今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
太陽光発電所 銅製ケーブル1300メートル切断、被害額700万円
埼玉県が運営する施設で、太陽光発電用のケーブルが盗まれる被害がありました。26日、職員が外周のフェンスが壊れているのを発見し明らかになりました。盗まれたのは銅製の電気ケーブルで、約1300メートル切断され、被害額は約700万円とみられています。
◇
埼玉県が運営する三郷市の太陽光発電所で銅製の電気ケーブルが盗まれる被害がありました。 埼玉県によると、26日午前10時半ごろ、三郷市にある中川水循環センターの施設内の太陽光発電所で職員が外周のフェンスが壊れているのを発見しました。その後、銅製の電気ケーブルが切断され、盗まれているのがわかったということです。切断されたのは約1300メートルで、被害額は約700万円とみられています。
フェンスには侵入した形跡がありました。また、出入りしたとみられる門にも、侵入の形跡が残っていました。
埼玉県下水道局・下水道事業課 大嶋主幹
「今、こちらに開いている門がありますけれど、こちらについていた南京錠を壊して、(門の)上側にある金網も外して入ったものかと思われます」
門の近くには、銅製のケーブルの一部が残されていました。
埼玉県下水道局・下水道事業課 大嶋主幹
「この太陽光発電の設備、下水道の料金がいくらかでも安くなるようにということで設置したものになりますけど、こういった形で壊されてしまうというのは、腹立たしいことだと考えております」
今回の被害で、発電パネルの約9割が使えない状態だということです。警察は窃盗事件として捜査しています。
<1/27(金) 19:47配信 日テレNEWSより>
太陽光発電ではまず重要なのは太陽光のパネルです。
この盗難対策が必要になりますが、今はパネルだけでなくケーブルも泥棒から狙われています。
世界的な資源不足からあらゆるものが値上げしますが、当然金属類も同様で、犯罪者には人気の商品(?)です。
金属類の窃盗事件は何年も前から増えていますから、転売業界においてもある程度のルートが確立している可能性があります。
守るべき対象としてパネルと共にケーブルも考える必要があります。
パネル単独なら、パネルの周囲に防犯カメラや防犯センサーを設置し、侵入者を検知すれば警報音で威嚇するという対策が考えられます。
しかし、電気ケーブルにも盗難対策を講じるとなると、センサーの対象エリアが大幅に広がりますし、ケーブルのある箇所に防犯カメラを点々と設置するのならこれも多数のカメラが必要になります。
存在しているパネル、ケーブルよりも防犯対策に掛ける費用が大きくなるのは本末転倒です。
侵入されそうな箇所をピンポイントでセンサーやカメラで守る対策が効率的でしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年2月24日 09:00)
新しい手口?「誘い出し盗」 知り合いを食事に誘い、空になった家に・・・
食事におびきだし、不在となっている知人の家に盗みに入っていました。
住居侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、高知県宿毛市の無職の容疑者(41)と実行役の30代の男2人です。
容疑者らは去年8月、大阪府松原市の住宅に2階の窓ガラスを破って侵入し、ブランドバッグや高級時計など55点、あわせて1000万円相当を盗んだ疑いがもたれています。
警察によりますと、容疑者は事件当日、知り合いだった被害者の男性を食事に誘い、男性が自宅にいない隙に実行役が盗みに入ったということです。
容疑者らは盗んだ物品を大阪市内の買取店に持ち込み、換金していたとみられています。
警察は3人の認否を明らかにしていません。
<1/12(木) 19:17配信 ABCニュースより>
まず知り合いを食事に誘い、家が空になったところに仲間(実行役)が窃盗を行う「誘い出し盗」という新しい手口でしょうか。
今回のように誘い役と実行役が仲間であることがばれなければ、成功率が高そうな手口です。
ただ、誘い役と被害者は一緒に食事に行くほどの仲という前提ですから、不審に思われる可能性もあり、リスクの高い手口とも言えます。
食事等に誘われた間に泥棒に入られるなど犯罪に巻き込まれた場合は、この誘い出し盗の手口を疑い、誘い役が犯行に関係している可能性も考慮すべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年2月17日 10:34)
カラオケバーの高級マイク盗難
12月19日、東京・亀戸のカラオケバー「バーアタオカ」にやってきた2人組み。気持ちよさそうに歌い、歌い終わってもマイクを離そうとしない。
デュエット曲が流れ、仲間から歌うように促される。ところがこの直後、思わぬ行動に出た。
歌う代わりに、従業員がモニターを見ているすきに、上着の内ポケットにマイクをしまったのだ。
そして、「お連れさんお帰りになりましたよ」と店員に声をかけられると、そのまま店を後にした。
1本3万円の高級マイクの窃盗 転売目的か?
