今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「猛毒のヘビが逃げたので周りを見させてください」泥棒に執行猶予判決
去年4月、仙台市内の住宅に「猛毒のヘビが逃げた」などとうそをついて住宅に上がりこみ現金を盗んだなどとして、窃盗などの罪に問われている男の裁判で14日、仙台地方裁判所は懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、仙台市泉区の無職の被告(28)です。
起訴状などによりますと、被告は去年4月、「飼われていた猛毒のヘビが逃げたので周りを見させてください」などとうそをついて仙台市内の住宅に上がりこみ現金355万円や記念硬貨21枚を盗んだなどとして、窃盗や住居侵入などの罪に問われていました。
仙台地裁で開かれた判決公判で、東尾和幸裁判官は「言葉巧みにだます巧妙な手口で身勝手な犯行」だったなどとして、被告に懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。
<tbc東北放送 3/14(木) 11:19配信より>
この事件は去年11月の当ブログで取り上げたので覚えていました。
家の中でゴキブリを見つけたら? もしヘビだったら?
そしてこの判決のニュースを見て最初に思ったことは「なぜ執行猶予がつくのか?」というものでした。
ニュースのコメントを見ると、執行猶予がつくことへの疑問を呈すコメントがあふれていたので、同じように感じた人が多いことを実感しました。
執行猶予をつけるかどうかは、ある程度の基準があるのでしょう。
初犯だから、被告が反省しているから、家庭の事情とか、それらをくんだ上での判決だと思いますが、犯罪の抑止にはならない量刑だという意見が多いのも事実です。
厳しすぎる量刑は、犯罪の抑止力にはならないという意見もあります。
また、万が一、冤罪を生んだ時の影響を考えると、厳しすぎる量刑に問題があることも分かります。
ただ、世界で導入している国が少ない「死刑」という厳しい刑を導入している日本で、一方、窃盗、強盗、不法侵入、詐欺、恐喝などの犯罪に対しては量刑が軽いという状況はアンバランスな感じがします。
連続殺人犯には死刑という厳しい量刑を、それ以外の犯罪者には軽い量刑を、これだと殺人事件は減っていくかもしれませんが、他の犯罪は増えていく可能性が高いように思います。
複数の法律の改正が必要等で大変なのかもしれませんが、民意を尊重して変えていくべきだと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2024年4月 5日 09:19)