ、そこから硬貨を盗み、ある公民館では計9千円を盗まれた。
窓やコインタイマーを破損せずに犯行に及ぶ「揺らし盗」に対し、署は防犯対策を呼びかけ、公民館側も二重ロックの徹底や、コインタイマーの硬貨の厳重管理に取り組むようになったという。
<4/20(水) 15:30配信 朝日新聞デジタルより>
手で揺らすと鍵が緩む窓というものがどのような種類の窓か分かりませんが、同様の窓があるところで、防犯対策がとられていない場合は注意が必要です。
確かに窓を破壊して侵入するより、揺らして鍵を緩めて開けて侵入する方が現場で侵入された形跡が分かりにくくなります。
犯行後、窓を閉めて逃走すれば、翌日被害者が鍵の開いているのに気づいたとしても、閉め忘れと勘違いしてくれる可能性があります。
窓ガラスが割れていれば明らかに侵入されたことが分かりますので、犯行発覚を遅らせる効果が期待できます。
ただ、揺らして鍵が緩む窓ではなかった場合、時間を掛けて揺らしても効果がないことがあるでしょうし、緩むまで何度も揺らして時間が掛かることもあるでしょうから、結局は犯行時間が長くなります。
犯行の短時間化を重視する犯罪者は用いない手口かもしれませんが、侵入先が明らかに無人で、犯行に時間を掛ける余裕のある現場だと用いられる可能性があります。
自宅や勤務先の窓の種類というものをじっくり考える機会は少ないでしょうから、これを機に一度点検し、もし容易に侵入できそうな構造だと分かったら、二重ロックや窓の入れ替え、防犯センサーや防犯カメラの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年4月21日 11:29)
コンビニでSサイズのコーヒーカップ買い、Mサイズ分注いでいた男逮捕
コンビニ店で100円で購入したコーヒーのカップに150円分のコーヒーを注いだとして、福岡県警糸島署は13日、糸島市の72歳の男を窃盗容疑で現行犯逮捕した。容疑を認めている。
発表では、男は13日午前5時40分頃、同市加布里1のコンビニ店で、Sサイズのコーヒー代金100円を支払い、店員から受け取ったカップにセルフ式のコーヒーマシンから150円のMサイズ分のコーヒーを注いで盗んだ疑い。
店から同署に、同様の行為を繰り返している男がいるとの相談があり、警戒中の同署員が取り押さえた。男は「5回くらい盗んだ」と話しており、同署は余罪を調べる。
<4/14(木) 18:21配信 福岡県警察本部より>
コンビニの自分でコーヒーを注ぐシステムを利用したことはないのですが、渡されたカップにコーヒーマシンから注ぐ際は、どのサイズでも自由にボタンが押せて、そしてどこからも飲料が出てくる仕組みなのでしょうか。
普通に考えるとレジで精算してカップを渡せば、マシンで正しいサイズ分のボタンを押しているかどうかまでを店員がチェックすることはないでしょう。
チェックしないというか、次の接客対応や業務があるでしょうからそこまでの余裕はないでしょう。
不正はしないだろうという利用者の良心を頼りにしたシステムには限界があるのかもしれません。
また、このような不正(盗難)による損害はどのくらい深刻なのでしょうか。
店側にすれば、ある程度想定している損害でさほど影響がないものなのか、(飲料の)仕入額が大幅に増えて利益を圧迫するものなのか、それによって対策方法も変わってくるでしょう。
最近のコンビニであれば防犯カメラが設置されているのは当たり前ですが、カメラの抑止効果だけでは被害を防ぐことには至っていないようです。
仮に自分の犯行映像がカメラに映ったとしても、店員からそのことを追及されることはないと考える者が多いのかもしれません。
そう意味では今回の事件の報道によって、このような不正行為は逮捕される可能性があることを世間に知らしめることは、抑止効果のアップにつながるでしょう。
例えば、レジでSサイズのカップを購入したら、そのデータがコーヒーマシンに送られ、Sサイズ分の量しか注げないようなシステムを構築すれば被害は防げるでしょうが、システム構築費用は大きなものになります。
海外では飲料のお代わり自由が当たり前のところもあるようです。
店内で飲み、退店する際、カップを満タンにして出ていく、お代わりの分まで含まれた価格設定になっているのでしょう。
それを考えていなければ、お代わりをする人が多いと赤字になる可能性もあります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年4月15日 10:30)