持ち去られたのはプロが使うような"高級マイク"。値段は1本3万円。マスクをしたままでもカラオケを楽しめるようにと店が購入したもの。
マイクだけでは使い道がないはずだが、店のオーナーは「転売目的でしょうね」と(持ち去った理由を)推測する。店によると、フリマサイトでは定価以上で出品されることもあるという。
店はすぐには画像を公開せず、返しに来ることを待ち続けた。
バーアタオカ オーナー:
従業員の子が「このお店から窃盗犯を出したくない」ということで。(本当は)悪いことしたらごめんの一言。それで済ませたいんですよね。
しかし音沙汰なし。22日にやむなく警察に被害届を提出した。
(「イット!」12月23日放送分より)
<2022/12/23(金) 18:33配信 FNNプライムオンラインより>
今回盗難被害に遭ってしまったカラオケバーだけでなく、一般的なカラオケボックスでもマイクやカラオケセットなどの盗難被害は心配です。
店員が精算後、マイクなどの備品が盗まれたり、壊されたりしていないかを都度確認していたら、加害者である利用客に指摘し、損害賠償請求などできるかもしれませんが、混雑時などはそこまでのチェックが到底できません。
また、最初から壊れていたなどと主張されれば、真偽を確かめようがありません。
外部からの侵入者対策だけでなく、内部(利用客、従業員、出入り業者)の犯罪防止策も必要だと言えるでしょう。
防犯カメラによる映像の記録や音声の録音など、万が一のトラブル発生時に自分や会社の身を守るための自衛策が必要です。
犯罪者だけでなく、一般人のクレーマーもより悪質になっています。
残念ですが人の善意に頼るだけでは自分の身が守ることが難しいと言えるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年2月10日 11:26)
築年数の古い家は泥棒に狙われやすい?
ことし9月、横須賀市の住宅に侵入しクレジットカードやマイナンバーカードなどを盗んだとして、51歳の男が追送検されました。
神奈川県警は、男がほかにも複数の空き巣事件に関与したとみて調べています。
住居侵入と窃盗の疑いで追送検されたのは、横浜市金沢区の無職の男(51)です。
県警によりますと容疑者はことし9月、横須賀市内の77歳の男性の自宅に侵入し、クレジットカードやマイナンバーカードなどあわせて4枚を盗んだ疑いが持たれています。
このうち2枚のクレジットカードで281万円相当が使われていて、容疑者は調べに対し「ギャンブルや生活費として使う金がほしかった」と容疑を認めているということです。
横須賀市内などではことし3月から、築年数の古い家を狙った空き巣事件が10月頃までに27件確認されていて、被害総額は現金含めておよそ445万円にのぼるとみられています。
県警が捜査を進めていたところ、これらの犯行現場周辺の防犯カメラに容疑者の姿が映っていたといい、鈴木容疑者は11月に別の窃盗事件などで逮捕されていました。
県警は、容疑者がほかの複数の空き巣事件にも関与しているとみて調べを進めています。
<12/20(火) 21:04配信 tvkニュース(テレビ神奈川)より>
築年数の古い家を狙っての犯行ということですが、古い家に防犯カメラや防犯システムを新たに設置することはあまりないと思います。
元々設置していた防犯カメラが古くなり、取り外さずにそのまま残っているようなケースはあるでしょうが、設置後十年以上経っていれば稼働していないことも多いでしょう。
古い家が狙われやすいというのは、根拠としてはある話だと言えます。
古い家だから住んでいる人は防犯意識が低そうというのは偏見かもしれませんが、高齢者の方が住んでいる可能性が高く、今さら防犯対策を行ってもと考える人がいるかもしれません。
また、このような窃盗事件でいつも不思議に思うことがあります。
泥棒が盗んだクレジットカードを使用して現金を不正に引き出したということが報道されますが、どのようにして暗証番号を知り得たのでしょうか。
組織ぐるみの窃盗団の場合、役割分担し、カード情報を引き出す、読み込むような専門的な道具や技術のある者がいて暗証番号を解析できるというなら分かるのですが、今回のような特に専門知識を有していないような素人っぽい泥棒が、そんなに簡単に暗証番号が分かったことに不思議です。
例えばSNS等のプロフィールなどから生年月日や住所、電話番号から推測して暗証番号が分かったというケースもあるでしょうが、今回の被害者のような77歳の男性がSHS等をやっているようにも思えませんので、何かしら暗証番号が分かるコツというか手口があるのでしょう。
警察は捜査上で知り得た泥棒からの具体的な手口等の情報をつかんでいるはずです。
被害者と似た状況にある人はすぐに改善するように求め、より踏み込んだ再発防止策としての防犯啓もう活動を行うべきではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年2月 3日 10:10)