小児向けワクチン接種会場に不法侵入 「接種は犯罪だ!」男女4人逮捕
新型コロナのワクチン接種に反対する団体のメンバーとみられる男女が、接種会場への不法侵入で現行犯逮捕された。
男女4人は7日、小児向けのワクチン接種を行っていた東京・渋谷区のクリニックに不法に侵入した現行犯で逮捕された。
警視庁公安部によると、4人は「接種を受けることは犯罪だ」などと言っていたという。
<4/8(金) 6:39配信 FNNプライムオンラインより>
ニュースのコメントの一つに、「私は子供への接種は反対ですが、こういう人が接種を反対している人なんだ。って思われるのが迷惑」とありました。
私もこういう他人に迷惑をかける人がワクチン接種に反対しているのかと感じました。
コメントのその後に「ただ、マスコミも接種反対の理由をちゃんと報道してほしい・・・」という一文があり少し考えが変わりました。
上記の記事だけを見ると、理由もなくワクチン接種に反対している人たちで、「接種に反対するのは悪」というマスコミの印象操作のようにも感じます。
まあ、理由が分かったとしても不法侵入が許されることにはならないのですが・・・。
理由もなくワクチン接種に反対したり、マスクをつけることに抵抗したり、指摘されても鼻マスクを直さなかったり、理解できない人が少なからず存在します。
人と同じことをするのを嫌がり、自分本位で他の人の気持ちを考えることができない可哀そうな人たちです。
ただ、本当に可哀そうなのは家族も含めたその周囲の人たちですが。
不法侵入を受けたクリニック側とすれば、非難される筋合いは全くないのですが、突然の暴力で身を危険にさらす可能性があります。
去年12月に起きた北新地放火殺人事件のように、逆恨みされ事件に巻き込まれることもあるのです。
あのような加害者から身を守る術は正直ないと思いますが、今回のような比較的軽い犯罪者、侵入者に対しては防犯カメラ設置などの対策で未然に被害を防ぐことができるかもしれません。
確固たる信念があるわけでもなく、明確な覚悟を持って行動しているように思えませんので、自分の顔が映る危険性は避け、それが抑止力として働く可能性があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年4月 8日 15:57)
防犯カメラがとらえたのは、寺の本堂にある、さい銭箱に手を伸ばす男の姿。
寺の副住職が発見し、取り押さえた。
副住職「犯人は、ホワイトボードの横にある座布団に覆いかぶさるようにして、少しでも見つからないようにという感じで、息を潜めていました」
現場となったのは、神奈川・小田原市にある寺の本堂。
28日未明、さい銭箱から現金を盗もうとした現行犯で、無職の男(60)が逮捕された。
副住職によると、この寺では以前、さい銭を盗まれる被害に遭ったことから、防犯カメラを設置。
すると、その日の夜に、男が現れた。
副住職「もみ合いになったあとに、犯人は観念したのか、ちょっとおとなしくなって。男は『警察を呼ばないでくれ、見逃してくれ』と話していた」
調べに対し、男は、「さい銭箱からお金を盗もうとしたことに間違いありません」と話し、容疑を認めているという。
<3/28(月) 18:54配信 FNNプライムオンラインより>
現場には防犯カメラは設置されていましたが、泥棒が犯行を思い留まることはなかったようです。
そもそもさい銭を盗もうとする者は、得られる対価(盗むことができるさい銭の金額)を考えると、相当追い詰められている状況にあり、防犯カメラがあろうが、なかろうが関係ないという心理状態の者が多いように思います。
QRコードでさい銭を払えるところもあるようですが、キャッシュレスの導入がさい銭泥棒対策としては効果的だという意見もあります。
ただ、さい銭を納めるという行為が本来の意味とは変質してしまうと感じるのは私だけではないと思います。
確かに寺や神社に限らず、キャッシュレス導入で現金のやり取りがなくなれば、現金が盗まれることはなくなるので効果はあるでしょう。
ただ、土産物などの商品の盗難対策をどうするか、キャッシュレスの読み取り機が盗まれたらどうするかなど他にも考えなければならないことはあります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年4月 1日 08:48)